JP2547157Y2 - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
- Publication number
- JP2547157Y2 JP2547157Y2 JP1990403678U JP40367890U JP2547157Y2 JP 2547157 Y2 JP2547157 Y2 JP 2547157Y2 JP 1990403678 U JP1990403678 U JP 1990403678U JP 40367890 U JP40367890 U JP 40367890U JP 2547157 Y2 JP2547157 Y2 JP 2547157Y2
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- JP
- Japan
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- voice coil
- frame
- frame ring
- metal
- yoke
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、スピーカ装置のフレ
ームに関するものである。
ームに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のスピーカ装置のフレームは、一般
に、鉄やアルミニューム等の導電体で形成されていた。
に、鉄やアルミニューム等の導電体で形成されていた。
【０００３】図３は、鉄で形成されたスピーカ装置であ
る。図３において、３１はコイルボビン３９に巻回され
たボイスコイル、３２はスピーカを覆う金属フレーム、
３３は皿形のヨーク、３４はヨーク３３内に固定された
柱状のマグネット、３５はマグネット３４の上面に固定
された円板状のポールピース、３６は振動板、３７は振
動系を支持するダンパー、３８は振動板３６に取り付け
られたダストキャップ、４０は金属フレーム３２に一体
に成形される金属フレームリング部である。尚、３６ｂ
は振動板のエッジ部で外側周縁は金属フレームリング部
４０に固着される。
る。図３において、３１はコイルボビン３９に巻回され
たボイスコイル、３２はスピーカを覆う金属フレーム、
３３は皿形のヨーク、３４はヨーク３３内に固定された
柱状のマグネット、３５はマグネット３４の上面に固定
された円板状のポールピース、３６は振動板、３７は振
動系を支持するダンパー、３８は振動板３６に取り付け
られたダストキャップ、４０は金属フレーム３２に一体
に成形される金属フレームリング部である。尚、３６ｂ
は振動板のエッジ部で外側周縁は金属フレームリング部
４０に固着される。
【０００４】ボイスコイル３１に音声信号が印加される
と、ボイスコイル３１は電流の方向に応じて振動する。
この時、ボイスコイル３１には、磁界が発生する。一
方、フレームリング部４０は金属、すなわち、導電体で
形成されたおり、ボイスコイル３１と同軸上に配設され
ている。このため、ボイスコイル３１に音声信号が印加
されると、フレームリング部４０に誘導電流が流れる。
つまり、ボイスコイル３１に発生した磁界は、図４に示
すようにフレームリング部４０の円方向、すなわち矢印
Ａ方向に電流を誘起する。
と、ボイスコイル３１は電流の方向に応じて振動する。
この時、ボイスコイル３１には、磁界が発生する。一
方、フレームリング部４０は金属、すなわち、導電体で
形成されたおり、ボイスコイル３１と同軸上に配設され
ている。このため、ボイスコイル３１に音声信号が印加
されると、フレームリング部４０に誘導電流が流れる。
つまり、ボイスコイル３１に発生した磁界は、図４に示
すようにフレームリング部４０の円方向、すなわち矢印
Ａ方向に電流を誘起する。
【０００５】スピーカ装置のフレームが金属で形成され
ていると、ボイスコイル３１に流れる電流に対応して、
金属フレームリング部４０の外周部に電流が誘起され
る。誘起された電流は、歪みや低域にのびがなくなる要
因となる。また、金属フレームリング部４０に誘起され
た電流は、ボイスコイル３１の振動に悪影響を及ぼすの
で、ボイスコイル３１は入力電流に対して、忠実な動作
を行うことが不可能になる。
ていると、ボイスコイル３１に流れる電流に対応して、
金属フレームリング部４０の外周部に電流が誘起され
る。誘起された電流は、歪みや低域にのびがなくなる要
因となる。また、金属フレームリング部４０に誘起され
た電流は、ボイスコイル３１の振動に悪影響を及ぼすの
で、ボイスコイル３１は入力電流に対して、忠実な動作
を行うことが不可能になる。
【０００６】ヨーク３３内には、マグネットやコイルボ
イスが配設されるので重量がある。ここで、ヨーク３３
の重量を支えるフレーム３２が、金属等より柔軟な素
材、例えば、プラスチックで形成されていると、プラス
チックで形成されたフレーム３２はヨーク３３の重量を
支持出来なくなる。つまり、ボイスコイル３１の振動に
合わせるようにプラスチックで形成されたフレーム３２
も振動してしまい、スピーカは入力電流に対して、忠実
に音響を再生することが出来なくなる。
イスが配設されるので重量がある。ここで、ヨーク３３
の重量を支えるフレーム３２が、金属等より柔軟な素
材、例えば、プラスチックで形成されていると、プラス
チックで形成されたフレーム３２はヨーク３３の重量を
支持出来なくなる。つまり、ボイスコイル３１の振動に
合わせるようにプラスチックで形成されたフレーム３２
も振動してしまい、スピーカは入力電流に対して、忠実
に音響を再生することが出来なくなる。
【０００７】従って、この考案の目的は、フレームリン
