JPS5843413B2 - ジユウゴウヨウシヨクバイ - Google Patents
ジユウゴウヨウシヨクバイInfo
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- JPS5843413B2 JPS5843413B2 JP2747075A JP2747075A JPS5843413B2 JP S5843413 B2 JPS5843413 B2 JP S5843413B2 JP 2747075 A JP2747075 A JP 2747075A JP 2747075 A JP2747075 A JP 2747075A JP S5843413 B2 JPS5843413 B2 JP S5843413B2
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- JP
- Japan
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- catalyst
- polymerization
- tungsten
- mmol
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- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、シクロオレフィン類を工業的に有利に重合す
る方法に関するものであり、その特徴とするところは、
重合用触媒として酸化タングステン又はその塩とルイス
酸及び分子状酸素を反応させて得られる反応生成物を基
体とし、場合によっては第1族から第■族の有機金属化
合物より成る均一触媒系を用いることにある。
る方法に関するものであり、その特徴とするところは、
重合用触媒として酸化タングステン又はその塩とルイス
酸及び分子状酸素を反応させて得られる反応生成物を基
体とし、場合によっては第1族から第■族の有機金属化
合物より成る均一触媒系を用いることにある。
シクロオレフィンの重合法に関しては第1VB族族ある
いは第VIB族の還移金属の塩と有機金属化合物より威
る触媒系を用いることがナツタらにより既に知られてい
る。
いは第VIB族の還移金属の塩と有機金属化合物より威
る触媒系を用いることがナツタらにより既に知られてい
る。
(Angew、Chem 0.76゜765、(196
4))Lかしながら、モノマーに対して極めて多くの触
媒量が必要であり、また重合活性が低いので、工業的見
地からすれば特に触媒コストが非常に大きな障害となる
。
4))Lかしながら、モノマーに対して極めて多くの触
媒量が必要であり、また重合活性が低いので、工業的見
地からすれば特に触媒コストが非常に大きな障害となる
。
そこで、第3戒分として、これら触媒系に種々の活性化
剤を加えることで活性を高め触媒コストの低減化をはか
る試みがあることも既に知られており、例えば特願昭4
1−7005号においては六塩化タングステンと含酸素
化合物を活性化剤とし有機金属化合物と組み合わせて戒
る触媒が記載されている。
剤を加えることで活性を高め触媒コストの低減化をはか
る試みがあることも既に知られており、例えば特願昭4
1−7005号においては六塩化タングステンと含酸素
化合物を活性化剤とし有機金属化合物と組み合わせて戒
る触媒が記載されている。
しかるに、かかる活性化剤を加えたところでなお且つ極
めて高活性な触媒系とはなり得す、触媒効率は依然とし
て満足すべきものでな(、根本的な触媒コストの低減化
という問題を解決するには到っていない(比較例参照) 概していうならば、これらの問題は要するに六塩化タン
グステン等の第■族金属塩の合成が高温、高圧を要し、
その精製も厄介なものであるために非常に高価な触媒に
なってしまう為であり、物性的に極めて興味ある有用な
シクロオレフィン類重合体の製造にあたり触媒コストの
低減という問題は工業的に極めて重要な課題である。
めて高活性な触媒系とはなり得す、触媒効率は依然とし
て満足すべきものでな(、根本的な触媒コストの低減化
という問題を解決するには到っていない(比較例参照) 概していうならば、これらの問題は要するに六塩化タン
グステン等の第■族金属塩の合成が高温、高圧を要し、
その精製も厄介なものであるために非常に高価な触媒に
なってしまう為であり、物性的に極めて興味ある有用な
シクロオレフィン類重合体の製造にあたり触媒コストの
低減という問題は工業的に極めて重要な課題である。
