JPS5848411B2 - コイル圧縮・結束用機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコイル圧縮・結束用機械に関するものである。

コイルの圧縮耘よび結束用の既知の機械は結束ユニット
上に備えた固定支持表面と圧縮ユニット上に備えた可動
支持表面の間でコイルを圧縮するため結束ユニットに向
って移動するように設けた圧縮ユニットを備え、結束ユ
ニットは結束のために圧縮したコイルの回りに閉鎖させ
られる複数個のワイヤ案内みぞ部材に結束ワイヤを供給
する装置と、対応するワイヤを引張った後各結束部の２
つの端を結束するためのねじりヘッドを備えている。

この既知の機械では、コイルは結束現場で傷付けられる
ことが非常に多く、そのため第一巻回部は一般に使用で
きず、捨てなければならない。

このことは少なからず材料の無駄を生ぜしめることにな
る。

この傷付けは、巻同部分からかｉりの量の金属を除去す
ることにより生ずるものであるが、対応する案内みぞ部
材から出しそしてそれをコイルの回りに締付けるために
結束ワイヤの１つの端を引張るためワイヤはコイルの縁
をこすり、最上の巻回部に切り込む如き結束作用が生ず
ることになる。

この鋸引き作用はワイヤが引出される側に近い個所で大
きく女ることは明白である。

それはコイルをこするワイヤの長さがその際に大きくな
るからである。

一方反対側には鋸引き作用は生じないが、それは結束ワ
イヤの対応する端が固定されているからである。

本発明によれば、結束ユニットと、結束ユニット上に備
えた固定支持表面と圧縮ユニット上に備えた可動支持表
面の間でコイルを圧縮するための結束ユニットに向って
動くように配設した圧縮ユニットとを備え、結束ユニッ
トは結束ワイヤを圧縮されたコイル上に結束部を作るた
めその回りに閉じるように配置された複数個のワイヤ案
内みぞ部材に供給するための装置と、夫々のワイヤが引
張られた後各結束部の自由端を結束するためのねじり装
置とを備え、少なくとも１対の引込自在のローラが前記
可動の支持表面に隣接して圧縮ユニット上に配置されて
耘り、前記ローラはこれらのローラ上で結束ワイヤが引
張られている間コイルの両側でコイルに押当る、各案内
みぞ部材と協働する位置にあり、結束ワイヤの締付け後
前記ローラは前記協働する位置から引込んで結束ワイヤ
から外れるように構或したコイル圧縮・結束用機械が提
供される。

第三の引込自在の溶接装置はワイヤが引張られるコイル
の側の一点で結束ワイヤを支持するため前記固定支持表
面に隣接して結束ユニット上に備えるのが好適である。

かかる配列の結果としてコイルは結束ワイヤにより傷付
けられることがない。

ローラは事実結束ワイヤをこれが引張られている間完全
に支持する。

またその間随意に端部はねじり装置により結束されてい
る。

こうして結束が行女われてしまうと、ローラは引込まさ
れ、コイルの弛みは自動的に結束部を再締付けし、少し
も傷付けることがない。

本発明の１実施例では、前記ローラ対の各々は圧縮ユニ
ット内に枢着された共通の板により支持される。

第三のローラは中心軸の回りに回転するように取付けた
スリーブにしつかり固定した支持体により支持され、前
記スリーブは他の案内みぞ部材の各々の第三ローラを支
持する。

すべてのローラは例えば動力シリンダからなる単一の作
動装置により同時に引込まされることが可能である。

以下、図に基づき本発明の実施例を説明する。

説明中、前部、後部、頂部等の用語は図中での方向によ
り示すものである。

第１，２図に示す本発明のコイル圧縮および結束用の機
械は水平型であり、機械の種々の部材を据付ける固定し
た細長いフレーム１を含む。

可動の圧縮ユニット２はフレーム１の一端に配置され、
結束ユニット３は他端に固定されている。

圧縮ユニット２はフレーム１に対して長手方向に動くよ
うに配置したキャリジからなる。

この長手力向の移動は案内レール５と協動する車輪４に
より行なわれる。

このキャリジは液圧ラムにより動かされ、そのシリンダ
６は点Ｔでフレームに枢着され、そのロツド８は自由端
で点９にかいてキャリジ上に枢着されている。

圧縮ユニット２の前部、す女わち結束ユニット３に面す
る部分は受取架台１０からｉり、この上に圧縮されかつ
結束されるべきコイルがかぎ型天井コンベヤ（図示せず
）により置かれる。

