JPS5843912B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半導体集積回路装置の製造方法に関し、P形、
n形半導体素子が組み込まれ、表面段差が少なく、半導
体と配線とのコンタクト部の寸法を小さくすることによ
り半導体装置の高密度化をはかることを目的とするもの
である。
第1図に、従来のC−MO8ICのインバータを示す。
いわゆるC−MOSシリコンゲーt−IC等では、例え
ばn型基板にpウェル2を設けた半導体基板にフィール
ド酸化膜とゲート酸化膜3の領域を形成し、その上に多
結晶シリコンを形成し、ゲートおよびフィールド酸化膜
上の多結晶シリコン導電層のパターン4,5を形成し、
この多結晶シリコンのパターン4,5を用いて、ケート
酸化膜をエツチングする。
しかる後に、例えばpチャンネルトランジスタの部分の
み、ボロンをドープしたCVD二酸化シリコン膜を形成
し、ボロンの不純物拡散源とするとともにリン拡散の保
護膜とする。
そして次のリン拡散を行なう際に、nチャネルトランジ
スタのソース6、ドレイン7にはリンを拡散し、pチャ
ネル側のソース、ドレイン8.9にはボロンを拡散する
次いで、酸化又はCVD法により、二酸化シリコン層を
形成し、コンタクト10,11,12,13,14,1
5を取るための窓明けをする。
そして金属配線16゜17.18,19,20を施して
C−MOSインバータが形成される。
このようにシリコンゲートを用いることによって、ソー
ス、ドレインのセルファライン拡散ができるのであるが
、上記方法においては、まず半導体基板上のコンタクト
10,12,13,15と多結晶シリコン上のコンタク
ト11.14とは異なる高さの所に設けなければならな
い。
また、絶縁された多結晶シリコン上を交差する金属配線
は少なくとも多結晶シリコンの厚さの段差が生ずるので
、薄くすると断線する危険があり、段差以上の厚さの金
属配線を必要としていた。
厚い金属配線にパターンを形成するには、それだけ大き
な余裕のあるパターンを構成しなければならなかった。
又、二酸化シリコンにコンタクトのための窓明けをする
ときもマスク合せズレ、窓の大きさのバラツキ等を吸収
するため、不純物拡散層6,7.89又は多結晶シリコ
ン層パターン4,5を必要なコンタクト10〜15の窓
より大きくしなければならなかった。
これらのように、表面で段差を生じるとともにコンタク
ト部で大きな面積を必要とするため、高密度化、高集積
化のネックとなっていた。
そこで、本発明は、表面がより段差の少ない構造で、且
つ、p形、n形半導体と金属線のコンタクト部を必要と
する最小寸法とすることにより、高密度化されたp−n
相補形半導体集積回路を実現するものである。
以下第2図a = nにより、本発明の一実施例の製造
方法について説明する。
第2図はC−MO8ICのインバータの製造方法を示す
ものである。
まず、第2図aにおいて、11は半導体基板でn型シリ
コンである。
12はゲート酸化膜で厚さ約1000人、13はフィー
ルド酸化膜で厚さ約10.000人である。
第2図a迄の工程を説明すると、先ず、半導体基板11
に耐酸化性膜であるシリコンナイトライド(図示せず)
をSiH+とNH3のCVD法により厚さ約1500人
を形成し、フィールド部となる部分のシリコンナイトラ
イドを、感光性樹脂(フォトレジスト)をマスクに用い
て部分的に露光させ不要部分のフォトレジストを取り去
って形成したパターンによりエツチングして、窓明けす
る。
(以下、感光性樹脂を用いて、パターンを作り、窓明け
する工程をフォトエッチ工程と言う。
)次いで、残されたシリコンナイトライドをマスクとし
て、半導体基板11を約5000人エツチングし、次に
混酸素中で酸化を行ない、二酸化シリコンを約i o
、ooo人の厚さに形成する。
シリコンは酸化されると、厚さが約2倍となるので、は
ぼ平坦な表面が得られる。
次にシリコンナイトライドを除去し、更に酸化を行ない
、ゲート用の酸化膜12と、フィールド酸化膜13を形
成して第2図aの構造が得られる。
次いで、フォトレジスト膜を全面に形成し、pウェルを
