JP6904324B2 - 空気調和装置の室内機 - Google Patents

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Description

本開示は、空気調和装置の室内機に関するものである。
空気調和装置の室内機(以下、単に室内機ともいう)には、室内空気を吸い込む吸込口と、調和空気を室内に吹き出す空気吹出口とが形成されたケーシングを備えた天井吊り下げ型のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この室内機では、ケーシングの後部の底面に空気吸込口が形成され、前面に空気吹出口が形成されている。ケーシング内には、空気吸込口と空気吹出口の間に、ファンと熱交換器が順に配置されている。
特開2010−249447号公報
特許文献1の室内機では、空気流れ方向における熱交換器の直後に位置する空気吹出口に、空気の流れ方向に向かって下向きに湾曲した風向調節羽根が設けられ、空気を斜め下方へ吹き出すように構成されている。この構成では、吹出角度を調整可能範囲の上限に設定しても、空気が室内機の遠くに到達し難い。そのため、調和空気が室内を循環し難い。
本開示の目的は、より広範囲に空気を吹き出すことができ、空気吹出口から吹き出される調和空気が室内を循環しやすい天井吊り下げ型の室内機を提供することである。
本開示の態様において、室内機の構成要素の方向を表す用語や位置を表す用語は、室内機を空調の対象空間に設置した状態の方向や位置を表すものとする。
本開示の第1の態様は、
複数の側板(34)を有し、該側板(34)の1つに空気吹出口(75)が形成されたケーシング(33)と、
上記ケーシング(33)内に配置される熱交換器(31)と、
上記熱交換器(31)を通過させた空気を上記空気吹出口(75)からケーシング(33)の側方へ吹き出すファン(32)と、
上記空気吹出口(75)に設けられた風向調節羽根(85)と、
を備えた天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機を前提とする。
この天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機は、
上記熱交換器(31)から上記空気吹出口(75)へ向かって斜め下方に延びる吹出通路(73)を備え、
上記吹出通路(73)の端部のうち、空気が流入する上記熱交換器(31)側の端部の下端を第1下端(76)とし、上記吹出通路(73)の端部のうち、空気が流出する上記空気吹出口(75)側の端部の下端を第2下端(77)とすると、高さ方向において上記第1下端(76)よりも上記第2下端(77)が下方に位置し、
上記吹出通路(73)は、該吹出通路(73)の底部に位置する底面部(78)を有し、上記底面部(78)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向の下流側に水平な吹出面(84a)を有し、
上記風向調節羽根(85)は、上記吹出通路(73)から流出する空気の風向を水平よりも上向きに調整可能である
ことを特徴とする。
第1の態様では、空気の流れ方向における熱交換器(31)の下流側に吹出通路(73)が設けられているので、熱交換器(31)から流出した空気が拡散せずに、吹出通路(73)で整流される。また、この第1の態様では、吹出通路(73)で整流された空気の吹出方向が風向調節羽根(85)で調節される。空気流れ方向における熱交換器(31)の直後に風向調節羽根(85)を設けると、拡散する空気の流れ方向を調節し難いのに対して、第1の態様では、吹出通路(73)で空気を整流してから吹出方向を風向調節羽根(85)で調節するため、風向を調節しやすくなる。
第1の態様では、吹出通路(73)の第2下端(77)を第1下端(76)よりも低くしており、吹出通路(73)が斜め下方へ向かって延びているので、天井吊り下げ型の室内機において、空気を空気吹出口(75)から下向きに吹き出すことができるのに加え、風向調節羽根(85)の角度を調節することにより空気を上向きに吹き出すこともできる。そして、空気を上向きに吹き出すことにより、より広範囲に空気を吹き出すことができ、調和空気が室内機から遠くまで到達しやすくなって、室内を循環しやすくなる。
第1の態様では、第1下端(76)よりも第2下端(77)が下方に位置し、且つ、吹出通路(73)の底面部(78)のうち、空気流れ方向の下流側の部分に水平な吹出面(84a)を有する。この構成により、吹出通路(73)の底面部(78)に沿って流れる空気は、吹出通路(73)を下向きに流れてから、水平へ流れ方向を変えて吹き出される。この構成によれば、吹出通路(73)から流出する空気の風向を水平よりも上向きに調整可能な風向調節羽根(85)と相まって、空気の吹出方向を上向きで安定しやすい。そのため、調和空気が室内機から遠くまで到達しやすくなって調和空気が室内を循環しやすくなる。
また、第1の態様は、
上記吹出通路(73)の底面部(78)には、上記空気吹出口(75)側の端部に、上記空気吹出口(75)の開口面積を広げる方向に傾斜する傾斜部(83)が形成され
上記傾斜部(83)と上記吹出面(84a)は連続しており、上記吹出面(84a)よりも空気流れ方向の下流側に上記傾斜部(83)が位置する
ことを特徴としている。
第2の態様は、第1の態様において、
上記風向調節羽根(85)は、上記吹出面(84a)と鉛直方向に重なる位置に配置されている
ことを特徴としている。
第3の態様は、第1の態様において、
上記風向調節羽根(85)は、上記傾斜部(83)と鉛直方向に重なる位置に配置されている
ことを特徴としている。
本開示の第4の態様は、第1から第3の態様の何れか1つにおいて、
上記吹出通路(73)は、上記底面部(78)に対向する上面部(79)を有し、
上記底面部(78)及び/または上面部(79)の少なくとも一部は、空気の流入側から流出側へ向かって湾曲する湾曲面により構成されている
ことを特徴とする。
第4の態様では、底面部(78)及び/または上面部(79)の少なくとも一部を湾曲面にすることにより、空気の流れが円滑になる。この構成によって、吹出通路(73)における整流効果を高められる。
本開示の第5の態様は、第1から第4の態様の何れか1つにおいて、
上記ケーシング(33)内に、上記熱交換器(31)で発生するドレン水を受けるドレンパン(35)を備え、
上記吹出通路(73)は、上記ドレンパン(35)の外縁(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている
ことを特徴とする。
第5の態様では、熱交換器(31)を通った空気がドレンパン(35)の外縁(37)を通過してから吹出通路(73)に流入する。この構成によれば、熱交換器(31)の下流側で空気を吹出通路(73)により整流できる。
また、吹出通路(73)の空気流れ方向の上流側の一部が、その空気流れ方向においてドレンパン(35)の外縁(37)より上流側に位置していると、両者の一部が平面視で重なる。その場合、吹出通路(73)とドレンパン(35)とを室内機の高さ方向にずらすために、室内機の高さ寸法が高くなるおそれがある。これに対して、第5の態様では、吹出通路(73)とドレンパン(35)とを室内機の高さ方向にずらすことは不要であり、室内機の高さ寸法を低く抑えられる。
