JPS5845415B2 - トリメチルシクロヘキセン誘導体 - Google Patents
トリメチルシクロヘキセン誘導体Info
- Publication number
- JPS5845415B2 JPS5845415B2 JP958476A JP958476A JPS5845415B2 JP S5845415 B2 JPS5845415 B2 JP S5845415B2 JP 958476 A JP958476 A JP 958476A JP 958476 A JP958476 A JP 958476A JP S5845415 B2 JPS5845415 B2 JP S5845415B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trimethylcyclohexene
- general formula
- derivative
- drimethyl
- hydroxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規なトリメチルシクロヘキセン誘導体に関す
る。
る。
本発明により提供される新規なトリメチルシクロヘキセ
ン誘導体は一般式 を有する。
ン誘導体は一般式 を有する。
ただし一般式〇中R1は水素原子または低級アシル基た
とえばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基などを
表わし、好ましくは水素原子またはアセチル基である。
とえばアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基などを
表わし、好ましくは水素原子またはアセチル基である。
一般式■で示される本発明のトリメチルシクロヘキセン
誘導体は2・6・6−ドリメチルヘキサン環あるいは2
・6・6−ドリメチルヘキセン環を有する種々の価値あ
るテルペノイド類の合成中間体として有用であり、該ト
リメチルシクロヘキセン誘導体を用いることによりたと
えば従来コアネホラ骨リスポラ(choanephor
a trispora )から単離されているデオキシ
トリスポロン(このものは微生物学的なカロチン類の製
造法におけるカロチン類の生成促進作用を有する価値あ
る化合物である)を合成することが可能である。
誘導体は2・6・6−ドリメチルヘキサン環あるいは2
・6・6−ドリメチルヘキセン環を有する種々の価値あ
るテルペノイド類の合成中間体として有用であり、該ト
リメチルシクロヘキセン誘導体を用いることによりたと
えば従来コアネホラ骨リスポラ(choanephor
a trispora )から単離されているデオキシ
トリスポロン(このものは微生物学的なカロチン類の製
造法におけるカロチン類の生成促進作用を有する価値あ
る化合物である)を合成することが可能である。
2・6・6−トリメチル−3−ヒドロキシ−1−ヘキセ
ニルメチルフェニルスルホンを用いた場合ヲ例ニドって
本発明者らが見出したデオキシトリスポロンの合成経路
を示せば次のとおりである。
ニルメチルフェニルスルホンを用いた場合ヲ例ニドって
本発明者らが見出したデオキシトリスポロンの合成経路
を示せば次のとおりである。
一般式■で示されるトリメチルシクロヘキセン誘導体は
次の方法により製造することができる。
次の方法により製造することができる。
すなわち、一般式
(式中nは0または1または2である)で示されるスル
フィド(n−0)、スルホキシド(n=1)またはスル
ホン(n=2)、好ましくはスルホンを二酸化セレンで
酸化すると、アリルメチルおよびスルホニルメチルは共
に酸化されることなく、高収率で で小される2・6・6−ドリメチルー3−ヒドロキシ−
1−シクロへキセニルメチルフェニルスルホンが得られ
る。
フィド(n−0)、スルホキシド(n=1)またはスル
ホン(n=2)、好ましくはスルホンを二酸化セレンで
酸化すると、アリルメチルおよびスルホニルメチルは共
に酸化されることなく、高収率で で小される2・6・6−ドリメチルー3−ヒドロキシ−
1−シクロへキセニルメチルフェニルスルホンが得られ
る。
この酸化反応は約り0℃〜約90℃の温度で、たとえば
ジオキサン、ベンゼン、エタノール、酢酸などの適当な
溶媒の存在下に行うことが好ましい。
ジオキサン、ベンゼン、エタノール、酢酸などの適当な
溶媒の存在下に行うことが好ましい。
二酸化セレンは、通常、化学量論量またはこれに近い量
もしくはこれよりも若干過剰に用いるのがよい。
もしくはこれよりも若干過剰に用いるのがよい。
上記のようにして得られたIaのアルコールをアシル化
することによりR1が低級アシル基である一般式■の化
合物を得ることができる。
することによりR1が低級アシル基である一般式■の化
合物を得ることができる。
また上記一般式Hの化合物の二酸化セレンによる酸化反
応を酢酸、プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪族カルボ
ン酸および/またはその塩(好ましくはアルカリ金属塩
)の存在下で行うとIaのアルコールと共にまたはIa
のアルコールのかわりに該アルコールの低級脂肪族カル
ボン酸エステル(すなわちR1が低級アシル基である一
般式■の化合物)が得られる。
応を酢酸、プロピオン酸、酪酸などの低級脂肪族カルボ
ン酸および/またはその塩(好ましくはアルカリ金属塩
)の存在下で行うとIaのアルコールと共にまたはIa
のアルコールのかわりに該アルコールの低級脂肪族カル
ボン酸エステル(すなわちR1が低級アシル基である一
般式■の化合物)が得られる。
この場合、前記ジオキサンなどの溶媒のかわりに該低級
脂肪族カルボン酸を溶媒兼反応剤として使用することも
できる。
脂肪族カルボン酸を溶媒兼反応剤として使用することも
できる。
一般式■の化合物は公知の物質であり、たとえば下記の
一般式 (式中nは一般式■中のそれと同じ意味を有する)で示
される化合物の酸触媒の存在下に環化反応させることに
より容易に好収率で得られる(日本化学会第32春季年