グ部の外周部に流れる渦電流を除去し、音質の向上をは
かるようにしたスピーカ装置を提供することにある。
グ部の外周部に流れる渦電流を除去し、音質の向上をは
かるようにしたスピーカ装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この考案は、少なくと
も、振動板のエッジを支持する部分の部材を、絶縁体の
素材としたフレームを有するスピーカ装置である。
も、振動板のエッジを支持する部分の部材を、絶縁体の
素材としたフレームを有するスピーカ装置である。
【０００９】
【作用】振動板のエッジを支持する部分の部材を絶縁体
の素材として、フレームリング部の外周部を流れる渦電
流を除去する。
の素材として、フレームリング部の外周部を流れる渦電
流を除去する。
【００１０】
【実施例】以下、この考案を図面を参照して説明する。
【００１１】図１は、この考案によるスピーカ装置の断
面図である。図１において、１はコイルボビン９に巻回
されたボイスコイル、２はスピーカの例えば中心部すな
わち磁気回路部を覆う金属フレームで、この金属フレー
ム２には中心部から放射状に延びた複数の枝部すなわち
フレーム枠が一体に設けられる。３は皿状のヨーク、４
はヨーク３内に固定された柱状のマグネット、５はマグ
ネットの上面に固定された円柱状のボールピース、６は
振動板、７は振動板６を支持するダンパー、８は振動板
６に取り付けられたダストキャップ、１０は複数のフレ
ーム枠２ａの遊端に支持される硬質のプラスチック等の
非金属で形成されたフレームリング部である。尚、振動
板６のエンジ部６ａの外側周縁はフレームリング部に固
着される。
面図である。図１において、１はコイルボビン９に巻回
されたボイスコイル、２はスピーカの例えば中心部すな
わち磁気回路部を覆う金属フレームで、この金属フレー
ム２には中心部から放射状に延びた複数の枝部すなわち
フレーム枠が一体に設けられる。３は皿状のヨーク、４
はヨーク３内に固定された柱状のマグネット、５はマグ
ネットの上面に固定された円柱状のボールピース、６は
振動板、７は振動板６を支持するダンパー、８は振動板
６に取り付けられたダストキャップ、１０は複数のフレ
ーム枠２ａの遊端に支持される硬質のプラスチック等の
非金属で形成されたフレームリング部である。尚、振動
板６のエンジ部６ａの外側周縁はフレームリング部に固
着される。
【００１２】図２は、ヨーク３内に配設されたものの内
部構造を示す断面図である。ボイスコイル１は、コイル
ボビン９に環状に巻回されている。また、ボイスコイル
１は、ポールピース５の周面に近接して配設され、アン
プ（図示せず）からの入力信号に従って正しくポールピ
ース５の軸方向に機械振動を生じさせる部分である。ポ
ールピース５とヨーク３の狭い空間に、ボイスコイル１
は配設され、ポールピース５、皿形のヨーク３及びポー
ルピース５に固定された柱状のマグネット４と共に、磁
気回路を形成している。磁気回路内での磁束の方向は、
図２に示す矢印の向きで半径方向にでている。
部構造を示す断面図である。ボイスコイル１は、コイル
ボビン９に環状に巻回されている。また、ボイスコイル
１は、ポールピース５の周面に近接して配設され、アン
プ（図示せず）からの入力信号に従って正しくポールピ
ース５の軸方向に機械振動を生じさせる部分である。ポ
ールピース５とヨーク３の狭い空間に、ボイスコイル１
は配設され、ポールピース５、皿形のヨーク３及びポー
ルピース５に固定された柱状のマグネット４と共に、磁
気回路を形成している。磁気回路内での磁束の方向は、
図２に示す矢印の向きで半径方向にでている。
【００１３】ここで、音声信号が、ボイスコイル１に入
力されると、ボイスコイル１は電流の方向に応じてポー
ルピース５を軸として上下に振動する。ボイスコイル１
からはリード線が２本（図示せず）取り出される。振動
板６は、ボイスコイル１の上下振動に対応して振動す
る。すなわち、振動板６の振動が音響となって出力され
る。
力されると、ボイスコイル１は電流の方向に応じてポー
ルピース５を軸として上下に振動する。ボイスコイル１
からはリード線が２本（図示せず）取り出される。振動
板６は、ボイスコイル１の上下振動に対応して振動す
る。すなわち、振動板６の振動が音響となって出力され
る。
【００１４】ボイスコイル１を流れる電流は、ボイスコ
イル１に磁界を形成する。ボイスコイル１と同軸上に、
鉄等の金属で形成されたフレームリング部が配設されて
いると、ボイスコイル１で発生した磁界が、ボイスコイ
ル１と同軸上に、鉄等の金属で形成されたフレームリン
グ部に影響を及ぼす。すなわち、金属のフレームリング
部は、その外周部に電流を発生し、この電流による磁界
が音響に悪影響を及ぼすのである。
イル１に磁界を形成する。ボイスコイル１と同軸上に、
鉄等の金属で形成されたフレームリング部が配設されて
いると、ボイスコイル１で発生した磁界が、ボイスコイ
ル１と同軸上に、鉄等の金属で形成されたフレームリン
グ部に影響を及ぼす。すなわち、金属のフレームリング
部は、その外周部に電流を発生し、この電流による磁界
が音響に悪影響を及ぼすのである。
【００１５】しかし、この考案では、振動板６のエッジ
部６ａの外側周縁を取り付けるフレームリングを金属フ
レーム２と一体に設けないで、フレームリング部１０は
プラスチック等の非金属で形成しているので、ボイスコ
イル１で発生した磁界は、フレームリング部１０の外周
部に渦電流を誘起させない。その結果、スピーカは、本
来の特性を発揮できるようになる。
部６ａの外側周縁を取り付けるフレームリングを金属フ
レーム２と一体に設けないで、フレームリング部１０は