本開示の第6の態様は、第1から第5の態様の何れか1つにおいて、
上記風向調節羽根(85)は、風向を水平よりも上向きに調整する状態での上面が、平坦な面である
ことを特徴とする。
風向調節羽根(85)が空気の流れに沿って下向きに湾曲していると、吹出通路(73)から吹き出される空気を下向きには角度調節しやすいが、上向きに空気を吹き出し難くなる。第6の態様では、風向調節羽根(85)は、風向を水平よりも上向きに調整する状態での上面が、平坦な面である。そのため、この風向調節羽根(85)では、吹出通路(73)から吹き出される空気を下向き及び上向きのいずれにするのも容易である。具体的には、風向調節羽根(85)を下向きに角度調整すると、吹出通路(73)を第1下端(76)から第2下端(77)へ流れる空気を、下向きに吹き出すことができる。風向調節羽根(85)を上向きに角度調整すると、吹出通路(73)を第1下端(76)から第2下端(77)へ流れる空気が、風向調節羽根(85)の平坦な上面に乗って上向きに方向を変えやすい。よって、風向調節羽根(85)により、風向を下向きにも上向きにも容易に調整できる。
本開示の第7の態様は、第1から第6の態様の何れか1つにおいて、
上記風向調節羽根(85)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びる複数の羽根部材(86)を有し、
上記複数の羽根部材(86)が上下に配置されている
ことを特徴とする。
第7の態様では、上下に配置された複数の羽根部材(86)を用いることにより、吹出通路(73)の下部から上部にわたって風向を調節できる。また、4〜5枚程度の複数の羽根部材(86)を用いると、羽根部材(86)の枚数が1枚などで少ない場合よりも、風向を調節しやすくなる。
本開示の第8の態様は、第1から第7の態様の何れか1つにおいて、
上記風向調節羽根(85)が風向を水平よりも上向きに調整可能な角度範囲は、水平を0°とすると、0°より大きく10°以下である
ことを特徴とする。
第8の態様では、風向調節羽根(85)により、吹出通路(73)から吹き出される空気の方向を、水平から、上向きに10°の範囲で調節できる。吹出角度が10°を超えて大きくなると、急角度になりすぎて逆に空気が室内機から遠くへ届き難くなり、室内を調和空気が循環し難くなるのに対し、第8の態様ではそのような問題が生じるのを抑えられる。また、上記角度範囲が0°より大きく10°以下であるため、吹き出された空気が室内の天井に当たり難い。吹き出された空気が室内の天井に当たると天井が汚れやすいが、この第8の態様によれば、天井の汚れを抑えられる。
本開示の第9の態様は、第1から第8の態様の何れか1つにおいて、
上記吹出通路(73)を構成する壁面は、空気流れ方向の下流側開口部分の上部が下向きに張り出す張り出し部(80a)を有し、
上記張り出し部(80a)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びている
ことを特徴とする。
第9の態様では、吹出通路(73)の上部から吹き出される空気が、張り出し部(80a)に沿って湾曲して下方向へ流れやすくなる。したがって、空気吹出口(75)から下方へ空気を吹き出す場合に、空気の流れが安定する。
本開示の第10の態様は、第1から第9の態様の何れか1つにおいて、
上記ケーシング(33)には、上記空気吹出口(75)が形成された側板(81)と対向する側板(56)に空気吸込口(60)が形成されている
ことを特徴とする。
第10の態様では、ケーシング(33)には、互いに対向する側板(81),(56)に空気吹出口(75)と空気吸込口(60)が形成される。空気吸込口(60)から吸い込まれた空気が、対向する側板(81)の空気吹出口(75)へ流れてケーシング(33)から吹き出される。第10の態様では、ケーシング(33)内を空気が一方向へ流れるため、空気がケーシング(33)の内部で抵抗を受け難くなって、ケーシング(33)内を流れやすくなる。
本開示の第11の態様は、第1から第10の態様の何れか1つにおいて、
上記ケーシング(33)は、
上記熱交換器(31)及び上記ファン(32)が設けられる第1ケーシング(51)と、
上記吹出通路(73)及び上記空気吹出口(75)を有し、上記第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(71)と、を備えている
ことを特徴とする。
図1は、空気調和装置の構成を概略的に示す冷媒回路図である。 図2は、実施形態の室内機を前面側の斜め上方から見た斜視図である。 図3は、室内機の平面図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、吹出ユニットを前方斜め上から見た斜視図である。 図6は、図5のVI−VI線断面図である。 図7は、吹出ユニットを背面側の斜め上方から視た部分断面斜視図である。 図8は、吹出通路の概略断面形状と風向調節羽根の動作を示す断面図である。 図9は、羽根部材の形状を示す拡大断面斜視図である。 図10は、実施形態1の参考技術に係る吹出通路の概略形状を示す断面図である。 図11は、実施形態1の変形例1に係る吹出通路の概略形状を示す断面図である。 図12は、実施形態1の変形例2に係る室内機の断面図である。 図13は、実施形態2に係る室内機を前面側の斜め上方から見た斜視図である。 図14は、図13のXIV−XIV線断面図である。
《実施形態1》
実施形態1について説明する。本実施形態の空気調和装置(10)は、室内機(30)とこれに接続される室外機(20)とを備え、空調の対象である室内空間の空気調和を行うものである。なお、本明細書において、「上」、「下」、「右」、「左」、「横」、「天板」、「底板」、「側板」、「前面」、「背面」等の方向や位置を示す用語は、いずれも設置状態の室内機(30)を正面側(前面側)から見たときの方向や位置を意味する。また、本明細書において、「対向」は、側板同士などが向かい合っていることを意味するが、平行であることまでは意味しない。
−空気調和装置−
図1〜図9を参照して、空気調和装置(10)について説明する。
図1に示すように、空気調和装置(10)は、室内機(30)と、室外機(20)とを備える。空気調和装置(10)では、圧縮機(21)、四方切換弁(22)、室外熱交換器(23)、膨張弁(24)、および室内熱交換器(31)が冷媒配管で接続され、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)が構成されている。
冷媒回路(11)は、室外回路(12)と、室内回路(13)と、液側の第1連絡配管(14)と、ガス側の第2連絡配管(15)とを備えている。第1連絡配管(14)は、室外回路(12)の第1閉鎖弁(16)と室内回路(13)の第1配管継手(18)に接続されている。第2連絡配管(15)は、室外回路(12)の第2閉鎖弁(17)と室内回路(13)の第2配管継手(19)に接続されている。
