JPS594496B2 - 鋳造用アルミニウム合金 - Google Patents
鋳造用アルミニウム合金Info
- Publication number
- JPS594496B2 JPS594496B2 JP4335776A JP4335776A JPS594496B2 JP S594496 B2 JPS594496 B2 JP S594496B2 JP 4335776 A JP4335776 A JP 4335776A JP 4335776 A JP4335776 A JP 4335776A JP S594496 B2 JPS594496 B2 JP S594496B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- iron
- elongation
- casting
- chromium
- Prior art date
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- Expired
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Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は鋳造用アルミニウム合金に関するものであり、
さらに詳しく述べるならば常用の鋳造用アルミニウム合
金よりも伸び率が改良された合金に関するものである。
さらに詳しく述べるならば常用の鋳造用アルミニウム合
金よりも伸び率が改良された合金に関するものである。
鋳造性が優れ且つ比較的強度も高いアルミニウム合金は
通常かなりの量のケイ素と若干のマグネシウムを含んで
おり、広く使用されている種類としては鋳物用のJIS
−AC4A、AC4Cまたダイカスト用としてはJIS
−ADC3がある。
通常かなりの量のケイ素と若干のマグネシウムを含んで
おり、広く使用されている種類としては鋳物用のJIS
−AC4A、AC4Cまたダイカスト用としてはJIS
−ADC3がある。
これらの合金は汎用部品には満足すべき性能を有するが
、自動車のディスクホイールなどのような大きな伸びを
必要とする部品にはこれらの合金よりさらに高い伸びを
有する材料が望ましい。
、自動車のディスクホイールなどのような大きな伸びを
必要とする部品にはこれらの合金よりさらに高い伸びを
有する材料が望ましい。
強度を低下させずに伸びを高くするためには高純度のア
ルミニウムを使用し、鉄等の不純物を出来るだけ低くす
べきであると従来から言われている。
ルミニウムを使用し、鉄等の不純物を出来るだけ低くす
べきであると従来から言われている。
しかしながら、高純度のアルミニウムを使用すればする
ほど材料は高価になりまたダイカスト時の焼付き等の問
題があり製造上の取扱いが難しくなるので、この方法は
好ましくない。
ほど材料は高価になりまたダイカスト時の焼付き等の問
題があり製造上の取扱いが難しくなるので、この方法は
好ましくない。
したがって、本発明は不純物として0.7%以上1.2
%以下の鉄を含有する合金でありながら高い伸びを有す
る鋳造用アルミニウム合金を提供することを目的とする
。
%以下の鉄を含有する合金でありながら高い伸びを有す
る鋳造用アルミニウム合金を提供することを目的とする
。
本発明に係る鋳造用アルミニウム合金は0.2ないし0
.8チのマグネシウム、5.0ないし11.0%のケイ
素、0.3ないし1.5%のクロム及び、総量で1.5
%以下−但し0.7チ以上1.2チ以下の鉄−不純物を
含むことを特徴とする。
.8チのマグネシウム、5.0ないし11.0%のケイ
素、0.3ないし1.5%のクロム及び、総量で1.5
%以下−但し0.7チ以上1.2チ以下の鉄−不純物を
含むことを特徴とする。
以下、本発明の成分限定理由を説明する。
第1図はA7−0.4%Mg−0,15%Feなる組成
に含有量を変化させてケイ素を加えた合金を750℃の
鋳造温度から流動性試験シェル鋳型に鋳造し、流動長さ
