JP3324198B2 - 線状体のスクリーニング方法及びスクリーニング装置 - Google Patents

線状体のスクリーニング方法及びスクリーニング装置

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JP3324198B2
JP3324198B2 JP12563993A JP12563993A JP3324198B2 JP 3324198 B2 JP3324198 B2 JP 3324198B2 JP 12563993 A JP12563993 A JP 12563993A JP 12563993 A JP12563993 A JP 12563993A JP 3324198 B2 JP3324198 B2 JP 3324198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、光ファイバ等の線状体(以下、
単に線状体という)のスクリーニング方法及びスクリー
ニング装置に関し、特にヒステリシスクラッチを用いた
張力付与機構を備えたスクリーニング装置によって線状
体をスクリーニングする場合に適用して有用なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】線状体は、その強度保証を行うため、そ
の長手方向に一定の張力を与え、その低強度部分を断線
(スクリーニング断線)させることによって、当該部分
を取り除く、いわゆるスクリーニングが行われる。この
ようなスクリーニングを行うためのスクリーニング装置
は、例えば特開昭60−90302に公開されている。
また光ファイバの線引機に前記スクリーニングを行うた
めのスクリーニング機構を備えたようなものは、例えば
実開平1−83033に公開されている。
【0003】またヒステリシスクラッチを用いた張力付
与機構によって線状体に対し一定の張力を与える技術
は、例えば資料1「三菱電磁クラッチ・ブレーキ総合カ
タログ」(昭和62年発行)の2−28頁に開示されて
いる。
【0004】ここでヒステリシスクラッチとは、同じく
資料1の2−34頁に示されているように、第1の回転
子である入力側回転子、第2の回転子である出力側回転
子及び励磁コイルを有しており、前記入力側回転子を駆
動系によって回転し、同時に前記励磁コイルに励磁電流
を流すと、前記入力側回転子と前記出力側回転子が磁気
的に連結し、出力側回転子にトルクが伝達されるもので
あって、機械的な接触がなく摩耗する部分がないため半
永久的な寿命を持ち、スリップ回転数に関係なく励磁電
流に比例したトルクが得られ、動作面の周速による回転
数の制限がなく高速運転が可能という特性を持っている
ため、線状体、特に光ファイバのスクリーニング装置の
張力付与機構に用いるには理想的なものである。
【0005】図11は、従来技術に係るスクリーニング
装置のうち、ヒステリシスクラッチを用いた張力付与機
構を備えた線状体のスクリーニング装置の一例を示す説
明図である。同図に示すように本スクリーニング装置
は、繰出しリール1、繰出し側ダンサーローラ3、キャ
プスタン4、テンションローラ6、ヒステリシスクラッ
チ7、ヒステリシスクラッチの駆動系8、巻取り側ダン
サーローラ9、巻取りボビン10、ターンローラ11、
ヒステリシスクラッチの励磁電流を制御するボリューム
15及びキャプスタンベルト19を有する。
【0006】これらのうち繰出しリール1、繰出し側ダ
ンサーローラ3、キャプスタン4、ターンローラ11、
テンションローラ6、巻取り側ダンサーローラ9及び巻
取りボビン10は、順に配設されて、線状体2をその長
手方向に走行せしめるための走行経路を形成している。
すなわちキャプスタン4によって繰出しリール1から繰
出された線状体2は、繰出し側ダンサーローラ3、キャ
プスタン4、ターンローラ11、テンションローラ6及
び巻取り側ダンサーローラ9を順に走行して最後に巻取
りボビン10に巻きとられる。なお繰出し側ダンサーロ
ーラ3及び巻取り側ダンサーローラ9は、繰出しリール
1とキャプスタン4との間及びテンションローラ6と巻
取りボビン10との間における線状体2の張力を各々一
定に保持している。またキャプスタンベルト19は、線
状体2をキャプスタン4に押圧している。
【0007】次にヒステリシスクラッチ7は、前述のよ
うに入力側回転子7a、出力側回転子7b、励磁コイル
7cを有している。これらのうち入力側回転子7aは、
ACモータやDCモータ等の専用の駆動源を有する駆動
系8に接続されており、この駆動系8によって回転され
る。出力側回転子7bは、テンションローラ6に接続さ
れており、このテンションローラ6を回転する。更に励
磁コイル7cは、励磁電流を制御するためのボリューム
15に接続されている。すなわちこれらヒステリシスク
ラッチ7、駆動系8、ボリューム15及びテンションロ
ーラ6は、線状体2の張力付与機構を形成している。
【0008】従って、上記張力付与機構によれば、駆動
系8によって入力側回転子7aを回転し、続いて励磁コ
イル7cに励磁電流を流すと、入力側回転子7aと出力
側回転子7bとが磁気的に連結し、このため出力側回転
子7bにトルクが伝達され、更にこのトルクがテンショ
ンローラ6に加えられる。その結果、線状体2は、前記
張力付与機構により、前記走行経路中のキャプスタン4
からテンションローラ6までの区間において、一定の張
力が付与される。なおこの張力は、ボリューム15によ
