JPS58506B2 - ダイカスト用光輝耐食性 Al 合金 - Google Patents

ダイカスト用光輝耐食性 Al 合金

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JPS58506B2
JPS58506B2 JP51026091A JP2609176A JPS58506B2 JP S58506 B2 JPS58506 B2 JP S58506B2 JP 51026091 A JP51026091 A JP 51026091A JP 2609176 A JP2609176 A JP 2609176A JP S58506 B2 JPS58506 B2 JP S58506B2
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JP
Japan
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alloy
die
content
strength
corrosion resistance
Prior art date
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Expired
Application number
JP51026091A
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English (en)
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JPS52109414A (en
Inventor
宮下康勝
戸田一夫
小森進一
竹内庸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Metal Corp filed Critical Mitsubishi Metal Corp
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Publication of JPS52109414A publication Critical patent/JPS52109414A/ja
Publication of JPS58506B2 publication Critical patent/JPS58506B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、良好なダイカスト性をもつと共に、光輝性
、耐食性、および染色性にもすぐれたA1合金に関する
ものである。
従来、A[系ダイカスト用材料としては、Al。
Al−Mg系、Al−8i系、Al−81−Mg系、お
よびAl−8i−Cu系などのAlおよびA1合金が広
く使用されている。
上記Al、特に不純物の少ないAlにおいては、これを
ダイカスト製品とした場合、すぐれた陽極酸化処理性を
示すと共に、その性能が損なわれることもないが、特に
不純物の少ないAlはダイカスト性が悪いために、金型
に溶着しやすく、強度も低いものとなっている。
したがって前記Alは比較的に形状が簡単で、特に強度
を要求されないダイカスト製品の製造にのみ用いられて
いる。
また、上記Al−Mg系合金においては、同様にこの合
金よりダイカスト製品を製造した場合、前記製品は良好
な耐食性および陽極酸化処理性を示すが、ダイカスト成
形に際し、鋳造性がきわめて悪く、したがって複雑な形
状をもった製品の製造には適さないものである。
さらに、上記Al−8i系、Al−81−Mg系、およ
びAl−8i−Cu系の合金より製造したダイカスト製
品においては、これに陽極酸化処理を施しても充分満足
な光輝性を製品表面に得ることはできず、したがって、
これら合金は表面色調に均一性が要求されるダイカスト
製品の製造には使用することができない。
このように、従来ダイカスト用として使用されているA
lおよびA1合金には、強度、鋳造性、および陽極酸化
処理性のいずれかに問題点があり、これらの特性をすべ
て兼ね備えたものは未だ提案されていないのが現状であ
る。
したがって、この発明は、上述のような観点から、ダイ
カスト製品成形に際して、鋳造性(ダイカスト性)がよ
く、しかも前記製品に陽極酸化処理を施した場合に、前
記製品表面に色調が均一な光輝性を付与することができ
、さらに高強度および高耐食性を備えたダイカスト用A
1合金を提供するもので、その成分組成が、重量係で、
zn:0.5〜3.0%、Mg:1.05〜3,0%、
Si:0.2〜1.0%、Fe:0.15〜1.50%
、Mn:0.2〜1.2%、Cu:0.01〜0.50
%、Ti:0.01〜0.50%、Cr:0.10〜0
.35%、Be:0.001〜0.010%を含有し、
残りがA7と不可避不純物からなるA1合金に特徴を有
するものである。
つぎにこの発明のA1合金において、成分組成を上記の
通りに限定した理由を説明する。
(1)Zn− Zn成分には、合金の耐食性および強度を向上させ、か
つ溶湯の流動性を改善して複雑な形状の製品の鋳造を満
足に行なわせ、さらに製品を陽極酸化処理した場合に前
記製品表面に均一な光輝性を付与する作用がある。
しかしその含有量が0.5%未満では、所望の前記特性
を付与することができないので0.5%以上含有させな
ければならないが、3.0%を越えて含有させるとダイ
カスト製品に鋳造割れが生ずるようになるので、これを
越えて含有させてはならない。
(2)Mg Mgは合金の強度を向上させると共に、Siとの共存に
おいて合金を時効硬化させて強度をさらに上げる作用を
もつが、その含有量が1.05%未満では所望の強度を
確保することができず、したがって1.05%以上の含
有が必要であるが、3.0%を越えて含有させると鋳造
性が低下するようになるので3.0%を越えて含有させ
てはならない。
(3)Si Siには鋳造性を改善すると共に、Mgとの共存におい
て合金の強度を向上させる性質があるが、その含有量が
0.2%未満では所望の効果を得ることができないので
0.2%以上の含有が必要である。
しかし1.0%を越えて含有させるとダイカスト製品を
陽極酸化処理しても前記製品に満足な光輝性を付与する
ことができないので、1.0%を越えて含有させてはな
らない。
(4)Fe Feにはダイカスト鋳造の際に、合金が鋳型に溶着する
