JPS5928529Y2 - 一時停止機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気的にポーズモードを設定し得る磁気記録
再生装置の一時停止機構に関する。

ビデオテープレコーダ等で番組録画をする場合、番組中
のコマーシャルは、多くの場合録画の邪魔になる。

そこでコマーシャル開始に伴って録画を一時休止する必
要が生ずるが、コマーシャル放映の度にビデオテープレ
コーダのポーズ釦を押圧していては不便である。

そこでポーズモードを遠隔操作し得るような機構が必要
となるが、斯る機構は、機械的な力を利用する機構より
プランジャー等の電気的な力を利用する機構の方が望ま
しい。

よって本考案は、電気的手段によってポーズモードを設
定・解除する一時停止機構を提案せんとするものである
。

以下本考案を図示せる一実施例に従い説明する。

本実施例は、単一のモータにてキャプスタン、回転ヘッ
ド、リール台、及びローディングディスク（テープ装架
手段）を、駆動するビデオテープレコーダであり、第１
図はカセット内のテープをガイドシリンダに装架せしめ
て録画若くは再生状態としたカセット式ビデオテープレ
コーダの概略構成図を顕わす。

図中図番１は供給リール、２はバックテンション検出ピ
ン、３はインピーダンスローラ、４は消去用固定ヘッド
、５はガイドピン、６はガイドシリンダ、７はガイドピ
ン、８は録再用固定ヘッド、９はガイドピン、１０はキ
ャプスタン、１１はピンチローラ、１２は先導ガイド、
１３．１４．１５はローディングディスク（図示省略）
上のガイドピン、１６は巻取リールをそれぞれ顕わし上
記せる各部材はカセット装着に伴ってテープ走行路を形
成している。

本実施例は上述の横取のビデオテープレコーダに於てロ
ーディングディスク上のピンチローラ支持レバー３１を
押圧してピンチローラをキャプスタンに圧接せしめるピ
ンチローラ圧接レバー１７と、該レバー１７上に枢支さ
れポーズ時ローディングディスク上の先導ガイド１２に
圧接するブレーキシュー１８を支持するブレーキレバー
１９と、該レバー１９を反時計方向に回動付勢する第１
発条２０と、前記ブレーキレバー１９に植立され録画時
及び再生時にシャーシの切欠孔２１に係合して前記先導
ガイド１２とブレーキシュー１８を非接触に維持し、早
送時、巻戻時及び停止時にスライドレバー２２に係合し
て前記先導ガイド１２とブレーキシュー１８を非接触に
維持する係合ピン２３と、第２発条２４により時計方向
に回動付勢される回動レバー２５と、録画時及び再生時
に牽引軸２６を牽引するプランジャー２７と、前記牽引
軸２６に一端を枢支される牽引レバー２８と、該牽引レ
バー２８の他端とそれぞれ前記回動レバー２５及び前記
ピンチローラ圧接レバー１７に枢支される第１・第２連
結レバー２９．３０をそれぞれ配して一時停止機構を構
成している。

よって、カセット装着に伴うテープ装架状態では、駆動
モータが停止すると共に第２図に図示せる如く、前記ス
ライドレバー２２が前記ブレーキレバー１９の回動を規
制して前記先導ガイド１２に対する前記プレーキンニー
１８の圧接を解除し、前記ピンチローラ圧接レバー１７
を反時計方向に回動せしめることなく前記キャプスタン
１０と前記ピンチローラ１１を非接触に保って停止状態
となる。

尚早送時及び巻戻時に於て、本実症例の一時停止機構は
、前述せる停止時と同一の状態を維持し、リール駆動機
構のみ早送操作及び巻戻操作に応じて変化せしめると共
に駆動モータを作動状態としている。

