JPS5848870Y2 - スピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスピーカに関し、スピーカフレームの周辺にガ
スケットを兼ねた装飾用のリングを取付けるようにした
ものである。

従来より、スピーカにおいては、第１図に示すようにス
ピーカフレーム１の水平面１ａにコーン紙２の周辺２ａ
を載置し、その上に紙等で構成したガスケット３を重ね
合わせ、これらをビス４でバッフル板等に締付けて取付
けるようにしていた。

ところが、このようにした場合には、紙製のガスケット
３がそのまま外部へ現われるため外観が悪くなり、スピ
ーカの品位が低下するという問題がある。

この問題を解決するために、第２図に示すようにスピー
カフレーム１の外周に所定の幅をもった突部１ｂを一体
に形成し、この突部１ｂを飾りとして使用することも知
られている。

ところが、この場合にも紙製のガスケット３は依然とし
て外部に現われるため、外観が悪くなることに変りはな
く、品位もさほど向上されない。

しかもこの場合には、従来から使用されている第１図の
ようなスピーカフレームが使用できないため、新たに金
型を起さなけれは゛ならないなど、コストアップの要因
にもなる。

また、ガスケット３の外周と突部１ｂの内周の間に隙間
が生じ、この隙間が偏移するため、この点でも外観が悪
くなる。

本考案はこのような従来の問題を解決するようにしたス
ピーカを提供するものである。

以下本考案の一実施例につき第３図とともに説明する。

第３図において、１は第１図と全く同一の形状のスピー
カフレームであり、水平面１ａの外周には前方へ突出す
る突条１Ｃが形成されている。

５はスチロール等の樹脂で一体成型された第１の樹脂リ
ングであり、スピーカフレーム１の水平面１ａにコーン
紙２の周辺２ａを挾むようにして載置され、裏面に設け
た溝５ａが突条１Ｃに嵌合された状態で取付けられてい
る。

一方、６は断面が略り字状より具体的には断面が略り字
状に形成された第２の樹脂リングであり、たとえば表面
にアルミ箔をコーティングしたＡＢＳの押し出し成型品
等で構成されている。

そしてこの第２の樹脂リング６は、その突起６ａを第１
の樹脂リング５の溝５ｂに挿入した状態で、第１の樹脂
リング５の前面の一部と外周面とを覆うように取付けら
れている。

このように構成すれば、第１の樹脂リング５がガスケッ
トとしての機能を果たし、しがもスピーカフレーム１の
周辺がすべて樹脂の成型品で覆われるため、従来の紙製
のガスケットを用いる場合に比べて外観を著しく美しく
することができる。

また、第１．第２の樹脂リング５，６の表面に互に異な
る色彩や模様を施すようにしているがら、装飾性の点で
も著しく優れたものにすることができる。

もちろん、この実施例のように第２の樹脂リング６の表
面にアルミ箔をコーティングした場合には、そのアルミ
箔の表面にいわゆるヘアーラインと呼ばれる細かい平行
線模様を施すことも有効である。

また、この実施例のように第１の樹脂リング５の裏面に
溝５ａを形威し、この溝５ａをスピーカフレーム１の突
条１Ｃに嵌合するようにすれば、従来のスピーカフレー
ムをそのまま使用することができるから、コスト的にも
有利になり、スピーカフレーム１の突条１Ｃとの間に隙
間が生じることもない。

以上のように、本考案はスピーカフレームの周辺に２つ
の樹脂リングを取付けることにより、ガスケットの機能
と離り板の機能の両方を実現するようにしたものである
から、スピーカの外観を美しくシ、スピーカの品イ立を
高くすることが゛で゛きる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来のスピーカの要部断面図、第３図
は本考案の一実施例の要部断面図である。 １・・・・・・スピーカフレーム、１ａ・・・・・・水
平面、１Ｃ・・・・・・突条、２・・・・・・コーン紙
、２ａ・・・・・・コーン紙の周辺、４・・・・・・ビ
ス、５・・・・・・第１の樹脂リング、６・・・・・・
第２の樹脂リング。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）スピーカフレームの周辺の水平面に、コーン紙の
   周辺を挾むようにして第１の樹脂リングを固着し、この
   第１の樹脂リングの前面の一部および外周面に断面路り
   字状の第２の樹脂リングを固着し、上記第１．第２の樹
   脂リングの表面に互に異なる色彩又は模様を施したスピ
   ーカ。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項において、スピー
   カフレームとして水平面の外周全域に前方に突出する突
   条を有するフレームを使用し、第１の樹脂リングの裏面
   に上記突条に嵌合される溝を設けたことを特徴とするス
   ピーカ。