会講演予稿集■第1891頁(1975年)および特願
昭50−58086号明細書参照)。
一般式 (式中nは一般式■中のそれと同じ意味を有する)で示
される化合物の酸触媒の存在下に環化反応させることに
より容易に好収率で得られる(日本化学会第32春季年
会講演予稿集■第1891頁(1975年)および特願
昭50−58086号明細書参照)。
実施例 1
ジムロートを備えた二つ目フラスコ(10TLl容量)
に2・6・6−ドリメチルー1−シクロへキセニルメチ
ルフェニルスルホン101.7m9ト二酸化セレン61
.7■を秤りとり、これにジオキサン1mlを注入した
のち約80℃で1.5時間かぎまぜた。
に2・6・6−ドリメチルー1−シクロへキセニルメチ
ルフェニルスルホン101.7m9ト二酸化セレン61
.7■を秤りとり、これにジオキサン1mlを注入した
のち約80℃で1.5時間かぎまぜた。
反応終了後、反応混合物をクロロホルムでよく洗いなか
ら遠沈管に移し、遠心分離した。
ら遠沈管に移し、遠心分離した。
上澄液をテカンテーションにより分ち、エバポレーター
で溶媒を留去すると、赤褐色の粘性の高い液体が残った
。
で溶媒を留去すると、赤褐色の粘性の高い液体が残った
。
この残留物をシリカゲルカラム(展開溶媒:ベンゼン/
酢酸エチル−5/1)上に展開させて2・2・6−ドリ
メチルー3−ヒドロキシ−1−ヘキセニルメチルフェニ
ルスルホン82.2■を分取すると共に原料23.7■
を回収した。
酢酸エチル−5/1)上に展開させて2・2・6−ドリ
メチルー3−ヒドロキシ−1−ヘキセニルメチルフェニ
ルスルホン82.2■を分取すると共に原料23.7■
を回収した。
得られた2・2・6−ドリメチルー3−ヒドロキシ1−
シクロへキセニルメチルフェニルスルホンの性状は次の
とおりであった。
シクロへキセニルメチルフェニルスルホンの性状は次の
とおりであった。
ベンゼン/n−ヘキサン−1/10の混合溶媒で再結晶
後の融点:94〜95℃、赤外線吸収ス上記と同様にし
て2・6・6−ドリメチルー1−シクロヘキセニルメチ
ルトルイルスルホンからは2・6・6−ドリメチルー3
−ヒドロキシ−1−シクロヘキセニルトルイルスルホン
を収率72%で得ることができた。
後の融点:94〜95℃、赤外線吸収ス上記と同様にし
て2・6・6−ドリメチルー1−シクロヘキセニルメチ
ルトルイルスルホンからは2・6・6−ドリメチルー3
−ヒドロキシ−1−シクロヘキセニルトルイルスルホン
を収率72%で得ることができた。
実施例 2
ておき、これに反応温度を一5°〜+5℃に保つように
してアセチルクロリド7.9■のジエチルエーテル1m
l溶液を滴下し、ついで反応温度を30℃に上げてさら
に2時間攪拌した。
してアセチルクロリド7.9■のジエチルエーテル1m
l溶液を滴下し、ついで反応温度を30℃に上げてさら
に2時間攪拌した。
反応液を水にあげてニーチーチル抽出、乾燥後、溶媒を
減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにして
精製して2・6・6−ドリメチルー3−アセトキシ−1
−シクロヘキセニルメチルフェニルスルホン30.8m
9を得た。
減圧留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにして
精製して2・6・6−ドリメチルー3−アセトキシ−1
−シクロヘキセニルメチルフェニルスルホン30.8m
9を得た。
この生成物は無色の結晶であり、これの赤外線吸収スペ
クトルおよび核磁気共鳴スペクトルは次のとおりであっ
た。
クトルおよび核磁気共鳴スペクトルは次のとおりであっ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中R1は水素原子または低級アシル基を表わす)で
示されるトリメチルシクロヘキセン誘導体。 22・6・6−ドリメチルー3−ヒドロキシ−1−シク
ロへキセニルメチルフェニルスルホンである特許請求の
範囲第1項記載のトリメチルシクロヘキセン誘導体。 32・6・6−ドリメチルー3−アセトキシ1−シクロ
へキセニルメチルフェニルスルホンである特許請求の範
囲第1項記載のトリメチルシクロヘキセン誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP958476A JPS5845415B2 (ja) | 1976-01-30 | 1976-01-30 | トリメチルシクロヘキセン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP958476A JPS5845415B2 (ja) | 1976-01-30 | 1976-01-30 | トリメチルシクロヘキセン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5293750A JPS5293750A (en) | 1977-08-06 |
JPS5845415B2 true JPS5845415B2 (ja) | 1983-10-08 |
Family
ID=11724353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP958476A Expired JPS5845415B2 (ja) | 1976-01-30 | 1976-01-30 | トリメチルシクロヘキセン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5845415B2 (ja) |
-
1976
- 1976-01-30 JP JP958476A patent/JPS5845415B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5293750A (en) | 1977-08-06 |
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