って前記励磁電流を制御することにより調整される。
【0009】次に図12は、従来技術に係るスクリーニ
ング装置のうち、ヒステリシスクラッチを用いた張力付
与機構を備えた線状体のスクリーニング装置の他の一例
を示す説明図である。なお図11と同一の部分には同一
の符号を付して重複する説明は省略する。
【0010】同図に示すように本スクリーニング装置
は、繰出しリール1、繰出し側ダンサーローラ3、キャ
プスタン4、テンションローラ6、ヒステリシスクラッ
チ7、巻取り側ダンサーローラ9、巻取りボビン10、
ターンローラ11、ヒステリシスクラッチ7の励磁電流
を制御するボリューム15、キャプスタンベルト19、
プーリー5,12、動力伝達ベルト13a,13b及び
変速器14を有する。
【0011】これらのうちプーリー5は、キャプスタン
4に同軸状に結合されており、キャプスタンモーター
(図示せず)によってキャプスタン4が回転されるのに
連動して回転される。プーリー12は、ヒステリシスク
ラッチ7の入力側回転子7aに接続されている。変速器
14は、動力伝達ベルト13a,13bによってプーリ
ー5,12に各々連結されており、プーリー5の回転数
よりもプーリー12の回転数を十分高くし、プーリー1
2において十分安定したトルクを得るための変速器であ
る。すなわちこれらプーリー5,12、変速器14及び
動力伝達ベルト13a,13bは、ヒステリシスクラッ
チ7の入力側回転子7aの駆動系を形成している。つま
りこの駆動系は、前述の図11に示す駆動系8がACモ
ータやDCモータ等の専用の動力源を有しているのに対
し、キャプスタン4を回転するためのキャプスタンモー
タを動力源として利用している。
【0012】従ってこの駆動系によれば、前記キャプス
タンモータの回転が、プーリー5、動力伝達ベルト13
a、変速器14、動力伝達ベルト13b及びプーリー1
2へと順に伝達され、その結果ヒステリシスクラッチ7
の入力側回転子7aが回転される。なおこれ以降のヒス
テリシスクラッチ7及びテンションローラ6の動作につ
いては、前述の図11に示すスクリーニング装置と同様
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の如
き従来技術に係る線状体のスクリーニング装置では、装
置の運転を停止してヒステリシスクラッチ7の励磁電流
を切ると、ヒステリシスクラッチ7に空転トルクという
残留トルクが生起する(資料1の2−35頁参照)。従
ってこのまま再びスクリーニング装置の運転を開始した
場合には、前記空転トルクの影響によってトルクむらが
生じ、その結果線状体に与える張力が変動してしまう。
この張力変動は、非常に安定した張力制御が要求される
線状体のスクリーニング装置にとって無視できない程度
のものである。
【0014】このため作業者は、スクリーニング装置を
停止中に手動で40〜50rpm の、入力側回転子7aと
出力側回転子7bとの回転数差(以下これを相対回転数
という)を生起させて、励磁電流を遮断するか、又は入
力側回転子7aと出力側回転子7bとが互いにずれない
よう両回転子7a,7bを固定して逆電流を流すという
方法(資料1の2−35頁参照)によって、前記空転ト
ルクを除去することが必要であった。
【0015】このため次のような問題点があった。 スクリーニング装置を停止中に空転トルクの除去操作
を行う必要があり、この除去操作が終了するまではスク
リーニング装置の運転を再開することができないため、
その分操業率が低下する。 作業員が手動で、空転トルクの除去操作を行うため、
個人差があり、作業員によってはうまく空転トルクが除
去できなかったり、作業員がこの除去操作を忘れてしま
ったりして、空転トルクが生起した状態のままスクリー
ニング装置の運転を再開してしまう場合があり、その際
には、スクリーニング装置を再度停止して空転トルクの
除去操作を行う必要がある。従ってその分更に操業率の
低下を招く。
【0016】本発明は、上記従来技術に鑑み、装置を停
止する際、自動的に空転トルクの発生を防止することが
でき、作業員による空転トルクの除去操作が不要な線状
体のスクリーニング方法及びスクリーニング装置を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の構成は、長手方向に走行する線状体に対し、
ヒステリシスクラッチを用いた張力付与機構によって張
力を与え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリ
ーニング方法において、前記線状体のスクリーニング中
に発生するスクリーニング断線を検知し、このときの検
知信号をトリガーとして、前記ヒステリシスクラッチの
入力側回転子と出力側回転子との間に、この両回転子の
回転数の差である相対回転数を生起せしめるよう、前記
入力側回転子の駆動を速やかに停止し、続いて前記相対
回転数が生起している間に、前記ヒステリシスクラッチ
の励磁電流を徐々に低下させて前記両回転子の磁気的な
連結を切ることを特徴とする。
【0018】また、長手方向に走行する線状体に対して
張力を与える、ヒステリシスクラッチを用いた張力付与
機構を備え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスク
リーニング装置において、前記線状体のスクリーニング
中に発生するスクリーニング断線を検知する検知手段