のを防止する性質、すなわち離型性を改善する性質があ
るが、その含有量が0.15%未満ではFeのもつ改善
効果が十分に現われないので、0.15%以上の含有が
必要である。
しかし1.5%を越えて含有すると陽極酸化処理後の合
金の光輝性および耐食性が劣化し、機械加工性も低下す
るようになるので1.5%を越えて含有させてはならな
い。
(5)Mn Mnには合金の強度および耐食性を向上させると共に、
ダイカスト鋳造の際に合金が鋳型に溶着するのを防止す
る性質があるが、その含有量が0.2%未満ではMnの
もつ改善効果が十分に現われないので0.2%以上の含
有が必要である。
しかし1.2%を越えて含有すると、Feとの共存にお
いて、湯流れ性が悪くなるので1.2%を越えて含有さ
せてはならない。
(6)Cu Cuには合金の耐食性および強度を向上させる性質があ
るが、その含有量が0.01%未満では所望の耐食性お
よび強度を確保することができないので0.01%以上
の含有が必要である。
しきし0.5%を越えて含有させると合金の耐食性に低
下傾向が現われるようになるので0.5%を越えて含有
させてはならない。
(7)Ti Tiには結晶粒を微細化して合金強度をさらに向上させ
る性質があるが、その含有量が0.01%未満では所望
の高強度を得ることができないので0.01%以上の含
有が必要である。
しかしその含有量が0.50%を越えると、合金素地へ
の完全固溶が困難となり、粗大な金属間化合物を形成し
て溶湯中に沈澱するようになるほか、強度改善効果も低
下するようになるので0.50%を越えて含有させては
ならない。
(8)Cr Crにも同様に合金の耐食性および強度を向上させる性
質があるが、その含有量が0.10%未満では所望の耐
食性および強度を確保することができないので0.10
%以上の含有が必要である。
しかし0.35%を越えて含有させると、Tiと同様に
金属間化合物が溶湯中に沈澱するようになるばかりでな
く、強度改善効果も低下するようになるので0.35%
を越えて含有させてはならない。
(9)Be Beには合金溶湯の酸化を防止する作用がある力辷その
含有蓄力司、001%未満では十分な酸化防止効果を得
ることができないので0.001%以上の含有が必要で
ある。
しかし0.010%を越えて含有させても前記作用は飽
和状態となることから、0.010%を越えた含有は不
必要である。
つぎに、この発明のA1合金を実施例により具体的に説
明する。
実施例 通常の溶解法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもった本発明A1合金1〜09、構成成分のうちの
いずれかの成分含有量(第1表に※印を付したもの)が
この発明の範囲から外れた組成を有する比較A1合金1
〜17、およびダイカスト用A1合金としてJISに規
定されているACDIに相当する組成をもった従来A1
合金を溶製し、通常の条件(鋳造温度=670℃)でダ
イカスト鋳造した。
ついで、この結果得られた本発明A1合金1〜19、比
較A1合金1〜17、および従来A1合金のダイカスト
製品について、機械的性質を測定すると共に、その表面
をパフ研磨し、1週間の塩水噴霧試験を行ない、腐食量
を測定した。
また、パフ研磨後の合金表面に通常の陽極酸化処理を施
した状態で、その表面性状を観察し、光沢のあるものを
○印、光沢のないものをX印で評価した。
これらの結果を第1表に合せて示した。
第1表に示される結果から、本発明A1合金1゜〜19
は、いずれも高強度、並びにすぐれた耐食性および光輝
性を有するのに対して、比較A1合金1〜17および従
来AA金合金、強度、耐食性、および光輝性(表面性状
も含む)のうちの少なくともいずれかの特性が劣るもの
であることが明らかである。
さらに、陽極酸化処理後の本発明A1合金1〜19に種
々の染色処理を施したところ、所望の光沢ある色調が表
面に均一に得られた。
上述のように、この発明のA7合金においては、これよ
りダイカスト鋳造により成形した製品にパフ研磨または
機械仕上を施した後、陽極酸化処理を施せば、その製品
表面に光沢ある均一な銀色を付与することができ、さら
に染色処理を施せば、その製品表面に光沢ある好みの色
調が付与でき、またこの発明のA1合金によって製造さ
れたダイカスト製品は耐食性および耐候性にすぐれ、機
械的強さもJIS−ADCIよりもすぐれた特性をもつ
のである。
したがって、この発明のA1合金は、建材用部材や機械
部品の製造に適し、特にダイカスト鋳造性がすぐれてい
ることから複雑な立体的デザインの製品の製造にも適す
るなど、きわめてすぐれた特性をもつのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. IZn:0.5〜3.0%、Mg:1.05〜3.0%
    、Si:0.2〜1.0%、Fe:0.15〜1.50
    %、Mn:0.2〜1.2%、Cu:0.01〜0.5
    0%、Ti:0.01〜0.50%、Cr:0.10〜
    0.35係、Be:0.001〜0.010%を含有し
    、残りがAlと不可避不純物おらなる組成(以上重量%
    )を有することを特徴とするダイカスト用光輝耐食性A
    1合金。
JP51026091A 1976-03-12 1976-03-12 ダイカスト用光輝耐食性 Al 合金 Expired JPS58506B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP51026091A JPS58506B2 (ja) 1976-03-12 1976-03-12 ダイカスト用光輝耐食性 Al 合金

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JP51026091A JPS58506B2 (ja) 1976-03-12 1976-03-12 ダイカスト用光輝耐食性 Al 合金

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JPS52109414A JPS52109414A (en) 1977-09-13
JPS58506B2 true JPS58506B2 (ja) 1983-01-06

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