〈室内機の概略構成〉
室内機(30)は、空気調和の対象である室内空間に設置されるものであって、室内熱交換器(31)と、室内ファン(32)と、ドレンパン(35)とを有する。
室内熱交換器(31)は、内部を流れる冷媒と室内ファン(32)によって供給される室内空気とを熱交換させるものである。室内熱交換器(31)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。室内熱交換器(31)は、本開示の熱交換器を構成している。
室内ファン(32)は、室内熱交換器(31)に室内空気を供給し、室内熱交換器(31)を通過した空気をさらに室内空間へ供給するためのものである。室内ファン(32)は、本開示のファンを構成している。
〈室外機の概略構成〉
室外機(20)は、室外に設置されるものであって、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外ファン(25)と、膨張弁(24)と、液側の第1閉鎖弁(26)と、ガス側の第2閉鎖弁(27)とを有する。
圧縮機(21)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち蒸発器として機能するものから流出した低圧ガス冷媒を吸入し、これを圧縮することで高温の高圧ガス冷媒を吐出するものである。圧縮機(21)が吐出した高圧ガス冷媒は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものに流入する。
四方切換弁(22)は、冷媒回路(11)における冷媒の流れを可逆的に切り替えるためのものである。具体的に、四方切換弁(22)は、室内熱交換器(31)が蒸発器となって空気調和装置(10)が冷房運転を行うための第1状態(図1に実線で示す状態)と、室内熱交換器(31)が放熱器となって空気調和装置(10)が暖房運転を行うための第2状態(図1に破線で示す状態)とに切換可能である。
室外熱交換器(23)は、内部を流れる冷媒と室外ファン(25)によって供給される室外空気とを熱交換させるものである。室外熱交換器(23)は、例えばフィンアンドチューブ熱交換器によって構成されている。
室外ファン(25)は、室外熱交換器(23)に室外空気を供給するためのものである。
膨張弁(24)は、室内熱交換器(31)および室外熱交換器(23)のうち放熱器として機能するものから流出した冷媒を減圧するためのものである。膨張弁(24)は、例えば開度調節可能な電子膨張弁によって構成されている。
〈室内機の具体構成〉
本実施形態の室内機(30)は、天井吊り下げ型であって、室内空間の天井付近に設置される。ここでは、本実施形態の室内機(30)について、図2〜図4を適宜参照しながら説明する。
図2〜図4に示すように、室内機(30)は、全体として扁平な直方体状に形成される。この室内機(30)は、一つの本体ユニット(50)と、一つの吹出ユニット(70)と、一対の化粧カバー(91,92)とを備える。本体ユニット(50)には、室内空間の空気を本体ユニット(50)の中へ吸い込むための空気吸込口(60)が形成されている。吹出ユニット(70)には、室内熱交換器(31)を通過させた調和空気を室内機(30)の側方(前方)へ吹き出して室内空間に供給するための空気吹出口(75)が形成されている。
後述するように、本体ユニット(50)は第1ケーシング(51)を有し、吹出ユニット(70)は第2ケーシング(71)を有している。互いに別体の第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)とにより、本実施形態の室内機(30)の全体ケーシング(33)が構成されている。
全体ケーシング(33)は、複数の側板(34)を有し、そのうち、空気吸込口(60)が設けられた側板(34)と空気吹出口(75)が設けられた側板(34)とが対向している。本開示において、全体ケーシング(33)は、単にケーシングとも表記する。また、本開示では、第1ケーシングの天板、底板、及び側板を、「第1天板、第1底板、第1側板」のように表記し、全体ケーシングの天板、底板、及び側板と区別する(符号省略)。
〈本体ユニット〉
本体ユニット(50)は、直方体形状の第1ケーシング(51)を有する。第1ケーシング(51)は、図示しないフレーム、フレームに取り付けられる第1天板(52)、第1底板(53)、及び第1天板(52)と第1底板(53)との間に配置された複数の第1側板(54)を有する。第1天板(52)は、室内機(30)の据付状態において第1ケーシング(51)の上面を構成する板状部材であり、ケーシング(33)の天板(34a)の一部を構成する。第1底板(53)は、室内機(30)の据付状態において第1ケーシング(51)の下面を構成する板状部材であり、ケーシング(33)の底板(34b)の一部を構成する。本体ユニット(50)の四つの第1側板(54)は、平面視で長辺に沿った一対の側面の一方が前面となって他方が背面となり、平面視で短辺に沿った一対の側面の一方が右側面となって他方が左側面となる。
本体ユニット(50)の第1側板(54)は、室内機(30)の据付状態において前面側に位置する第1前面パネル(55)と、背面側に位置する第1背面パネル(56)と、右側面に位置する第1右パネル(57)と、左側面(52)に位置する第1左パネル(58)とを備える。第1背面パネル(56)と第1前面パネル(55)は互いに対向している。第1右パネル(57)と第1左パネル(58)は互いに対向している。
図4において、この本体ユニット(50)では、第1背面パネル(56)に空気吸込口(60)が設けられ、第1背面パネル(56)に対向する第1前面パネル(55)に空気流出口(59)が設けられている。本体ユニット(50)の内部には、空気吸込口(60)から空気流出口(59)に至る空気通路(61)が形成される。本体ユニット(50)内の空気通路(61)には、室内熱交換器(31)と室内ファン(32)とドレンパン(35)とが収容される。空気通路(61)では、空気吸込口(60)と空気流出口(59)の間において、室内熱交換器(31)が室内ファン(32)よりも風下側に配置される。
室内熱交換器(31)は、本体ユニット(50)の左右方向に延びるように設けられている。室内熱交換器(31)は、図4に示すように、側面視で傾いたL字状になるように2つの熱交換面が互いに角度をなして配置された構成である。
図4に示すように、ドレンパン(35)は、第1ケーシング(51)の内部に設けられ、第1底板(53)の上方に配置されている。ドレンパン(35)は、発泡樹脂で形成され、上記室内熱交換器(31)で発生するドレン水(凝縮水)を受けるものである。ドレンパン(35)は、ドレン水を受ける面を上方から見て長方形のドレンパン底部(36)と、ドレンパン底部(36)の外縁となる部分に形成された立ち上げ部(37)とを有する。ドレンパン底部(36)の外縁は、ドレンパン底部(36)の外周に沿った縁の部分のことである。
〈吹出ユニット〉