と、該検知手段から出力される検知信号を入力し、この
検知信号をトリガーとして、前記ヒステリシスクラッチ
の入力側回転子と出力側回転子との間に、この両回転子
の回転数の差である相対回転数を生起せしめるよう、前
記入力側回転子の駆動を速やかに停止し、続いてこの相
対回転数が生起している間に、前記ヒステリシスクラッ
チの励磁電流を徐々に低下させて前記両回転子の磁気的
な連結を切るよう制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0019】次に、上記目的を達成する本発明の第2の
構成は、長手方向に走行する線状体に対し、ヒステリシ
スクラッチを用いた張力付与機構によって張力を与え、
前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリーニング方
法において、前記線状体のスクリーニング中に発生する
スクリーニング断線を検知し、このときの検知信号をト
リガーとして、前記ヒステリシスクラッチの励磁電流を
速やかに遮断し、前記ヒステリシスクラッチの入力側回
転子と出力側回転子との磁気的な連結を切り、続いてこ
の両回転子の間にこの両回転子の回転数の差である相対
回転数を生起せしめるよう、前記入力側回転子の駆動を
停止し、しかる後再び前記ヒステリシスクラッチに励磁
電流を流し、更にこの励磁電流を、前記相対回転数が生
起している間に、徐々に低下させて前記両回転子の磁気
的な連結を切ることを特徴とする。
【0020】また、長手方向に走行する線状体に対して
張力を与える、ヒステリシスクラッチを用いた張力付与
機構を備え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスク
リーニング装置において、前記線状体のスクリーニング
中に発生するスクリーニング断線を検知する検知手段
と、該検知手段から出力される検知信号を入力し、この
検知信号をトリガーとして、前記ヒステリシスクラッチ
の励磁電流を速やかに遮断し、前記ヒステリシスクラッ
チの入力側回転子と出力側回転子との磁気的な連結を切
り、続いてこの両回転子の間にこの両回転子の回転数の
差である相対回転数を生起せしめるよう、前記入力側回
転子の駆動を停止し、しかる後再び前記ヒステリシスク
ラッチに励磁電流を流し、更にこの励磁電流を、前記相
対回転数が生起している間に、徐々に低下させて前記両
回転子の磁気的な連結を切るよう制御する制御手段とを
備えたことを特徴とする。
【0021】
【作用】上記第1の構成の本発明によれば、線状体のス
クリーニング中にスクリーニング断線が発生すると、検
知手段は、このスクリーニング断線を検知し、検知信号
を出力する。次に制御手段は、この検知信号をトリガー
として、まずヒステリシスクラッチの入力側回転子の駆
動を速やかに停止する。その結果前記入力側回転子の回
転数は、すぐにゼロとなるのに対し、前記ヒステリシス
クラッチの出力側回転子の回転数は、入力側回転子に追
従して低下するものの、慣性があるため、すぐにゼロに
はならない。このためこの両回転子の間には相対回転数
が生起する。そこでこの相対回転数が生起している間
に、前記制御手段は、前記ヒステリシスクラッチの励磁
電流を徐々に低下させて前記両回転子の磁気的な連結を
切る。かくして前記ヒステリシスクラッチに空転トルク
を発生させることなく、線状体のスクリーニング装置
は、停止される。
【0022】次に上記第2の構成の本発明によれば、線
状体のスクリーニング中にスクリーニング断線が発生す
ると、検知手段は、このスクリーニング断線を検知し、
検知信号を出力する。次に制御手段は、この検知信号を
トリガーとして、まずヒステリシスクラッチの励磁電流
を速やかに遮断する。その結果ヒステリシスクラッチに
空転トルクが発生するものの、このヒステリシスクラッ
チの入力側回転子と出力側回転子とは、磁気的に連結し
なくなる。次に前記制御手段は、前記入力側回転子の駆
動を停止する。その結果前記入力側回転子の回転数がゼ
ロになるのに対し、前記出力側回転子は、前記入力側回
転子に追従することなく慣性によって回転しつづける。
このためこの両回転子の間には相対回転数が生起する。
【0023】その後前記制御手段は、再び前記ヒステリ
シスクラッチに励磁電流を流し、更にこの励磁電流を、
前記相対回転数が生起している間に、徐々に低下させて
前記両回転子の磁気的な連結を切る。かくして先に励磁
電流を遮断した際、前記ヒステリシスクラッチに発生し
た前記空転トルクが除去されるとともに、新たな空転ト
ルクを発生させることもなく、線状体のスクリーニング
装置は、停止される。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。なお従来技術と同様の部分には同一の符号を付
して重複する説明は省略する。
【0025】図1は、本発明の第1の実施例に係る線状
体のスクリーニング装置を示す説明図である。同図に示
すように本実施例に係る線状体のスクリーニング装置
は、繰出しリール1、繰出し側ダンサーローラ3、キャ
プスタン4、テンションローラ6、ヒステリシスクラッ
チ7、ヒステリシスクラッチの駆動系8、巻取り側ダン
サーローラ9、巻取りボビン10、ターンローラ11、
ヒステリシスクラッチの励磁電流を制御するボリューム
15、キャプスタンベルト19、スクリーニング断線の
検知手段である光センサを備えた断線検知装置16及び