プラスチック等の非金属で形成しているので、ボイスコ
イル１で発生した磁界は、フレームリング部１０の外周
部に渦電流を誘起させない。その結果、スピーカは、本
来の特性を発揮できるようになる。
【００１６】なお、この実施例において、金属フレーム
２は鉄に、フレームリング部１０はプラスチックに限定
されるものではなく、フレーム２は剛性の強度な金属素
材、フレームリング部１０は渦電流を導通させない非金
属素材であれば良い。また、この実施例では、直接放射
形ダイナミックスピーカを用いたが、この考案は、全て
のスピーカに適用出来るものである。
２は鉄に、フレームリング部１０はプラスチックに限定
されるものではなく、フレーム２は剛性の強度な金属素
材、フレームリング部１０は渦電流を導通させない非金
属素材であれば良い。また、この実施例では、直接放射
形ダイナミックスピーカを用いたが、この考案は、全て
のスピーカに適用出来るものである。
【００１７】以上、説明したようにヨークを支持するフ
レームは、ヨーク内の重量を支えるために剛性のある金
属素材で形成される。ヨーク内の重量を支える金属フレ
ームの上面に固定されたフレームリング部は、ボイスコ
イルで発生した電流による磁界によって生ずる不要な電
流を導通させないために、非金属素材で形成する。この
ような構造のため、フレームリング部の外周部に流れる
不要な電流は除去され、ボイスコイルの動きは妨害され
ることがなくなる。従って、ボイスコイルは、アンプか
らの入力信号に対して、より忠実に音響を再生できる。
レームは、ヨーク内の重量を支えるために剛性のある金
属素材で形成される。ヨーク内の重量を支える金属フレ
ームの上面に固定されたフレームリング部は、ボイスコ
イルで発生した電流による磁界によって生ずる不要な電
流を導通させないために、非金属素材で形成する。この
ような構造のため、フレームリング部の外周部に流れる
不要な電流は除去され、ボイスコイルの動きは妨害され
ることがなくなる。従って、ボイスコイルは、アンプか
らの入力信号に対して、より忠実に音響を再生できる。
【図１】この考案の第１実施例の断面図である。
【図２】ヨーク内部の説明に用いる図である。
【図３】従来例の説明に用いる断面図である。
【図４】従来例の説明に用いる正面図である。
１ ボイスコイル ２ 金属フレーム ３ ヨーク １０ 非金属フレームリング部 ４０ 金属フレームリング部
Claims (1)
- 【請求項１】振動板のエッジ部の外側周縁全周を固着す
る非金属材より成るフレームリングを金属フレーム枠の
先端に取付け、スピーカマグネットよりの磁界により上
記フレームリング部に上記フレームリングに沿って円周
方向に電流が流れないようにしたスピーカ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990403678U JP2547157Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990403678U JP2547157Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スピーカ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0488194U JPH0488194U (ja) | 1992-07-30 |
| JP2547157Y2 true JP2547157Y2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=31881424
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990403678U Expired - Fee Related JP2547157Y2 (ja) | 1990-12-18 | 1990-12-18 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547157Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5611590B2 (ja) * | 1976-10-15 | 1981-03-16 | ||
| JPS60111598A (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-18 | Pioneer Electronic Corp | スピ−カ用ガスケット |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5848870Y2 (ja) * | 1979-07-03 | 1983-11-08 | 松下電器産業株式会社 | スピ−カ |
-
1990
- 1990-12-18 JP JP1990403678U patent/JP2547157Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5611590B2 (ja) * | 1976-10-15 | 1981-03-16 | ||
| JPS60111598A (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-18 | Pioneer Electronic Corp | スピ−カ用ガスケット |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0488194U (ja) | 1992-07-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |