JPS5843711Y2

JPS5843711Y2 - 空気調和機

Info

Publication number: JPS5843711Y2
Application number: JP1978178930U
Authority: JP
Inventors: 和文後藤; 隆太郎大橋; 晴夫大西; 哲男中野
Original assignee: ダイキン工業株式会社
Priority date: 1978-12-27
Filing date: 1978-12-27
Publication date: 1983-10-03
Also published as: JPS5596324U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は冷房用空気吹出口の口縁部に除霧機能をもたせ
た空気調和機に関するものである。

熱交換器の室内側における空気吹出口では、吹出空気と
室内空気との間に大きな温度差があるため、冷房運転時
、該空気吹出口の口縁部で室内空気に含まれた水分が凝
縮して露となる傾向がある。

特に前記空気吹出口の上側の口縁部に生成された露は、
その量が過剰になるとしばしば滴となり吹出し空気の風
圧によって室内に飛散する欠点がある。

本考案は上記の点に鑑みて考案したもので、空気吹出口
の上側に設けた口縁板に該口縁板よりも熱伝導率の小さ
い材料によって形成した特殊形状の断熱ガイドを配設す
ることにより、吹出空気の流通抵抗を増大することなく
簡易かつ効果的に空気吹出口上側の口縁板における結露
を防止することを、その目的とするもので゛ある。

しかして斯る目的を遠戚するため本考案の構成は、前面
上部を空気吸込口、前面下部を空気吹出口としたケーシ
ング内に、送風機と、蒸発器として作用する熱交換器と
、該熱交換器直下に配設される下方凸状の断面略Ｖ字形
のドレンパンとを内蔵する空気調和機において、前記ド
レンパンの下面に断面略Ｖ字形の口縁板を重合させて設
け、該口縁板の前方に向って下方傾斜する後面側案内面
を吹出空気流通路の上面と威すと共に、該後面側案内面
と前方に向って上方傾斜する前面側案内面との水平稜線
から前面側案内面の中間部に至る前方口縁面に、該前方
口縁面に重合する上面と、前記後面側案内面と面一状を
威す後方下面と、該後方下面下端縁より前記前方口縁面
に略平行状に上方傾斜して前記前方口縁面上端縁下方ま
で延びる前方下面と、該前方下面上端縁より前記前方口
縁面上端縁に延びる前方立面とを有し、前記口縁板より
も熱伝導率の小さい材料により形成した横長塊状の断熱
ガイドを配設すると共に、この配設を、前記前方立面に
形成した溝部と前記前方口縁面上端縁に形成した断面り
字形突部との嵌合及び前記口縁板の水平稜線より前記後
面側案内面１５ｄと面一状に延出される突部と前方口縁
面の前記水平稜線近傍部とによる前記断熱ガイド後端部
の挟持により或したものであって、冷めたい吹出し空気
と、暖かい室内空気とを、前記横長塊状の断熱ガイドを
境にして交流させ、暖かい室内空気と口縁板の低温部分
である前方口縁面との接触を避けて、該口縁板の低温部
分における結露を防止すると共に、前記断熱ガイドの低
温部分に室内空気が接触しないようにして結露を防止す
る一方、吹出空気の流通抵抗を何ら増加することのない
ものである。

以下本考案の実施例を第１図に示す室内ユニットに基づ
いて説明する。

本実施例はケーシング１内に、クロスフィンコイル形の
熱交換器２、クロスフローファン３、ドレンパン４等を
設置して構成している。

前記のケーシング１はその前面を開口し、該開口部の上
半分を空気吸入口５、同下半分を空気吹出口６としてそ
れぞれ形成すると共に、前記空気吸入口５の全体にシー
ト状のフィルタ７を配置する一方、前記空気吹出口６に
水平羽根８を回転自在に設置している。

第２図にも示すように前記ケーシング１内には一対のフ
ァン支持板９，９を対面状に設け、これら両ファン支持
板９，９間において、前記ケーシング１の裏面及び底面
の内側に発泡スチロール製のファンガイド１０を設け、
該ファンガイド１０と前記ファン支持板９，９とによっ
て囲繞した部分にファンハウジング１１を形成すると共
に、該ファンハウジング１１内に前記クロスフローファ
ン３を設置している。

