JPS5848483B2 - 立方晶チツ化ホウ素の合成法 - Google Patents

立方晶チツ化ホウ素の合成法

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JPS5848483B2
JPS5848483B2 JP4045180A JP4045180A JPS5848483B2 JP S5848483 B2 JPS5848483 B2 JP S5848483B2 JP 4045180 A JP4045180 A JP 4045180A JP 4045180 A JP4045180 A JP 4045180A JP S5848483 B2 JPS5848483 B2 JP S5848483B2
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cbn
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栄一 飯塚
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Showa Denko KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は六方晶素化ホウ素(以下HBNと称す〕を出発
原料として、高温、高圧化において、立方晶チツ化ホウ
素(以下CBNと称す)を合成する方法に関する。
周知の如<、CBNはダイヤモンドに匹敵する硬さを有
する物質として研削材、研磨材、切削材等に使用されて
いる。
特に特殊鋼の研削等には、CBNが研削中の高温におい
ても安定であることから、CBNが重要視されている。
HBNから高温高圧下でCBNが合或されることは古く
から知られ、また両者の相平衡関係も解明されている。
合成の際の触媒についてもこれまで多くのものが提案さ
れている。
例えばアルカリ金属、アルカリ士類金属、これらのチッ
化物及びSn,Sb,Pbを触媒とするものである。
しかし、これらの触媒を用いて合威したCBNは微細な
ものが多く、かつ粒の形態も肉付きが少なく形骸化した
ものとなり、研削材等には望ましいものではない。
研削材等に使用される粒は多角形の自形の整った(以下
、本発明においてはブロツキーという)粒子が望ましい
とされている。
上記の触媒の他、Al又はA[NとSiとの混合物を用
いた触媒も提案されている。
それによると比較的ブロツキーなCBNが出来るが、合
威圧が高い割に生戒量が少ないこと及び粒子が小さいこ
とが欠点である。
また高圧討論会(1978.10.24共催日゛本化学
会 その他)における研究発表によるとカルシウムチツ
化ホウ素( Ca3 E32N4 )がCBN合或触媒
として取上げられている。
この触媒を使って、本発明者が研究したところによれば
、ブロツキーな粒を得る点に関してはこの触媒の効果が
認められる。
ただし、そのためには厳密に制御された圧カ一温度条件
を必要とする。
即ち、HBN−CBNの相平衡線近傍のCBN安定域の
狭い範囲内で合威しなければならず、その範囲から外れ
ると生威量は下らないが、微細なものが多くなり、しか
もブロツキーな形状のものが得られない。
高温高圧装置において、その温度圧力条件を非常に狭い
範囲に制御することは工業的には非常な困難を伴ない、
常に安定した運転、即ち再現性よく運転することができ
ない。
CBN合戊のような高温高圧装置を用いた運転において
は操作上その制御条件が緩やかである方が望ましいこと
は云うまでもない。
本発明は上記のような背景のもとにブロツキーでタフ(
粒子強度の犬)なCBNを得ること、さらにそのCBN
を比較的緩やかな制御条件、即ち温度一圧力の比較的広
い範囲に亘って合戊できる触媒を開発することを目的と
したものである。
本発明はカルシウムチツ化ホウ素にチツ化リチウムもし
くはリチウムチツ化ホウ素を混合した触媒を用いること
を特徴とする。
カルシウムチツ化ホウ素は前記した通りであり、その化
学式は主としてCa3B2N4で表わされるが、さらに
追求してみると必らずしも正確にこの化学式のものに固
定されたものでなく、結晶欠陥等に基づきわずかに組或
がずれた、例えばC a 3士8B2士yN4±z(
X ,Y ,Z tは0.0 0 1〜0.01)のよ
うなものもあり、これらは色調が異なる。
そしてこれらのものはC a 3 N 2とBNの割合
をわずかに変えることによって作られる。
本発明においてはこれらの組戒がC a 3B 2 N
4からわずかにずれた組成のものも用いることができ
、これらを含めて、カルシウムチツ化ホウ素と称し、以
下代表的にCa3B2N4で表わす。
リチウムチツ化物( L 13 N ) 、リチウムチ
ツ化ホウ素(Li3BN2)はCBN合或触媒として用
いられることは公知であるが、その作用機構については
C a3 8 2 N 4同様未知な点が多い。
CBN合或においては、先ずCBN核の生威があり、次