作る部分のフォトレジスト膜を除去し、残ったフォトレ
ジスト膜14をマスクとして、ボロン不純物Bをイオン
注入法により、半導体基板11に導入するす。
フォトレジスト膜14の膜厚を]、 0 、000人と
し、フォトレジスト内でのポ゛ロンイオンの飛程を二酸
化シリコンに対し、2倍と仮定すると、例えば、30k
Vで加速したボロンイオンでは、二酸化シリコン中での
飛程は約1000人なので、十分10,000人の厚さ
のフォトレジスト膜14をマスクとして使用できる。
次いで、イオン注入したボロンをアニーリングおよび拡
散させるために熱処理を行ないpウェル15を形成する
なお、ゲート酸化膜12は、pウェル15を形成した後
に、あらためて形成しても良いが、本実施例ではゲート
用の酸化膜12を形成した後にpウェル15を形成する
方法により説明した。
次に、フォトエツチング工程により、ソース、ドレイン
のコンタクトルウエル15へのコンタクトと成るべき所
に窓16.17,18.19を形成するdoこのとき、
ゲートとなる部分より大きなゲート酸化膜20.21を
残すようにする。
次に全面に多結晶シリコン層22を5IH4−S+C1
4等の熱分解法により、厚さ約3000人成長させるe
oこの場合成長条件により、ソース、ドレイン等のコン
タクトのため、酸化膜のない窓16〜19の部分では、
単結晶シリコンが成長するが、本発明の効果に関して、
伺んら変らないので、以下説明上ではこの部分も多結晶
シリコンとして扱かう。
この多結晶シリコン層22は、ゲート電極、ソース、ド
レインと金属配線の接続および金属配線と交差するクロ
スアンダ配線として用いられるので、電気伝導度を高め
て低抵抗率層にしておかなければならない。
このため、リンネ鈍物をドープしたCVD二酸化シリコ
ン膜を多結晶シリコン上に形成する。
こうしたのち、フォトエッチ工程によりnチャネルMO
Sトランジスタを構成する部分、すなわち、pウェル1
5上にリンドーブニ酸化シリコン膜23を残すf。
次に、ボロン不純物の拡散を行なう。
このときリンドーブニ酸fヒシリコン膜23に覆われて
いる部分の多結晶シリコン層には、リンドーブニ酸化シ
リコン膜23が、ボロン不純物の拡散のマスクとなるの
で、リンネ鈍物が拡散により導入され、pウェル15上
の多結晶シリコン層22は抵抗率が200Ω/口となる
このとき、リンネ鈍物は一部がpウェル15内にも拡散
され、ソース、ドレインのコンタクトとなるn型層24
.25を形成する。
一方、リンドープ二酸化シリコン膜23に覆われていな
い部分の多結晶シリコン層22には、ボロン不純物が拡
散されて例えば抵抗率は200Ω/口となり、一部のボ
ロンが半導体基板にも拡散されp型層26.27を形成
するg。
次に、リンドープ二酸化シリコン膜23を除去し、全面
に耐酸化性膜であるシリコンナイトライド28を厚さ約
500人成長させ、フォトエッチ工程によりパターンを
形成するh0 次に、フォトレジスト膜でpチャネルMO8I−ランジ
スクを構成する部分にフォトレジストパターン29を形
成し、NチャンネルMOSトランジスタを形成する部分
にフォトレジストパターン30.31を形成する。
このフォトレジスト膜のパターン29,30.31をマ
スクとして、先づシリコンナイトライド膜28をエツチ
ングし、次いで、同じフォトレジスト膜をマスクとして
、多結晶シリコン層22の所定部を約1/2の厚さ迄エ
ツチングするi。
この場合、第2図りで残すシリコンナイトライド膜28
は、後で、フォトレジスト膜でエツチングされる部分に
ついては、太きめの寸法にしておき、フォトレジスト膜
のパターン29,30.31で寸法が定まるようにして
おけばよい。
次に、イオン注入法によって、ボロンイオンB2を注入
するj。
このとき、ソース、ドレイン形成のためほぼ7の厚さに
なった多結晶シリコン層22の所定部32.33および
ゲート酸化膜20を通してイオンを注入し、一方フイー
ルド部とし■ てほぼ百の厚さになった多結晶シリコン34およびフィ
ールド酸化膜13をイオンが通過しないような条件にし
なければならない。
又、もちろん、フォトレジスト膜パターン29,30.