制御手段であるシーケンサ17aを有する。
【0026】これらのうち断線検知装置16は、前述の
ように光センサを備えており、この光センサがターンロ
ーラ11とテンションローラ6との間を走行する線状体
2に沿って配設されている。従って線状体2が、スクリ
ーニング断線し、張力を喪失して走行ラインからはずれ
ると、前記光センサがこれを検知し、断線検知装置16
からは、断線検知信号が出力される。
【0027】シーケンサ17aは、断線検知装置16か
ら出力される前記断線検知信号を入力し、この断線検知
信号をトリガーとして、所定の制御プログラムに従い、
ボリューム15及び駆動系17aを制御して、ヒステリ
シスクラッチ7の励磁コイル7cの励磁電流及び入力側
回転子7aの回転数を制御する。
【0028】図3は、前記シーケンサ17aの制御プロ
グラムの具体的な一例を示す説明図である。同図に示す
ように、0sec において線状体2のスクリーニング断線
が発生し、100msecにおいて断線検知装置16から断
線検知信号が出力されると、シーケンサ17aは、この
断線検知信号を入力し、速やかに駆動系8の駆動源であ
るACモータを停止し、続いてヒステリシスクラッチ7
の励磁電流を300msecから徐々に低下させ、800ms
ecにおいてゼロとする。
【0029】次に上記第1の実施例に係る線状体のスク
リーニング装置によって、実際に光ファイバのスクリー
ニングを行った結果について述べる。なお光ファイバの
直径等の詳細な条件は次の通りである。
【0030】光ファイバの直径:250μm、光ファイ
バに付与する張力:700g、光ファイバの走行速度:
400m/min 、ヒステリシスクラッチ7の形式:三菱電
気株式会社製ZHA形ヒステリシスクラッチ、断線検知
装置16の光センサの種類:赤外線形センサ。
【0031】スクリーニングを開始後、光ファイバのス
クリーニング断線が発生し、ヒステリシスクラッチ7の
励磁電流がゼロになった時点で、ヒステリシスクラッチ
7の出力側回転子7bの回転数は50rpm であった。す
なわち両回転子7a,7bの相対回転数は、50rpm で
あった。またスクリーニング装置を停止後、触診でヒス
テリシスクラッチ7の空転トルク発生状況を調査した結
果、空転トルクは、全く発生していなかった。
【0032】従ってこのときのヒステリシスクラッチ7
の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化は、図4
に示すようなものであったと考えられる。すなわち0se
c において光ファイバのスクリーニング断線が発生する
と、出力側回転子7bに接続されているテンションロー
ラ6の負荷がゼロになるため出力側回転子7bの回転数
1 が急激に上昇して入力側回転子7aの回転数a1
近づくため、両回転子7a,7bの相対回転数は、ゼロ
に近づく。その後100msecにおいて駆動系8のACモ
ータを停止すると、入力側回転子7aの回転数a1 は、
急激に低下し、ゼロとなる。
【0033】一方出力側回転子7bの回転数b1 は、入
力側回転子7aに追従して低下するものの、慣性がある
ためすぐにはゼロとならず、緩やかに低下する。このた
め両回転子7a,7bの間には相対回転数が生起する。
その後300msecからヒステリシスクラッチ7の励磁電
流を徐々に下げると、出力側回転子7bの回転数b1
低下が更に緩やかとなる。このため、両回転子7a,7
bの相対回転数は、徐々に減少してはいるものの、前述
のように800msecで前記励磁電流がゼロになったとき
には、まだ50rpm に保たれている。
【0034】なおスクリーニング装置を再び運転し、再
度上記と同一の条件で光ファイバのスクリーニングを行
ったところ、張力変動は、±10g以内と正常な値であ
った。
【0035】次に上記のスクリーニング結果との比較の
ため、シーケンサ17aの制御プログラムを図5に示す
ようなものとし、他は、上記と同一の条件で行ったスク
リーニングの結果を示す。すなわちこのときの制御プロ
グラムは、同図に示すように0sec で光ファイバのスク
リーニング破断が発生し、100msecにおいて断線検知
装置16から断線検知信号が出力されると、シーケンサ
17aは、この断線検知信号を入力し、速やかにヒステ
リシスクラッチ7の励磁電流をゼロとするが、駆動系8
のACモータは停止せず、そのまま運転を継続させると
いうものである。
【0036】スクリーニングを開始後、光ファイバのス
クリーニング断線が発生し、ヒステリシスクラッチ7の
励磁電流がゼロになった時点で、出力側回転子7bの回
転数は、600rpm に近かった。一方このときの前記A
Cモータの回転数は600rpm である。従って、このと
きの両回転子7a,7bの相対回転数は、ゼロに近い状
態であったと推定される。またスクリーニング装置を停
止後、触診でヒステリシスクラッチ7の空転トルク発生
状況を調査した結果、空転トルクが発生していることが
わかった。
【0037】従ってこのときのヒステリシスクラッチ7
の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化は、図6
に示すようなものであったと考えられる。すなわち0se
c において光ファイバのスクリーニング断線が発生する
と、出力側回転子7bに接続されているテンションロー
ラ6の負荷がゼロになるため、出力側回転子7bの回転
数b2 は、急激に上昇して入力側回転子7aの回転数a