次に、本実施例機構は第３図に図示せる如く、録画時及
び再生時に前記スライドレバー２２を図の右方に移動せ
しめると共に前記プランジャ２７を作動せしめて支軸３
２を中心に前記ピンチローラ圧接レバー１７を反時計方
向に回動せしめることにより、回動する前記キャプスタ
ン１０に前記ピンチローラ１１を圧接せしめる一方、前
記ピンチローラ圧接レバー１７の回動に伴つで枢支点を
反時計方向に回動せしめられることにより前記係合ピン
２３を前記切欠孔２１に係合せしめる前記ブレーキレバ
ー１９が前記ブレーキシュー１８を前記先導ガイド１２
に対して非接触とする。

従ってテープは前記ピンチローラ１１と前記キャプスタ
ン１０に挾持されて定速走行する。

更に本実症例機構は第４図に図示せる如く電気的操作を
可とするポーズ操作により前記プランジャ２７を消勢し
て前記ピンチローラ圧接レバー１７を時計方向に回動復
帰せしめて回動する前記キャプスタン１０と前記ピンチ
ローラ１１を非接触とすると共に、前記ピンチローラ圧
接レバー１７の回動に伴って時計方向に枢支点を移動せ
しめる前記ブレーキレバー１９が前記切欠孔２１に前記
係合ピン２３を当接せしめることなく前記ブレーキシュ
ー１８を前記先導ガイド１２に圧接せしめ、巻取リール
の巻取力より大きな力でテープ走行を阻止し、ポーズモ
ードとする。

よってポーズモードを解除するにはプランジャを再付勢
すれば前述とは逆の動作を経て再び第３図に図示せるポ
ーズ前の状態に復帰する。

以上の様に、本実症例機構は、プランジャの消勢によっ
てピンチローラとキャプスタンを離間すると共に先導ガ
イドにブレーキシューを圧接せしめテープの走行を停止
せしめてポーズモードとなし、プランジャの付勢により
ポーズモードを解除するため、ポーズ釦の押圧力を利用
することなく電気的にポーズモードを設定・解除出来る
。

更に本実施例によればピンチローラ圧接レバー上にブレ
ーキレバーを枢支しているため、ピンチローラのキャプ
スタンに対する接離のタイミングと、ブレーキシューの
先導ガイドに対する接離のタイミングに狂いが生じにく
い。

又、上記接離のタイミングに狂いが生じてもテープを規
制する先導ピンは、テープ退出側に配されているのでテ
ープが痛む虞れがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す概略機構図、第２図第
３図及び第４図は同実症例の異なる動作状態を示す要部
機構図をそれぞれ顕わす。 主な図番の説明、１０・・・・・・キャプスタン、１１
・・・・・・ピンチローラ、１２・・・・・・先導ガイ
ド、１７・・・・・・ピンチローラ圧接レバー、１８・
・・・・・ブレーキシュー １９・・・・・・ブレーキ
レバー、２０・・・・・・切欠孔、２３・・・・・・係
合ピン、２４・・・・・・発条、２７・・・・・・プラ
ンジャ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ピンチローラのテープ退出側に配されテープを折り返し
   案内する先導ガイドと、ピンチローラ圧接位置とピンチ
   ローラ圧接解除位置の２位置に回動するピンチローラ圧
   接レバーと、 前記ピンチローラ圧接レバーを発条の付勢に逆らってピ
   ンチローラ圧接解除位置からピンチローラ圧接位置に回
   動せしめるプランジャと、−ｉに前記先導ガイドに対向
   するブレーキシューを備え中間部にシャーシの切欠孔に
   遊嵌する係合ピンを備え他端を前記ピンチローラ圧接レ
   バーに枢支され前記ブレーキシューを前記先導ピン側に
   付勢するブレーキレバーを夫々設け、 前記ピンチローラ圧接レバーがピンチローラ圧接位置に
   ある時に前記ブレーキレバーは前記切欠孔の外周に接す
   る前記係合ピンにより前記ブレーキシューを離間方向に
   案内して前記テープの走行を許容し、 前記ピンチローラ圧接レバーがピンチローラ圧接解除位
   置にある時に前記ブレーキレバーは前記ブレーキシュー
   を圧接方向に案内して前記テープの走行を規制すること
   を特徴とする磁気記録再生装置の一時停止機構。