JPH05154550A - コイルの巻取り停止方法 - Google Patents
コイルの巻取り停止方法Info
- Publication number
- JPH05154550A JPH05154550A JP32456991A JP32456991A JPH05154550A JP H05154550 A JPH05154550 A JP H05154550A JP 32456991 A JP32456991 A JP 32456991A JP 32456991 A JP32456991 A JP 32456991A JP H05154550 A JPH05154550 A JP H05154550A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- winding
- roll
- coiling
- torque
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Braking Arrangements (AREA)
- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 巻取りを終えたコイルの回転を短時間で停止
する方法を提供する。 【構成】 コイルＣの巻取り終了直前の減速過程でその
表面にトルク制御の可能な駆動減を備えるロール３を接
触させ、これによってコイルＣの回転に制動を加える。
する方法を提供する。 【構成】 コイルＣの巻取り終了直前の減速過程でその
表面にトルク制御の可能な駆動減を備えるロール３を接
触させ、これによってコイルＣの回転に制動を加える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、コイルの巻取り停止
方法に関し、巻取り終了時にコイルを極めて短時間のう
ちに停止しようとするものである。
方法に関し、巻取り終了時にコイルを極めて短時間のう
ちに停止しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】圧延素材の先端および後端を繋ぎ合わ
せ、これを数本〜は数十本連続して圧延することによっ
て、全長にわたり均一な寸法、材質のコイルに仕上げる
エンドレス圧延においては、圧延ピッチが短く、また、
コイル巻取り機の直前に配置されたストリップシャーに
て初めて切断されるので、圧延機より繰り出されたコイ
ルを数台のコイラーを交互に使用して円滑に巻取るため
には次のコイルを巻取るための準備時間を確保する観点
から巻取りを終えたコイルは直ちにその回転を停止する
必要がある。
せ、これを数本〜は数十本連続して圧延することによっ
て、全長にわたり均一な寸法、材質のコイルに仕上げる
エンドレス圧延においては、圧延ピッチが短く、また、
コイル巻取り機の直前に配置されたストリップシャーに
て初めて切断されるので、圧延機より繰り出されたコイ
ルを数台のコイラーを交互に使用して円滑に巻取るため
には次のコイルを巻取るための準備時間を確保する観点
から巻取りを終えたコイルは直ちにその回転を停止する
必要がある。
【０００３】上記のような要請に適合するものとして
は、コイルの巻取り終了の減速時に、電機子電流を制御
してコイルの巻取り装置を短時間に停止させる特開昭58
-100914 号公報に開示のような技術が参照される。
は、コイルの巻取り終了の減速時に、電機子電流を制御
してコイルの巻取り装置を短時間に停止させる特開昭58
-100914 号公報に開示のような技術が参照される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧延素材を
接合して連続した圧延を行うエンドレス圧延において
は、このような従来の技術を単に適用しても、ここで必
要とされる許容時間内で、巻取りを終えたコイルを確実
に停止させるのは不可能であり、未だ有効な手立てがな
いのが現状であった。
接合して連続した圧延を行うエンドレス圧延において
は、このような従来の技術を単に適用しても、ここで必
要とされる許容時間内で、巻取りを終えたコイルを確実
に停止させるのは不可能であり、未だ有効な手立てがな
いのが現状であった。
【０００５】エンドレス圧延のように絶え間なく繰り出
されるコイルを複数台のコイラーを使って巻取る場合に
おいて、各コイラーにて巻き取ったコイルをその巻取り
終了時に短時間で停止させて、次の巻取りに備えること
ができる新規な方法を提案することがこの発明の目的で
ある。
されるコイルを複数台のコイラーを使って巻取る場合に
おいて、各コイラーにて巻き取ったコイルをその巻取り
終了時に短時間で停止させて、次の巻取りに備えること
ができる新規な方法を提案することがこの発明の目的で
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、巻取り終了
時にコイルの回転を短時間で停止するに当たり、コイル
の巻取り終了直前の減速過程でその表面にトルク制御の