図2〜図5に示すように、吹出ユニット(70)は、外形が横長直方体状に形成され、本体ユニット(50)の前面に装着される。吹出ユニット(70)は第2ケーシング(71)を有し、第2ケーシング(71)は、その背面が本体ユニット(50)の第1前面パネル(55)と接するように第1ケーシング(51)に取り付けられる。
図4,図5に示すように、吹出ユニット(70)の内部には、吹出通路(73)が形成された通路部材(72)が設けられる。吹出ユニット(70)には、該第2ケーシング(71)の背面側に、第1ケーシング(51)の空気流出口(59)に連通して調和空気が通過する空気入口(74)が形成される。吹出ユニット(70)には、上記背面と対向する前面(81a)を有する前面部材(81)に、調和空気を吹き出すための空気吹出口(75)が形成されている。
〈吹出通路〉
図4,図6〜図8において、吹出通路(73)は、室内熱交換器(31)及び空気入口(74)から空気吹出口(75)へ向かって、全体として斜め下方へ延びる通路であり、発泡樹脂からなる上記通路部材(72)に形成されている。吹出通路(73)の空気流れ方向の上流側の端部に空気入口(74)が形成され、下流側の端部に空気吹出口(75)が形成される。吹出通路(73)は、その全体が、ドレンパン(35)の外縁である立ち上げ部(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている。
図8に示すように、上記吹出通路(73)は、室内熱交換器(31)側の開口端部である空気入口(74)の下端の第1下端(76)と、空気吹出口(75)側の開口端部の下端の第2下端(77)とを有する。第2下端は、高さ方向において、第1下端(76)よりも下方に位置する。吹出通路(73)は、室内熱交換器(31)及び空気入口(74)から空気吹出口(75)へ向かって、全体として緩やかに斜め下方へ延び、第1下端(76)と第2下端(77)の間にΔhの高低差を有する。
吹出通路(73)は、室内機(30)の設置状態において該吹出通路(73)の底部に位置する底面部(78)と、上記底面部(78)に対向する上面部(79)とを有している。吹出ユニット(70)を背面側から視た部分断面斜視図である図7に示すように、吹出通路(73)は、開口形状ないし空気流れ方向に概ね垂直の断面形状が長方形であり、底面部(78)と上面部(79)との間に2つの側面(82)を有する。図6,図7は、一方の側面(82)のみを示す。
底面部(78)と上面部(79)のうち、上面部(79)の空気入口側の端部は曲面により構成されている。このように、底面部(78)及び/または上面部(79)の少なくとも一部は、空気の流入側から流出側へ向かって湾曲する湾曲面により構成される。
吹出通路(73)の底面部(78)には、空気吹出口(75)側の端部に、空気吹出口(75)の開口面積を広げる方向に傾斜する段付きの傾斜部(83)が形成されている。また、吹出通路(73)の底面部(78)には、その傾斜部(83)側の端部に、水平な吹出面(84a)が形成されている。ここでいう「水平」には、鉛直面に対して直角である場合の他に、吹出面(84a)がわずかに傾斜する状態も含まれるものとする。
〈風向調節羽根〉
空気吹出口(75)には、合成樹脂で形成された複数(本実施形態では4枚)の羽根部材(86)からなる風向調節羽根(85)が設けられる。各羽根部材(86)は、細長い長方形の板状の部材である。各羽根部材(86)は、その長手方向が概ね水平となる姿勢で、空気吹出口(75)を左右に横断するように配置される(図2,図5〜図7を参照)。ここで、「概ね水平」は、空気流れ方向と直交し、鉛直方向とも直交する方向を表すが、若干傾斜する方向を含んでもよい。また、ここでいう「直交」は、必ずしも直角のみでなく、わずかに傾斜する状態も含む。4枚の羽根部材(86)は、上下方向に等間隔で配置される。各羽根部材(86)は、その長手方向の両端部が、第2ケーシング(71)の側面(82)に回転可能に支持される。各羽根部材(86)は、それぞれの長手方向に沿って延びる回転軸(C)を中心として、所定の角度範囲で回転可能である。風向調節羽根(85)は、室内機(30)が運転されていない状態で空気吹出口(75)を閉塞する。ここでいう「閉塞」は、若干の隙間が形成される状態でもよい。
吹出ユニット(70)において、各羽根部材(86)を風向調節用モータ(図示せず)によって駆動すると、図8に示すように各羽根部材(86)が回転軸(C)を中心として回転し、各羽根部材(86)の角度が変化する。各羽根部材(86)は、吹出通路(73)から吹き出される空気を案内する。このため、各羽根部材(86)の角度が変化すると、吹出通路(73)から吹き出される空気の向きが上下方向に変化する。
各羽根部材(86)は、吹出通路(73)から流出する空気の方向を、室内機(30)を設置した状態で水平よりも下向きの所定角度から上向きの所定角度までの範囲内で、調整可能に構成されている。この実施形態では、各羽根部材(86)が風向を水平よりも上向きに調整可能な角度範囲θ1は、水平を0°とすると、0°より大きく10°以下である。各羽根部材(86)は、上述したように風向を水平より下向きにも調整可能に構成され、その角度範囲θ2は0°から55°に設定されている。
図9に、羽根部材(86)の断面形状を示す。図示するように、各羽根部材(86)は、表裏が湾曲した面ではなく、表裏が平坦な面になった板状部材で形成されている。各羽根部材(86)の表裏の面は、空気吹出口(75)から空気を水平よりも上向きの角度で吹き出す状態で、各羽根部材(86)の上面と下面になる。そのため、各羽根部材(86)を上向きの吹き出し角度に設定した状態で、各羽根部材(86)の上面と下面の両方が湾曲していない平坦な面になる。なお、本開示では、各羽根部材(86)の上面が平坦であればよい。各羽根部材(86)の上下の縁部は、空気吹出口(75)を閉じたときに、隣り合う羽根部材(86)同士が重なる傾斜面(86a)で形成される。
各羽根部材(86)には、空気吹出口(75)を閉じたときの背面に、羽根部材(86)の長手方向へ平行に延びる複数の微細な溝(87)が形成されている。溝(87)が形成された面は、空気吹出口(75)を開いたときに下面となる。従って、室内機(30)の冷房運転時に羽根部材(86)に結露水が付着しても、結露水は各溝(87)に保持される。この実施形態では、空気吹出口(75)を開いた状態の各羽根部材(86)の下面に複数の微細な溝(87)が設けられていることになる。
風向調節羽根(85)は、3枚以下の羽根部材(86)で構成してもよいし、5枚以上の羽根部材(86)で構成してもよい。また、羽根部材(86)の溝(87)は凹凸形状であれば平行な溝でなくてもよく、羽根部材(86)の両面に形成したり、図9とは反対の面にだけ形成したりすることもできる。
〈化粧カバー〉
化粧カバー(91,92)は、細長い直方体形の箱状の部材である。化粧カバー(91,92)は、長辺側の側面の一方と背面とが開口している。また、化粧カバー(91,92)の長さは、本体ユニット(50)の背面から吹出ユニット(70)の前面までの長さと概ね等しい。