圧縮ユニットの後部は中心空洞をもち、前記空洞はコイ
ルを受取るためのものであり、また９００角度的に離隔
している４個の縦みぞ穴１２により外部と連絡している
。

縦みぞ穴１３はキャリジの頂部に設けられ、コイル１１
を架台１０上に置く間天井コンベヤのかぎが通過できる
ようにしている。

結束ユニット３は結束ワイヤを供給しかつ保管するため
の装置１４．１５を含み、これらの装置は第１図に概略
を示す。

結束ユニットはワイヤを引張るための普通の装置（図示
せず）を含み、後述する如くコイルが圧縮されたときコ
イル１１の回りで結束部を締付けるようになしている。

装置１４，１５は既知構造の複数個の同じ案内みぞ部材
１６と関連させられている。

この部材の１つは第３図中に詳細に示されている。

図示の実施例では、圧縮ユニット２の４個のみぞ穴１２
に夫々対応する４個のみそ部材１６がある。

みそ部材１６の各々は可動の三日月形部材１７の助けを
かりて圧縮コイルを完全に取囲むようにされる。

前記部材１７はその端に設けられまた動力シリンダ１８
の作用を受けて夫々のみぞ穴１２を通じて隣接閉鎖する
ようにされ、第３図に示す如く１つの連続したみそを形
成するようにｉす。

みそ部材１６の反対端に配置されているのは普通の結束
ヘッド１９であり、これはねじりヘッド２０からなり、
普通の仕方で装置１４．１５により供給される結束ワイ
ヤ２１により圧縮されたコイル１１の回りに形成された
結束部の２つの端を結束するものである。

みそ部材１６の各々は圧縮ユニット２により支持された
２つの引込自在のローラ２２と関連する。

これらのローラは圧縮ユニット２の前面２３近くに配置
されて釦り、圧縮されたコイルの半径方向厚さと実質的
に等しい距離だけ離隔している。

第４，５図に明示する如く、ローラ２２は圧縮ユニット
２上に枢軸２５の回りに旋回するように取付けられた共
通の板２４により支持される。

作動シリンダ２６は軸線の回りに板２４を旋回させるた
めに備え、ローラ２２をみぞ穴１２を通して結束ワイヤ
２１の通路に、すなわち対応するみそ部材１６の平面内
にもって行くようにし、またこの平面からそれらを除去
するようになす。

更にみそ部材１６の各々は結束ユニット３により支持さ
れた第三の引込自在の回転可能のローラ２７と共同する
。

各ローラ２７は結束ユニット３の固定支持表面２８の近
くに配置され、また結束ワイヤ２１が引張られる側に、
すなわちこの実施例では内側の横に配置される。

第６，７図に一層明瞭に示す如く、各ローラ２７はスリ
ーブ３０に堅固に締着した支持体２９の端により支持さ
れ、前記スリーブは結束ユニットの中心軸３１上に二一
ドル軸受３２内で回転するように設けられている。

スリーブ３０が３個の他の支持体、例えば相互に９０°
の角度をなして配置した支持体２９に堅固に連結され、
これらの支持体は夫々他の３個のみぞ部材１６のローラ
２７を支持している。

単一の動力シリンダ３３により、この設備は４個のロー
ラ２７を同時に動かすことができ、これらを結束ワイヤ
２１の通路にもって行ったりまたはこれらをそこから引
込ませたりするようになす。

次に第１図に示す機械の作用を説明してその利点を一層
明白にする。

初めに、圧縮ユニット２は第１，２図に示す如くフレー
ム１上の引込位置にあり、みそ部材１６の三日月形部材
１７はシリンダ１８により開放位置に保たれる。

天井コンベヤは架台１０上に１つのコイルまたは複数の
コイル１１の束を置き、圧縮ユニット２を駆動するシリ
ンダ６が次いで作動させられる。

圧縮ユニット２は次に結束ユニット３に向って進み、こ
うしてコイル１１を支持表面２３．２８の間で圧縮する
。

同時に天井コンベヤのかぎが圧縮ユニットの前進につれ
てみぞ穴１３に沿って滑動する。

圧縮されたコイル１１の後部が三日月形部材１７の位置
を通過するときシリンダ１８は作動される。

三日月形部材は次いでキャリジのみぞ穴１２を通して閉
鎖位置へ動かされ、結束ユニットのための４つのみそ部
材１６を完或するようにｈし、このときこれらのみそ部
材はコイルを完全に取囲む。