2 に近づく。その後100msecにおいてヒステリシスク
ラッチ7の励磁電流をゼロとするが、このとき既に両回
転子7a,7bの相対回転数は、前述のようにゼロに近
い状態となっている。
【0038】なおスクリーニング装置を再び運転し、再
度上記と同一の条件で光ファイバのスクリーニングを行
ったところ、張力変動は、空転トルクの影響で±100
gと大きかった。
【0039】図2は、本発明の第2の実施例に係る線状
体のスクリーニング装置を示す説明図である。同図に示
すように本実施例に係る線状体のスクリーニング装置
は、繰出しリール1、繰出し側ダンサーローラ3、キャ
プスタン4、テンションローラ6、ヒステリシスクラッ
チ7、巻取り側ダンサーローラ9、巻取りボビン10、
ターンローラ11、ヒステリシスクラッチ7の励磁電流
を制御するボリューム15、キャプスタンベルト19、
プーリー5,12、動力伝達ベルト13a,13b、変
速器14、ローラー形張力計を備えた断線検知装置18
及び制御手段であるシーケンサ17bを有する。
【0040】これらのうち断線検知装置18は、前述の
ようにローラー形張力計を備えており、このローラー形
張力計がターンローラ11とテンションローラ6との間
を走行する線状体2に当接し、これを押圧するように設
けられている。従って線状体2が、スクリーニング断線
し、張力を喪失すると、前記ローラー形張力計がこれを
検知し、断線検知装置18からは、断線検知信号が出力
される。
【0041】シーケンサ17bは、断線検知装置18か
ら出力される前記断線検知信号を入力し、この断線検知
信号をトリガーとして、所定の制御プログラムに従い、
ボリューム15及びキャプスタン4を駆動するキャプス
タンモータを制御して、ヒステリシスクラッチ7の励磁
コイル7cの励磁電流及び入力側回転子7aの回転数を
制御する。
【0042】図7は、前記シーケンサ17bの制御プロ
グラムの具体的な一例を示す説明図である。同図に示す
ように0sec において線状体2のスクリーニング断線が
発生し、0.5sec において断線検知装置16から断線検
知信号が出力されると、シーケンサ17bは、この断線
検知信号を入力し、即時にヒステリシスクラッチ7の励
磁電流をゼロとし、次にキャプスタンモータであるDC
モータの回転数を1sec から徐々に低下させ、6sec に
おいてゼロとする。続いて前記励磁電流を、7sec にお
いて再び設定値(0sec における値)の50%まで速や
かに上昇させ、更にこの50%から徐々に低下させ、7.
5sec においてゼロとする。
【0043】なおシーケンサ17bの制御プログラムを
前述の図3に示すような制御プログラムとせずに、上記
のような制御プログラムとしたのは、図2に示す線状体
のスクリーニング装置では、キャプスタンモータをヒス
テリシスクラッチ7の入力側回転子7aの駆動源として
利用しているため、図3に示すような制御プログラムで
は不都合な事態を生起することがあるからである。
【0044】例えば、図3の制御プログラムと同様に、
シーケンサ17bが断線検知信号を入力して、速やかに
前記キャプスタンモータを停止させると、キャプスタン
4が急停止することになるが、繰出しリール1の停止が
これに追いつかず、このため線状体2が大きくたるんで
繰出し側ダンサーローラ3から外れてしまい、その結果
線状体2を破損させてしまう虞がある。
【0045】そこで上記のような事態を避けるために
は、前記キャプスタンモータの回転数を徐々に低下させ
るよう制御する必要があるが、しかしそうすると、出力
側回転子7bの回転数が、入力側回転子7aの回転数の
低下に遅れることなく追従してしまい、両回転子7a,
7bの間に相対回転数が生起しなくなってしまう。
【0046】従って、この対策を考察した結果、前述の
図7に示すような制御プログラムに至ったが、その理由
は次の通りである。つまり出力側回転子7bの回転数が
入力側回転子7aの回転数の低下に追従するのは、両回
転子7a,7bが磁気的に連結しているからであり、こ
の連結を切ってしまえば、出力側回転子7bは、入力側
回転子7aに追従しなくなるのであるから、空転トルク
が発生するのを承知のうえで一旦、ヒステリシスクラッ
チ7の励磁電流を遮断してしまい、その後キャプスタン
モータの回転数を徐々に低下させて、両回転子7a,7
bの間に相対回転数を生起せしめ、更にこの相対回転数
が生起している間に、再び前記励磁電流を流し、更にこ
の励磁電流を徐々にゼロにすれば、前記空転トルクを除
去するとともに、新たな空転トルクを発生させることも
ない。
【0047】次に上記第2の実施例に係る線状体のスク
リーニング装置によって、実際に光ファイバのスクリー
ニングを行った結果について述べる。なお条件、すなわ
ち光ファイバの直径、光ファイバに付与する張力、光フ
ァイバの走行速度及びヒステリシスクラッチ7の形式に
ついては、前述の第1の実施例に係る線状体のスクリー
ニング装置によって、実際に光ファイバのスクリーニン
グを行った場合と同様である。なお断線検知装置18
は、光ファイバの張力が100g以下になると断線検知
信号を出力するように設定した。
【0048】スクリーニングを開始後、光ファイバのス
クリーニング断線が発生し、ヒステリシスクラッチ7の
励磁電流が最後にゼロになった時点で、ヒステリシスク
ラッチ7の出力側回転子の回転数は、60rpm であっ
た。すなわち両回転子7a,7bの相対回転数は、60