化粧カバー(91,92)は、開口した側面が本体ユニット(50)側を向く姿勢で本体ユニット(50)に取り付けられ、本体ユニット(50)の側面と吹出ユニット(70)の側面の両方を覆う。本体ユニット(50)の右側に配置された右化粧カバー(91)は、本体ユニット(50)の右パネル(57)と吹出ユニット(70)の右パネルとを覆う。本体ユニット(50)の左側に配置された左化粧カバー(92)は、本体ユニット(50)の左パネル(58)と吹出ユニット(70)の左パネルとを覆う。右化粧カバー(91)及び左化粧カバー(92)は、全体ケーシング(33)の前後方向へスライド可能に構成されている。右化粧カバー(91)及び左化粧カバー(92)は、全体ケーシング(33)への取り付けを、前方から後方へ所定位置までスライドさせることで行い、全体ケーシング(33)からの取り外しを、逆に後方から前方へスライドさせることで行う。
〈運転動作〉
空気調和装置(10)は、冷房運転と暖房運転を選択的に行う。
冷房運転では、四方切換弁(22)が第1状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室外熱交換器(23)が放熱器として機能し、室内熱交換器(31)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において冷却し、冷却された空気を室内空間へ吹き出す。
暖房運転では、四方切換弁(22)が第2状態に設定され、冷媒回路(11)において冷媒が循環する。そして、室内熱交換器(31)が放熱器として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。室内機(30)は、室内空間から吸い込んだ空気を室内熱交換器(31)において加熱し、加熱された空気を室内空間へ吹き出す。
〈運転時の吹出空気の流れ〉
室内機(30)の運転時は、室内ファン(32)を起動することにより、空気吸込口(60)から全体ケーシング(33)の内部へ吸い込まれた空気が、室内熱交換器(31)を通過することで調和空気となる。調和空気は、室内熱交換器(31)を通過した後、吹出通路(73)を通過し、拡散せずに整流される。吹出通路(73)によって整流された吹出空気は、吹出通路(73)の出口側の開口端部に設けられた空気吹出口(75)から、全体ケーシング(33)の前方(側方)へ吹き出される。
風向調節羽根(85)を吹出角度θ1の範囲(例えば上向きに5°)に設定すると、調和空気は風向調節羽根(85)に沿って水平より上向きに吹き出される。その際、吹出通路(73)に沿って緩やかに斜め下方へ流れてきた調和空気は、水平な吹出面(84a)を通過してから風向調節羽根(85)へ移行する。吹出通路(73)の底面部(78)における吹出面(84a)への移行部分(78a),吹出面(84a),及び風向調節羽根(85)の角度が徐々に変化しているので、調和空気はこれらの部分を滑らかに流れ、空気吹出口(75)から吹き出される。各羽根部材(86)が平板状に形成されているので、吹出通路(73)を流れる空気は各羽根部材(86)の上に乗りやすく、流れ方向が滑らかに上向きへ変化する。
空気吹出口(74)から上方へ、例えばθ=5°(0°よりも大きく10°以下の角度範囲)で吹き出された調和空気は、室内機(30)から遠くへ離れた位置まで到達する。例えば、室内機(30)の設置される室内空間が空調能力に対して広すぎないものとする。この場合、室内機(30)が部屋の一つの壁面寄りに設置されていると、上記の角度設定をすることにより、調和空気は、室内機(30)が設置されているのと反対側の壁面まで到達しやすくなる。空気は、この壁面に到達すると、壁面に沿って下降する。一方、室内空気は、室内機(30)の背面から全体ケーシング(33)の中へ吸い込まれるので、室内機(30)が設けられている壁面に沿って上昇する。以上のように、室内では、室内機(30)から吹き出された空気が室内機から遠く離れた上記反対側の壁面まで到達する横方向への空気の流れと、室内機(30)が設置されているのと反対側の壁面に沿って下降する空気の流れと、室内機(30)が設置されている側の壁面に沿って上昇する空気の流れが生じる。そのため、空気が室内を循環しやすくなる。その結果、運転時の室内空気の温度が不均一になるのが抑制される。
室内機(30)の運転時には、室内ファン(32)の風量を最大風量に設定すると、調和空気をより遠くまで届かせることができる。したがって、室内で空気が循環する流れを作りやすくなる。そのため、調和空気の吹出方向を上向きにして室内機(30)を運転するときは、室内ファン(32)の風量を最大風量に設定するのが好ましい。
−実施形態1の効果−
本実施形態では、室内機(30)に、室内熱交換器(31)から空気吹出口(75)へ向かって延びる吹出通路(73)を設けている。そして、吹出通路(73)の端部のうち、空気が流入する上記熱交換器(31)側の端部の下端である第1下端(76)よりも、空気が流出する上記空気吹出口(75)側の端部の下端である第2下端(77)が、高さ方向において下方に位置するように構成している。また、室内機(30)に、吹出通路(73)から流出する空気の風向を水平よりも上向きに調整可能な風向調節羽根(85)を設けている。
ここで、空気流れ方向における室内熱交換器(31)の下流側に空気吹出口(75)が位置する構成において、空気を整流する通路を設けずに、その空気吹出口(75)に単に風向調節羽根(85)を設けると、吹出角度を仮に上向きに設定しても、室内空気(31)を通過した空気が拡散しやすい。そうすると、室内空気(31)から吹き出された空気が室内機の遠くに到達し難い。そのため、調和空気が室内を循環し難くなる。
本実施形態においては、空気の流れ方向における室内熱交換器(31)の下流側に吹出通路(73)が設けられているので、室内熱交換器(31)から流出した空気が拡散せずに吹出通路(73)を通過する。空気は第1下端(77)と第2下端(78)の間の吹出通路(73)で整流され、1つの方向へ向かって流れて行く。そして、吹出通路(73)で整流された空気の吹出方向が風向調節羽根(85)で調節される。このように、本実施形態では、吹出通路(73)で空気を整流してから吹出方向を風向調節羽根(85)で調節するため、風向を調節しやすくなる。また、吹出通路(73)の底面部(78)の出口側の端部に水平な吹出面(84a)を形成している。そのため、空気が、吹出面(84a)より上流の下向きの吹出通路(73)、水平な吹出面(84a)、上向きの風向調節羽根(85)の順に流れ、滑らかに上向きに流れ方向が変化する。このようにして、整流された調和空気が上向きに吹き出されるため、調和空気が室内機(30)から遠くまで到達しやすくなって、室内を循環しやすくなる。その結果、空調運転時に室内の温度が不均一になるのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、吹出通路(73)の第2下端(77)を第1下端(76)よりも低くしたので、吹出通路(73)は全体として入口側から出口側へ向かって下方へ傾斜する。したがって、天井吊り下げ型の室内機において、風向調節羽根(85)を下向きの吹出角度も調整できるように構成すれば、空気を空気吹出口(75)から下向きに吹き出すことも容易であり、特に、下向きの吹出角度を上向きの吹出角度よりも大きくすることも容易である。