本発明者らはさきに特願昭46−73628において六
塩化タングステンにくらべて驚くほど安価に得ることの
出来る触媒として、安価に入手可能な酸化タングステン
と塩化アルミニウム、若しくはこれに有機金属化合物を
加えた均一触媒系を既に開発したが、かかる低コストの
触媒においてさえ、触媒効率は満足なものでなく、なお
且つ触媒コストの低減という目的を充分に満足し得るも
のではなかった。
塩化タングステンにくらべて驚くほど安価に得ることの
出来る触媒として、安価に入手可能な酸化タングステン
と塩化アルミニウム、若しくはこれに有機金属化合物を
加えた均一触媒系を既に開発したが、かかる低コストの
触媒においてさえ、触媒効率は満足なものでなく、なお
且つ触媒コストの低減という目的を充分に満足し得るも
のではなかった。
本発明者らは引続き鋭意研究の結果、本発明に到達した
ものであり、本発明の特徴はこれまでのシクロオレフィ
ン類の重合において不可能であった極めて少量の触媒量
でもって驚くべき程高い活性を有し、高収率で目的重合
体を得ることが出来ることにあり、本発明によれば触媒
コストの低減という目的を充分に果し得るものであり、
更に、格別の触媒除去工程が不必要な点もポリマー製造
上、極めて有利である。
ものであり、本発明の特徴はこれまでのシクロオレフィ
ン類の重合において不可能であった極めて少量の触媒量
でもって驚くべき程高い活性を有し、高収率で目的重合
体を得ることが出来ることにあり、本発明によれば触媒
コストの低減という目的を充分に果し得るものであり、
更に、格別の触媒除去工程が不必要な点もポリマー製造
上、極めて有利である。
しかし触媒は極めて容易に合成することが出来、そのう
え安価であるという大きな利点を有する。
え安価であるという大きな利点を有する。
又、本触媒系が本質的に全く新しい触媒であることは以
下に述べるように当業者には容易に理解されるであろう
。
下に述べるように当業者には容易に理解されるであろう
。
本発明の1つは
(1) 酸化タングステン又はその塩とルイス酸及び
分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させて得
られる反応生成物の不活性溶剤に可溶な触媒成分(4)
、若しくは(4)に周期律表の第■族から第■族までの
有機金属化合物B)を組み合わせて成る重合用触媒。
分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させて得
られる反応生成物の不活性溶剤に可溶な触媒成分(4)
、若しくは(4)に周期律表の第■族から第■族までの
有機金属化合物B)を組み合わせて成る重合用触媒。
である。
又、本発明の他の1つは
(2)炭素数が4〜5および7以上の還状炭化水素化合
物で環内に少なくとも1つの炭素2重結合を有するシク
ロオレフィンを酸化タングステン又はその塩とルイス酸
及び分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させ
て得られる反応生成物の不活性溶剤に可溶な触媒成分(
4)、若しく&’qに周期律表の第■族〜第■族までの
有機金属化合*B)を組み合わせて成る触媒系により重
合させることを特徴とするシクロオレフィン重合体り製
造法。
物で環内に少なくとも1つの炭素2重結合を有するシク
ロオレフィンを酸化タングステン又はその塩とルイス酸
及び分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させ
て得られる反応生成物の不活性溶剤に可溶な触媒成分(
4)、若しく&’qに周期律表の第■族〜第■族までの
有機金属化合*B)を組み合わせて成る触媒系により重
合させることを特徴とするシクロオレフィン重合体り製
造法。
である。
具体的にいうならば、本発明になる触媒は原料として安
価に入手可能な酸化タングステン又はその塩とルイス酸
及び分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させ
て得られる反応生成物である。
価に入手可能な酸化タングステン又はその塩とルイス酸
及び分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応させ
て得られる反応生成物である。
触媒の製造は極めて簡単であり、ハロゲン化炭化水素溶
剤中に分子状酸素あるいは空気を吹き込みながら酸化タ