rpm であった。またスクリーニング装置を停止後、触診
でヒステリシスクラッチ7の空転トルク発生状況を調査
した結果、空転トルクは全く発生していなかった。
【0049】従ってこのときのヒステリシスクラッチ7
の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化は、図8
に示すようなものであったと考えられる。すなわち0se
c において光ファイバのスクリーニング断線が発生する
と、出力側回転子7bに接続されているテンションロー
ラ6の負荷がゼロになるため出力側回転子7bの回転数
3 が急激に上昇して入力側回転子7aの回転数a3
近づき、両回転子7a,7bの相対回転数はゼロにな
る。続いて0.5sec においてヒステリシスクラッチ7の
励磁電流が遮断された後、1sec からDCモータ(キャ
プスタンモータ)の回転数を徐々に低下させると、これ
に応じて入力側回転子7aが徐々に低下する。
【0050】一方出力側回転子7bは、入力側回転子7
aの回転数a3 の低下に追従することなく慣性によって
回転し続け、その回転数b3 は、入力側回転子7aの回
転数a3 よりも非常に緩やかに低下する。従って両回転
子7a,7bには大きな相対回転数が生起する。その後
7sec において再び前記励磁電流を設定値の50%まで
上昇させると、両回転子7a,7bが再び磁気的に連結
するため、出力側回転子7bの回転数b3 は、入力側回
転子7aの回転数a3 (このときの値はゼロ)に追従す
べく急激に低下する。しかしすぐその後前記励磁電流を
低下させ、7.5sec においてゼロとするため、この時点
で出力側回転子7bの回転数b3 は、前述のように60
rpm に保たれている。
【0051】なおスクリーニング装置を再び運転し、再
度上記と同一の条件で光ファイバのスクリーニングを行
ったところ、張力変動は、±10g以内と正常な値であ
った。
【0052】次に上記のスクリーニング結果との比較の
ため、シーケンサ17bの制御プログラムを図9に示す
ようなものとし、他は、上記と同一の条件で行ったスク
リーニングの結果を示す。すなわちこのときの制御プロ
グラムは、同図に示すように0sec で光ファイバのスク
リーニング断線が発生し、0.5sec において断線検知装
置16から断線検知信号が出力されると、シーケンサ1
7bは、この断線検知信号を入力し、即時にDCモータ
(キャプスタンモータ)の回転数を低下し始め、5.5se
c においてゼロにし、続いて6sec からヒステリシスク
ラッチ7の励磁電流を低下し始め、6.5sec においてゼ
ロとするというものである。
【0053】スクリーニング開始後、光ファイバのスク
リーニング断線が発生し、ヒステリシスクラッチ7の励
磁電流がゼロになった時点で、出力側回転子7bの回転
数は、ゼロであった。一方このときのDCモータの回転
数もゼロであった。従ってこのときの両回転子7a,7
bの相対回転数は、ゼロであったと推定される。またス
クリーニング装置を停止後、触診でヒステリシスクラッ
チ7の空転トルク発生状況を調査した結果、空転トルク
が発生していることがわかった。
【0054】従ってこのときのヒステリシスクラッチ7
の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化は、図1
0に示すようなものであったと考えられる。すなわち0
secにおいて光ファイバのスクリーニング断線が発生す
ると、出力側回転子7bに接続されているテンションロ
ーラ6の負荷がゼロになるため、出力側回転子7bの回
転数b4 は、急激に上昇して入力側回転子7aの回転数
4 に近づく。その後0.5sec から入力側回転子7aの
回転数a4 を低下させると、両回転子7a,7bが磁気
的に連結した状態のままであるため、出力側回転子7b
の回転数b4 もこれに追従して低下し、両回転数a4
4 はほぼ一致する。更に5.5sec において入力側回転
子7aの回転数a4 がゼロになると、ほぼ同時に出力側
回転子7bの回転数b4 もゼロとなる。従って6sec か
らヒステリシスクラッチ7の励磁電流を低下し始めた時
には、既に両回転子7a,7bの回転数a4 ,b4 はゼ
ロになっており、従って6.5sec において前記励磁電流
がゼロになった時の両回転子7a,7bの相対回転数
は、前述のようにゼロとなっている。
【0055】なおスクリーニング装置を再び運転し、再
度上記と同一の条件で光ファイバのスクリーニングを行
ったところ、張力変動は、空転トルクの影響で±100
gと大きかった。
【0056】以上第1及び第2の実施例について述べた
が、これらは、上述のように線状体2のスクリーニング
断線が発生したときばかりではなく、線状体2が繰出し
リール1から全て繰出され、線状体2の終端がスクリー
ニング装置にかかった時、すなわち線状体2のスクリー
ニングが全て終了した時にも、線状体2の張力が喪失し
て、実質的に前記スクリーニング断線した場合と同様の
状態になるため、同様の作用をする。つまりスクリーニ
ング断線の発生やスクリーニングの終了によってスクリ
ーニング装置を停止するときには、必ず断線検知装置1
6,18やシーケンサ17a,17bの作用によって自
動的に空転トルクの発生が防止される。
【0057】なお図4等に示すように、スクリーニング
断線が発生すると両回転子7a,7bの回転数はすぐに
(100msec程度)一致してしまうものの、このスクリ
