JPS5843327B2 - 易溶性固形珪酸アルカリの製造法 - Google Patents

易溶性固形珪酸アルカリの製造法

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JPS5843327B2
JPS5843327B2 JP51127357A JP12735776A JPS5843327B2 JP S5843327 B2 JPS5843327 B2 JP S5843327B2 JP 51127357 A JP51127357 A JP 51127357A JP 12735776 A JP12735776 A JP 12735776A JP S5843327 B2 JPS5843327 B2 JP S5843327B2
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alkali silicate
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solid alkali
molar ratio
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JP51127357A
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史郎 原藤
敬明 池田
満男 島
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水易溶性固形珪酸アルカリの製造法であり、更
に言えば、金属珪素やフェロシリコンなどの電熱冶金工
業から排出する微細シリカ含有の副生物の有効利用を目
的とし該副生物、苛性アルカリおよび水との反応生成物
であって、水に容易に溶解する固形の珪酸アルカリに関
し、更にその製造法に関するものである。
金属珪素やフェロシリコンなどの電熱冶金工業から発生
する排ガスの捕集の際に得られる微細なシリカに富んだ
副生物は、最近これをシリカ源として種々の有効利用が
提案されているが、珪酸アルカリ製造における利用がそ
の一つとしてあげられる。
例えば、特公昭51−17519号にみられるような珪
酸ソーダ水溶液の製造法は、シリカ源としてこの副生物
を有効利用したものである。
一方、特公昭48−16438号におけるように上記副
生物と粉、粒又はフレーク等の固形苛性アルカリとの混
合物を予め調製はも鹸、実際に使用する際に水を添加し
て溶解熱および反応熱により珪酸アルカリ水溶液を容易
に調製することが提案された。
一般に、珪酸アルカリは水ガラスと称して水溶液の形態
で使用せられるが、運搬貯蔵の面からするとドラム詰め
やタンクローリ−などによらなければならないために経
済的にみて不利なところが多い。
その点、上記の混合物は防水紙袋などの包装で十分であ
り、上記の欠点を解決したものとして考えられた。
しかしながら、この混合物に水を単に添加するだけで水
ガラス溶液は提案したほどには簡単に得られないことが
判明した。
すなわち、反応して珪酸アルカリに到るまでには長時間
を要し、しかも反応率は低いために未反応シリカが多く
、シリカとアルカリとの所望のモル比を調整することは
不可能で品質の悪いものであることや、水を添加して反
応させる際、水素ガスの発生に伴う危険性、反応槽と溶
解槽が使用現場で必要とされるなど数多くの問題点があ
って、実際に使用する例からみると殆んど使用に耐え難
いものである。
一方、固体の珪酸アルカリは公知である。
いわゆる粉末珪酸アルカリと称せられるものであり、こ
れは珪酸アルカリ水溶液から粗錫乾燥によって製造され
るが、工程が長いたみにコストの高いものとなる。
一方、他の製法として我々は、無水の珪酸アルカリガラ
スを直接に水和させて固体の水利珪酸アルカリガラスの
製法を開発した。
(特願昭50−21941号、特願昭50−88544
号)しかし、この方法で得られる粒状水利珪酸アルカリ
ガラスは溶解するまでに上記の粉末珪酸アルカリと比較
すると時間がかかり、いわゆるインスタント珪酸アルカ
リとして水を添加するだけで水ガラス溶液が得られると
いうわけにはゆかない。
又、この方法も原料および工程からみてコスト高は避け
られない。