ングステンとルイス酸の混合物を加え、加熱攪拌したる
後、過剰の固体を沢過した溶液を用いるか、あるいはそ
の上澄み液を用いる。
剤中に分子状酸素あるいは空気を吹き込みながら酸化タ
ングステンとルイス酸の混合物を加え、加熱攪拌したる
後、過剰の固体を沢過した溶液を用いるか、あるいはそ
の上澄み液を用いる。
か(して得られた触媒は、均一に溶剤中に溶解しており
、そのため重合生成物中に固体触媒が存在せず、触媒残
査という重合生成物の品質上好ましくない問題は避けら
れ、高転化率の場合にも無色でゲルを含まない重合体が
得られる。
、そのため重合生成物中に固体触媒が存在せず、触媒残
査という重合生成物の品質上好ましくない問題は避けら
れ、高転化率の場合にも無色でゲルを含まない重合体が
得られる。
また、このように極めて少ない触媒量で重合すれば、重
合体中からの触媒除去工程を必要とせず、非常に有利で
ある。
合体中からの触媒除去工程を必要とせず、非常に有利で
ある。
上記触媒合成反応に用いられるハロゲン化炭化水素溶剤
としてはクロルベンゼン、1・1.2・2−テトラクロ
ルエタン、エトラクロルエチレン、トリクロルエチレン
、1・2ジクロルエチレン、0−ジクロルベンゼン、m
−ジクロルベンゼン、P−ジクロルベンゼン、等が挙げ
られる。
としてはクロルベンゼン、1・1.2・2−テトラクロ
ルエタン、エトラクロルエチレン、トリクロルエチレン
、1・2ジクロルエチレン、0−ジクロルベンゼン、m
−ジクロルベンゼン、P−ジクロルベンゼン、等が挙げ
られる。
又、これらのハロゲン化炭化水素溶剤は単独で用いるこ
とも出来るし、混合して用いることも出来る。
とも出来るし、混合して用いることも出来る。
又、これらの溶剤は重合溶剤と異なってもよいし、同じ
であってもよい。
であってもよい。
本発明に用いられる酸化タングステン又はその塩とルイ
ス酸及び分子状酸素とのモル比は任意に選ぶことが出来
、特に限定されないが、酸化タングステン又はその塩と
ルイス酸のモル比は通常1:1〜50の範囲が選ばれ、
最良の結果は各固体成分の極大量が反応し、不活性溶剤
中に溶解して触媒溶液を形成する時得られる。
ス酸及び分子状酸素とのモル比は任意に選ぶことが出来
、特に限定されないが、酸化タングステン又はその塩と
ルイス酸のモル比は通常1:1〜50の範囲が選ばれ、
最良の結果は各固体成分の極大量が反応し、不活性溶剤
中に溶解して触媒溶液を形成する時得られる。
通常酸化タングステン又はその塩の60%以上の高収率
で触媒成分に転化する。
で触媒成分に転化する。
而して、用いる各成分の性質、溶剤、温度、時間等の熟
成条件等により、不活性溶剤中に含まれる活性触媒量は
異なる。
成条件等により、不活性溶剤中に含まれる活性触媒量は
異なる。
熟成の温度ならびに時間は用いる不活性溶剤により異な
るが、取扱いの容易な室温〜250 ’Cで数時間加熱
することで充分である。
るが、取扱いの容易な室温〜250 ’Cで数時間加熱
することで充分である。
勿論、それ以上の温度、更には長い時間加熱しても別設
不都合はない。
不都合はない。
又、可溶性触媒収得後の残留物はくり返し、使用するこ
とが出来る。
とが出来る。
本発明にいうシクロオレフィンは炭素数が4〜5あるい
は7以上の環状炭化水素化合物で環内には少な(とも1
つの炭素2重結合を有する化合物をいう。
は7以上の環状炭化水素化合物で環内には少な(とも1
つの炭素2重結合を有する化合物をいう。
例えば、シクロブテン、シクロペンテン、シクロオクテ
ン、シクロドデセン、1・5−シクロオクタジエン、1
・5・9−シクロドデカトリエン、ノルボルネン、ノル
ボルナジェン、ジシクロペンタジェン等であり、これら
のオレフィンは場合によってはアルキル基、アリール基
、ハロゲン、シアノ基、エステル基等によって置換され
ていてもよい。
ン、シクロドデセン、1・5−シクロオクタジエン、1
・5・9−シクロドデカトリエン、ノルボルネン、ノル
ボルナジェン、ジシクロペンタジェン等であり、これら
のオレフィンは場合によってはアルキル基、アリール基
、ハロゲン、シアノ基、エステル基等によって置換され
ていてもよい。
例えば、5−クロルノルボネンや5シアノノルボルネン
等である。
等である。
又、かかるオレフィンは単独重合されることも、相互に
共重合されることも出来る。
共重合されることも出来る。
シクロペンテンの重合において、例えば先に示した特願
昭41−7005号に見られるような六塩化タングステ