該ファン３は１台のモータ１２と２個の羽根車１３．１
３とからなり、前記ファン支持板９，９に回転自在に軸
受している。

一方、第４図に示すように前記ドレンパン４は下方凸状
の断面略Ｖ字形を威しており、皿受板を兼ねるべく重合
させて配設する口縁板１５とアタッチメント１６とで挾
持し、且つファン支持板９を介してケーシング１に支持
している。

これら両部材１５．１６は第２図に示す如くドレンパン
４と略同じ長さを有するもので、口縁板１５は断面略Ｖ
字形をした板体でその一側の側縁に鉤形の嵌合部１５ａ
を、また他側の側縁の水平な座板部１５ｂに複数個のね
し孔１８・・・・・・をそれぞれ形成している。

そして、該口縁板１５に乗せたドレンパン４の前後縁を
前記ねし孔１８に挿入したビス１９で座板部１５ｂ上
に固定した断面逆コの字形のアタッチメント１６と前記
嵌合部１５ａとで挾持して固定する一方、第２図に示す
ようにファン３の前側であって、前記熱交換器２の直下
位置にドレンパン４が位置するように、前記口縁板１５
を２個のピース２０．２０を介してファン支持板９，９
の前縁部に固定している。

第３図に示すように前記ピース２０はＬ型で、口縁板１
５の嵌合部１５ａの後面に形成した細長い隙孔２２ａ
を介して前記嵌合部１５ａ内に配置したピース２０の
一端をビス２２ｂで口縁板１５に固定し、同ピース２
０の他端をファン支持板９にビス２２ｂで゛固定して
いる。

第４図に示すように前記口縁板１５は、下面のＶ形の垂
稜線２４を隔てて前面側２５ａを前方に向って上方傾
斜する前面側案内面１５Ｃ１後面側２５ｂを前方に向
って下方傾斜する後面側案内面１５ｄと威している。

この後面側案内面１５ｄは熱交換器２により熱交換され
た空気の吹出空気流通路の上面を形成するものであり、
また前面側案内面１５Ｃには前記後面側案内面１５ｄ
と前面側案内面１５Ｃとの水平稜線１５ｆから前面
側案内面１５Ｃの中間部に至る前方口縁面１５ｅに、
前記口縁板１５よりも熱伝導率の小さい、すなわち断熱
性の大きい樹脂成型品によって形成した特殊形状の横長
塊状の断熱ガイド２６を設けている。

該断熱ガイド２６は、前方口縁面１５ｅに重合する上面
２６ａと、前記後面側案内面１５ｄと面一状を或す後
方下面２６Ｃと、該後方下面２６Ｃ下端縁より前記
前方口縁面１５ｅに略平行状に上方傾斜して前記前方
口縁面１５Ｃ上端縁下方まで延びる前方下面２６ｂ
と、該前方下面２６ｂ上端縁より前記前方口縁面１５
ｅ上端縁に延びる前方立面２６ｄとを有し、前記前
方立面２６ｄに形成した溝部２７と前記前方口縁面１
５ｅ上端縁に形成した断面り字形突部１５ｇとの嵌合
及び前記口縁板１５の水平稜線１５ｆより前記後面側
案内面１５ｄと面一状に延出される突部１５ｈと前記口
縁面１５ｅの前記水平面稜線１５ｆ近傍部とによる
前記断熱ガイド２６後端部２８の挾持により前記前方口
縁面に配設したものである。

図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。

第１図における熱交換器２と、室外に設置した空気調和
機用のユニットとの間には閉ループ状の冷媒回路が形成
され冷媒が循環される。

そこでクロスフローファン３を回転させると、空気吸入
口５から空気が吸入されることになり、該吸入空気Ａを
前記熱交換器２内の冷媒で冷却し、さらに空気吹出口６
から吹出し、該吹出し空気Ｂによって冷房作用を行なう
ことができる。

この場合、第４図に示す如く低温の吹出し空気Ｂと、該
吹出し空気Ｂによって引張られる室内空気Ｃとの合流部
分には横長塊状の断熱ガイド２６が位置しているので、
該室内空気Ｃの乱流は口縁板１５の、それも低温部分で
ある前記前方口縁面１５ｅには接触せず結露は生じな
い。