このような上記の問題に鑑み本発明者らは経済的で汎用
性のあるインスタント珪酸アルカリ、即ち水を添加する
と直ちに水ガラス溶液を調製しうるような固体状珪酸ア
ルカリの開発に鋭意研究していたところ、上記の如きシ
リコンダストのようなシリカ源を使用することにより易
溶性の珪酸アルカリを経済的に製造できることを見い出
し、本発明を完成するに到った。
金属珪素やフェロシリコンなどの電熱冶金工業から排出
する微細シリカ含有の副生物、苛性アルカリおよび水と
をモル比SiO2/M20(MはNa又はKを表わす)
2.0〜4,3含水率25〜40重量%の割合で充分混
練してペースト状にし、次いで該ペーストを温度70〜
130℃において0.5〜3時間加熱養生させることを
特徴とする易溶性固形珪酸アルカリの製造法に関するも
のである。
本発明に係る固形珪酸アルカリは粉状、粒状又は塊状、
更に所望によれば成型体でも可能で用途に応じて種々の
形態をとることができる。
またこの固形物は原料の性質上、炭素を初めとして微細
な不溶性成分が若干量均一に混在したものであって重質
であり、しかも外観は灰色乃至黒色をして従来の固形珪
酸アルカリとは著しく物性を異にしている。
この固形珪酸アルカリは少なくとも85重量%、好まし
くは90重量%が水に容易に溶解する水利珪酸アルカリ
でありこの一例を珪酸ソーダで示すと化学的組成は大体
次の通りである。
本発明に係る固形珪酸アルカリにおいて、可溶性又は不
溶性成分の値は、試料5gを100gの水で70℃、1
時間撹拌した後の固液分離される溶解成分および不溶成
分をいう。
本発明における固形珪酸アルカリは原料シリカ分のうち
、少なくとも約80重量%のシリカ分が珪酸アルカリへ
転化して可溶化したものであり、その可溶成分の水に対
する溶解性が、一般の珪酸アルカリ水溶液を噴霧乾燥し
た粉末品や無水珪酸アルカリガラスの部分水和の固形分
に比して良好であるため、いわゆる”インスタント水ガ
ラス11として用いることができる。
次に本発明に係る固形珪酸アルカリの製造法について説
明する。
本発明において、シリカ源として使用するものは、金属
単体、合金、珪化物、炭化物等を製造する電熱冶金工業
において排ガス捕集の際に回収されるダストで微細なシ
リカに富んだものである。
かかるダストを副生ずる工業としては金属珪素、金属ク
ロム、金属マンガン、フェロシリコン、フェロクロム、
フェロマンガン、ハロゲン化珪素、炭化珪素などの製造
工業などがあげられるが、特に、金属珪素またはフェロ
シリコン製造に際して副生ずるダストが本発明における
シリカ原料として好ましい。
このものはダストの状態そのままで使用することはもち
ろん可能であるが、適当な粒径に造粒したものを使用す
る方が操作上好ましい。
また、このダストを使用するに当り必要に応じて、苛性
アルカリとの易反応性のシリカ、例えば、天然の非晶質
シリカ、市販のホワイトカーボン、シリカゲルなどを補
助的に使用することを防げない。
一方、苛性アルカリは液体又はフレークなどの固体の苛
性ソーダ、苛性カリのいずれでもよい。
この両原料および、これに水を添加して水可溶性成分中
のモル比SiO2/M20を2.0〜3.5に調整し、
混練する。
従って、得られる固形珪酸アルカリ中の不溶性シリカを
考慮すると原料混合物のモル比3.5以上になることが
ある。
この理由は、原料混合物中のモル比において、下限では
反応性が良好なため製品モル比の下限とはシ一致する。
更にそれ以下の場合にはアルカリ過剰となって使用に適
した固形物が得難くなり、一方、該混合物中のモル比が
高くなると反応性が低下して約3.5を越えるとその傾
向が著しく、水可溶性成分が少なくとも85重量%の限
定から4.3が限度である。
水の量は、得られる製品の含水率が前記のように15〜
30重量%の範囲になるように調整することが必要で、
大体この混練操作において設定する。
すなわち、原料混合物中の水分は、水利反応と混練によ
るペースト状態になるに必要な量であり、それは製品中
の含水率よりも少なくとも5重量%を越える高い値に設
定する必要があるが、多くの場合、該混合物中の含水率
は25〜40重量%の限られた範囲にある。
この混練はニーダの如き装置を用いて行うことが適当で
あるが、ダストが造粒物の場合は、すりつぶしの機構を