可能な駆動源を備えるロールを接触させ、これによって
コイルの回転に制動を加えることを特徴とするコイルの
巻取り停止方法である。
時にコイルの回転を短時間で停止するに当たり、コイル
の巻取り終了直前の減速過程でその表面にトルク制御の
可能な駆動源を備えるロールを接触させ、これによって
コイルの回転に制動を加えることを特徴とするコイルの
巻取り停止方法である。
【０００７】図１ａ〜ｄに、この発明に従うコイルの巻
取り状況を模式的に示し、図における番号１はピンチロ
ール、２はピンチロール１を経たコイルＣを巻取るため
のマンドレル、３はマンドレル２に巻き取られたコイル
Ｃの外周に配置された押さえロールであって、この押さ
えロール３はマンドレル２に向けて接近離隔可能でかつ
そのロール自体が回転駆動できる駆動源を備えていて、
コイルＣの巻取り開始時にそれをマンドレル２に巻き付
けるガイドとしての機能及びコイルＣの巻取り終了時に
コイルＣの表面に接触してコイルの回転を妨げるような
トルクを発生させて制動を加え、その回転を短時間のう
ちに停止させる機能をもっている。
取り状況を模式的に示し、図における番号１はピンチロ
ール、２はピンチロール１を経たコイルＣを巻取るため
のマンドレル、３はマンドレル２に巻き取られたコイル
Ｃの外周に配置された押さえロールであって、この押さ
えロール３はマンドレル２に向けて接近離隔可能でかつ
そのロール自体が回転駆動できる駆動源を備えていて、
コイルＣの巻取り開始時にそれをマンドレル２に巻き付
けるガイドとしての機能及びコイルＣの巻取り終了時に
コイルＣの表面に接触してコイルの回転を妨げるような
トルクを発生させて制動を加え、その回転を短時間のう
ちに停止させる機能をもっている。
【０００８】圧延工程を経た所定の厚さ、幅になるコイ
ルＣの巻取り中は、図１ａに示すように、押さえロール
３はコイルＣの表面から離れた状態にあり、コイルＣの
巻取り終了の直前における減速過程で図１ｂの如く、コ
イルＣに押さえロール３を接触させる。そして押さえロ
ール３をコイルＣに接触させるか、もしくは接触させた
状態で駆動源 (図示せず) の作動によってロール３にコ
イルの回転を妨げるようなトルクを付与して制動を加え
る。そして図１ｃの如くコイルＣの停止後、押さえロー
ル３を図１ｄの如く退避させて、次の巻取り準備に入
る。
ルＣの巻取り中は、図１ａに示すように、押さえロール
３はコイルＣの表面から離れた状態にあり、コイルＣの
巻取り終了の直前における減速過程で図１ｂの如く、コ
イルＣに押さえロール３を接触させる。そして押さえロ
ール３をコイルＣに接触させるか、もしくは接触させた
状態で駆動源 (図示せず) の作動によってロール３にコ
イルの回転を妨げるようなトルクを付与して制動を加え
る。そして図１ｃの如くコイルＣの停止後、押さえロー
ル３を図１ｄの如く退避させて、次の巻取り準備に入
る。
【０００９】
【作用】エンドレス圧延によって得られたコイルを、図
２に示すように、♯１と♯２の２基のコイラーを使って
巻取る場合において、圧延条件を、仕上げミルＨＶ：20
00mm・mpm(ＨＶ：厚さmm×圧延速度m/min),圧延材と圧
延材の間隔：０秒 (エンドレス),圧延速度：1000mpm
で、圧延材スペック, 物性値が、占積率ψ：95％, 密度
ρ：7850kg/mm2, 圧延材の厚さｈ：293 mm, 板幅Ｂ：19
00mmに、コイラースペックを、マンドレル機械ＧＤ2
(モータ側) ：600 kgf-m,モータＧＤ2(モータ側) ：600
kgf-m,ギア比 (モータ側／機械側) ：1/2.35, マンド
レル外径 (コイル内径) ：760 mmとする場合において必
要とされるコイルの必要停止トルクは、
２に示すように、♯１と♯２の２基のコイラーを使って
巻取る場合において、圧延条件を、仕上げミルＨＶ：20
00mm・mpm(ＨＶ：厚さmm×圧延速度m/min),圧延材と圧
延材の間隔：０秒 (エンドレス),圧延速度：1000mpm
で、圧延材スペック, 物性値が、占積率ψ：95％, 密度
ρ：7850kg/mm2, 圧延材の厚さｈ：293 mm, 板幅Ｂ：19
00mmに、コイラースペックを、マンドレル機械ＧＤ2
(モータ側) ：600 kgf-m,モータＧＤ2(モータ側) ：600
kgf-m,ギア比 (モータ側／機械側) ：1/2.35, マンド
レル外径 (コイル内径) ：760 mmとする場合において必
要とされるコイルの必要停止トルクは、
【００１０】
【表１】
【００１１】ここで、 ２基のコイラーのうちの♯１で
最も短いスラブ (Ｌ＝4.5 m)を40秒ピッチで圧延するよ
うな場合においては、♯２のコイラーでの次のコイルを
巻取るための準備時間は33秒であって、したがって巻取
り終了時における停止のための所要時間は７秒となる。
ここに最も長いＬ＝12.5m のスラブ (最大ＧＤ2:29980k
gf-m2)を巻取る場合において７秒以内でコイルの回転を
停止するのに必要な停止トルクＴは、下表におけるデー
タより作成した図３において明らかな如く、コイル巻取
