JPS585017B2 - チヨコレ−ト利用食品 - Google Patents

チヨコレ−ト利用食品

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JPS585017B2
JPS585017B2 JP54121235A JP12123579A JPS585017B2 JP S585017 B2 JPS585017 B2 JP S585017B2 JP 54121235 A JP54121235 A JP 54121235A JP 12123579 A JP12123579 A JP 12123579A JP S585017 B2 JPS585017 B2 JP S585017B2
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JP
Japan
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oil
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cocoa
cacao
chocolate
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JP54121235A
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JPS5645157A (en
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貞雄 中山
節子 中山
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカカオマスと動植物性油脂と水を用いた、流動
状チョコレート利用食品とその製法に関するものである
従来より、チョコレート利用食品は、液状のものは、コ
コア牛乳或いはココア、チョコレートシロップのように
ココアパウダーを5%以下の少量用いた糖類水溶液であ
った。
ココア又はカカオマスと油脂を混合したものとしてはコ
コア、チョコレートマーガリンがあるが、これは水分1
6%以下でしかも油中水型の乳化体で、マーガリン即ち
固体状である。
これを液状にすべく水分を増加させると乳化が破れて分
離する。
即ち、カカオマスを10%以上使用し、水分を多く用い
たチョコレート利用食品は室温において固状を呈するも
の以外は製造出来なかったのである。
とくにこの傾向はカカオバターを20%以上含むカカオ
マスを用いた場合とくに著しくこれらの問題は未解決の
ままであった。
発明者らは、以上の問題について、カカオマス就中この
中に含まれているカカオバターが他の油脂類にみられな
い特有の性質をもっているためにカカオバターを多く含
むカカオマスを多量に用いた場合に固化という現象が起
ることに着目し、このカカオバターとその他の油脂類と
を混合し、カカオバター固有のポリモロフイズムに基づ
く影響を少なくすることによって、カカオマスを多量に
用いた場合においても、チョコレート利用食品の乳化、
水溶液が流動性を保っていることを見出し本発明を完成
したのである。
勿論、一般の固体のチョコレート類では、カカオバター
と他の油脂類を混合することは公知であります。
しかし、カカオマスを10%以上用いた乳化チョコレー
ト利用食品として流動状のものはなく、且従来よりカカ
オバターを多量に含む場合は固化するという一般的観念
があり、これを解決しようという考え方も研究も全くな
く、未知の分野であった。
とくに、固状と流動状では産業上の効果は著しく後者の
方が価値が大であり、省エネルギー的である。
本発明ではカカオマスとしてはビターチョコレート或い
はこれより常法により脱脂したものを用いる。
残油分としては15%以上就中20%以上が好ましいわ
けである。
このカカオマスを脱脂力カカオマスとして10%以上(
この脱脂カカオマスとはカカオマメより脂肪を全部油出
した残渣といゐ意味であり、理論的上の言葉であって、
油分の全くないココアを用いるということではない)こ
れに動物性或いは植物性の油脂類を加える。
この油脂は融点としては36℃以下が好ましく、とくに
液状油が良い。
本発明は、カカオマスと油脂類と水が主成分となり、そ
の他に食用乳化剤、(各種類任意の量を混合する)安定
剤、各種糖類粉乳類、香料、調味料その他を必要に応じ
て加えることが出来る。
これらの原料を加えて水中油型の乳化体とするのである
乳化方法は常法でよく高速かくはん、必要に応じて均質
機を用いる。
この全配合中のカカオマス分としては10%以上、油脂
分としては、全配合中に含まれる油脂を100とすれば
、カカオバター分が80%以下、好ましくは60%以下
でなければならない。
しかし2%以上は含まれていなければならない。
そのような配合になるように、カカオマス中の残油分と
、加えられる他の油脂との比率を決めなければならない
これは、そのグリセリド組成よりみれば、カカオバター
