JPS5843473B2 - 錫めつき鋼板の表面処理法 - Google Patents

錫めつき鋼板の表面処理法

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JPS5843473B2
JPS5843473B2 JP15736979A JP15736979A JPS5843473B2 JP S5843473 B2 JPS5843473 B2 JP S5843473B2 JP 15736979 A JP15736979 A JP 15736979A JP 15736979 A JP15736979 A JP 15736979A JP S5843473 B2 JPS5843473 B2 JP S5843473B2
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tin
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steel sheet
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宏明 河村
恒夫 乾
治則 久保田
嘉一 近藤
忠志 根本
耕二 箱田
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Toyo Kohan Co Ltd
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Toyo Kohan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、硫酸アルミニウム系、硝酸アルミニウム系、
酢酸アルミニウム系の水溶液により、錫めっき鋼板のめ
つき後処理、加工前処理あるいは加工後処理を行う表面
処理法に関する。
従来から、錫めっき鋼板を重クロム酸ソーダのようなり
ロム酸塩系の溶液中で、浸漬または電解により化成処理
する方法があるが、これらの方法は、使用するクロム酸
塩系溶液の廃液処理が煩雑であり、近年、クロム酸塩を
使用しない4’FJR,処理法すなわち特公昭53−3
328号および特開昭52−68832号が提案されて
いる。
前者は、リン酸塩系溶液中で錫めっき鋼板の表面を電解
処理する方法であり、耐食性と耐洗性な向上させること
を目的としており、後者は、リン酸のアルカリ金属、ア
ンモニウム塩を含む溶液で錫めっき鋼板の表面を電解処
理する方法であり、耐酸化性、耐錆性、塗装性等の特性
向上を目的としたものである。
これらは、いずれもリン酸塩系溶液中で錫めっき鋼板の
表面を電解処理する方法であるが、実験によれば、ソノ
酸塩系溶液による処理では錫めっき鋼板の表面特性とし
て重要な、半田入り性、耐酸化黄変性、耐食性が悪いと
いう問題点をもっており、前記特公昭53−3328号
および特開昭52−68832号に開示されている実施
例に基づいた本発明者による実験結果でも、後述の比較
例3、比較例4に示すように、前者は半田入り性、耐食
性および耐酸化黄変性が不充分であり、後者も同様に半
田入り性、耐食性および耐酸化黄変性が不充分である。
本発明は、前述のような問題点に鑑み、非クロ酸塩系の
新規な化成処理法として、錫めっき鋼板表面を硫酸アル
ミニウム系、硝酸アルミニウム系あるいは酢酸アルミニ
ウム系の溶液中で短時間電解処理するだけで、耐酸化黄
変性、耐食性および半田入り性の優れた皮膜を形成させ
、錫めっき鋼板の重要な表面特性を改善するものである
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明の処理の対象となる錫めっき鋼板は、電気錫めっ
き工程における錫めっき後またはりフロー処理後の錫め
っき鋼板、加工ラインにおける加工前の錫めっき鋼板、
あるいは缶に加工された後の錫めっき鋼板である。
電解処理液は、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムを
含む化合物例えば硫酸アル□ニウムカリウム、硫酸アル
ミニウムナトリウム、硫酸アル□ニウムアンモニウム等
、あるいは硝酸アルミニウムもしくは酢酸アルミニウム
のうち、1種または2種以上を、A/換算0.5〜15
f/l含む水溶液である。