また該断熱ガイド２６を設置した結果冷却された吹出空
気Ｂは後方下面２６Ｃ上を、暖かい室内空気Ｃは前方
立面２６ｄ上をそれぞれ流通し、前記前方下面２６
ｂの前方で交流することとなり、該前方下面２６ｂの
前方で交流部の後方に当る°略三角柱領域は両者の緩衝
部となる。

したがって前方下面２６ｂの後方下面２６Ｃ前端寄
り部分において結露することはない。

また後方下面２６Ｃは吹出空気Ｂの流通路上面を威す
ので室内空気Ｃが前記後方下面２６Ｃに侵入して該後
方下面２６Ｃ上に結露を生しるこはなく、また断熱ガ
イド２６は前方に凸状に膨出しているので吹出空気Ｂが
前記前方立面２６ｄ側に侵入して断熱ガイド２６の低温
領域を拡大して口縁板１５の前方側案内面１５Ｃ上に結
露を生ずることもない。

また、吹出空気Ｂ及びドレンパン４に溜られる冷却され
たドレン水により熱伝導による冷却作用を受ける口縁板
１５の前記前方口縁面１５ｅは当該断熱ガイド２６に
より閉塞されているので暖かい室内空気Ｃは接し得す結
露は起こらない。

更に、吹出空気Ｂにより冷却される前記断熱ガイド２６
の前方下面２６ｂ後端縁部と該前方下面２６ｂ前端
縁部につき熱伝導による影響を受けない距離を確保する
ことにより、前記前方立面２６ｄにおける結露が防止
できる。

尚、口縁板１５の前記前方縁面１５ｅより前方に関し
ては、ドレンパン４は暖かい吸込空気（室内空気Ｃ）と
接しているためドレンパン４を介して冷却作用を受ける
ことなく当然結露しない。

また、前記断熱ガイド２６の後方下面２６ｅは後方側
案内面１５ｄと面一状に或しているので、吹出空気の流
通抵抗は該断熱ガイド２６によって何ら増加されること
はなく、円滑な空気吹出が確保できるのである。

更に、前記断熱ガイド２６は、その前方立面２６ｄに
形成した溝部２７と、前記前方口縁面１５ｅ上端縁に
形成した突部２７との嵌合及び前記水平稜線１５ｆよ
り延出される突部１５ｈと前方口縁面１５ｅの一部によ
る挟持により前記口縁板１５に配設されるようにしてい
るので取付操作が簡略化される。

なお、図示実施例は分離形空気調和機の室内ユニットで
あるが、室内ユニットと室外ユニットを一体形にした空
気調和機であっても本考案の目的は充分達成し得るもの
である。

斜上の如く本考案は前記した空気調和機において、前記
ドレンパン４の下面に断面路■字形の口縁板１５を重合
させて設け、該口縁板１５の前方に向って下方傾斜する
後面側案内面１５ｄを吹出空気流通路の上面と威すと共
に、該後面側案内面１５ｄと前方に向って上方傾斜する
前面側案内面１５Ｃとの水平稜線１５ｆから前面側案
内面１５Ｃの中間部に至る前方口縁面１５ｅに、該前
方口縁面１５ｅに重合する上面２６ａと、前記後面側
案内面１５ｄと面一状を威す後方下面２６Ｃと、該後
方下面２６Ｃ下端縁より前記前方口縁面１５ｅに略
平行状に上方傾斜して前記前方口縁面１５Ｃ上端縁下
方まで延びる前方下面２６ｂと、該前方下面２６ｂ
上端縁より前記前方口縁面１５ｅ上端縁に延びる前方
立面２６ｄとを有し、前記口縁板１５よりも熱伝導率
の小さい材料により形成される横長塊状の断熱ガイド２
６を配設すると共に、この配設を前記前方立面２６ｄ
に形成した溝部２７と前記前方口縁面１５ｅ上端縁に
形成した断面り字形突部１５ｇとの嵌合及び前記口縁
板１５の水平稜線１５ｆより前記後面側案内面１５ｄ
と面一状に延出される突部１５ｈと前方口縁面１５ｅの
前記水平稜線１５ｆ近傍部とによる前記断熱ガイド２６
後端部２８の挾持により或したから、冷めたい吹出し空
気Ｂと、暖かい室内空気Ｃとは、横長塊状の断熱ガイド
２６を境にして該断熱ガイド２６の前方下面２６ｂ前
方で交流することになり、暖かい室内空気Ｃと口縁板１
５の低温部分との接触を避けることができると共に、前
記断熱ガイド２６の低温部分である前方下面２６ｂの
後方下面２６Ｃ前端寄り部分及び該後方下面２６Ｃと
室内空気Ｃとの接触をも避けることができ、斯る各部に
おける結露を有効に防止することができる。

