JPS5849988B2 - 端子自動插入装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タブ端子の如き多数の扁平な端子が連続して
いる端子列から端子を１つ宛プリント回路板の如き回路
板に自動的に挿入する端子自動挿入装置の改良に関する
ものである。

一般に、この棟の装置は、端子列の各１つの端子を挿入
位置に順次繰出す端子列送給機構と、この端子の挿入位
置に配置され挿入位置にある端子を把持する固定把持板
と可動把持板と最先端の１つの端子を挾むように可動把
持板を固定把持板に接圧する加圧手段とを含む端子把持
機構と、この端子把持機構によって挾まれる最先端の１
つの端子を端子列から切離す端子切断機構と、固定把持
板と可動把持板とを上記の最先端の１つの端子を挾む上
昇位置とこのようにして挾まれた端子を回路板に挿入す
る下降位置との間を昇降運動させる把持板昇降機構とを
備えている。

従来技術の装置では端子切断機構は最先端の１つの端子
を挾みながら端子列から切離すカッターから成っている
が、このカッターは端子列を挿入位置に案内する案内部
材の通過孔のエツジを固定刃とし可動把持板の対応する
エツジを可動刃としている（特開昭５１−６７９６０号
公報参照）。

しかしこの従来技術の最も大きな欠点は可動把持板が固
定把持板に圧接する前、即ち最先端の１つの端子を把持
板間で把持する前にこの１つの端子を端子列から切離す
ので切離し後２つの把持板間で切離された１つの端子が
所定の向きから外れ易く、従ってその後把持板を下降し
てこの端子を回路板の孔に円滑に挿入することができな
いで挿入の失敗を起し易いことである。

この従来技術の他の欠点は最先端の１つの端子もそれに
続く端子列も切断の瞬間把持板間及び案内部材の通過孔
内でルーズになっているので切断の失敗を起し易いこと
である。

切断の失敗、即ち最先端の１つの端子と端子列とに切残
しが生ずると、その後端子挿入操作に際して端子列が引
きずり出されて以後の端子挿入操作が面倒となる。

本発明の目的は、切離された最先端の１つの端子が把持
板内で所定の向きからずれることがなく、また切断の失
敗を生ずることがないようにして端子自動挿入操作を円
滑に行うことができる端子自動挿入装置を提供すること
にある。

本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべると、第１
図乃至第３図は本発明の端子自動挿入装置１０を示し、
この装置１０は端子列１２の最先端の各１つの端子１２
Ａを挿入位置Ａに順次繰出す端子列送給機構１４と、端
子挿入位置にあって端子列１２から切離された最先端の
１つの端子１２Ａを把持する固定把持板１６と可動把持
板１８と端子１２Ａを挾むように可動把持板１８を固定
把持板１６に圧接する加圧手段２０とを含む端子把持機
構２２と、固定把持板１６と可動把持板１８とを端子１
２Ａを挾む上昇位置とこのようにして挾まれた端子１２
Ａを回路板２４に挿入する下降位置との間を昇降させる
把持板昇降機構２６とを備えている。

端子列送給機構１４は、端子列１２に噛合う送り爪２８
とこの送り爪を間欠的に揺動する駆動手段（図示せず）
とから成っている。

固定把持板１６は、第１図及び第２図に示すように、後
にのヘル把持板昇降機構２６のシム３０にボルト３２に
よって固定され、また可動把持板１８はばね３４によっ
て通常では離反するように固定把持板１６に対向して配
置されている。

案内ピン３６は固定把持板１６の孔を貫通し可動把持板
１８にねじ込まれている。

従って、最先端の１つの端子１２Ａが端子列送給機構１
４によって把持板１６゜１８の間に挿入され、その後可
動把持板１８が後にのべる加圧手段２０によって固定把
持板１６に向けて圧接されると、この端子１２Ａがこれ
らの把持板１６，１８によって把持される。

把持板昇降機構２６のラム３０は、第１図に示すように
、クランク手段３８に連結されている。

クランク手段３８は、回転軸４０に固定された円板４２
とこの円板４２にピン４４によって取付けられたクラン
クアーム４６とから成り、このクランクアーム４６はピ
ン４８によってラム３０に連結されている。

従って、回転軸４０が回転すると、ラム３０が垂直方向
に往復運動し、把持板１６゜１８が第１図の実線で示す
上昇位置と第１図の破線で示す下降位置との間を移動す
る。

尚、第１図、第３図において符号５０ 、５０’＆’！
、把持板１６゜１８の垂直運動を案内する案内部材であ
る。

端子切断機構５２は、第３図に詳細に示すように、固定
把持板１６の端子列繰出側の固定端縁１６ａと把持板１
６，１８間に端子列を案内する案内面５４を有し可動把
持板１８と共に可動し固定把持板の固定端縁１６ａと共
にカッターを形成するように案内面５４の隅に設けられ
た可動端縁５４ａを含むカッタ一部材５６とから戒って
いる。

尚、第３図から判るように、カッタ一部材５６０案内面
５４は切断の目的で第３図の左方に前進するとき後続の
端子列がカッタ一部材５６と案内部材５０との間に挾ま
れることがないように案内部材５０に向けて次第に後方
に拡がるように傾斜している（第４図参照）。

第３図及び第４図において符号５０ａは端子列の通過孔
である。

端子把持機構２２の加圧手段２０は、第２図及び第３図
に示すように、可動把持板１８の後面に係合する第１の
加圧部材５８とカッタ一部材５６の後面に係合する第２
の加圧部材６０とから成っており、第１の加圧部材５８
と第２の加圧部材６０との間にはばね６２が設げられ、
また第２の加圧部材６０は加圧源６４に接続されている
。