ンと塩化アルミニウムの存在下あるいは不存在下に分子
状酸素を通じて調製した触媒成分と有機アルミニウム化
合物より成る触媒系はシクロペンテ710000モルに
対して1モルのタングステン触媒溶液(モノマー/タン
グステン−10000)を加えても重合しない。
昭41−7005号に見られるような六塩化タングステ
ンと塩化アルミニウムの存在下あるいは不存在下に分子
状酸素を通じて調製した触媒成分と有機アルミニウム化
合物より成る触媒系はシクロペンテ710000モルに
対して1モルのタングステン触媒溶液(モノマー/タン
グステン−10000)を加えても重合しない。
(比較例、1及び2)ところが驚くべきことに本発明に
おける触媒系ではシクロペンテン100000−E#以
上に対してさえも1モルのタングステン触媒溶液を加え
た場合、シクロペンテンは非常に速やかに重合するので
ある。
おける触媒系ではシクロペンテン100000−E#以
上に対してさえも1モルのタングステン触媒溶液を加え
た場合、シクロペンテンは非常に速やかに重合するので
ある。
これは正しく本触媒系の特徴を和実に示すものであり、
塩化アルミニウム等のルイス酸と分子状酸素が、特殊な
形の錯化合物をタングステンと形成しているためと考え
られ、従来の触媒系とは異なった全く新しい触媒である
ことを示している。
塩化アルミニウム等のルイス酸と分子状酸素が、特殊な
形の錯化合物をタングステンと形成しているためと考え
られ、従来の触媒系とは異なった全く新しい触媒である
ことを示している。
本触媒系の他の1つの特徴は、本触媒(4)の調製時、
湿気等の触媒作用を害する物質の混入に対しても極めて
安定であることがある。
湿気等の触媒作用を害する物質の混入に対しても極めて
安定であることがある。
例えば、不活性溶剤中に数10 ppm〜100 pp
m程度の水分が混入したところで本触媒系の活性には何
等影響はなく、触媒合成は極めて容易に且つ安価に出来
るという大きな利点を有する。
m程度の水分が混入したところで本触媒系の活性には何
等影響はなく、触媒合成は極めて容易に且つ安価に出来
るという大きな利点を有する。
本発明における、活性ある触媒溶液の色調についていう
ならば、赤色〜暗赤色の状態の色が最大の活性を有する
が、黄かつ色程度の色の場合でも重合は速やかに進行す
る。
ならば、赤色〜暗赤色の状態の色が最大の活性を有する
が、黄かつ色程度の色の場合でも重合は速やかに進行す
る。
触媒系の色は塩化アルミニウム等のルイス酸と分子状酸
素との反応により、まず黄色から暗かつ色ないしは赤色
へ、さらには暗かつ色へと変化し、シクロペンテン10
0000モル以上に対して1モルのタングステン触媒溶
液を加えた場合でも反応溶液の色は黄かっ色〜赤色であ
り重合は速やかに進行する。
素との反応により、まず黄色から暗かつ色ないしは赤色
へ、さらには暗かつ色へと変化し、シクロペンテン10
0000モル以上に対して1モルのタングステン触媒溶
液を加えた場合でも反応溶液の色は黄かっ色〜赤色であ
り重合は速やかに進行する。
なお、上記可溶性触媒(4)だけを用いてもシクロオレ
フィン類は重合可能であることも驚くべきことであるが
、重合生成物の立体規則性、重合収率、重合速度ならび
にゲル生成等の問題を考え、上記可溶性触媒(A)に第
1族〜第■族の有機金属化合物(B)を加えることによ
り、工業的に有用な高度に立体規則性が保たれ、収率も
高められ、且つ重合速度も早く触媒効率は従来予知され
なかった程高くなり、更にゲル生成も抑えることが出来
る。
フィン類は重合可能であることも驚くべきことであるが
、重合生成物の立体規則性、重合収率、重合速度ならび
にゲル生成等の問題を考え、上記可溶性触媒(A)に第
1族〜第■族の有機金属化合物(B)を加えることによ
り、工業的に有用な高度に立体規則性が保たれ、収率も
高められ、且つ重合速度も早く触媒効率は従来予知され
なかった程高くなり、更にゲル生成も抑えることが出来
る。
本発明で用いられる酸化タングステン又はその塩として
はWO3、H2WO4、Na2WO4、K2WO4、(
NH4) 2 WO4、CaWO4、CuWO4MgW
O4等が選ばれるが、安価であり且つ安定で取扱いが容
易なため工業的にはWO3もしくはH2WO4を用いる
ことが有利である。
はWO3、H2WO4、Na2WO4、K2WO4、(
NH4) 2 WO4、CaWO4、CuWO4MgW
O4等が選ばれるが、安価であり且つ安定で取扱いが容