31および薄くされなかった多結晶シリコン層22とゲ
ート酸化膜21を通過してイオンが半導体基板に達しな
いようにする必要がある。
今、簡単のため、ボロンイオンに対する飛程をシリコン
、多結晶シリコン、二酸化シリコン、フォトレジストに
対し、それぞれ1:l:l:2とする。
そうすれは、フォトレジストの膜厚は、イオン注入のマ
スク効果としては、シリコンで換算した場合百となると
考えて良い。
今、それぞれの膜の厚さとしてフォトレジストパターン
29゜30.31を10.000人、多結晶シリコン層
・ 1 22を3,000A、−Hに薄くした多結晶シリコン3
2,33.34を1,500人、ゲート酸化膜20.2
1を1,00α人、フィールド酸化膜13を10.00
0人とする。
こうするとソース、ドレインとなるべき所では、100
0人のゲ−ト酸化膜20と1500人の多結晶シリコン
32゜33を通してイオン注入するので、シリコン換算
2500人の等膜厚さと考えられる。
この2500人のシリコンを通して、ボロンイオン注入
するには飛程を2500人として、はぼ60kVで加速
されたイオンで良い。
一方フイールド部に対しては、10000人のフィール
ド酸化膜13と1500人の多結晶シリコン膜34を通
してイオン注入するのでシリコン換算で11,500人
の等価膜厚に相当する。
又、ゲート部では10 、 ooojSLのフォトレジ
スト膜31と3000人の多結晶シリコン膜22と、1
000人のゲート酸化膜20を通してイオン注入するの
で、シリコン換算で9000人の等膜厚さとなる。
60kVで加速したボロンイオンに対して9000人お
よび11,500人のシリコン膜は十分飛程より大きく
、イオン注入のマスクとして十分である。
したがって、ボロンイオンを60kVで加速して注入す
ると、ソース、ドレインとなるべき所だけに不純物35
を導入することができる。
次にフォトレジスト膜パターン29,30゜31を除去
し、nチャネルMO8I−ランジスタを構成する部分に
新らたにフォトレジストでパターン36,37.38を
形成する。
このパターンで、pウェル15上のシリコンナイトライ
ド28を選択的に除去し、同じくその上の多結晶シリコ
ン22の一部39.40を約±の厚さにする。
次いでnチャネルMOSトランジスタのソース、ドレイ
ン部分に、リンネ鈍物pをイオン注入する〔第2図k〕
この場合リンイオンの加速電圧はボロンイオンについて
説明した理由と同様に200KeV程度が良い。
次に、イオン注入された不純物(ボロン35お。
よびリン41)のアニーリングおよび拡散をさせる熱処
理を行なう。
これは、次の酸化工程で同時に行なうことにしてはふい
ても良い。
そして酸化を行ない、薄くした多結晶シリコン39.4
0を二酸化シリコンとする〔第2図■〕。
この時、シリコンナイトライド28で覆われている部分
の多結晶シリコンは酸化されず、シリコンナイトライド
28に覆われずに薄くしなかった多結晶シリコン42,
43.44はほぼ半分の厚さが酸化されることになる。
シリコンが酸化されるとほぼ2倍の厚さの二酸化シリコ
ンとなるので薄い1500人の多結晶シリコン32,3
3,34,39,40を酸化すると、はぼ3000人の
厚さとなる。
したがって、シリコンナイトライド28に覆われている
多結晶シリコンは、3000人の厚さであり、覆われて
いない部分の厚い多結晶シリコン42゜43.44の部
分では、酸化されずに残る多結晶シリコンが1500A
で、その上に二酸化シリコンが3000人であるから両
方で4500人の厚さとなる。
したがって、酸化領域50の表面において、多結晶シリ
コン22および薄くした多結晶シリコン32,33,3
4,39,40と多結晶シリコン39.42との段差は
酸化した後高さ1500人の高低差を生ずるのみである
これは、従来の方法を用いた場合、多結晶シリコンの酸
化後少なくとも3000人の段差を生じていたのに比べ
半分以下の高低差に改良できたことを示す。
次にシリコンナイトライドの表面の酸化された膜および
シリコンナイトライド23を除去して多結晶シリコン表
面を露出させる〔第2図m〕。
次に金属配線用のアルミニウムを蒸着し、フォトエッチ
工程によりパターンを形成し、ソース配線51,52、
ドレイン配線53、ゲート配線54.55、他の配線5
6を形成する。
このようにしてp−n相補形MO8I−ランジスタより
