JPS5848293B2 - 通電ワイヤ−カット装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は細線ワイヤーを移動させながら、これに被加工
体を対向し、該対向間隙に加工液を供給すると共に通電
して７ＪＤ工するワイヤーカットの改良に関する。

ワイヤーカットを行なう電極の細線は通常０．０５〜０
． ２ ｍｍφ程度の細線を使用し、これをガイド間に
緊張させて移動するために強い張力を掛けて利用する。

したがってアーク、短絡とか送行ク させる装置の不整などの原因によって容易に断線する。

また加工の始めとか、ワイヤーの交換時には、前記の細
線ワイヤーを巻枠から巻きほぐしながら、ブレーキ、ガ
イド、駆動装置、巻き枠等の多数の部材装置に引掛けて
セットすることが極めてめんどうな作業であり、熟練し
ないと作業中に巻枠から多量の線が巻きほぐれて折れた
り結ばったりし仲々うまくいかない。

また時間がか〜る。本発明はこのような点を作業し易い
ように装置を改良したものである。

即ちワイヤーの引掛作業中に巻ほぐれないように巻ほぐ
しと巻き取りの巻枠の一方または両方に手動ブレーキを
設けて、線の引掛作業時にはブレーキを作動して巻きほ
ぐれを防止するようにしたものである。

ブレーキは独立に手動で作動できることが好ましい。

以下図面の一実症例によって本発明を説明する。

１は細線のワイヤーで、これをガイド２間に移動させ、
これを電極として被加工体３を対向し、加工液（通常水
）を供給すると共に通電して加工する。

４はワイヤー１を巻ほぐしながら供給する巻枠、５は加
工後のワイヤを巻き取る巻枠で、いずれもモータ６，７
によって回転制御される。

巻枠４から供給されたワイヤー１は途中複数のガイドロ
ーラ８に案内されながら加工部ガイド２間に供給される
が、その前に制動装置９を通り所要のブレーキを加えら
れる。

また加工部ガイド２を通過したワイヤー１はガイドロー
ラ８に案内されなから巻枠５に巻取られるが、途中駆動
装置１０を通り所要の速度で移動する駆動力を作用され
る。

ガイド２間のワイヤー１はこの駆動装置１０による引張
り力と制動装置９の制動力によって所要の張力を作用さ
れ一直線に緊張した状態で移動されカロ工精度を保持す
る。

前記制動装置９は固定ローラ８１とトルクモータ等によ
り逆転される制動ローラ９２との間にワイヤー１を挟み
、制動ローラ９２を加圧することによりブレーキを作弔
する。

９３が加圧バネ、９４はバネを作動する加圧レバーで、
このレバー９４操作により独立してブレーキが作動でき
るように構戊されている。

また前記駆動装置１０は固定ローラ１０１にモータによ
り正回転する駆動口−ラ１０２を加圧し、両者間にワイ
ヤー１を挟んで巻き取り移動方向の駆動力を作用させる
。

これも加圧バネ１０３とバネを作動する加圧レバー１０
４により独立して、駆動力の作動，開除ができるように
してある。

１１及び１２は各々巻枠４，５の回転軸に設けた手動ブ
レーキで、いずれも回転円板１１１，１２１、これにモ
接するブレーキシュー１１２，１２２、ブレーキ操作レ
バー１１３，１２３から或り、更にブレーキ自動開除コ
イル１１４，１２４が設けられ、モータ６，７駆動電源
により作動する。

１３．１４は駆動モータ６，７のオン．オフスイッチで
ある。

以上のように巻枠４に手動ブレーキ１１が設けてあるこ
とにより加工始めにおいてワイヤー掛けするとき、予じ
め巻枠４から必要な量の線を巻ほぐしたら手動ブレーキ
１１を作動してそれ以上巻ほぐれないようにしておき、
前記巻ほぐした線を順次ガイドローラ８、制動装置９、
ガイド２、駆動装置１０，ガイドローラ８に掛け渡し、
先端を巻き取り用の巻枠５に結線する。

このとき制動装置９のローラ９２及び，駆動装置のロー
ラ１０２は機械装置が全停止して電源が切られているか
ら回転はしＣいない。

レバー９４，１０４操作によりローラ９１，９２、及び
１０１，１０２間に間隙を明けながら順次ワイヤー１を
掛け渡すことができる。

掛け渡し完了し巻枠５に結線できたら巻枠５を手動回動
じてワイヤーの撓みを除き手動ブレーキ１２を作動する
。

このような状態にしてスイッチオンすれば、このときは
既でにスイッチ１３１４は入れてあるか同時にスイッチ
オンしてもよいが、モータ６，７が回転を始めるととも
にコイル１１４，１２４が励磁されて自動的にブレーキ
１１２，１２２が開除され安定した張力を保ち所定の移
動速度で移動でき、ガイド２間において安定したカロエ
を行なうことができる。

次に加工途中、断線したら機械を止めて結線しなければ
ならないが、このときは巻枠４，５が所要量のワイヤー
を巻きほぐしてから手動ブレーキ１１．１２を作動して
巻枠４，５の回転を止めた状態にし、断線部分で結線す
る。

結線してから、または結線する前のいずれでもよいが加
工始めのワイヤー掛けと同様にガイドローラ８、制動装
置９、ガイド２、駆動装置１０、ガイドローラ８にワイ
ヤーを掛け渡し完了後に制動装置９をゆるめ、また駆動
装置１０の圧接ローラをゆるめながら、また手動ブレー
キ１１．１２を一時ゆるめて巻枠４，５を回動し撓み部
分を除去する。

手動ブレーキは巻枠４にだけに設けられていても効果が
あるが、巻き取り用巻枠５にも手動ブレーキが取付られ
ている方が便利で、前記のようにワイヤー掛け操作が極
めて容易にでき、熟練しなくても順次に正確に作業がで
きる効果が得られる。

また各手動ブレーキ１１．１２は手動で作動できること
により取扱い操作が容易である。

また手動ブレーキ１１．１２の自動開除機構は巻枠の駆
動モータと同期的に作動する任意の機構が利用できる。

また制動装置９及び駆動装置１０にも手動操作により圧
接作動ができるよう操作レバーを設けたことにより、順
次のワイヤー掛け作業が極めて正確に容易に行なえる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例構成図である。 １はワイヤー、２はガイド、３は被加工体、４，５は巻
枠、６，７は回転モータ、９は制動装置、１０は駆動装
置 １１．１２は手動ブレーキである０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 巻枠から巻ほぐしながら供給される細線ワイヤーを
   ガイド間を制動装置及び駆動装置の作動により張力を掛
   けて移動させ、他方の巻粋に巻き取るようにし、前記ガ
   イド間を移動するワイヤーを電極としてこれに被加工体
   を対向させ、対向間隙に加工液を供給すると共に通電し
   て加工するようにしたワイヤーカットにおいて、前記巻
   はぐしの巻枠と巻取りの巻粋のいずれか一方または両方
   に手動で作動でき、且つ前記巻粋の駆動モータ作動時に
   自動的にはずれる自動解除機構を有する手動ブレーキを
   設けたことを特徴とする通電ワイヤーカット装置。