JPS5848525Y2 - 空気調和機の熱交換器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、積層されたフィンを有する空気調和機の熱交
換器にトけるドレン処理に関する。

従来のこの種空気調和機の熱交換器附近を第１図および
第２図に例示しである。

これらの図から明かなように底板５から導入した熱交換
管１はこの底板５の上部の側板４を貫通し、その上方に
トいて水平方向にひろがるフィン３と熱的に結合し、こ
れらフィン３が積層されてフィン積層体が形成されてい
る。

底板５の立上り壁５′は側板４のところで終っている。

このような構成であるので、フィン３に何者した結露は
どうしても側板４に溜まり、その端部と底板５と接する
壁面端部６からドレン滴２となり流出し、結局は外部に
たれ流している。

本考案はこのような従来構造の欠点を解消せんとしてな
されたもので、本考案の目的はこの種熱交換器に結露し
た露を底板（水受器）に回収してドレン処理をよくする
ことにある。

すなわち本考案は、熱交換器に熱的に結合され水平方向
に拡がる熱交換フィンを積層した構成を有する空気調和
機の熱交換器にトいて、各熱交換フィンにスリット穴を
設けると共に、フィン積層体の下に配設した側板にドレ
ン滴下用の開口を形威し、ここより滴下したドレンを受
ける底板の立上り壁を前記側板をこえて上方に延長せし
めることにより、ドレンを全て前記底板に回収してここ
から排出するようにしたことを特徴とする、空気調和機
の熱交換器にある。

哄下本考案を添付図面第３図ないし第５図に例示したそ
の好適な実施例について詳述する。

従来例を示した第２図と同様な第４図に示すように、本
考案熱交換器でも熱交換管である吸熱チューブ（蒸発器
）１に熱的に結合せしめた水平配置の吸熱フィン３を積
層してなる構造としである。

吸熱チューブは側方から底板５ａで形成される下方空間
に導入され、側板４ａを貫いて上方に延び、第３図に示
すように四回か折り返して帰路をたどらせて構成しであ
る。

本考案によればこれらの水平に拡がるフィン３にスリン
）３ａを形成し、これらのフィン上に結露した露がこれ
らのスリン）３ａを介して水滴となって下方に落下し得
るようにしである。

また第３図に示すようにフィン積層体の下方の側板４ａ
には開口４ｂを設けて、前述のように落下して来た水滴
をこれらの開口４ｂを介して底板５ａ内に滴下せしめ、
ここからドレンホース８を介して回収できるようにしで
ある。

また底板５ａの立上り壁５ｂは側板４ａより上方に延長
せしめてあり、第２図に示した従来例の場合のように水
滴２が側板から外部にたれ流れることがないようにしで
ある。

な耘参照番号７は導風板を示す。本考案によれば上述の
ように空気調和機よりたれ流しとなるドレン水を全て底
板（水受器）に回収し、ドレンホースより排出するので
周辺への水の被害を除くことができ、またこれにより据
付場所の制限を受けることがなくなる。

な督本考案は除湿型の空気調和機除湿運転時にも、さら
にはヒートポンプ冷暖房機の暖房サイクル時にも適用で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の空気調和機の熱交換器の一部の斜視図、
第２図はその側部断面図、第３図は本考案の１実施例の
底面図すなわち第４図のＡ視図、第４図はその側部断面
図、第５図はフィンの一部の平面図である。 １・・・熱交換管、２・・・ドレン、３・・・フィン、
３ａ・・・スリット、４，４ａ・・・側板、５，５ａ・
・・底板、５’ ｔ ５ ｂ・・・立上り壁、６・・・
壁面端部、１・・・導風板、８・・・ドレンホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱交換管に熱的に結合され水平方向に拡がる熱交換フィ
   ンを積層した構成を有する空気調和機の熱交換器におい
   て、各熱交換フィンにスリット穴を設けると共に、フィ
   ン積層体の下に配設した側板にドレン滴下用の開口を形
   威し、ここより滴下したドレンを受ける底板の立上り壁
   を前記側板をこえて上方に延長せしめることにより、ド
   レンを全て前記底板に回収してここから排出するように
   したことを特徴とする、空気調和機の熱交換器。