また、本実施形態によれば、吹出通路(73)の上面部の一部を空気の流入側から流出側へ向かって湾曲する湾曲面により構成している。吹出通路(73)を構成する面がすべて平坦面であると、平坦面同士が連接する屈曲した部分が空気の剥離ポイントになってしまうが、湾曲面を用いることにより空気の剥離が生じ難くなり、空気が吹出通路(73)内を滑らかに流れやすくなる。
本実施形態では、吹出通路(73)が、ドレンパン(35)の外縁(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている。この構成によれば、熱交換器(31)を通った空気がドレンパン(35)の外縁(37)を通過してから吹出通路(73)に流入する。したがって、熱交換器(31)の下流側で空気を吹出通路(73)により整流しやすくなる。
また、吹出通路(73)の一部が空気流れ方向においてドレンパン(35)の外縁(37)より上流側に位置していると、両者の一部が平面視で重なる。その場合、吹出通路(73)とドレンパン(35)とを室内機(30)の高さ方向にずらすために、室内機(30)の高さ寸法が高くなってしまうおそれがある。これに対して、本実施形態では、吹出通路(73)の全体が、ドレンパン(35)の外縁の立ち上げ部(37)よりも空気流れ方向の下流側に配置されている。この構成により、吹出通路(73)とドレンパン(35)とを室内機(30)の高さ方向にずらす必要がなく、室内機の高さ寸法を低く抑えられる。
ここで、風向調節羽根(85)が、空気吹出口(75)を開いた状態で空気の流れに沿って例えば下向きに湾曲していると、吹出通路(73)から吹き出される空気を下向きに角度調節しやすいが、上向きには空気を吹き出し難くなる。本実施形態では、風向調節羽根(85)が平板状で、空気吹出口(75)を開いた状態での上面と下面がいずれも平坦な面である。この平板状の風向調節羽根(85)を下向きに角度調整すると、吹出通路(73)を第1下端(76)から第2下端(77)へ流れる空気を、上記角度範囲θ2内で下向きに調整して吹き出すことができる。平板状の風向調節羽根(85)を上向きに角度調整すると、吹出通路(73)を流れる空気が、図8に示すように平板状の風向調節羽根(85)の上面に乗って方向を変えやすいので、上向きの角度調整も容易になる。このように、本実施形態によれば、吹出通路(73)から吹き出される空気を下向き及び上向きのいずれにする場合でも、風向調整が容易である。したがって、本実施形態では、通常の運転時は室内機(30)から下向きに調和空気を吹き出し、ある程度の時間が経つと室内の空気を循環させるために室内機(30)から上向きに空気を吹き出す運転を行うことが可能である。
この実施形態では、風向調節羽根(85)が、吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びる複数の羽根部材(86)を有し、複数の羽根部材(86)が上下に配置されている。この構成によれば、上下に配置された複数の羽根部材(86)を用いることにより、吹出通路(73)の下部から上部にわたって風向を調節できる。また、4枚程度の複数の羽根部材(86)を用いると、少ない枚数の羽根部材(86)を用いる構成と比較して、風向を調節しやすくなる。さらに、この実施形態では、各羽根部材(86)の上下の縁部を、空気吹出口(75)を閉じたときに隣り合う羽根部材(86)同士が重なる傾斜面(86a)で形成している。そのため、空気吹出口(75)の閉鎖時に各羽根部材(86)の間に生じ得る隙間を塞ぐことが可能になり、室内機(30)の美観を高められる。
本実施形態では、風向調節羽根(85)が風向を水平よりも上向きに調整可能な角度範囲は、水平を0°とすると、0°より大きく10°以下である。ここで、風向調節羽根(85)の角度が10°を超えて大きくなると、吹出角度が急角度になりすぎて、吹出空気が逆に室内機から遠くへ届き難くなって、室内を調和空気が循環し難くなる。これに対して、本実施形態によれば、風向調節羽根(85)の角度調節範囲を0°より大きく10°以下の範囲に設定したので、室内を調和空気が循環し難くなるのを抑制できる。
本実施形態では、全体ケーシング(33)の側板(34)のうち、互いに対向する側板である第1背面パネル(56)と前面部材(81)に、それぞれ、空気吸込口(60)と空気吹出口(75)とが形成されている。空気吸込口(60)から吸い込まれた空気は、それに対向する空気吹出口(75)へ流れて全体ケーシング(33)から吹き出される。この実施形態では、全体ケーシング(33)内を空気が一方向へ流れるため、空気がケーシング(33)の内部で抵抗を受け難くなって、ケーシング(33)内を流れやすくなる。
本実施形態では、室内機(30)の全体ケーシング(33)が、室内熱交換器(31)及び上記ファン(32)の設けられる第1ケーシング(51)と、吹出通路(73)及び空気吹出口(75)を有して第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(71)とを備えている。この実施形態によれば、第2ケーシング(71)が第1ケーシング(51)とは別体のため、既設の室内機に第2ケーシング(71)を取り付けたり、異なる第1ケーシング(51)に取り付ける第2ケーシング(71)を共通化したりすることが可能になる。また、室外機から複数の部屋へつながるダクトを使った空調システムの室内機として、第2ケーシング(71)をダクトに装着することも可能である。
また、本実施形態の室内機は、天井吊り下げ型の室内機であって吹出空気の吹出方向を上向きに調整できるので、配管等がむき出しで天井が高く、室内機(30)より上方の空間が広い室内空間で用いるのに有効である。
−実施形態1の変形例−
〈参考技術〉
図10に示す参考技術は、吹出通路(73)の形状を図8の実施形態1の形状とは異なるようにした例である。この変形例1の吹出通路(73)では、吹出通路(73)の底面部(78)は、吹出通路(73)の空気流れ方向の下流側に下流底部(78a)を有している。下流底部(78a)は、吹出通路(73)の底面部(78)の下流側の開口端から上流側へ至る所定の範囲のことである。この実施形態では、下流底部(78a)は、上記吹出通路(73)の下流側の開口端から上流側へ、吹出通路(73)の通路長さの約1/3程度の範囲にわたる部分である。なお、この範囲は吹出通路(73)の通路長さの約1/2であってもよいが、狭い範囲である方が、空気の吹出方向を下向きに調整する角度範囲を上向きに調整する角度範囲よりも大きくしやすい。
この参考技術の吹出通路(73)では、第2下端(77)は、高さ方向において下流底部(78a)の最下端よりも上方に位置する。そのため、吹出通路(73)は、下流底部(73)の最下端から第2下端(77)へ向かって斜め上方へ傾斜する傾斜面を有し、この傾斜面が吹出面(84b)を構成している。
また、この参考技術では、上面部(79)は平面と湾曲面の組み合わせで構成されている。底面部(78)は、その全体が、空気の流入側から流出側へ向かって湾曲する湾曲面により構成されている。