中に含まれる。
オレオパルミトステアリンは一般的に50−55%であ
る。
このカカオバターと他の油脂との比率を本発明のように
するためには、オレオパルミトステアリンを全油脂中の
含量として40%以下、好ましくは30%以下にする必
要がある。
しかし、オレオパルミトステアリンとして1%以下にす
ると風味が著しく悪くなるので好ましくない。
勿論カカオマスもカカオバターも天然物であるため、一
定の構成比であることは難かしいが、要するにカカオバ
ターか80%以下或いはオレオパルミトステアリンが4
0%以下のいづれかであればよいわけである。
このオレオパルミトステアリンの含量は、アセトン又は
メチルエチルケトンの20−25%溶液のカカオバター
溶液を溶剤分別により0〜20℃の間で分別し、ガスク
ロマトグラフィーにより定量すれば容易に決めることが
出来る。
カカオバター以外の油脂としては、液状油や硬化油、固
形脂等いづれでも使用出来るが、融点が低い方が好まし
い。
水分については水中油型の乳化型とするために30%以
上必要であり、30%以下では固化する。
好ましくは40%以上である。
本発明は以上のように構成されるのであるが、このよう
な構成によって、次に記すような効果が生れてくる。
即ち、脱脂カカオマスを10%以上含み、しかも水中油
型のエマルジョンとなっても、流動状態を保つのである
これを例によって説明する。カカオマスはビターチョコ
レートより常法により脱脂して、油分30.5%のもの
を用いた。
油脂は市販のサラダ油を用いた。
次に示すような配合により、70℃で予備的に混合し、
これを8,000回転/分の高速かくはんによって1時
間乳化した。
しかる後にこれを冷却した。
尚、テスト中の防腐のため防フ剤を添加した。
このテスト品を1〜2週間保存したところ3゜2は1週
間、1は2週間後に固化したが、3,4は流動性を保っ
ていた。
このような天然物の乳化体はその操作の条件によっても
可成り左右されるため、合成化学のように数値を厳密に
規定することは出来ないが、本発明においては、種々研
究した結果、カカオバター中のオレオパルミトステアリ
ンが、全脂肪中40%以上の場合は保存中に固化する傾
向が強く、それ以下では流動性を保っていることを見出
したのである。
又本発明品を長期保存するため、直接又は間接に殺菌す
ることが出来る。
尚、本発明品は各種パン、菓子類等に利用することが出
来る。
次に実施例を示す。
例■ カカオマス(油分30.5%)20部、サラダ油
6部、ソルビトール15部、液糖30部、水30部、乳
化剤0.6部、安定剤0.1部と香料を加えて、全体を
60〜70℃として8,000rpmで乳化してから2
0℃に急冷却した。
例■ 例■においてサラダ油6部の代りに30℃のナタ
ネ硬化油5部を用いて製造した。
例■ 例■において油分30.5%のカカオマスの代り
に、油分23.6%のココアパウダー13部とビターチ
ョコレート4部を用いて同様に製造した。
以上は例であり、本発明はこれによって拘束されるもの
ではありません。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 流動状のチョコレート利用食品を製造するに際して
    、脱脂ココア分として10%以上含有する場合、全組成
    中の油脂分を100とした場合、その中でオレオパルミ
    トステアリンの含有量が40%以下になるように油脂の
    組成をもち、且つ組成分中の水分が30%以上になるよ
    うにした水中油型、乳化流動状チョコレート利用食品。
JP54121235A 1979-09-19 1979-09-19 チヨコレ−ト利用食品 Expired JPS585017B2 (ja)

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JP54121235A JPS585017B2 (ja) 1979-09-19 1979-09-19 チヨコレ−ト利用食品

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JP54121235A JPS585017B2 (ja) 1979-09-19 1979-09-19 チヨコレ−ト利用食品

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JPS5645157A JPS5645157A (en) 1981-04-24
JPS585017B2 true JPS585017B2 (ja) 1983-01-28

Family

ID=14806248

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JP54121235A Expired JPS585017B2 (ja) 1979-09-19 1979-09-19 チヨコレ−ト利用食品

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