易なため工業的にはWO3もしくはH2WO4を用いる
ことが有利である。
有機金属化合物としては第1族から第■族までの有機金
属化合物例えば有機アルミニウム化合物、有機スズ化合
物等が選ばれるが、有機アルミニウム化合物が工業的に
は最も望ましく、以下に示すような化合物を挙げること
が出来るが、別設これらに限定されるものではない。
属化合物例えば有機アルミニウム化合物、有機スズ化合
物等が選ばれるが、有機アルミニウム化合物が工業的に
は最も望ましく、以下に示すような化合物を挙げること
が出来るが、別設これらに限定されるものではない。
例えば、C2H5AlCl2、(C2H5)2人IC1
1(C2H5) aAl 2Cl a、C2H3AIB
r、(C2H5)2AIBr、(C2H5)3Al。
1(C2H5) aAl 2Cl a、C2H3AIB
r、(C2H5)2AIBr、(C2H5)3Al。
(C4H9)3AL (i −C4,T(、)3Al
等であり、これらの混合物も又良好な結果を与える
。
等であり、これらの混合物も又良好な結果を与える
。
本発明で用いるルイス酸としては塩化アルミニウム、臭
化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、四塩化スズ等が
選ばれるが、取扱い上、又工業的見地からは塩化アルミ
ニウムを用いることが望ましい。
化アルミニウム、ヨウ化アルミニウム、四塩化スズ等が
選ばれるが、取扱い上、又工業的見地からは塩化アルミ
ニウムを用いることが望ましい。
酸化タングステン又はその塩と塩化アルミニウム等のル
イス酸及び分子状酸素とのモル比は任意に選ぶことが出
来、特に限定されないが、可溶性触媒成州Nのタングス
テンと有機金属化合物とのモル比は、生成する重合体の
立体規則性、重合収率、重合速度等を支配する重要な因
子であり、タングステン1モルニ対して、0.1〜20
0モル好ましくは1〜100モルの範囲に選べば十分で
あるが、特にこれに限定されるものではない。
イス酸及び分子状酸素とのモル比は任意に選ぶことが出
来、特に限定されないが、可溶性触媒成州Nのタングス
テンと有機金属化合物とのモル比は、生成する重合体の
立体規則性、重合収率、重合速度等を支配する重要な因
子であり、タングステン1モルニ対して、0.1〜20
0モル好ましくは1〜100モルの範囲に選べば十分で
あるが、特にこれに限定されるものではない。
本発明においてはシクロオレフィンを塊状重合すること
も可能であるが一般にはシクロオレフィンを不活性溶剤
に溶かし、その中に酸化タングステン又はその塩とルイ
ス酸及び分子状酸素から成る反応生成物の可溶性触媒に
有機金属化合物を添加することで重合は開始される。
も可能であるが一般にはシクロオレフィンを不活性溶剤
に溶かし、その中に酸化タングステン又はその塩とルイ
ス酸及び分子状酸素から成る反応生成物の可溶性触媒に
有機金属化合物を添加することで重合は開始される。
不活性溶剤としてはn−ヘキサン、シクロペンタン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロル
ベンゼン、塩化メチレン等の脂肪族及び芳香族、炭化水
素あるいはハロゲン化炭化水素化合物の中から選ばれる
が、これらの混合物を用いても別段不都合はない。
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロル
ベンゼン、塩化メチレン等の脂肪族及び芳香族、炭化水
素あるいはハロゲン化炭化水素化合物の中から選ばれる
が、これらの混合物を用いても別段不都合はない。
重合温度は一70℃〜70℃の範囲に選ぶのが良いが、
工業的には一30℃〜50℃ぐらいで行なうのが好まし
い。
工業的には一30℃〜50℃ぐらいで行なうのが好まし
い。
本発明になる触媒系は活性が極めて高く、ゲルを含まな
い高度に立体規則性が保たれた可溶性重合体を与えると
いう特徴を有するのみでなく、安価で且つ取扱いが極め
て容易であるという工業上非常に重要な価値を有するも
のである。
い高度に立体規則性が保たれた可溶性重合体を与えると
いう特徴を有するのみでなく、安価で且つ取扱いが極め
て容易であるという工業上非常に重要な価値を有するも
のである。
実際に工業的に本発明の方法を実施するには例えば
溶剤、モノマー、ならびにタングステン触媒を順次加え
、重合反応器を所定の重合温度まで冷やし、次に有機ア
ルミニウム化合物を添加することにより行なえる。