第１の加圧部材５８は、また、第２の加圧部材６０に取
付けられたピン６６が貫通する長孔５８ａを有し、従っ
て第１と第２の加圧部材５８．６０は相対的に可動する
。

加圧源６４は、図示の実施例では、第２の加圧部材６０
に取付けられたカムホロワ−６８とこのカムホロワ−に
係合するカム７０とから或っている。

この加圧源６４が駆動すると、第２の加圧部材６０及び
ばね６２を介して第１の加圧部材５８が前進する。

従って、可動把持板１８及びカッタ一部材５６が前進す
るが、この場合可動把持板１８が端子１２Ａを挾むよう
に固定把持板１６に圧接されて停止した後にはね６２を
圧縮しつつカッタ一部材５６が更に前進してその可動端
縁５４ａが固定端縁１６ａを越えて端子１２Ａを端子列
１２から切離す。

尚、第２図及び第３図において符号７２は案内部材５０
゜５０憫を覆うカバー、また符号７４は加圧手段２０の
後退時にカッタ一部材５６をストッパー７６に当たるま
で戻すように付勢するカッター復元手段である。

上記装置の動作は上記の説明から大体列ると思うが、こ
れを概略的にのべると、把持板１６゜１８の上昇位置（
第１図実線）でその隙間に端子列１２の最先端の端子１
２Ａが端子列送給機構１４によって送り込まれる（第４
図Ａ）。

次いで加圧手段２０が駆動されて加圧部材５８．６０を
前進するので既にのべたように１つの端子１２Ａを把持
板１６，１８間に挾んだ後カッタ一部材５６の可動端縁
５４ａが固定端縁１６ａを越えるため端子１２Ａが端子
列１２かも切離される。

その後把持板昇降機構２６が駆動されてラム３０が下降
し把持板１６，１Ｂは端子１２Ａを回路板２４の相応す
る孔に挿入する（第１図破線）。

しかる後、加圧手段２０は加圧部材５８．６０を後退さ
せるので可動把持板１８はばね３４によって固定把持板
１６から離反し端子１２Ａを回路板２４に挿入したまま
解放する。

次いで把持板昇降機構１４は把持板１６，１８を上昇し
元の状態に戻し、次の端子挿入操作に備える。

尚、図示していないが、端子列送給機構１４及び加圧源
６４は把持板昇降機構２６の回転駆動源から駆動される
。

本発明によれば、上記のように、端子列の最先端の端子
は、固定把持板と可動把持板との間に把持された後、後
続の端子列から切離されるので端子の向きが把持板間で
変わることがなく、従って把持板の下降時に端子が確実
に回路板の孔に挿入されるから挿入失敗を起すことがな
く、また切断時に最先端の端子が２つの把持板間に既に
把持されているので切断が確実に行われるから切断失敗
を起すことがなく、端子挿入操作を連続して円滑に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の端子自動挿入装置の概略正面図、第２
図は端子把持機構の拡大垂直断面図、第３図は端子把持
機構と端子切断機構とを下からみた拡大水平断面図、第
４図Ａ、Ｂは端子の把持、切断動作を示す動作説明図で
ある。 １０・・・・−・端子自動挿入装置、１２・・・・・・
端子列、１２Ａ・・・・・・端子、１４・・・・・・端
子列送給機構、１６・・・・・・固定把持板、１８・・
・・・・可動把持板、２０・・・・・・加圧手段、２２
・・・・・・端子把持機構、２４・・・・・・回路板、
２６・・・・・・把持板昇降機構、５２・・・・・・端
子切断機構、１６ａ・・・・・・固定端縁、５４・・・
・・・案内面、５４ａ・・・・・・・可動端縁、５６・
・・・・・カッタ一部材、５８．６０・・・・・・第１
と第２の加圧部材、６２・・・・・・ばね、６４・・・
・・・加圧源。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 端子列の各１つの端子を挿入位置に順次繰出す端子
   列送給機構と、前記端子の挿入位置に配置され前記挿入
   位置にある端子を把持する固定把持板と可動把持板と最
   先端の１つの端子を挾むように前記可動把持板を前記固
   定把持板に圧接する加圧手段とを含む端子把持機構と、
   前記端子把持機構によって挾まれる前記最先端の１つの
   端子を前記端子列から切離す端子切断機構と、前記固定
   把持板と可動把持板とを前記最先端の１つの端子を挾む
   上昇位置とこのようにして挾まれた端子を回路板に挿入
   する下降位置との間を昇降運動させる把持板昇降機構と
   を備えた端子自動挿入装置において、前記端子切断機構
   は前記固定把持板の固定端縁と前記固定把持板と前記可
   動把持板との間に前記端子列を案内する案内面を有し前
   記可動把持板と共に可動し前記固定把持板の固定端縁と
   共にカッターを形成するように前記案内面の隅に設けら
   れた可動端縁な含むカッタ一部材とから成り、前記端子
   把持機構の加圧手段は前記可動把持板が前記１つの端子
   を挾んで前記固定把持板に圧接した後も前記カッタ一部
   材をその可動端縁が前記１つの端子を前記端子列から切
   離すように前記固定把持板の固定端縁を越えて可動する
   ように前記カッタ一部材に係合していることを特徴とす
   る端子自動挿入装置。 ２ 前記端子把持機構の加圧手段は前記可動把持板に係
   合する第１の加圧部材と前記カッタ一部材に係合する第
   ２の加圧部材とから成り、前記第１の加圧部材と第２の
   加圧部材との間にはばねが設けられ、前記第２の加圧部
   材は加圧源に接続されている特許請求の範囲第１項に記
   載の端子自動挿入装置。