JPS5849874Y2 - 子供用シ−トを兼ねるシ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シート、特に自動車等に設置されるシートの
改良に関するものであり、大人用として普通に使用しう
ると共に、３才ないし５才程度の子供を着座させるため
の座面位置の高いインパクトテーブル付きの子供用シー
トにも容易に変化させうると共に、子供の体格に応じて
その拘束度合を調整でき、ｌた大入用シートとして使用
する際には、子供の拘束部分を高さの調整しうるヘッド
レストとしても使用しうるシートを提供することをを目
的としている。

従来の大人用シートに３才ないし５才程度の子供が着座
すると、背が低いために前方視界が阻害され、特に自動
車用シート等の場合には、子供がシートクッション上に
立って外を見るため、身体の確保が不安定となり著しく
危険であった。

本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載する構成とす
ることにより、上述のごとき欠点なしに子供をも安全に
着座させうるシートを提供することを目的としている。

以下図示例についてその構成を説明する。

図面は、自動車のフロントシートに適用した実施例であ
って、シートバック１が上半部２と下半部３とに区分さ
れており、上半部２はまた両側辺部４，５と上辺部６と
、これらに囲まれた中央部７とに区分され、前記両側辺
部４，５と上辺部６とは一体に結合されて門形をなし、
両側辺４，５の下部８，９において、シートバックフレ
ーム側に回動自在に軸支され、前記中央部７はシートバ
ックフレーム側に周知のごとく固定されている。

このため、門形をなす両側辺部４，５と上辺部６とは第
１図中実線で示すように、本来のシートバックを形成す
る位置から、同図中２点鎖線で示すように矢印イで示す
如く前倒した位置とを選択的に占めることができ、各位
置は、前記軸支部外側に設けられたロック用ノブ１０に
よって固定されるよう構成されている。

上述の上辺部６は、両側辺部４，５に対し、第２図に示
す如く、ロッドｌＬ１２とガイド１３゜１４とを利用し
て組み付け、定位置の両側辺部４゜５に対し、上辺部６
が矢印口で示す両側辺部４゜５の長さ方向に変位しうる
ように構成されている。

シートバック１の下半部３は、両側辺部１５゜１６と、
これらに挾壕れた主体部１７とに区分さし、両側辺部１
５，１６はシートバックフレーム側に固着され、主体部
１７は、第３図に示すリンり機構１８等により、シート
バックフレーム側に対し、第１図中実線で示す正規のシ
ートバックたる位置と、同図中２点鎖線で示すようにシ
ートクッション１９と略平行する位置との２位置を選択
的に占めうるよう軸支されている。

上述の主体部１７の２位置は、軸支部に設けられたロッ
ク用ノブ２０によって固定されるよう構成されている。

第３図に示す実施例では、シートバック１の下半部３の
主体部１７が前半部２１と後半部２２とよシなり、フレ
ーム２３に固着され、前記リンク機構１８を介してシー
トバックフレーム側に組み付けられているが、かかる構
成に限定されるものではない。

第４図は本考案シートに子供が着座した状態を示してお
シ、矢印イ方向に前倒された両側辺部４゜５が肘掛けを
形成し、上辺部６がインパクトテーブルを形成し、主体
部７がシートクッション１９の座面より相当高い位置に
座面を有するシートクッションを形成している状態が明
示されている。

なふ・、上辺部６は第２図に示すように矢印口方向に出
没させうるように構成されているので、着座する子供の
体格に応じて出没させることにより子供に対する拘束度
合を調整できるものである。

なお、この上辺部６は、大人用シートたるときはヘッド
レストたるものであり、上述の矢印口方向への出没によ
りヘッドレストの位置を任意に調整しうる。

本考案は、上述のごとき構成５作用のものであって、大
人用シートとして通常のごとく使用しうるのは勿論、子
供用シートたらしめるときは、シートバックの上半部の
門形をなす両側辺部と上辺部とを前倒させ、またシート
バックの下半部の主体部をシートクッションと略平行す
る位置に変位させるのみでインパクトテーブルと肘掛け
を有し、かつ座面位置の高い子供用シートたらしめうる
ので、３才ないし５才という背の低い子供を着座させて
も、身体の確保が安定し、子供に対しては十分な前方視
界を与えうる効果を奏しうるものである。

またシートバックの上半部が両側辺部と上辺部とに区分
され、上辺部が両側辺部に対して、該側辺部の長さ方向
に出没しうるので、着座する子供の体格に応じて変位さ
せ、拘束度合を調整できるし、大人用シートとして使用
する際には、前記上辺部がヘッドレストとなり、そのヘ
ッドレストの高さも任意に調整しうろことなる等の効果
も有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は実ｊ施の１例の斜面図、第２図はシートバック
の上半部に訃ける可動部分の斜面図、第３図はシートバ
ックの下半部における可動部分の分解斜面図、第４図は
子供が着座した状態にむける本考案シートの斜面図であ
る。 １・・・シートバック、２・−・上半部、３・・・下半
部、４．５・・・両側辺部、６・・・上辺部、８，９・
・・両側辺部の下部、１７・・・下半部の主体部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートバックの上半部における両側辺部に対し、上辺部
   が両側辺部の長さ方向に出没しうるよう門形に組み付け
   られて釦り、両側辺部は下部においてシートバックフレ
   ーム側に回動自在に軸支されていると共に、シートバッ
   クの下半部の主体部分が、シートバックたる位置と、シ
   ートクッションと略平行する位置との２位置を選択的に
   占めうるよう、シートバックフレーム側に軸支されてい
   ることを特徴とする子供用シートを兼ねるシート。