第1下端(76)と第2下端(77)の高低差はΔh1である。下流底部(78a)の最下端と第2下端(77)の高低差はΔh2である。吹出面(84b)の開口端には、実施形態1と同様に、開口面積を広げる方向に傾斜する傾斜面を形成してもよい。
その他の構成は実施形態1と同じである。
この参考技術では、第1下端(76)よりも第2下端(77)が下方に位置し、且つ、吹出通路(73)の底面部(78)のうち、下流底部(78a)の最下端よりも第2下端(77)の高さが高い。この高さ関係により、吹出通路(73)の底面部(78)に沿って流れる空気は、吹出通路(73)を下向きに流れてから、上記最下端を通過すると吹出面(84b)により上向きへ流れ方向を変えて吹き出される。その際、底面部の全体が湾曲面で形成されているので、空気の流れ方向が滑らかに変化する。
この構成によれば、上向きの吹出面(84b)を設けているので、吹出通路(73)により整流された空気の風向を水平よりも上向きに調整可能な風向調節羽根(85)と相まって、空気の吹出方向が上向きで安定しやすくなる。そのため、調和空気が室内を循環しやすくなる。
なお、この参考技術において、第2下端(77)を下流底部(78a)の最下端と同じ高さにしてもよい。この構成では、吹出面(84a)が実施形態1と同様に水平面になる。このように構成しても、作用効果は図10の参考技術とほぼ同様である。
〈変形例1〉
図11に示す変形例1は、吹出通路(73)の形状を図8の実施形態1の形状とは異なるようにした例である。この変形例1の吹出通路(73)には、吹出通路(73)を構成する壁面に、空気流れ方向の下流側開口部分の上部が下向きに張り出す張り出し部(80a)が設けられる。張り出し部(80a)は、上面部(79)から下方へ張り出している。また、張り出し部(80a)は、水平方向へ延びている。言い換えると、張り出し部(80a)は、吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びている。ここでいう「水平」の意味は上述したものと同じである。
その他の構成は実施形態1と同じである。
この変形例1では、空気を吹出口(75)から下向きに吹き出す運転を行うときに、吹出通路(73)の上部から吹き出される空気が、張り出し部(80a)に沿って湾曲して下方向へ流れやすくなる。したがって、空気吹出口(75)から下方へ空気の流れが安定する。また、この変形例1においても吹出通路(73)を設けているので、整流されて流れ方向の安定した空気を拡散させずに下方へ吹き出すことが可能になる。
なお、この変形例1においては、張り出し部(80a)を、上面部(78)を構成する壁面と一体の部分として構成しているが、張り出し部(80a)は、上面部(78)を構成する壁面とは別の部品を取り付ける構成にしてもよい。
〈変形例2〉
図12に示す変形例2に係る室内機(39)は、図4に示す上記実施形態の第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)を一体のケーシング(33)として構成した例である。この変形例2では、吹出通路(73)も第1ユニット(50)に設けられる。
第1ケーシング(51)と第2ケーシング(71)を一体のケーシング(33)にしている点を除き、この変形例2は、図1〜図9に示す上記実施形態と同様に構成されている。特に、室内熱交換器(31)から空気吹出口(75)へ向かって延びる吹出通路(73)の端部のうち、空気が流入する側の端部の下端である第1下端(76)よりも、空気が流出する側の端部の下端である第2下端(77)が、高さ方向において下方に位置する。また、空気吹出口(75)には、吹出通路(73)から流出する空気の風向を水平よりも上向きに調整可能な風向調節羽根(85)が設けられている。
その他の構成の詳細については、説明を省略する。
この変形例2においても、空気の流れ方向における室内熱交換器(31)の下流側に吹出通路(73)が設けられているので、室内熱交換器(31)から流出した空気が拡散せずに吹出通路(73)を通過する。空気は第1下端(77)と第2下端(78)の間の吹出通路(73)で整流される。そして、吹出通路(73)で整流された空気の吹出方向が風向調節羽根(85)で調節される。
本変形例2でも、吹出通路(73)で空気を整流してから吹出方向を風向調節羽根(85)で調節するため、風向を水平より上向きであっても調節しやすくなる。そして、整流された調和空気を上向きに吹き出すことにより、調和空気が室内機(30)から遠くまで到達しやすくなり、室内を循環しやすくなる。
《実施形態2》
図13,図14に示した実施形態2について説明する。
この実施形態2は、全体ケーシング(33)が、一つの本体ユニット(50)と、一つの吹出ユニット(70)と、一つの付加ユニット(100)と、一対の化粧カバー(91,92)とを備える。言い換えると、実施形態1の室内機(30)に、さらに付加ユニット(100)が設けられている。付加ユニット(100)は室内機(30)に付加機能を設けるためのユニットである。
付加ユニット(100)は、第3ケーシング(101)と、第3ケーシング(101)の内部に配置された機能部品(102)を備える。機能部品(102)は、例えば、活性種を含む低温プラズマが生成される放電により空気を浄化する放電部である。図示していないが、付加ユニットには、放電部(102)の動作を制御する制御基板が収容された電装品ボックスが設けられている。第3ケーシング(101)には、吸込空気の塵埃を吸着するフィルタ(図示せず)が設けられる。
第3ケーシング(101)は、外形が横長直方体状に形成され、本体ユニット(50)の背面に装着される。第3ケーシング(101)は、内部へ空気を吸い込むための上記空気吸込口(103)と、第2ケーシング(101)から第1ケーシング(51)へ空気が流出する通気口(104)とを有する。空気吸込口(103)には上記フィルタが設けられる。この実施形態2では、実施形態1における本体ケーシング(50)の空気吸込口(60)は、通気口(104)と連通する空気流入口となる。
上記第3ケーシング(101)には、左パネル(105)に、室内空間の外の空気を付加ユニット(100)及び本体ユニット(50)の中へ導入するための換気口(106)が形成されている。室内空間の外の空気は、屋外の空気や天井裏の空気など、温度調整のなされていない空気である。換気口(106)には、室内空間の外の空気をケーシング(33)の内部空間に導入するダクト(図示せず)が接続され、ケーシング(33)の内部が換気される。
その他の構成は、吹出通路(73)や風向調節羽根(85)を含め、実施形態1と同様に構成されている。
この実施形態2によれば、室内機(30)に付加ユニット(100)を設けた構成において、実施形態1と同様に、吹出通路(73)で整流された調和空気を上向きに吹き出すことができる。そのため、実施形態1と同様に調和空気が室内機(30)から遠くまで到達しやすくなり、空気が室内を循環しやすくなる。
その他の効果は実施形態1と同様である。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態において、全体ケーシング(33)の形状は直方体形状に限らず、平面視が六角形や八角形の立体、言い換えると左右の横パネルが複数の立体でもよい。また、ケーシング(33)の前面と背面は必ずしも平行でなくてもよく、右側面と左側面も必ずしも平行でなくてもよい。