、重合反応器を所定の重合温度まで冷やし、次に有機ア
ルミニウム化合物を添加することにより行なえる。
後処理の方法については公知の方法を用いて行なうこと
が出来る。
が出来る。
この重合方法によって得られたシクロペンテンの単独重
合体及び他の成分との共重合体は耐熱老化性を有し、天
然ゴムと物性のよく似たゴム様エラストマーであるため
タイヤ用あるいは工業用ゴムとしても非常に重要な価値
を有するものである。
合体及び他の成分との共重合体は耐熱老化性を有し、天
然ゴムと物性のよく似たゴム様エラストマーであるため
タイヤ用あるいは工業用ゴムとしても非常に重要な価値
を有するものである。
又、その他のシクロオレフィン重合体も夫々特異な構造
を有する重合体であり、工業的にも興味ある価値を有す
るものである。
を有する重合体であり、工業的にも興味ある価値を有す
るものである。
以下実施例を記載する。
実施例 1
(a) 触媒調製
真空攪拌機、温度計、酸素ガス導入管、冷却器を備えた
4つロフラスコ中にクロルベンゼン200TrLl、三
酸化タングステン10.0?(43,1ミリモル)、塩
化アルミニウム23.0f(173,0ミ!Jモル)を
加えた後、純酸素ガスを吹き込みながら、窒素ガス雰囲
気下で150℃10時間還流する。
4つロフラスコ中にクロルベンゼン200TrLl、三
酸化タングステン10.0?(43,1ミリモル)、塩
化アルミニウム23.0f(173,0ミ!Jモル)を
加えた後、純酸素ガスを吹き込みながら、窒素ガス雰囲
気下で150℃10時間還流する。
酸素ガスは3時間吹き込んだ。
室温まで戻した後、窒素ガス雰囲気下で沢過し、固定残
留物を除去した後、さらにクロルベンゼン4001′f
tlを加え希釈する。
留物を除去した後、さらにクロルベンゼン4001′f
tlを加え希釈する。
かくして得られた触媒溶液は暗赤色を呈し、タングステ
ン濃度は0.0575ミリモル/mlであり、アルミニ
ウム濃度は0.0873ミリモル/11Llであった。
ン濃度は0.0575ミリモル/mlであり、アルミニ
ウム濃度は0.0873ミリモル/11Llであった。
酸化タングステンの転化率は80%であった。
(b) シクロペンテンの重合
重合は攪拌装置、窒素導入管及び試料を注入し得るフラ
スコ内において超高純度窒素雰囲気下にてシクロペンテ
ン100wLl(77,8f)、クロルベンゼン300
献ならびに実施例1(a)になる触媒溶液0.394m
1(タングステンの0.0227ミリモルに相当する。
スコ内において超高純度窒素雰囲気下にてシクロペンテ
ン100wLl(77,8f)、クロルベンゼン300
献ならびに実施例1(a)になる触媒溶液0.394m
1(タングステンの0.0227ミリモルに相当する。
)を添加した。(モノマー/タングステン−50000
/1)。
/1)。
溶液の色調は赤色である。
室温にて約1時間放置後、重合容器を一10℃に冷却し
、その中にトリインブチルアルミニウムの0.0681
ミリモルを滴下する。
、その中にトリインブチルアルミニウムの0.0681
ミリモルを滴下する。
重合は速やかに進行し、その間重合温度は一10’C−
0℃に保される。
0℃に保される。
4時間後、重合はモノエタノールアミンで停止され、老
化防止剤を加えた後メタノールにて再沈殿及び精製され
る。
化防止剤を加えた後メタノールにて再沈殿及び精製され
る。
かくして得られた重合体は、充分溶媒が除去されるまで
真空乾燥される。
真空乾燥される。
生成物の重量は5&4Pで転化率は75%であった。
また、この重合体は91%のトランス2重結合と9%の
シス2電絶合を含む構造を有することが赤外吸収スペク
トルにより判明した。
シス2電絶合を含む構造を有することが赤外吸収スペク
トルにより判明した。
トルエン中25℃の固有粘度は2.83であつた。
比較例 1
実験方法は例1(b)の記載に従うが、比較実験として
六塩化タングステン10Tn9(0,025ミリモル)
をクロルベンゼン133m1に溶解させ、さらに酸素ガ
スを吹き込む。
六塩化タングステン10Tn9(0,025ミリモル)
をクロルベンゼン133m1に溶解させ、さらに酸素ガ
スを吹き込む。
更にシクロペンテン457fLl(34,7y)を加え
、(モノマー/タングステン−20000/1)、全体
を一10℃に冷却する。
、(モノマー/タングステン−20000/1)、全体
を一10℃に冷却する。
この中に0.075ミリモルのトリイソブチルアルミニ
