JPH038160A - テープ状体の停止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ビデオテープレコーダ（以下、ＶＴＲと称
す）などに適用されるもので、一対のリール間に巻装さ
れたテープ状体を高速の走行状態から停止させるための
テープ状体の停止装置に関するものである。

［従来の技術］ この種のテープ状体の停止装置を備えた代表例としてＶ
ＴＲがあり、以下、このＶＴＲを例にとって説明する。

第２図は特開昭６３−５６８３９号公報に開示された従
来のＶＴＲの要部の機構を示す概略図、第３図はそのＶ
ＴＲにおけるテープの停止装置の制御部を示す概略図で
ある。

第２図において、（１）はテープカセット、（２）は供
給リール、（３）は巻取リリール、（４）は磁気テープ
であり、この磁気テープ（４）は上記テープカセット（
１）内において、上記両リール（２）（３）間に亘って
走行自在に巻装されている。

上記テープ力セツ）　（１）内に磁気テープ（４）が収
納されているとき、このテープ（４）はカセット（＋）
の開口部（ｌａ）に露出するように、カセット（１）内
に支持されたガイドビン（１７ａ）　、　（１７ｂ）間
に亘って同図の点線のごとく張架されている。

このように張架されている磁気テープ（４）を移動ガイ
ドポスト（８）　、　（７）　、　（８）　、　（９）
により上記開口部（ｌａ）から引き出して、回転ヘット
（図示せず）を備えたシリンダ頁５）に巻装することに
よって、テープ（４）への記録再生を可能とするように
Ｎ成されており、カセツ）　（１）のローディング終了
時におけるテープパスは第２図の実線で示すように、上
記移動ガイドポスト（６）　、　（７）（８）　、　（
９）とＶＴＲ本体に予め固定されている固定ガイドポス
ト（１２）、（１３）、　（１４）とにより決定される
。

なお、第２図中の（１０）はピンチローラ、（１１）は
キャプスタンで、これらピンチローラ（１０）とキャプ
スタン（１１）とにより磁気テープ（４）を挾持して駆
動走行させる。

第３図において、（２１）は巻取リリール台、（２２）
は巻取りリール台（２１）と一体のギア（２１Ａ）に噛
合するギア、（２３）は供給リール台、（２４）は供給
リール台（２３）と一体のギア（２３Ａ）に噛合するギ
アである。

（２６）は第２図中のキャプスタン（１１）を駆動する
キャプスタンモータ、　（２５）は上記キャプスタンモ
ータ（２６）の回転方向の切換えにともない、」二足ギ
ア（２２）と　（２４）に対して択一的に駆動力を伝達
するギアユニットで、このギアユニツ）　（２５）はベ
ル）　（２７）により上記キャプスタンモータ（２６）
に連動されたギア（２５ａ）と、このギア（２５ａ）の
回転軸（Ｓ）を中心に回動可能なし八−（２５ｂ）と、
このし八−（２５ｂ）の遊端部を中心に回転して上記ギ
ア（２２）、　（２４）に対して択一的に噛合可能なア
イドルギア（２５ｃ）とにより構成されている。

すなわち、上記ギアユニット（２５）はキャプスタンモ
ータ（２６）が第３図中の入方向に１可転しているとき
、上記レバー（２５ｂ）を巻取リリール台（２１）側に
揺動させてアイドルギア（２５ｃ）をギア（２２）に噛
合させ、その駆動回転力を巻取りリール台（２１）に伝
達する。また、キャプスタンモータ（２６）が第３図中
のＢ方向に回転しているとき、レバー（２５ｂ）を逆方
向へ揺動させることによりアイドルギア（２５ｃ）をギ
ア（２４）に噛合させて供給リール台（２３）に駆動回
転力を伝達する。

（２８）は上記キャプスタンモータ（２６）への印加電
圧を制御するモータ制御回路、（２９）はシステムコン
トローラ、（３０）はテープ終端検出器、（３１）（３
２）は上記リール台（２１）、（２３）を制動するため
のブレーキ、（３５）はマニュアルで停止指令などを入
力する操作部である。