いでその核が或長して行くものと考えられている。
その際触媒の種類によって、核の生戒に寄与する度合が
太きいもの、或長に寄与する度合が太きいものがある。
本発明者の詳細な研究によるとL t3N , L i
3E3N2は植生戒に効果大で、Ca3B2N4はその
或長に大きく作用することがわかった。
しかもL t s N ,L 13 BNは割合広い範
囲の温度圧力条件下で核の生威に寄与するものである。
しかしL 13 N > L t3BN2は核生或効来
が大きいので、得られたCBNは多数の核のあまり或長
しない微粒が集合したようなものとなり、粒子の形態と
しては好ましいものではない。
また個々の粒子もガラス状であり、またブロツキーなも
のでない。
本発明者等は前記目的のもとに種々の触媒について研究
した結果、Ca3B2N4とLi3NもしくはL 1
38 N 2とを組合せることにより、比較的緩やかな
制御条件のもとにおいても安定してプロツキなCBNが
得られることを見出し、本発明に到達した。
この組合せた触媒を使用することにより、赤橙色透明な
ブロツキーでタフなCBN粒子が高収率で得られる。
Ca3B2N4単独で使用した場合はCBN粒子の色調
は白黄ないし黄色であり、また粒子の内部に結晶欠陥を
もった不透明な粒子となり易い。
この点からもCa3B2 N4単独の場合とこれにL
13 NもしくはLl3BN2を併用した場合では触媒
としての作用が異なることを示している。
またCa3B2N4単独触媒に比べL i3 Nもしく
はLi3BN2を混合することにより、ブロツキーCB
N粒子とする温度一圧力範囲が拡がるばかりでなく温度
、圧力自体も低い側に移行する。
この点においても混合触媒が有利である。
これらの関係を具体例で示すと、例えば圧力が55Kb
近辺の場合、ブロツキー粒を得るにはCa 3 B2
N4単独ではほぼ1600〜1800’Cの範囲に制御
しなければならないのに対し、L+ 3NもしくはL
+ 3 B N 2を混合した触媒では同圧力で135
0〜1800℃の範囲でよい。
さらに温度一圧力の通常の適用範囲もC a 3 B
2 N4単独は1450〜18000C150〜70K
bであるのに対し、混合系は1350〜1800℃、4
0〜65Kbと生戊限界が低い方に移行し、合戒域が広
がる。
本発明において用いられるCa3B2N4は出発物質と
して予じめ用意されるもので、その製法は、後述する。
Li3BN2はLt s N単独を触媒にすれば原料の
HBNと反応し、合或課程においてL + 3BN 2
が生或する。
そして本発明者の研究によればC a 3 B2 N4
と併用して用いた場合には、L13NとLi3BN2は
C a s B 2 N 4のもつ核或長作用を損なう
ことなくしかもこの作用は温度一圧力の比較的広い範囲
に亘って発現する点においては大差はない。
従って出発物質としてLi3BN2を用いてもよい。
しかしL is Nは極めて反応性が犬であるため、試
料(主としてHBN)中の酸素等の不純物を選択的に捕
集し、不純物の影響を取除き生戊物(CBN)を高純度
化する点からL 13Nが好ましい。
Ca3B2N4にL r 3NもしくはL 13 B.
N 2を混合することにより合成温度が下るのは、これ
らの間で固溶体が生戊し、その融点が下るためと思われ
る。
本発明においてCa3B2N4とL s 3Nもしくは
Li3BN2の混合比は原子比でリチウム威分100部
に対し、カルシウム戊分5〜200部、望ましくは5〜
80部である。
C a 3 B 2 N4が多過ぎれば温度一圧力の範
囲がせばまり、反対にLi3N等が多くなれば得られる
CBNはガラス片状あるいは花びら状のものが主体とな
る。
これらの点より前記の範囲が適するが、勿論L 13
NとLi3BN2は混合して用いてもよい。
その場合の割合は両者合計の原子比が前記の範囲である
これら混合触媒を用いてHBNを原料として合成する際
の両者の混合割合はHBNIOO重量部に対し、混合触
媒10〜50重量部が適する。
これらは公知の方法に従って両者の粉末を混合するかあ
るいは両者を交互に積層配置して超高圧装置に装填し、
高温高圧を負荷する。
その他第2図のような方法もある。
温度圧力の適正範囲は本発明においては1350’C以
上、40Kb以上のCBN安定域でよいが、実用的には
1350℃〜1800’C140〜70Kbである。
本発明で使用されるCa3B2N4等の製法の1例につ
いて以下に説明する。
C a 3 B 2 N 4は市販のCa3N2とHB
Nとをモル比で1:2に配合しモリブデンルツボに入れ
、チッ素雰囲気中で1000℃、5時間反応させ、冷却
後同雰囲気中に解砕した。
このものの1部をX線にて分析した結果C a 3 B
2 N4であることが確認された。
L ls Nは金属リチウムをモリブデンの容器に入れ
、チッ素雰囲気中で450〜500゜Cで1時間反応さ
せた後、冷却しチッ素中で取出し粉砕した。
このものの1部をX線回析で分析したところL+ 3N
であることが確認された。