ウムを滴下し重合を開始したが、10時間後でさえ重合
生成物は得られなかった。
ウムを滴下し重合を開始したが、10時間後でさえ重合
生成物は得られなかった。
比較例 2
実験方法は例1(b)の記載に従うが、比較実験として
六塩化タングステン10”f(0,025ミリモル)と
塩化アルミニウム40W19(0,03ミリモル)をク
ロルベンゼン661rLlに溶解させ、さらに酸素ガス
を吹き込む。
六塩化タングステン10”f(0,025ミリモル)と
塩化アルミニウム40W19(0,03ミリモル)をク
ロルベンゼン661rLlに溶解させ、さらに酸素ガス
を吹き込む。
更にシクロペンテ722m(17グ)(モノマー/タン
グステン− 10000/1)を加え、全体を−io℃に冷却する。
グステン− 10000/1)を加え、全体を−io℃に冷却する。
この中に0.075ミリモルのトリインブチルアルミニ
ウムを滴下し重合を開始したが10時間後でさえ重合体
は得られなかった。
ウムを滴下し重合を開始したが10時間後でさえ重合体
は得られなかった。
実施例 2〜6
以下の例は実施例1 (a)になる触媒を用い、例1(
b)に記載と同様の方法で実施する。
b)に記載と同様の方法で実施する。
結果を表1に示す。
実施例 7
本例はシクロペンテンと1・5−シクロオクタジエンの
共重合体製造法に関する実施例を示すものである。
共重合体製造法に関する実施例を示すものである。
重合は実施例1(b)と同様な操作で行ない、シクロペ
ンテンl 00m1(77,81)及びi−5シクロオ
クタジエン1TLl(0,88P)及びクロルベンゼン
6501111をフラスコに入れ実施例1 (a)にな
る触媒溶液0.394m1(タングステンの0.022
7ミリモルに相当する)を加え約1時間室温で放置する
。
ンテンl 00m1(77,81)及びi−5シクロオ
クタジエン1TLl(0,88P)及びクロルベンゼン
6501111をフラスコに入れ実施例1 (a)にな
る触媒溶液0.394m1(タングステンの0.022
7ミリモルに相当する)を加え約1時間室温で放置する
。
次いで、溶液を一10’Cに冷却し、エチルアルミニウ
ムジクロリド0.227ミリモルを滴下すると直ちに重
合は開始され、3時間後重合は止められる。
ムジクロリド0.227ミリモルを滴下すると直ちに重
合は開始され、3時間後重合は止められる。
かくして得られた重合体は60グで転化率は76%であ
る。
る。
赤外吸収スペクトルによりこの重合体は85%のトラン
ス15%のシス2重結台上有することが分った。
ス15%のシス2重結台上有することが分った。
トルエン中25℃における固有粘度は3.o5であった
。
。
実施例 8
本実施例は1・5−シクロオクタジエンの重合について
実施した例について示すものである。
実施した例について示すものである。
重合は実施例1(b)と同様な方法で行なわれるが、有
機アルミニウムは使用しない。
機アルミニウムは使用しない。
■・5−シクロオクタジエン100rIll(87,7
2)トルエン4o。
2)トルエン4o。
ml及び例1(a)になる触媒溶液2.8 ml(タン
グステンの0.162ミリモル)をフラスコに入れる。
グステンの0.162ミリモル)をフラスコに入れる。
(モノマー/タングステン−5000/1)溶液は常温
に放置するだけで直ちに重合は始まり、30分後に反応
は停止される。
に放置するだけで直ちに重合は始まり、30分後に反応
は停止される。
得られた重合体は61グで転化率は70%である。
赤外吸収スペクトルよりこの重合体は90%のトランス
、10%のシス2重結台上有することが分った。
、10%のシス2重結台上有することが分った。
トルエン中25℃における・固有粘度はl、33であっ
た。
た。
実施例 9
本実施例はタングステン酸を用いて触媒調製した例を示
すものである。
すものである。
例1(a)と同様な操作方法でタングステン酸11’(
40ミリモル)と塩化アルミニウム2:1(173ミリ
モル)クロルベンゼン200m1を加え、酸素ガスを吹
き込みながら150℃7時間反応する。
40ミリモル)と塩化アルミニウム2:1(173ミリ
モル)クロルベンゼン200m1を加え、酸素ガスを吹
き込みながら150℃7時間反応する。
酸素ガスは5時間吹き込んだ。
p過後さらにクロルベンゼン600m1を加え希釈する
。
。
か(して得られた触媒溶液は暗赤色を呈し、タングステ