つぎに、上記構成のＶＴＲにおけるテープの走行駆動お
よび停止動作について説明する。

キャプスタンモータ（２６）に駆動電圧（Ｖ）が印加さ
れ、モータ（２Ｂ）が入方向に回転し、巻取リリール台
（２１）が高速回転されて磁気テープ（４）が高速で走
行しているとき、操作部（３５）よりテープ停止命令が
入力されるか、もしくはテープ終端検出器（３０）によ
りテープ軒端が検出されると、システムコントローラ（
２９）はモータ制御回路（２８）を介してキャプスタン
モータ（２６）に駆動電圧（−Ｖ）を印加する。

これにともなって、キャプスタンモータ（２６）はＢ方
向への回転に切換わり、レバー（２５ｂ）が揺動し、ア
イドルギア（２５ｃ）がギア（２２）から離間しギア（
２４）側への移動を開始する。

上記の動作により、巻取リリール台（２１）とキャプス
タンモータ（２６）との間の動力伝達が瞬時に遮断され
た状態となるため、キャプスタンモータ（２６）および
その駆動力伝達機構の慣性により巻取りリール台（２１
）が引き続き回転することはなく、巻取リリール台（２
１）に予めかけられている負荷により瞬時に停止する。

また、上記アイドルギア（２５ｃ）がギア（２２）から
離間して、他方のギア（２４）に噛合されるまでの間、
両リール台（２１）、（２３）にはともにキャプスタン
モータ（２６）による駆動力が伝達されないので、両リ
ール台（２１）、（２３）はこの間にともに停止するこ
とになる。

なお、以上の説明では、巻取リリール（３）側に磁気テ
ープ（４）を巻取る場合について説明したが、供給リー
ル（２）側に磁気テープ（４）を巻取る場合も、上記と
同様にキャプスタンモータ（２Ｂ）を制御することによ
り、両リール台（２１）、（２３）が停止される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来のテープ状体の停止装置は以上のように構成されて
いるので、高速で走行しているテープ状体を停止させる
にあたって、リール台の減速度合が駆動源の減速度合と
同等もしくは大きい場合であっても、駆動源が完全に停
止するまではその駆動源の回転駆動力がリール台に伝達
され、停止指令と同時に駆動力の伝達を遮断することが
できないから、テープ状体を瞬時に停止させることがで
きない問題があった。

この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、高速で走行しているテープ状体を停止させる
にあたって、駆動源およびリール台の減速度合に関係な
く、停止指令の入力にともない確実かつ瞬時に駆動力の
伝達を遮断して、テープ状体を即座に停止すること力）
できるテープ状体の停止装置を提供することを目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ この発明に係るテープ状体の停止装置は、リール台に制
動をかける前に、強制的にリール台への駆動力伝達を切
り離す機構を備えたことを特徴とする。

［作用］ この発明によれば、テープ状体の高速走行状態からの停
止に際して、リール台に制動をかける前に、強制的にリ
ール台への駆動力伝達を遮断しつづけてブレーキにより
リール台に制動力をかけることにより、駆動源およびリ
ール台の減速度合にかかわらず、テープ状体を確実に瞬
時に停止させることが可能となる。

［発明の実施例］ 以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。

第１図はこの発明の一実施例によるＶＴＲのテープの停
止装置の制御部を示す、なお、このＶＴＲの要部の機構
は第２図と同一であるため、図示および説明を省略する
。

第１図において、（２１）は巻取り側リール台、（２２
）は巻取り側リール台（２１）のギア（２１Ａ）に噛合
するギア、（２３）は供給側リール台、（２４）は供給
側リール台（２３）のギア（２３Ａ）に噛合するギアで
ある。

（２６）はキャプスタン駆動用のキャプスタンモータで
、ベルト（２７）、ギア（２５ａ）　、揺動レバー（２
５ｂ）　、アイドルギア（２５ｃ）からなるギアユニッ
）　（２５）およ“び上記ギ′ア（２２）、（２４）を
介して巻取り側リール台（２１）と供給側リール台（２
４）とを選択的に回転駆動する駆動力伝達機構を構成し
ている。