この結果、吹出し空気Ｂによる露の飛散はなくなり、快
適な空気調和ができる効果がある。

また、前記断熱ガイド２６は、その前方立面２６ｄに
形成した溝部２７と前記前方口縁面１５ｅ上端縁に形
成した突部１５ｇとの嵌合、及び口縁板１５の水平稜線
１５ｆより延出形成される突部１５ｈと前方口縁面
１５ｅの水平稜線１５ｆ近傍部とによる前記断熱ガ
イド２６後端部２８の挟持により、前記口縁板１５の前
方口縁面１５ｅに配設する如くしたので、取付操作が
簡略化される。

更に、前記断熱ガイド２６の後方下面２６Ｃは後方側
案内面１５ｄと面一状に或しているので、吹出空気の流
通抵抗は該断熱ガイド２６によって何ら増加されること
はなく、円滑な空気吹出が確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す側面視における断面図、
第２図は前図のＩＩ−ＩＩ線視図、第３図は前図のＩＩ
Ｉ部分の斜視図、第４図は第１図の部分拡大図で゛ある
。１・・・・・・ケーシング、２・・・・・・熱交換器、
３・・・・・・送風機、４・・・・・・ドレンパン、５
・・・・・・空気吹出口、１５・・・・・・口縁板、１
５Ｃ・・・・・・前面側案内面、１５ｄ・・・・・・
後面側案内面、１５Ｃ・・・・・・前方口縁面、１５
ｆ・・・・・・水平稜線、１５ｇ・・・・・・断面り
字形突部、１５ｈ・・・・・・突部、２６・・・・・・
断熱ガイド、２６ａ・・・・・・上面、２６ｂ・・・・
・・前方下面、２６Ｃ・・・・・・後方下面、２６ｄ・
・・・・・前方立面、２７・・・・・・溝部、２８・・
・・・・断熱ガイド後端部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前面上部を空気吹込口５、前面下部を空気吹出口６とし
たケーシング１内に、送風機３と、蒸発器として作用す
る熱交換器２と、該熱交換器２直下に配設される下方凸
状の断面略Ｖ字形のドレンパン４とを内蔵する空気調和
機において、前記ドレンパン４の下面に断面路Ｖ字形の
口縁板１５を重合させて設け、該口縁板１５の前方に向
って下方傾斜する後面側案内面１５ｄを吹出空気流通路
の上面と威すと共に、該後面側案内面１５ｄと前方に向
って上方傾斜する前面側案内面１５Ｃとの水平稜線１
５ｆから前面側案内面１５Ｃの中間部に至る前方口
縁面１５ｅに、該前方口縁面１５ｅに重合する上面２
６ａと、前記後面側案内面１５ｄと面一状を威す後方
下面２６Ｃを、該後方下面２６Ｃ下端縁より前記前
方口縁面１５ｅに略平行状に上方傾斜１して前記前方
口縁面１５ｅ上端縁下方まで延びる前方下面２６ｂ
と、該前方下面２６ｂ上端縁より前記前方口縁面１５
ｅ上端縁に延びる前方立面２６ｄとを有し、前記口
縁板１５よりも熱伝導率の小さい材料により形成した横
長塊状の断熱ガイド２６を配設すると共に、この配設を
、前記前方立面２６ｄに形成した溝部２７と前記前方
口縁面１５ｅ上端縁に形成した断面り字形突部１５ｇ
との嵌合及び前記口縁板１５の水平稜線１５ｆより前
記後面側案内面１５ｄと面一状に延出される空部１５ｈ
と前方口縁面１５ｅの前記水平稜線１５ｆ近傍部と
による前記断熱ガイド２６後端部２８の挾持により或し
たことを特徴とする空気調和機。