りにおいて最も大きな値であるおよそ3800kgf-m にな
る。
最も短いスラブ (Ｌ＝4.5 m)を40秒ピッチで圧延するよ
うな場合においては、♯２のコイラーでの次のコイルを
巻取るための準備時間は33秒であって、したがって巻取
り終了時における停止のための所要時間は７秒となる。
ここに最も長いＬ＝12.5m のスラブ (最大ＧＤ2:29980k
gf-m2)を巻取る場合において７秒以内でコイルの回転を
停止するのに必要な停止トルクＴは、下表におけるデー
タより作成した図３において明らかな如く、コイル巻取
りにおいて最も大きな値であるおよそ3800kgf-m にな
る。
【００１２】
【表２】
【００１３】この発明では、コイルＣを巻き付けるマン
ドレル２の回りに、駆動源を備えた押さえロール３を配
置して、このロールの接触下にロール３を回転させる
か、もしくはコイルＣの回転に逆らうような負のトルク
を発生させるようにしたので、極めて短時間のうちにコ
イルＣの回転を停止することができる。
ドレル２の回りに、駆動源を備えた押さえロール３を配
置して、このロールの接触下にロール３を回転させる
か、もしくはコイルＣの回転に逆らうような負のトルク
を発生させるようにしたので、極めて短時間のうちにコ
イルＣの回転を停止することができる。
【００１４】
【実施例】ロール径：450 mm, ロール胴長：2030mm, 電
動機 (駆動源) 容量：100kw,回転数 (ベース／トッ
プ）：600 ／1200rpm （オーバーロード200 ％），機械
ＧＤ2 ：100 kgf-m2, 電動機ＧＤ2 ：50kgf-m2のスペッ
クになる４本の押さえロール (既設のラッパーロールを
利用) を備えた図１に示したような巻取り装置を使用し
て、スラブ長さが12.5m になる素材の圧延後におけるコ
イルの巻取りにおいて、その終了時に７秒でコイルの回
転を停止させるのに必要なトルクを求めた。ここに、コ
イルの巻取り終了時において該コイルを停止させるのに
必要なトルクＴ1 は、図３に示した如く約3800kgf-m で
あり、ラッパーロールもまた小さいながら一定のエネル
ギーを持って回転しているのでそれ自体を停止させるト
ルクが必要となるがそのトルクＴ2 は(100＋50) ×(100
0/0.35π)/375.7 ×4 ＝207kgf-m 、また、ここで適用
される駆動源（モータ）の回転数は、ベース回転数以上
のトルク一定領域であり、それがもつトルクを200 ％ま
で十分に発揮することができるので、1000mpm 時におけ
る発生トルク (一本当たり) は、Ｔ＝974P/Nより、Ｔ3
＝974 ×100 ×2/(1000/0.45π) ＝275kgf-mであり、こ
れよりコイルの巻取りを司るマンドレルの持つべきトル
クＴはＴ＝Ｔ1 ＋Ｔ2 ＋４Ｔ3 ＝2907kgf-m であり、一
般に使用されている例えば1000kw程度の駆動源 (モー
タ)を有するマンドレルであっても、許容停止時間 (７
秒）以内で停止が可能であることが確かめられた。
動機 (駆動源) 容量：100kw,回転数 (ベース／トッ
プ）：600 ／1200rpm （オーバーロード200 ％），機械
ＧＤ2 ：100 kgf-m2, 電動機ＧＤ2 ：50kgf-m2のスペッ
クになる４本の押さえロール (既設のラッパーロールを
利用) を備えた図１に示したような巻取り装置を使用し
て、スラブ長さが12.5m になる素材の圧延後におけるコ
イルの巻取りにおいて、その終了時に７秒でコイルの回
転を停止させるのに必要なトルクを求めた。ここに、コ
イルの巻取り終了時において該コイルを停止させるのに
必要なトルクＴ1 は、図３に示した如く約3800kgf-m で
あり、ラッパーロールもまた小さいながら一定のエネル
ギーを持って回転しているのでそれ自体を停止させるト
ルクが必要となるがそのトルクＴ2 は(100＋50) ×(100
0/0.35π)/375.7 ×4 ＝207kgf-m 、また、ここで適用
される駆動源（モータ）の回転数は、ベース回転数以上
のトルク一定領域であり、それがもつトルクを200 ％ま
で十分に発揮することができるので、1000mpm 時におけ
る発生トルク (一本当たり) は、Ｔ＝974P/Nより、Ｔ3
＝974 ×100 ×2/(1000/0.45π) ＝275kgf-mであり、こ
れよりコイルの巻取りを司るマンドレルの持つべきトル
クＴはＴ＝Ｔ1 ＋Ｔ2 ＋４Ｔ3 ＝2907kgf-m であり、一
般に使用されている例えば1000kw程度の駆動源 (モー
タ)を有するマンドレルであっても、許容停止時間 (７
秒）以内で停止が可能であることが確かめられた。
【００１５】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、エンドレス
圧延のように圧延機から絶え間なく繰り出されるコイル
を、設備の改造や巻取り装置の設置台数を増加させるこ
となくスムースに巻取ることができる。
圧延のように圧延機から絶え間なく繰り出されるコイル