（３１）　、（３２）はそれぞれのリール台（２３）、
（２１）に制動をかけるためのブレーキで、これらブレ
ーキ（３１）、（３２）はＶＴＲ本体ノシャーシ部（図
示全省略）に支軸（３９ａ）　、　（３９ｂ）を介して
揺動自在に装着されたアーム（４０）、（４１）の先端
部に取付けられている。　（４２）、（４３）は上記ア
ーム（４０）、（４１）の他端部と上記ＶＴＲ本体のシ
ャーシ部との間に張設されたスプリングで、上記ブレー
キ（３１）、（３２）を制動方向に付勢する。

（３４）は板カムで、早送りモードおよび巻戻しモード
時には電磁石（３３）を介してばね（３８）に抗した矢
印Ｘ方向へ強制移動されるとともに、停止モード時には
上記？１ｉＦｉｉ石（３３）への通電遮断にともない上
記ばね（３８）の付勢力により矢印ｙ方向に急速に復帰
移動するように構成されている。

（３４ａ）　、（３４ｂ）は板カム（３４）（７）下辺
および」二辺に形成されたカム面で、このカム面（３４
ａ）　、　（３４ｂ）に上記アーム（４０）、（４１）
に保持、させたカムローラ（３１ａ）　、　（３２ａ）
が当接されており、上記板カム（３４）の矢印Ｘ方向へ
の強制移動によりカム面（３４ａ）　。

（３４ｂ）およびカムローラ（３１，ａ）、（３２ａ）
を介して上記アーム（４０）、（４１）をスプリング（
４２）、（４３）の付勢力に抗して揺動させて、ブレー
キ（３１）、（３２）をリール台（２３）、（２１）か
ら離間された非制動状態に切換えるように構成されてい
る。

（３７）は上記ギアユニツ）　（２５）におけるアイド
ルギア（２５ｃ）をギア（２２）、（２４）より強制的
に離間させるためのレバーで、上記板カム（３４）の矢
印ｙ方向への移動に連動されている。

以上の電磁石（３３）、板カム（３４）、レバー（３７
）により、リール台（２３）、（２１）への駆動力伝達
を強制的に切り離す機構を構成している。

その他の構成は第３図と同一であるため、該当部分に同
一の符号を付して、それらの説明を省略する。

なお、早送りモードおよび巻戻しモード時においては、
システムコントローラ（２９）から電磁石（３３）に通
電指令が出力されるように構成されている。

つぎに、上記構成の動作のうち、早送りモードからテー
プ停止モードに至る動作について説明する。

早送りモード時においては、システムコントローラ（２
Ｓ）から電磁石（３３）への通電指令により、７３１図
で示すように、板カム（３４）かばね（３Ｂ）に抗して
矢印Ｘ方向に強制移動され、このような板カム（３４）
の強制移動により、カム面（３４ａ）　、　（３４ｂ）
およびカムローラ（３１ａ）　、　（３２ａ）を介して
アーム（４０）、（４１）がスプリング（４２）、（４
３）の付勢力に抗して揺動されて、ブレーキ（３１）、
（３２）がリール台（２３）、（２１）より離間した非
制動状態に保持される。

一力、キャプスタンモータ（２６）の駆動力がギアユニ
ツ）　（２５）およびギア（２２）を介して巻取り側リ
ール台（２１）に伝達されている。このような早送りモ
ード、つまりテープの高速走行状態で、操作部（３５）
よりテープ停止命令がシステムコントローラ（２８）に
入力されるか、もしくはテープ終端検出器（３０）によ
るテープ終端検出信号がシステムコントローラ（２９）
に入力されると、このシステムコントローラ（２９）は
モータ制御回路（２８）を介してキャプスタンモータ（
２６）に停止指令を出力する。