ーニング断線が発生してから僅かの間は、両回転子7
a,7bの間に相対回転数が生じている。従って理論的
にはこの間に前記スクリーニング断線を検知し、ヒステ
リシスクラッチ7の励磁電流を遮断すれば空転トルクを
発生させることなく装置を停止することができる。しか
しそのためには非常に精密で感度のよい断線検知センサ
と、高速の信号処理装置が必要となり、装置のコストア
ップや誤動作が生起しやすくなる等の観点から実際的で
はない。
【0058】また上記第1及び第2の実施例のように、
ヒステリシスクラッチ7の励磁電流が最終的にゼロにな
ったとき両回転子7a,7bの相対回転数は、50rpm
以上あることが望ましいが、前記資料1の3−25頁に
も示されているように前記励磁電流を徐々に低下させて
ゼロにすれば、必ずしも50rpm 以上である必要はな
い。
【0059】また上記第1及び第2の実施例のような断
線検知装置16,18やシーケンサ17a、17bを設
けずに、作業員がスクリーニング断線発生と同時に、図
3又は図7に示すような制御プログラムと同様の操作を
手動で行うことも考えられる。しかしそのためには、常
時作業員がスクリーニング装置の前で待機していなけれ
ばならず、しかも作業員が手動で行うと、どうしても対
応が遅れてしまうためやはり実際的ではない。
【0060】また上記第1の実施例では、光センサを備
えた断線検知装置16を用い、第2の実施例では、ロー
ラー形張力計を備えた断線検知装置18を用いている
が、もちろん、第1の実施例で後者の断線検知装置18
を用い、第2の実施例で前者の断線検知装置16を用い
てもよい。更に断線検知装置は、これらに限定するもの
ではなく、線状体2のスクリーニング断線が検知可能な
ものであればよい。またヒステリシスクラッチ7の励磁
電流や入力側回転子7aの回転数を制御する制御手段
は、シーケンサ17a,17bに限定するものではな
く、図3や図7に示すような制御プログラムに従って、
前記励磁電流や前記回転数を制御できるものであればよ
い。
【0061】また上記第1及び第2の実施例の張力付与
機構では、ヒステリシスクラッチ7の出力側回転子7b
をテンションローラ6に接続しているが、もちろんこの
テンションローラ6のかわりにキャプスタンやピンチロ
ーラ等を用いてもよい。またヒステリシスクラッチ7の
入力側回転子7aの回転数制御を容易にするため駆動系
8の動力源であるACモータやDCモータ及びキャプス
タンモータにブレーキを設けてもよい。更に第2の実施
例では、キャプスタンモータの動力を伝えるために動力
伝達ベルト13a,13bが用いられているが、もちろ
んこれらにかわってギアを用いてもよい。
【0062】また図7に示す制御プログラムでは、7se
c において再び励磁電流を上昇させるが、その際設定値
の30〜50%まで上昇させれば十分であり、またその
ほうが励磁電流を再び上昇した時の出力側回転子7bの
回転数の低下を小さく抑えることができ、その分両回転
子7a,7bの相対回転数を高く保つことができる。
【0063】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明によれば、スクリーニング断線の発生やス
クリーニングの終了によって装置を停止する際、断線検
知手段や制御手段が自動的に動作して空転トルクの発生
を防止する。従って装置を停止中に作業員が空転トルク
の除去操作をする必要がなく、その分、作業員の負担が
軽減し、また操業率も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る線状体のスクリー
ニング装置を示す説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る線状体のスクリー
ニング装置を示す説明図である。
【図3】第1の実施例に係る線状体のスクリーニング装
置のシーケンサ7aの制御プログラムの具体的な一例を
示す説明図である。
【図4】図3に示す制御プログラムに基づいて実際に光
ファイバのスクリーニングを行った時のヒステリシスク
ラッチ7の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化
を示す説明図である。
【図5】比較のために設定したシーケンサ7aの制御プ
ログラムを示す説明図である。
【図6】図5に示す制御プログラムに基づいて実際に光
ファイバのスクリーニングを行った時のヒステリシスク
ラッチ7の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化
を示す説明図である。
【図7】第2の実施例に係る線状体のスクリーニング装
置のシーケンサ7bの制御プログラムの具体的な一例を
示す説明図である。
【図8】図7に示す制御プログラムに基づいて実際に光
ファイバのスクリーニングを行った時のヒステリシスク
ラッチ7の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変化
を示す説明図である。
【図9】比較のために設定したシーケンサ7bの制御プ
ログラムを示す説明図である。
【図10】図9に示す制御プログラムに基づいて実際に
光ファイバのスクリーニングを行った時のヒステリシス
クラッチ7の両回転子7a,7bの回転数の時間的な変
化を示す説明図である。
【図11】従来技術に係る線状体のスクリーニング装置
の一例を示す説明図である。