Li3BN2は上記で得られたL t 3N粉末とHB
N粉末とをモル比で1:1に混合成型し、チッ素雰囲気
中で750’C,5時間保持すれば黒色粉末として得ら
れる。
X線回析でこのものはLi38N2であることが確認さ
れた。
なお、これらLi3N,Li38N2,Ca3B2N4
,HBNの取扱いはチッ素あるいは不活性雰囲気中で行
なうことが望ましい。
実施列 I L + a NとCa3B2N4を等モルに混合し、さ
らにこの合計量の5重量倍のHBN粉末を混合した後円
柱状に成型し、第1図に示すように組立てた。
図では1は黒鉛円筒発熱体でその中に前記円柱或型体2
を収納した。
加熱は通電環3、通電板(モリブデン)4を通して発熱
体3に通電することにより行なわれる。
図で5,6はパイロフイライト等の断熱材であり、7は
パイロフイライト等の圧力媒体である。
この組立体を通常の上下方向より圧縮する超高圧装置に
装填し、60Kb, 1 5 0 0℃を目標にして温
度、圧力の制御を行ない、同条件で15分間保持した。
なお温度の正確な把握は困難であるが、かなりの変動が
あり、また試料内にもバラツキがあると思われる。
実験終了後加熱を中止し、室温近くに冷却してから圧力
を下げた。
試料を取り出し、常法によりCBNを抽出した結果10
0〜200μの赤橙色透明なブロツキーCBN粒子が2
.3g得られた。
HBNに対する収率は約40%である。
得られた粒子は内部欠陥を含まぬ極めて透明度の高いブ
ロツキーなものであった。
また粒子圧壊強度を調べたところCa3E32Nl触媒
単独のものに比べタフであった。
実施例 2 HBN粉末を戊型して第2図の8に示すような容器を製
作した。
この容器の中にCa3B2N4粉末とLi3N粉末の混
合戊型体9(原子比でLi:Ca100:50)を詰め
、さらにその上にHBN戊型体10を配置した。
黒鉛円筒1にこの組立体を挿入し上下に絶縁材5を配し
、超高圧装置で65Kb.1700℃を目標にして温度
、圧力の制制を行ない、30分間保持した。
実施例1と同様にしてCBNを取出したところ、触媒と
HBNとの界面近くに赤色透明なブロツキーCBN粒子
が0.5g得られた。
使用したHBN(8と10の合量)は5g、角蝿は0.
6gである。
このものはCa3B2N4単独触媒に比べタフな粒子で
あった。
実施例 3 C asB2N 4とLi3BN2(原子比でCa5
0 :Lil00)を混合し、さらにこの合量の約5重
量倍のBN粉末を混合して円柱状に戊型した。
これを実施例1と同様にしてCBNを合或した。
その結果150〜200μの赤橙色透明なブロツキーで
タフなCBN粒子が2.1’得られた。
比較例 I C a 3 B 2 N 4粉末を触媒にして、これに
重量で5倍量のHBN粉末を混合し、温度の目標値を1
600℃とした以外は実施例1と同様にしてCBNを合
威した。
結果はCBHの収量は2.1gと殆んど変らなかったが
、粒子の大きさが50〜80μと小さく、かつブロツキ
ーなものではなかった。
比較例 2〜3 Li3N粉末を触媒にして、これに重量で5倍量のHB
N粉末を混合し、60Kb,1500°Cを目標にして
条件を制御し、CBNを合成した。
得られたCBNは5〜10μとかなり細かく、かつブロ
ツキーなものではなかった。
L is BN2についても同様に実験したがLi3N
の場合と殆んど同様の結果であった。
本発明によって得られるCBNは結晶欠陥が殆んどなく
透明でブロツキーな形状を有しているため粒子強度が大
きく、研削、研磨、切削材として優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は超高圧装置に装填する試料の組立て状
態を示す断面図である。 1・・・・・・黒鉛円筒発熱体、2・・・・・・原料と
触媒の混合物、3・・・・・・通電環、4・・・・・・
通電板、5 , 6’, 7・・・・・・パイロフイラ
イト、8,10・・・・・・六方晶チツ化ホウ素、9・
・・・・・触媒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 六方晶チツ化ホウ素を原料として高温高圧下におい
    て立方晶チツ化ホウ素を合或する方法において、触媒と
    してカルシウムチツ化ホウ素とチツ化リチウムもしくは
    リチウムチツ化ホウ素の混合物を用いることを特徴とす
    る方法。 2 高温高圧が1350℃以上、40Kb以上の立方晶
    チツ化ホウ素の安定域である特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 3 触媒の混合物が原子比でリチウム戊分100部に対
    し、カルシウム戊分5〜80部である特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の方法。
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