JPS584727Y2 - 自動車のテ−ルゲ−ト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のテールゲート、特にガラスのみから成
るテールゲートに関するものである。

従来のガラスのみから成る自動車のテールゲートハ同ケ
ートの開閉力を軽減するためのガスストッパ及びロック
するためのストライカ等の機能部品を取り付けている。

このため、テールゲートガラスはガスストッパ、ストラ
イカ及びウェザ−ストリップから受ける局所的な集中荷
重により変形し、ウェザ−ストリップとの密着が不完全
となって雨、水等が車室内に侵入することがしばしば起
る。

この対策として、従来においてはテールゲートガラスの
板厚を厚くして剛性を高めているが。

重量が増大すると共にコスト高となる欠点がある。

また、テールゲートガラスの剛性のためその寸法が制限
されている。

従って、テールゲートを取り付ける車両の後部開口部を
限界するリヤエンドパネルの上端の高さを低くすること
ができず−また開口部が狭いため、荷物、スペアタイヤ
等の出し入れが不便である。

本考案は、上記不具合を解消するため、自動車の後部開
口部を開閉するテールゲートがガラスで構成されている
自動車において−テールゲートガラスの下部を延長して
延長部を形成し、上記延長部の車室列側に自動車の外形
形状を形成する比較的剛性の高い材料から□成るパネル
を取り付けたことを特徴とする自動車のテールゲートを
提案するものである。

上記構成により、テールゲート全体の剛性が高くなると
共にガラスの局所的変形が防止されるので、ウェザ−ス
トリップとの密着が確実に行われて雨、水等の侵入を防
□ぐことができ、また開口部を大きくすることができる
ので荷物等の出し入れが容易となる。

以下１本考案の一実施例を添付図面を参照して詳述する
。

第１図において、自動車の後部開口部を開閉するテール
ゲート１はテールゲートガラス２から成り、ヒンジ３を
介してルーフパネル４に取り付けられている。

テールゲートガラス２は延長部を形成するようにその下
部を延長されており、延長部の車室外側には自動車の外
形形状を形成するパネル５が取り付けられている。

パネル５はＦＲＰ。ポリプロピレン、ＡＢＳ等の常温で
比較的剛性の高い樹脂あるいはスチール、アルミのよう
な金属板等の剛性材料で形成される。

第２図及び第３図に示されているように−テールゲート
ガラス２はその延長部６にテールゲート１をロックする
ためのストライカ７、テールゲートの開閉力を軽減する
ための２つのガスストツノく８、バンパ９等の機能部品
を取り付けるための穴１０を所定の位置に穿設されてい
る。

これらの機能部品及びパネル５はねじ又はボルト１１を
穴１０を通してパネル５内に固定されたナツト１２に螺
合することによりテールゲートガラス２に固定される。

ナツト１２はパネル５が樹脂製の場合にはあらかじめパ
ネル内に埋設され、金属製の場合には溶接等によってパ
ネルに固定される。

ナツト１２をパネル５内に固定する代りにボルト１１を
パネルに固定し、ナンド１２を車室内側からボルトに螺
合するようにしてもよい。

第４図に示されているように−テールゲートガラス２と
上記機能部品及びパネル５との間にはシール材１３がそ
の取付部に配置されている。

上述した本考案の構成によると、テールゲートガラス２
の車室外側に取り付けられるパネル５は剛性が高いため
、自動車の後部開口部を限界するリヤエンドパネル１４
に取り付けられたウェザ−ストリップ１５．ストライカ
７−ガスストッパ８等によってガラス２に部分的に集中
ｙる荷重をパネル５が分散させてガラスの局所的変形を
防止するので、ガラスとウェザ−ストリップとの間のシ
ールを確実にすることができ、車室内への雨、水等の侵
入を防ぐことができる。

またーパネル５をガラス２に取り付けることによリーガ
ラスを大きくすることによる剛性の低下を防ぐことがで
きる従って、後部開口部の寸法を大きく取ることができ
、荷物等の出し入れが容易となると共に、従来のガラス
のみから成るテールゲートと同等の板厚のガラスで本考
案のような相当大きいテールゲートを製作することが可
能となる。

さらに、ガラスの下部延長部の車室外側にパネル５を取
り付けることにより、走行中パネル付近の空気の流れが
整流されるの℃主として後輪からの跳ね上げによる埃、
砂、泥等のテールゲートガラスへの付着を防ぐことがで
きる。

上言浦成においては、ガラスの車室内側がパネル５のた
めのシール面となっているので、パネルのガラスへの取
付面はその取付部を除き何らシールする必要がなく一安
価に取り付けることができる。

また、上記機能部品、ガラス及びパネルはボルトとナツ
トによってガラスを挾み込む状態で同時に固定されるの
で、取付作業工程が大幅に節減できる。

さらに１機能部品を取り付けるためのナツトはパネル内
に固定されているので、従来のガラスのみのテールゲー
トのようにガラスの車室外側に機能部品を皐り付けるた
めの特別な仕上げをしたナツト又はボルトを取り付ける
必要がなくなり、部品のコストを低減できる。

上記実施例においては、パネル５の内側表面とガラス２
の車室外側との間の空間は比較的小さく示されているが
、この空間が大きくなるようにパネルが形成されている
場合、空間を有効に利用してワイパモーターウオッシャ
タンク等の他の機能部品を格納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるテールゲートを備えた自動車の後
部を示す斜視図、第２図は第１図の線Ａ−Ａに沿った断
面図、第３図は本考案によるテールゲートの組立図、第
４図は第２図の部分の拡大断面図である。 図面において、符号１はテールゲート−２はテールゲー
トガラス−５はパネル、６は延長部、１はストライカ、
８はガスストッパ、９はバンパー１１はボルト、１２は
ナツト、１３はシール材を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の後部開口部を開−するテールゲートがガラスで
   構成されている自動車において一テールゲニトガラスの
   下部を延長しで延長部・を形成し一上記延長部の車室外
   側に自動車の列形形状を形成する比較的剛性の高い材料
   から６・成るパネルを取り付けたことを特徴とする自動
   車のテールゲート。