【図12】従来技術に係る線状体のスクリーニング装置
の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 繰出しリール 2 線状体 5,12 プーリー 6 テンションローラ 7 ヒステリシスクラッチ 7a 入力側回転子 7b 出力側回転子 7c 励磁コイル 8 駆動系 10 巻取りボビン 13a,13b 動力伝達ベルト 14 変速器 15 ボリューム 16,18 断線検知装置 17a,17b シーケンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−90302(JP,A) 特開 昭46−968(JP,A) 特開 昭48−1241(JP,A) 特開 昭52−46135(JP,A) 実開 平1−83033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 59/18 B65H 63/036 G02B 6/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に走行する線状体に対し、ヒス
    テリシスクラッチを用いた張力付与機構によって張力を
    与え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリーニ
    ング方法において、 前記線状体のスクリーニング中に発生するスクリーニン
    グ断線を検知し、このときの検知信号をトリガーとし
    て、前記ヒステリシスクラッチの入力側回転子と出力側
    回転子との間に、この両回転子の回転数の差である相対
    回転数を生起せしめるよう、前記入力側回転子の駆動を
    速やかに停止し、続いて前記相対回転数が生起している
    間に、前記ヒステリシスクラッチの励磁電流を徐々に低
    下させて前記両回転子の磁気的な連結を切ることを特徴
    とする線状体のスクリーニング方法。
  2. 【請求項2】 長手方向に走行する線状体に対して張力
    を与える、ヒステリシスクラッチを用いた張力付与機構
    を備え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリー
    ニング装置において、 前記線状体のスクリーニング中に発生するスクリーニン
    グ断線を検知する検知手段と、 該検知手段から出力される検知信号を入力し、この検知
    信号をトリガーとして、前記ヒステリシスクラッチの入
    力側回転子と出力側回転子との間に、この両回転子の回
    転数の差である相対回転数を生起せしめるよう、前記入
    力側回転子の駆動を速やかに停止し、続いてこの相対回
    転数が生起している間に、前記ヒステリシスクラッチの
    励磁電流を徐々に低下させて前記両回転子の磁気的な連
    結を切るよう制御する制御手段とを備えたことを特徴と
    する線状体のスクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 長手方向に走行する線状体に対し、ヒス
    テリシスクラッチを用いた張力付与機構によって張力を
    与え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリーニ
    ング方法において、 前記線状体のスクリーニング中に発生するスクリーニン
    グ断線を検知し、このときの検知信号をトリガーとし
    て、前記ヒステリシスクラッチの励磁電流を速やかに遮
    断し、前記ヒステリシスクラッチの入力側回転子と出力
    側回転子との磁気的な連結を切り、続いてこの両回転子
    の間にこの両回転子の回転数の差である相対回転数を生
    起せしめるよう、前記入力側回転子の駆動を停止し、し
    かる後再び前記ヒステリシスクラッチに励磁電流を流
    し、更にこの励磁電流を、前記相対回転数が生起してい
    る間に、徐々に低下させて前記両回転子の磁気的な連結
    を切ることを特徴とする線状体のスクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 長手方向に走行する線状体に対して張力
    を与える、ヒステリシスクラッチを用いた張力付与機構
    を備え、前記線状体の強度保証を行う線状体のスクリー
    ニング装置において、 前記線状体のスクリーニング中に発生するスクリーニン
    グ断線を検知する検知手段と、 該検知手段から出力される検知信号を入力し、この検知
    信号をトリガーとして、前記ヒステリシスクラッチの励
    磁電流を速やかに遮断し、前記ヒステリシスクラッチの
    入力側回転子と出力側回転子との磁気的な連結を切り、
    続いてこの両回転子の間にこの両回転子の回転数の差で
    ある相対回転数を生起せしめるよう、前記入力側回転子
    の駆動を停止し、しかる後再び前記ヒステリシスクラッ
    チに励磁電流を流し、更にこの励磁電流を、前記相対回
    転数が生起している間に、徐々に低下させて前記両回転
    子の磁気的な連結を切るよう制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする線状体のスクリーニング装置。
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