ン濃度は0.036ミリモル/mlであり、アルミニウ
ム濃度は0.0612ミリモル/mlであること・が判
明した。
ン濃度は0.036ミリモル/mlであり、アルミニウ
ム濃度は0.0612ミリモル/mlであること・が判
明した。
タングステン酸の転化率は72%であった。
実施例 10
例9で得られたタングステン触媒を用い、例1(b)に
記載の方法でシクロペンテンの重合を行なう。
記載の方法でシクロペンテンの重合を行なう。
シクロペンテン100m1(77,81)、クロルベン
ゼン300rrLlに例9によりなるタングステン触媒
0.69m1(タングステンの0.025ミリモル)を
加えた。
ゼン300rrLlに例9によりなるタングステン触媒
0.69m1(タングステンの0.025ミリモル)を
加えた。
(モノマー/タングステン−50000/1)。
溶液の色調は黄かつ色である。室温にて約1時間放置後
、重合容器を−lo℃に冷却し、エチルアルミニウムジ
クロリドの0.3ミリモルを滴下する。
、重合容器を−lo℃に冷却し、エチルアルミニウムジ
クロリドの0.3ミリモルを滴下する。
反応は速やかに進行し5時間後に反応は停止され前記の
処理方法を施す。
処理方法を施す。
かくして得られた重合体は491で転化率は63%であ
った。
った。
赤外吸収スペクトルより91%のトランス9%のシス2
重結電絶含むことが分った。
重結電絶含むことが分った。
トルエン25℃での固有粘度は4.25であった。
Claims (1)
- 1 炭素数が4〜5及び7以上の環状炭化水素化合物で
環内に少な(とも1つの炭素−炭素2重結合を有するシ
クロオレフィンを、酸化タングステン又はその塩とルイ
ス酸及び分子状酸素をハロゲン化炭化水素溶剤中で反応
させて得られる反応生成物の不活性溶剤に可溶な触媒成
分(〜、若しくは(Nに周期律表の第1族から第■族ま
での有機金属化合vAB)を組み合わせて成る触媒系に
より重合させることを特徴とするシクロオレフィン重合
体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2747075A JPS5843413B2 (ja) | 1975-03-04 | 1975-03-04 | ジユウゴウヨウシヨクバイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2747075A JPS5843413B2 (ja) | 1975-03-04 | 1975-03-04 | ジユウゴウヨウシヨクバイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51100985A JPS51100985A (ja) | 1976-09-06 |
JPS5843413B2 true JPS5843413B2 (ja) | 1983-09-27 |
Family
ID=12221986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2747075A Expired JPS5843413B2 (ja) | 1975-03-04 | 1975-03-04 | ジユウゴウヨウシヨクバイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5843413B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5749260Y2 (ja) * | 1977-01-24 | 1982-10-28 | ||
WO2016158677A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 日本ゼオン株式会社 | シクロオレフィン開環共重合体およびその製造方法 |
WO2016158676A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 日本ゼオン株式会社 | ゴム組成物、ゴム架橋物およびタイヤ |
-
1975
- 1975-03-04 JP JP2747075A patent/JPS5843413B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51100985A (ja) | 1976-09-06 |
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