なるインバータを作成することができる〔第2図n〕。
第2図nにおいて、60.61はソース電極、62.6
3はドレイン電極、63.64はゲート電極となる多結
晶シリコン領域である。
以上述べた方法によって、nチャネル、pチャネルMO
Sトランジスタができるのであるが、ICにおけるトラ
ンジスタのスレッシュホルド電圧VTの制御の必要なも
のもある。
この場合は1、第2図Cの工程で所望の部分にイオン注
入法により不純物を導入して、VTの制御を行なえば良
い。
又、本実施例では、多結晶シリコンに不純物を導入させ
る方法を、リンドープ二酸化シリコンとボロンの熱拡散
によったが、単にこの方法のみでなくあらかじめ不純物
をドープした多結晶シリコンに別の導電型の不純物を選
択的に導入しても良い。
上記方法によればp型、n型のコンタクトを作るべき場
所の寸法を何んらマスク合せの誤差、窓明けの寸法バラ
ツキ等に影響されず、コンタクトとして必要な最小寸法
とすることが可能となった。
又、コンタクト部は、p型、n型とも同じように構成さ
れ、更に、薄くした多結晶シリコンを酸化した部分とほ
ぼ平坦な構造であり厚い多結晶シリコンを酸化した部分
との段差も減少できた。
そしてコンタクト窓の形成が、シリコンナイトライドの
選択的除去によって行なえるので、酸化膜をエツチング
する時のようにピンホールを発生させることもない。
さらにフィールド部でも、従来の厚さのフィールド酸化
膜上に薄くした多結晶シリコンを酸化した膜が更に加わ
るので、寄生MO8動作、寄生容量を減少させることが
できる。
以上述べてきたように本発明によれば、コンタクト部が
小さくなったことによる高密度化およびほぼ平坦な表面
での金属配線のパターン形成による高密度化、高集積化
とあいまって、ゲート、配線面積の減少による寄生容量
も減少され、高速化に適した相補形ICが実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のC−MOSインバータの断面構造図、第
2図a −nは本発明の一実施例によるC−MOSイン
バータの製造工程の断面構造図である。 11・・・・・・n形半導体基板、13・・・・・・フ
ィールド酸化膜、15・・・・・・Pウェル、20,2
1・・・・・・ゲート酸化膜、22・・・・・・多結晶
シリコン層、24゜25・・・・・・n形層、26.2
7・・・・・・p形層、28・・・・・・シリコンナイ
トライド、29,30,31゜36.37.38・・・
・・・フォトレジストパターン、50・・・・・・酸化
領域、51.52・・・・・・ソース配線、53・−・
・・・ドレイン配線、54,55・・・・・・ゲート配
線、56・・・・・・配線、60〜65・・・・・・多
結晶シリコン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1の導電形の半導体基板内の所定部に第2の導電
    形の領域を形成する工程と、上記基板および第2の導電
    形の領域上に平坦な絶縁膜を形成する工程と、上記絶縁
    膜を選択的に除去し上記基板および第2の導電形の領域
    の一部を露出したのち、上記基板上および第2の導電形
    の領域上にそれぞれ第2.第1の導電形の低抵抗率半導
    体層を設置する工程と、これら半導体層上に耐酸化性膜
    を選択的に形成する工程と、上記半導体層より不純物を
    拡散し、ソース、ドレインとなる不純物領域を形成する
    工程と、上記低抵抗率半導体層の所定部をエツチングに
    より薄くする工程と、上記耐酸化性膜に覆われていない
    半導体層および薄くされた半導体層を選択酸化して酸化
    物領域とする工程と、上記耐酸化性膜を除去し、上記半
    導体層および上記酸化物領域上に配線層を設置する工程
    とを備え、残存する上記半導体層をそれぞれゲート電極
    またはソース、ドレイン電極とすることを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
JP50054839A 1975-03-20 1975-05-06 半導体集積回路装置の製造方法 Expired JPS5843912B2 (ja)

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