次に結束ワイヤ２１の予定長さが装置１４，１５により
各みそ部材１６に供給される。

次に普通の仕方で強い引張力が各結束ワイヤの一方の端
に加えられる。

この端はワイヤの内側部分に相当する。

この間他端は結束ヘッド１９上に備えた手段（図示せず
）により固定されている。

こうして、ワイヤ２１は前以て開かれている案内みぞ部
材１６の外に移り、次いでローラ２２，２７に対して直
しに当接せしめられる。

これらのローラはその平面内に正確に置かれて＄−り、
こうして引続き引張らねる。

圧縮されたコイルは結束ワイヤが引張られるとき結束ワ
イヤにより確実に締付けられ得ないことは容易に認めら
れるだろう。

ワイヤは事実ローラ２２，２７によりコイルからある距
離な耘いて保持され、それ故多分引張りの間に固定され
るワイヤの端が存在する側でのとすりを除けばコイルを
こすることはできない。

更にその場所に第四のローラを備えることが可能である
。

このローラはローラ２７と類似であり、これに対して対
称的に配置されるっしかしこのことは本質的なことでは
ない。

ワイヤが不動にされると，、実際上摩擦は存在せず、ワ
イヤはコイルに単に当接されるだけであり、コイルに何
らの傷をも付けることはない。

結束ワイヤがロー２２２，２７上で有効に引張られると
、ねじりヘッド２０は開かれ、結束ワイヤの２つの端を
普通の仕方で結び合わせ、こうして４個の強力な結束部
がコイルの回りに形成される。

次にローラ２２，２７はシリンダ２６．３３により引込
められ、コイル１１は自動的に結束部を再締付けする。

この自動的再締付けはコイルが圧縮ユニット２の把持か
ら解放されるとき拡大するので起るのである。

この目的で結束ワイヤがローラ２２，２７上で引張られ
るときに必要な程度より大きな程度に圧縮して非常に緊
密な結束を得ることは可能である。

ねじりヘッド２０を操作させる前に結束ワイヤ２１を支
持するローラ２２，２７を引込ませることは明らかに可
能である。

その際結束ワイヤはコイル１１に接近して位置するので
ワイヤがコイルに対して当てられたときコイルを傷付け
る危険性はなく、こうして従来使用されてきた機械と同
様にコイル上に直接に結束部を作ることが可能となる。

最後に、三日月形部材１７が開き位置に移動させられた
後圧縮ユニット２はシリンダ６により引込位置に戻され
、結束されたコイルは次に受取架台１０から簡単に排出
することができる。

こうして機械は新しい作業サイクルを始める準備ができ
るのである。

要約すれば、引込自在のローラ２２，２７を使用するこ
とにより上述の機械は前以て圧縮されたコイルを非常に
簡単に結束することができ、その際に一番上の巻回部を
破損することがなく、それ故材料の損失または無駄が生
じ女い。

本発明は水平型の機械に関連して説明したが、垂直型に
も同様に適用できることは明白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のコイル圧縮・結束用の水平型機械の簡
単化した斜視図、第２図は第１図の機械の縦断所図、第
３図は第１図の機械の部分平面図で、１つの案内みぞ部
材と３つの引込自在のローラを示すもの、第４図釦よび
第５図は第３図のローラの２つの作用を示す拡大詳細図
、第６図ち・よび第７図は第３図の第三のローラの作用
を示す拡大詳細図である。 １・・・フレーム、２・・・圧縮ユニット、３・・・結
束ユニット、４・・・車輪、５・・・案内レール、６・
・・シリンダ、８・・・ロツド、１０・・・受取架台、
１１・・・コイル、１２・・・縦みぞ穴、１６・・・案
用みぞ部材、１７・・・三日月形部材、１８・・・動力
シリンダ、１９・・・結束ヘッド、２０・・・ねじりヘ
ッド、２１・−・結束ワイヤ、２２・・・ローラ、２４
・・・板、２５・・・枢軸、２６・・・作動シリンダ、
２Ｔ・・・ローラ、２８・・・固定支持表面、２９・・
・支持体、３０・・・スリーブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 結束ユニットと、結束ユニット上に備えた固定支持
   表面と圧縮ユニット上に備えた可動支持表面の間でコイ
   ルを圧縮するための結束ユニットに向って動くように配
   設した圧縮ユニットとを備え、結束ユニットは結束ワイ
   ヤを圧縮されたコイル上に結束部を作るためその回りに
   閉じるように配置された複数個のワイヤ案内みぞ部材に
   供給するための装置と、夫々のワイヤが引張られた後各
   結束部の自由端を結束するためのねじり装置とを備え、
   少なくとも１対の引込自在のローラが前記可動の支持表
   面に隣接して圧縮ユニット上に配置されてかり、前記ロ
   ーラはこれらのローラ上で結束ワイヤが引張られている
   間コイルの両側でコイルに押当る、各案内みぞ部材と協
   働する位置にあり、結束ワイヤの締付け後前記ローラは
   前記協働する位置から引込んで結束ワイヤから外れるよ
   うに構或したことを特徴とするコイル圧縮・結束用機械
   。