JPS585015B2 - 焼麩釜 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は焼麩釜に関するものである。

焼麩作業は熱が上昇した焼麩釜に焼麩生地を入れ、如雨
露等で焼麩生地上に水をかけて、加熱された上釜をしめ
て、焼上げていた。

それが為、焼麩生地の大小、太さによる打水の調節がむ
つかしく又打水による焼麩釜のさめを生じ、焼き上りが
不揃いで且つ労働者の作業並に調節のむつかしさからく
る精神的、肉体的な疲労も激しい等種々なる欠点を有し
ていた。

本発明の目的とする処は蒸気による湿度調節を可能なら
しめて斯る欠点を除去する事にある。

又他の目的とする処は焼麩釜の蓋をしめると自動的に蒸
気が噴出するようにした極めて有効、適切な焼麩釜を提
供する事にある。

更に又他の目的とする処は閉蓋と同時に蒸気が噴出し且
つ所要時間経過後に自動的に蒸気の噴出が停止する極め
て有効、適切な焼麩釜を提供する事にある。

更に之を図面に示す実施例に就いて説明すると上釜１と
下釜２とを開閉自在３に構成された焼釜４内に所望のボ
イラー５、連管６を介して蒸気噴出ノズル７を開口構成
せしめて成り、８はボイラーとノズルとの連管、９はた
るみが生ずるよう中間に設けられた護膜ホース、１０は
バルブ、１１はバルブのコックである。

而して焼釜の閉蓋と共に蒸気を噴出せしめ得るよう構成
するには上釜１の一側と下釜２の一側とに突子１２、リ
ミットスイッチ１３を設け、上釜１をしめると突子１２
とリミットスイッチ１３とが接触してリミットスイッチ
が入り、電磁バルブ１４が開いてボイラー５より蒸気が
焼釜４中に自動的に噴出するように構成する。

又更に必要に応じタイムスイッチ１５を設け、リミット
スイッチ１３が入ると同時にタイムスイッチ１５が作動
し、セットされた所要時間後にタイムスイッチ１５が切
れ、電磁バルブ１４がとじ、蒸気の噴出を停止せしめ得
るように構成する。

而して１６．１７は上釜、下釜内に埋設されたヒーター
、１８は握柄、１９は焼麩生地、２０は蒸気である。

本発明は斜上の如く構成せられているから焼麩釜の蓋を
しめバルブ１０のコック１１を開けると焼麩釜中に蒸気
２０が充満し焼麩生地１９に適度の湿度を与え条冷えも
生ぜずに、理想的に焼き上るものである。

又、自動的に蒸気を入り得るようにした実施例に於ては
閉蓋と同時に上釜１に設けられた突子１２がリミットス
イッチ１３にふれて、リミットスイッチ１３が入り、電
磁バルブ１４が開いて蒸気が焼麩釜中に入るものである
。

又更に所要時間後に噴出する蒸気を自動的に切り得るよ
うに構成した実施例に於てはリミットスイッチ１３が入
って、電磁バルブ１４が開いて蒸気が自動的に噴出した
後、各種の焼麩生地の種類によって予めセットされた時
間例えば１５秒経過するとタイムスイッチ１５が切れて
、電磁バルブ１４がしまり、自動的に蒸気の噴出を停止
し得るものである。

本発明は上述の構成、作用より成るから蒸気による湿度
調節ができるので散水に依る焼麩釜の冷えがなく、労力
を要する事なく、シかも理想的な状態で焼麩をつくる事
ができるので製品にむらもなく、均一な且つ高品位の焼
麩を製造し得る極めて顕著な効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施態様を例示的に示すもので第１図は一
部を断面した側面、第２図は他の実施態様を示す一部を
断面した側面図、第３図は別の実施例を示す一部の側面
図である。 １・・・・・・上釜、２・・・・・・下釜、４・・・・
・・焼釜、５・・・・・・ボイラー、６・・・・・・連
管、７・・・・・・ノズル、１０・・・・・・バルブ、
１１・・・・・・バルブのコック、１２・・・・・・突
子、１３・・・・・・リミットスイッチ、１４・・・・
・・電磁バルブ、１５・・・・・・タイムスイッチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上釜と下釜とを開閉自在に構成し、閉蓋と同時にリ
   ミットスイッチが入り、電磁バルブが開きボイラーより
   連管を介して自動的に焼釜内に蒸気が噴出し得るように
   構成した事を特徴とする焼麩釜。 ２ 上釜と下釜とを開閉自在に構成し、閉蓋と同時にリ
   ミットスイッチが入り、電磁バルブが開きボイラーより
   連管を介して自動的に焼釜内に蒸気が噴出すると共に所
   要時間後タイムスイッチが作動して自動的に蒸気の噴出
   を停止し得るように構成した事を特徴とする焼麩釜。