これにともなって、ギアユニツ）　（２５）のアイドル
ギア（２５ｃ）はキャプスタンモータ（２Ｂ）の減速カ
ーブにしたがって徐々に減速されるが、上記キャプスタ
ンモータ（２Ｂ）が完全に停止するまではそのキャプス
タンモータ（２６）の駆動回転力をギア（２２）、（２
１Ａ）を介して巻取リリール台（２１）に伝達するため
、この巻取リリール台（２１）は停止指令の入力後も回
転し徐々に減速されて停止し、この間、テープの走行は
保持される。

ここで、上記システムコントローラ（２９）はキャプス
タンモータ（２６）に停止指令を出力すると同時に、電
磁石（３３）への通電を遮断する命令を出力する。これ
にともなって、板カム（３４）が開放されてばね（３８
）の付勢力により矢印ｙ方向に急速に移動する。

この板カム（３４）の移動により、まずレバー（３７）
を介してアイドルギア（２５ｃ）がギア（２２）より瞬
時に強制的に離間されて、上記キャプスタンモータ（２
６）から巻取りリール台（２１）への駆動力の伝達が切
り離される。つづいて、ブレーキ（３１）、　（３２）
を開放して、これらブレーキ（３１）、（３２）がリー
ル台（２３）、（２１）に制動をかける。

以上のように、テープを高速で走行させている状態から
停止させる場合、巻取リリール台（２１）へめ駆動力伝
達を強制的に遮断したのち、巻取りリール台（２１）に
制動をかけることにより、テープの走行を瞬時に停止さ
せることができる。

特に、巻取り側リール台（２１）およびテープの慣性力
が小さい場合で、キャプスタンモータ（２６）の減速だ
けで停止させようとしても、キャプスタンモータ（２６
）が完全に停止するまでの間はアイドルギア（２５ｃ）
　、　ギア（２２）を経て巻取りリール台（２１）に回
転駆動力が伝達されるために、巻取リリール台（２１）
が瞬時に停止せず、テープの走行が保持されるけれども
、上述のように、停止指令と同時にアイドルギア（２５
Ｃ）をギア（２２）から切り離すことにより、巻取リリ
ール台（２１）の回転、つまりはテープの走行を瞬時に
停止させることができる。

なお、上記実施例では、早送りモードからテープ停止モ
ードに至る動作について説明したが、巻戻しモードから
テープ停止の場合も、テープ走行方向およびキャプスタ
ンモータ（２Ｇ）の回転方向が逆になり、またアイドル
ギア（２５ｃ）が供給側リール台（２３）を回転させる
ことになる点が異なるだけで、上記と同様な動作により
テープを瞬時に停止させることができる。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、テープ状体が高速で
走行している状態からテープ状体を停止１＝する場合に
おいて、リール台への駆動力伝達を強制的に遮断すると
ともに制動をかけることにより、停止指令の入力にとも
なってテープ状体を瞬時に確実に停止させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるＶＴＲにおけるテー
プ状体の停止装置の制御部を示す概略図、第２図は従来
のＶＴＲの要部の機構を示す概略図、第３図は第２図で
示すＶＴＲにおけるテープ状体の停止装置の制御部を示
す概略図である。 （１）・・・テープカセット、（２１）・・・巻取り側
リール台、（２３）・・・供給側リール台、（２５）・
・・ギアユニット、（２Ｂ）・・・キャプスタンモータ
、（２日）・・・モータ制御部、　（２９）・・・シス
テムコントローラ、（３１）、（３２）・・・ブレーキ
、（３３）・・・電磁石、（３０・・・板カム。 なお、図中の同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）テープカセットの巻取り側および供給側のリール
   を回転自在に支持するリール台と、上記一対のリール間
   にまたがつて走行するテープ状体を停止させるための機
   構と、上記リール台に制動をかけるブレーキとを備えた
   テープ状体の停止装置において、上記一対のリール台に
   選択的に駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、上記テー
   プ状体を高速の走行状態から停止させるとき上記リール
   台に制動をかける前にそのリール台への駆動力伝達を強
   制的に切り離す機構とを具備したことを特徴とするテー
   プ状体の停止装置。