を測定した結果を示すグラフである。
に含有量を変化させてケイ素を加えた合金を750℃の
鋳造温度から流動性試験シェル鋳型に鋳造し、流動長さ
を測定した結果を示すグラフである。
このグラフから、ケイ素の添加量が多いほど流動性は良
くなり5%Si以下では実際の鋳造作業上湯流れが悪く
て作業に困難をきたす。
くなり5%Si以下では実際の鋳造作業上湯流れが悪く
て作業に困難をきたす。
従ってケイ素の下限を5%とした。
また、ケイ素含有量が11係を超えると初晶ケイ素が晶
出し、大きく硬い初晶ケイ素が機械加工性を害する。
出し、大きく硬い初晶ケイ素が機械加工性を害する。
したがってケイ素の上限を11係とした。
ケイ素量は鋳物の形状寸法により5ないし11%の範囲
内で調節される。
内で調節される。
マグネシウムはケイ素と化合物を作り合金に熱処理効果
をもたらすために、合金の強度上欠くことのできない成
分である。
をもたらすために、合金の強度上欠くことのできない成
分である。
この熱処理効果を与えるためには0.2係のマグネシウ
ムが必要であるから下限を0.2チにした。
ムが必要であるから下限を0.2チにした。
一方、マグネシウム含有量が0.8%を超えると合金の
伸びが悪くなりまた強度がマグネシウム含有量増加のわ
りには高まらない。
伸びが悪くなりまた強度がマグネシウム含有量増加のわ
りには高まらない。
したがって0.8%を上限とした。鉄は前述の如く全く
含まれなければ、伸びの高い鋳物が製造されるが、これ
は生産上困難である。
含まれなければ、伸びの高い鋳物が製造されるが、これ
は生産上困難である。
第2図は溶体化時効処理されたAt−8%5i−0,5
%Mg合金の鉄とクロムを変化させた場合の伸びを示す
グラフである。
%Mg合金の鉄とクロムを変化させた場合の伸びを示す
グラフである。
このグラフから0%Crの場合、鉄分の増加とともに伸
びが低下し鉄が伸びに悪影響を及ぼしていることが分か
る。
びが低下し鉄が伸びに悪影響を及ぼしていることが分か
る。
1%までのクロムを添加することにより伸びが前記係C
rの値より高くなっているか、ら、クロムは鉄の影響を
緩和していることが明きらかである。
rの値より高くなっているか、ら、クロムは鉄の影響を
緩和していることが明きらかである。
この緩和効果は鉄含有量により差があり、0.1%Fe
の場合には伸びの増加は僅かであり、鉄含有量とともに
伸び増加の効果が高まり1.0%Fe以上で最大になる
。
の場合には伸びの増加は僅かであり、鉄含有量とともに
伸び増加の効果が高まり1.0%Fe以上で最大になる
。
例えばクロムを1.0%まで添加すると鉄が0.7 %
含まれていても鉄による伸び低下は僅かである。
含まれていても鉄による伸び低下は僅かである。
クロムの添加量は鉄含有量とともに増加するように定め
られる。
られる。
例えばダイカスト鋳造のように鋳物の型離れを良くする
ために、0.5ないし1.2%の鉄が含まれている場合
はクロム量は1.3%に定められる。
ために、0.5ないし1.2%の鉄が含まれている場合
はクロム量は1.3%に定められる。
鉄含有量が少ない場合、:ざ例えば通常の不純物含有量
の下限0.1 %である場合には、クロム含有量は0.
3%に定めてクロム添加による引張強さの低下を避ける
。
の下限0.1 %である場合には、クロム含有量は0.
3%に定めてクロム添加による引張強さの低下を避ける
。
なお鉄分が多い場合にはクロムを添加することによって
引張強さは改善される。
引張強さは改善される。
以上の成分のほかに、本発明に係るアルミニウム合金は
一般的合金元素又は不純物を含むことができ、これらの
合金元素を含む合金における鉄の悪影響が緩和される。
一般的合金元素又は不純物を含むことができ、これらの
合金元素を含む合金における鉄の悪影響が緩和される。
合金元素又は不純物は、亜鉛、チタニウム、ニッケル、
マンガン等であり、これらは1種又は2種以上が各1.
5%以下の量で含まれることがある。
マンガン等であり、これらは1種又は2種以上が各1.