上記実施形態1では、空気吸込口(60)を背面パネル(56)に形成しているが、例えば左右の一方のパネル(57,58)や底板(53)など、他の位置に形成してもよい。
上記実施形態1では、風向調節羽根(85)が風向を水平よりも上向きに調整可能な角度範囲を、水平を0°として、0°より大きく10°以下にしているが、範囲の上限は変更してもよい。また、上記実施形態や変形例では、風向調節羽根(85)を複数の平板状の羽根部材(86)で構成しているが、1枚にしたり、形状を変更したりすることも可能である。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、空気調和装置の室内機について有用である。
10 空気調和装置
30 室内機
31 室内熱交換器(熱交換器)
32 室内ファン(ファン)
33 全体ケーシング(ケーシング)
34 側板
35 ドレンパン
37 立ち上げ部(外縁)
51 第1ケーシング
56 第1背面パネル(側板)
60 空気吸込口
71 第2ケーシング
73 吹出通路
75 空気吹出口
76 第1下端
77 第2下端
78 底面部
78a 下流底部
79 上面部
80a 張り出し部
81 前面パネル(側板)
85 風向調節羽根
86 羽根部材

Claims (11)

  1. 複数の側板(34)を有し、該側板(34)の1つに空気吹出口(75)が形成されたケーシング(33)と、
    上記ケーシング(33)内に配置される熱交換器(31)と、
    上記熱交換器(31)を通過させた空気を上記空気吹出口(75)からケーシング(33)の側方へ吹き出すファン(32)と、
    上記空気吹出口(75)に設けられた風向調節羽根(85)と、
    を備えた天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機であって、
    上記熱交換器(31)から上記空気吹出口(75)へ向かって斜め下方に延びる吹出通路(73)を備え、
    上記吹出通路(73)の端部のうち、空気が流入する上記熱交換器(31)側の端部の下端を第1下端(76)とし、上記吹出通路(73)の端部のうち、空気が流出する上記空気吹出口(75)側の端部の下端を第2下端(77)とすると、高さ方向において上記第1下端(76)よりも上記第2下端(77)が下方に位置し、
    上記吹出通路(73)は、該吹出通路(73)の底部に位置する底面部(78)を有し、上記底面部(78)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向の下流側に水平な吹出面(84a)を有し、
    上記風向調節羽根(85)は、上記吹出通路(73)から流出する空気の風向を水平よりも上向きに調整可能であり、
    上記吹出通路(73)の底面部(78)には、上記空気吹出口(75)側の端部に、上記空気吹出口(75)の開口面積を広げる方向に傾斜する傾斜部(83)が形成され、
    上記傾斜部(83)と上記吹出面(84a)は連続しており、上記傾斜部(83)は上記吹出面(84a)よりも空気流れ方向の下流側に位置する
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  2. 請求項において、
    上記風向調節羽根(85)は、上記吹出面(84a)と鉛直方向に重なる位置に配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  3. 請求項において、
    上記風向調節羽根(85)は、上記傾斜部(83)と鉛直方向に重なる位置に配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  4. 請求項1から3の何れか1つにおいて、
    上記吹出通路(73)は、上記底面部(78)に対向する上面部(79)を有し、
    上記底面部(78)及び/または上面部(79)の少なくとも一部は、空気の流入側から流出側へ向かって湾曲する湾曲面により構成されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  5. 請求項1から4の何れか1つにおいて、
    上記ケーシング(33)内に、上記熱交換器(31)で発生するドレン水を受けるドレンパン(35)を備え、
    上記吹出通路(73)は、上記ドレンパン(35)の外縁(37)より空気流れ方向の下流側に配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  6. 請求項1から5の何れか1つにおいて、
    上記風向調節羽根(85)は、風向を水平よりも上向きに調整する状態での上面が、平坦な面である
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  7. 請求項1から6の何れか1つにおいて、
    上記風向調節羽根(85)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びる複数の羽根部材(86)を有し、
    上記複数の羽根部材(86)が上下に配置されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  8. 請求項1から7の何れか1つにおいて、
    上記風向調節羽根(85)が風向を水平よりも上向きに調整可能な角度範囲は、水平を0°とすると、0°より大きく10°以下である
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  9. 請求項1から8の何れか1つにおいて、
    上記吹出通路(73)を構成する壁面は、空気流れ方向の下流側開口部分の上部が下向きに張り出す張り出し部(80a)を有し、
    上記張り出し部(80a)は、上記吹出通路(73)の空気流れ方向と交差し、かつ鉛直方向と交差する方向へ延びている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  10. 請求項1から9の何れか1つにおいて、
    上記ケーシング(33)には、上記空気吹出口(75)が形成された側板(81)と対向する側板(56)に空気吸込口(60)が形成されている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
  11. 請求項1から10の何れか1つにおいて、
    上記ケーシング(33)は、
    上記熱交換器(31)及び上記ファン(32)が設けられる第1ケーシング(51)と、
    上記吹出通路(73)及び上記空気吹出口(75)を有し、上記第1ケーシング(51)に装着される第2ケーシング(71)と、を備えている
    ことを特徴とする天井吊り下げ型の空気調和装置の室内機。
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