処理溶液の濃度として、電解処理の場合前記化合物の全
量がAe換算0.5f/1未満では、処理溶液の電導性
を失ない過度の電圧を必要として不利であり、また1
5 f/lを超えると、皮膜の析出生成が困難となるの
で、0.5〜15 f/lの範囲が好ましい。
この水溶液中における処理によって錫めっき鋼板表面に
析出生成する皮膜は、酸化アルミニウム永和物を主成分
とするものと考えられ、析出皮膜中のA/量が8.09
7m”までは、A/量が多くなるほど錫酸化膜の生成が
少なく、耐酸化黄変性が向上する。
錫めっき鋼板の酸化黄変は錫酸化膜の量が増加すること
によって生ずるものであり、錫酸化膜の生成量を極力押
える点で望ましい効果である。
一方、A/量が8.oyty/rrt、以上になると、
錫めっき鋼板の表面光沢がそこなわれ、また酸化抑制効
果は特に変らないので、s、ow/m7以上とする必要
はない なお最近、DI缶(Drawn and I ron
edCan)の普及発展に伴い、錫めっき鋼板を用いた
DI缶が多く見られるが、このDI缶の絞りしごき加工
後の錫めっき鋼板表面処理に対しても優れた効果をもた
らすものであり、更に、絞り加工、絞り再絞り加工の後
処理においても同様に優れた効果をもたらすものである 処理溶液の温度が60℃を超えると生成した皮膜が溶解
し易くなり、耐食性、耐酸化黄変性に必要な皮膜量が得
られないので好ましくなく、また、温度を室温以下にす
ることは冷却のための余分な経費を必要とするので、好
適な範囲としては20〜600Cである。
なお、ここで付言しておくと、通常、食缶及び飲料缶用
のぶりきは錫めっき量として2.8fl属5.6f/r
rt、 8.+f/Ill’あるいは11.2f/r
rt。
ものが使用され、表裏同一めっき量及び差厚めつき量の
ものが採用されているが、最近、錫資源の枯渇傾向によ
る錫の節約の目的で、z、8y/rrt以下の錫めっき
量による錫めっき鋼板が缶容器に使用される傾向にある
このような極薄の錫めっき鋼板においては、特に耐食性
の面から、銀層又はリフロ一工程で生成される鉄−錫合
金層の表面を防食することが必要となってくるが、本発
明はこれら極薄錫めっき鋼板に対しても大きな効果を発
揮するものである。
以下、本発明の効果を実施例によって説明する。
実施例 1 冷延鋼板を7係の苛性ソーダ溶液中で電解脱脂し、水洗
し、3φの硫酸溶液中で電解酸洗し、水洗し、た後、公
知の硫酸すずめつき浴中で5.6f/dのすずめつきを
施し、リフロ一工程で錫を溶融した後、次に示す組成お
よび処理条件で陰極電解処理を行ない、綿実油を塗油し
た。
実施例 2 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6fl/m″のすずめつきを施し、実施例
1と同様のりフロ一工程ですずを溶融した後、次に示す
組成および処理条件で陰極電解処理を行ない、ジ・オク
チル・セバケート(以下実施例 3 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6f/rd、″のすずめつきを施し、実施
例1と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示
す組成および処理条件で陰極電解処理、を行ない、DO
8を塗油した。
実施例 4 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6y/rrtのすずめつきを施し、実施例
1と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す
組成および処理条件力婆極電解処理を行ない、DO8を
塗油した。
実施例 5 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性すずめつ
き浴中で5.6y/rrtのすずめつきを施し、実施例
1と同様にリフロ一工程ですすを溶融した後、次に示す
組成および処理条件で陰極電解処理を行ない、DO8を
塗油した。
実施例 6 実施例1と同様の前処理を行ない、特開昭53−238
33号に示された後記(イ)の条件で錫めっきし、リフ
ロ一工程で錫を溶融した後、(ロ)に示す組成および処