5%以下の量で含まれることがある。
次に、実施例7において、本発明合金を公知合金と比較
して説明する。
して説明する。
実施例
第1表に記載された各種合金を電気炉にて溶解した後J
IS舟底金型に鋳込んで、機械試験用素材を作った。
IS舟底金型に鋳込んで、機械試験用素材を作った。
これに、530℃で6時間保持抜水焼入する溶体化処理
後、170℃で5時間保持して人工時効を行うT6処理
を施した。
後、170℃で5時間保持して人工時効を行うT6処理
を施した。
各合金の亦析値及び機械的性質を第1表に示す。
第1表から明きらかなように、合金番号1〜3の合金は
4〜6の比較例合金の略同−鉄量のものと比較して引張
強さ及び伸びが大きく、特に伸びが優れている。
4〜6の比較例合金の略同−鉄量のものと比較して引張
強さ及び伸びが大きく、特に伸びが優れている。
比較例の合金では7.8の如く鉄が1%程度含まれて来
ると伸びが甚しく低くなるのに対し、2゛、3の本発明
合金では鉄による伸び低下が緩和されている。
ると伸びが甚しく低くなるのに対し、2゛、3の本発明
合金では鉄による伸び低下が緩和されている。
以上の説明、特に実施例から明きらかなように、本発明
に係る合金は鉄の含有にもかかわらず高い伸びを示すこ
とに特色がある。
に係る合金は鉄の含有にもかかわらず高い伸びを示すこ
とに特色がある。
したがって、該合金はダイカスト用合金として最適であ
り、また自動車用アルミニウムホイールなどの如く秀れ
た伸びが要求される部品にも適している。
り、また自動車用アルミニウムホイールなどの如く秀れ
た伸びが要求される部品にも適している。
次に第3図、第4図に実施例で示した本発明合金3、比
較例合金7の顕微鏡組織写真を示す。
較例合金7の顕微鏡組織写真を示す。
Crを添加した本発明合金の顕微鏡組織には公知合金の
顕微鏡組織のように機械的性質、特に伸びに悪影響を及
ぼすFeの針状化合物が見られず、新たにFeとCrと
の塊状の化合物が生成することによって鉄の悪影響を緩
和していることが良く分かる。
顕微鏡組織のように機械的性質、特に伸びに悪影響を及
ぼすFeの針状化合物が見られず、新たにFeとCrと
の塊状の化合物が生成することによって鉄の悪影響を緩
和していることが良く分かる。
第1図はケイ素含有量と流動長の関係を示すグラフ、第
2図は鉄及びクロム含有量と伸びの関係を示すグラフで
ある。 第3図は本発明合金(第1表合金番号2)の顕微鏡組織
を示す写真、第4図は比較例合金(第1表合金番号7)
の顕微鏡組織を示す写真である。
2図は鉄及びクロム含有量と伸びの関係を示すグラフで
ある。 第3図は本発明合金(第1表合金番号2)の顕微鏡組織
を示す写真、第4図は比較例合金(第1表合金番号7)
の顕微鏡組織を示す写真である。
Claims (1)
- 15.0ないし11.0%のケイ素、0.2ないし0.
8%のマグネシウム、0.3ないし1.5%のクロム、
及び総量で1.5チ以下の−但し0.7%以上1.2%
以下の鉄を含む一不純物を含み、残部がアルミニウムか
らなり、且つ高い伸び率を有する鋳造用アルミニウム合
金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4335776A JPS594496B2 (ja) | 1976-04-16 | 1976-04-16 | 鋳造用アルミニウム合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4335776A JPS594496B2 (ja) | 1976-04-16 | 1976-04-16 | 鋳造用アルミニウム合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52126609A JPS52126609A (en) | 1977-10-24 |
| JPS594496B2 true JPS594496B2 (ja) | 1984-01-30 |
Family
ID=12661589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4335776A Expired JPS594496B2 (ja) | 1976-04-16 | 1976-04-16 | 鋳造用アルミニウム合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS594496B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006316341A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-11-24 | Daiki Aluminium Industry Co Ltd | 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物 |
| JP2006322062A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-30 | Daiki Aluminium Industry Co Ltd | 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物 |
| CN105936990A (zh) * | 2016-06-25 | 2016-09-14 | 安庆市天涯汽车配件有限公司 | 一种用于汽车上的铝合金铸件的制备工艺 |
| CN108085541B (zh) * | 2016-11-23 | 2020-04-24 | 比亚迪股份有限公司 | 一种导热铝合金及其应用 |
-
1976
- 1976-04-16 JP JP4335776A patent/JPS594496B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52126609A (en) | 1977-10-24 |
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