を、設備の改造や巻取り装置の設置台数を増加させるこ
となくスムースに巻取ることができる。
【図１】図１ａ〜ｄは、この発明に従うコイルの巻取
り、回転の停止状況の説明図である。
り、回転の停止状況の説明図である。
【図２】＃１と＃２のコイラーを用いて巻取りを行った
場合における許容停止時間の関係を示した図である。
場合における許容停止時間の関係を示した図である。
【図３】スラブの長さと必要トルク及び必要動力の関係
を示したグラフである。
を示したグラフである。
１ ピンチロール ２ マンドレル ３ 押さえロール Ｃ コイル
Claims (1)
- 【請求項１】 巻取り終了時にコイルの回転を短時間で
停止するに当たり、コイルの巻取り終了直前の減速過程
でその表面にトルク制御の可能な駆動源を備えるロール
を接触させ、これによってコイルの回転に制動を加える
ことを特徴とするコイルの巻取り停止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32456991A JPH05154550A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | コイルの巻取り停止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32456991A JPH05154550A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | コイルの巻取り停止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154550A true JPH05154550A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18167279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32456991A Pending JPH05154550A (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | コイルの巻取り停止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05154550A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000058039A1 (fr) * | 1999-03-25 | 2000-10-05 | Kawasaki Steel Corporation | Procede d'enroulement de bandes |
| WO2001021335A1 (fr) * | 1999-09-22 | 2001-03-29 | Kawasaki Steel Corporation | Procede et dispositif d'enroulement de rubans de metal |
| US6301946B1 (en) | 1998-03-27 | 2001-10-16 | Kawasaki Steel Corporation | Strip coiling method |
| US6648264B1 (en) | 1998-03-26 | 2003-11-18 | Kawasaki Steel Corporation | Method and apparatus for coiling a metal strip |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP32456991A patent/JPH05154550A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6648264B1 (en) | 1998-03-26 | 2003-11-18 | Kawasaki Steel Corporation | Method and apparatus for coiling a metal strip |
| US6301946B1 (en) | 1998-03-27 | 2001-10-16 | Kawasaki Steel Corporation | Strip coiling method |
| WO2000058039A1 (fr) * | 1999-03-25 | 2000-10-05 | Kawasaki Steel Corporation | Procede d'enroulement de bandes |
| WO2001021335A1 (fr) * | 1999-09-22 | 2001-03-29 | Kawasaki Steel Corporation | Procede et dispositif d'enroulement de rubans de metal |
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