理条件で陰極電解処理を行ない、比較例 1 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性錫めっき
浴中で5.6f/m″の錫めっきを施し、実施例1と同
様のりフロ一工程ですすを溶融した後、DO8を塗油し
た。
比較例 2 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性錫めっき
浴中で5.6f/m”の錫めっきを施し、実施例1と同
様のりフロ一工程で錫を溶融した後、次に示す特公昭5
3−3328号の実施例2の浴組成および処理条件で陰
極電解処理を行ない、DO8を塗油した。
比較例 3 実施例1と同様の前処理を行ない、公知の酸性錫めっき
浴中で5.ery/rrtの錫めっきを施し、実施例1
と同様のりフロ一工程で錫を溶融した後、次に示す特開
昭52−68832号の実施例1の浴組成および処理条
件”C−11i&極電解処理を行ない、DO8を塗油し
た。
比較例 4 実施例6と同様の極薄鉄−錫合金を有する鋼板を作成し
、本発明の処理を施さないで、DO8を塗油した。
実施例1〜6、比較例1〜4で得られた錫めっき鋼板に
ついて、次に示す耐酸化黄変性、耐食性および半田入り
性を評価した。
0)耐酸化黄変性 温度50℃、湿度95多の雰囲気中に10ff×10個
の切板とし、1試料につき10枚を重ね合わせ、包装紙
に包み、8日間貯蔵したのち、表面の黄変度及び次に示
す方法により錫酸化膜量を測定した。
錫酸化膜量の測定方法は、0.1規定の塩化カリウム溶
液を用い、りん酸−水素ナトリウムを添加してpHを7
,3とし、錫めっき鋼板25.8−の円板に打抜き、測
定面の裏側をシールして、上述の電解液中で電流密度0
.08mA/dとし、錫酸化膜の電気化学的還元量で評
価した。
2)耐食性試験 次に示すチオシアネート有孔度試験により評価した。
あらかじめ、溶剤脱脂したぷりき試片(面積20d)を
次の組成の試験液250g/中に浸し、15分間放置し
たのち、試験液中に溶出した鉄を原子吸光法により測定
し、その量をq/d−で表わした。
過酸化水素水20%体積4 10f/1(3)半田
入り性 75i、wX25g、wの長方形の試片を切りだし、短
辺な折り曲げ、その断面が平行とたるようにた。
これをフラックス中に5朋の深さに浸した後、290℃
の純錫半田浴中に垂直に1分間潰し、試片を取り出し水
中で急冷した。
試片の折り目を開いて、半田浴の表面から毛細管現象で
上昇した半田の高さを半田入り性として評価した。
値の高いもの程、半田入り性が優れている。
第1表に示すように、本発明の処理による錫めっき鋼板
は優れた耐黄変性、耐食性および半田入り性を有するこ
とが認められ、また本発明の製缶後の処理は、耐食性お
よび耐酸化黄変性を改善することができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 錫めっき鋼板の表面処理法において、硫酸アルミニ
    ウム、硫酸アルミニウム化合物、硝酸アルミニウムもし
    くは酢酸アルミニウムの1種または2種以上を、アルミ
    ニウム換算で0.5〜15g/l含む水溶液中で錫めっ
    き鋼板の表面を陰極電解処理することを特徴とする錫め
    っき鋼板の表面処理法。 2 硫酸アルミニウム化合物が、硫酸アルミニウムカリ
    ウム、硫酸アルミニウムナトリウムあるいは硫酸アルミ
    ニウムアンモニウムである特許請求の範囲第1項記載の
    錫めっき鋼板の表面処理法。 3 陰極i1i解処理が、電気量0.5〜20c/d
    m2の陰極電解処理である特許請求の範囲第1項乃至第
    2項記載の錫めっき鋼板の表面処理法。 4 錫めっき鋼板の表面処理が、電気錫めっき工程にお
    ける後処理である特許請求の範囲第1項乃至第3項記載
    の錫めっき鋼板の表面処理法。 5 錫めっき鋼板の表面処理が、錫めっき鋼板の加工前
    処理である特許請求の範囲第1項乃至第3項記載の錫め
    っき鋼板の表面処理法。 6 錫めっき鋼板の表面処理が、錫めっき鋼板の加工後
    処理である特許請求の範囲第1項乃至第3項記載の錫め
    っき鋼板の表面処理法。
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