JPS5844440Y2 - 販売時点情報管理票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は価格、品番、サイズ、製造年月出向品分類番号
などの情報が記録された、ＰＯＳ（販売時点情報管理）
システムにおいて用いる、販売時点情報管理票に関する
。

流通業界では、レジスター業務の省力化や販売情報を的
確につかむために、ＰＯＳシステムが導入されつつある
。

ＰＯＳシステムによれば端末機が値札や商品管理票に印
刷された各種情報を含むバーコードを自動的に読取るこ
とができるために、レジスター業務を大巾に省力化する
ことができる。

また、ＰＯＳシステムによればデータをコンピュータ処
理することができるので、商品の販売状況を常時的確に
掌握でき、商品の発注、仕入、入金処理に生かすことが
できる。

ＰＯＳシステムにおける情報収集方法の一例をあげるな
らば、第１図に示す様に各々キャラクタ−を７ｂｉｔの
コードで表わし、「Ｏ」には細いバーを、「１」には太
いバーをあてはめて、第２図のようなバーコードパター
ンを値札に印刷し、これを光学的に読取って必要な情報
を得ようとするものである。

バーコードは値札には比較的高密度に情報を記録しうる
という長所を有する反面、バーコードを白バーと黒バー
で表現するので、バーコード表示位置の地色を白くし且
つ印刷インキの黒色度を高めて、白と黒のコントラスト
を高めなければならず、それによって値札や商品管理票
のデザイン性が悪くなるという欠点かあった。

本考案はかかる欠点を解消するべく研究の結果完成した
もので、その要旨は基体上にバーコードを表示する発泡
印刷層が形成されている販売時点情報管理票である。

以下、本考案につき図面を参照しながら詳細に説明する
。

第１図は本考案に係る販売時点情報管理表１７の１例が
示されている。

紙、プラスチックフィルム又はシート、アルミ箔等の基
体上にバーコードを表示する発泡印刷層１４が形成され
ている。

発泡印刷層１４は狭巾バーコード表示素体１２ａ。

１２ｂ、１２ｃと広巾バーコード表示素体１３とよりな
る。

狭山バーコード表示素体１２ａと１２ｂ間、狭巾バーコ
ード表示素体１２ｂと１２ｃ間には狭巾バーコード表示
素体の巾と同−巾の狭巾の谷部１５，１６が形成され、
狭巾バーコード表示素体１２ｃと広巾バーコード表示素
体１３間には広巾バーコード表示素体の巾と同−巾の広
巾の谷部１７が形成されている。

上記したような販売時点情報管理票より情報を読み取る
方法の１例を示せば次の通りである。

上記の如く形成された立体的なバーコードパターン上を
半導体応力素子の付加された金属片よりなる検出素子で
走査すると金属片がバーコード表示素体上にあるか谷部
にあるかにより、半導体応力素子のたわみが変化し、半
導体応力素子の抵抗値が変化する。

この抵抗値の変化を第４図示のような情報を与える半導
体応力素子１９とこれと同じ半導体応力素子２ｏに同一
抵抗値の１対の抵抗Ｒ１，Ｒ２を組み合わせてなり、定
常状態においては平衡して端子２１．２２間に電位差は
生じないが、応力が加わって半導体応力素子１９の抵抗
が変化することにより、端子２１．２２間に電位差が生
ずるブリッジ回路を用いて第５図示のような矩形波電流
として取り出し、情報を得ることが出来る。

上記の本考案に釦いて、発泡印刷層は発泡剤混入樹脂を
主材とする発泡性インキを用いてバーコードパターンを
印刷したのち発泡させてなるものを適用することができ
る。

バーコードパターンの印刷はグラビア印刷法、フレキソ
印刷法、シルクスクリーン印刷法等によって行なうこと
ができる。

又、発泡性インキとしては塩化ビニル樹脂、ポリスチレ
ン、ポリウレタン、フェノール樹脂、ＡＢＳ樹脂、ポリ
オレフィン、酢酸ビニル−アクリル共重合樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂等の熱可塑樹脂と溶剤と所望
の色相の顔料とよりなり更に必要に応じて可塑剤、安定
剤、増量剤などを含む組成物に発泡剤を混入したものを
使用することができる。

尚、販売時点情報管理票のリーダー適性との関係から発
泡印刷層の硬度を高くする必要性がある場合には（１）
バインダー中に熱硬化性樹脂を含むインキを用いる、（
１１）発泡倍率を低く抑え、樹脂の強度を保つ、附加熱
すると共に表面を冷却して発泡印刷層表面にスキン層を
形成する等の方法により硬度のある発泡印刷層を形成す
ることができる。

本考案に係る販売時点情報管理票において、基体上に発
泡印刷層と共に通常の印刷法により絵柄を設けても良い
。

本考案に係る販売時点情報管理票の形態は値札又はラベ
ルのいずれであっても良い。

以上詳記した通り、本考案に係る販売時点情報管理票は
基体上にバーコードを表示する発泡印刷層か形成された
もので、光学的手段によらずに凹凸を読取るように構成
されたものであるが故に従来のようにバーコード表示位
置の基体の地色を白くし、且つ印刷インキの黒色度を高
めて、白と黒のコントラストを高める必要がなく、地色
及び印刷インキの色を自由に選択できるので、バラエテ
ィに富んだ値札や商品管理票のデザインが可能であり、
又、バーコードの存在によって値札や商品管理票のデザ
インが悪くなる欠点も解消される。

又、情報の読取りにあたっては、従来用いられてきたオ
プティカルファイバーを使用した読取装置又はレーザー
光を用いる装置の如き精密度を要する装置によらずして
情報を読取ることができ、且つ販売時点情報管理票に対
して高い印刷精度か要求されないので製造か容易である
長所を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は数字のコード化を示す説明図、第２図はバーコ
ードパターンの正面図、第３図は本考案に係る販売時点
情報管理票の斜祝図、第４図は読取装置のブリッヂ回路
図、第５図は販売時点情報管理票より読取られた信号波
形図である。 １１・・・基体、１４・・・発泡印刷層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基体上にバーコードを表示する発泡印刷層が形成されて
   いる販売時点情報管理票。