兼備した混練機、例えば押出成型機などに通した後、混
練すると効果的で、作業環境上、および混線の効果から
みてもダストは造粒物の方が好ましいことが多い。
この混練によりペースト状になるが、混練するに当り一
部反応して発熱を伴い、水素ガスの発生をみることはあ
るが、殆んど危険を伴うことはない。
この操作において特に外部からの加熱を要することはな
いが、加熱するとしても約70℃以上にあげることを要
しない。
次に、この原料をペースト状にした後70〜130℃の
温度好ましくは100〜120℃の範囲において反応を
行わせて、実質的に珪酸アルカリにする。
この加熱時間はペーストの状態、モル比などによるが、
最終的に含水率を15〜30重量□、好適には18〜2
5重量%の範囲にすることおよび反応を完結するために
要する時間であり、大体0.5〜3時間の範囲で加熱養
生する。
この場合70℃以下では反応が進行し難く長時間を要し
、一方130℃以上では含水率の制御が困難となる。
また、含水率が15重量%以下の場合には、不溶成分が
多くなって特徴的な易溶性の固形物でなくなり、一方、
30重量%以上になると固形物としての特徴は保たれな
くなる。
更に、水可溶性成分中のモル比を上記の範囲に設定した
理由は、吸湿性および固結現象はモル比が低くなる程そ
の傾向を示しモル比が約2.0以下になると、一段と著
顕になって、固形珪酸アルカリとしての運搬貯蔵の利点
に欠けて来るからであり、一方、モル比が3.5以上に
なると、水不溶成分が増大すると共に水への溶解速度も
遅くなるためである。
かくして加熱養生した後は冷却固化し、次いで固化物を
適当な粒度に粗砕又は粉砕して製品とする。
又、所望によっては加熱養生す際に底型することによっ
て成型体としても得ることができる。
本発明に係る固形珪酸アルカリは、多くの場合粉末珪酸
ソーダが好ましく、特に、土木用や鋳型用の珪酸ソーダ
として好適である。
次に実施例にて説明するが、部はいずれも重量を表わす
実施例 1 フェロシリコンダスト(Si02:92%、C:3%、
水分:l、0%)100部、市販の50%液体苛性ソー
ダ68.7部および水8.2部とを混練機を用いて充分
に混練したところペースト状になった。
次いでこのペーストを100℃において2時間加熱養生
させた後放冷固化させた。
次いで、この固化物を粉砕して500μ(32メツシユ
)篩を通過する程度の粒状珪酸ソーダを得た。
この粒状珪酸ソーダについて化学分析、溶解試験および
貯蔵安定性について測定したところ、次の結果が得られ
た。
(1)化学組成 第1表(重量%)(2)試
料固形珪酸ソーダ100部を水200部に添加して20
’Cに保ち、所定時間毎に一部を濾過し、ろ液中の珪酸
ソーダを分析して可溶性珪酸ソーダ中の溶解珪酸ソーダ
分の測定をして溶解性を調べた。
(3)本発明に係る固形珪酸ソーダを袋詰して通常の状
態にて2ケ月放置したが全く固結現象は認められなかっ
た。
実施例 2 実施例1と同じシリコンダストの造粒物(粒径2〜5m
m)100部、市販の50%液体苛性ソーダ101.5
部をすりつぶすようにして充分混練してペースト状にし
た。
次いでこのペーストを100〜110℃の温度で2時間
加熱養生後放冷固化させた。
次いで平均粒径約5關の粒状物に粗砕して1固形珪酸ソ
ーダを得た。
これを同様にして特性を調べたところ、次の結果が得ら
れた。
(1) 化学組成 第3表(重量%)比
較例 実施例1で用いたフェロシリコンダスト100部とフレ
ーク苛性ソーダ(NaOH:98重量%)35部とを粉
砕しながら充分に混合した。
この混合物(モル比S io 2/’N a 20は3
.10)100部に対して水100部、200部および
500部を各各添加混合して1時間撹拌を続けた。
次いでろ液を分析してモル比を測定したところ次の結果
が得られた。
上記より明らかな如く、設定モル比3.10のフェロシ
リコンダストと苛性ソーダの混合物は可溶性成分のモル
比とは著しく異なり、反応性が悪く水可溶性シリカの量
が少ないために、インスタント珪酸ソーダとしては殆ん
ど使用できないものであると言える。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属珪素やフェロシリコンなどの電熱冶金工業から
    排出する微細シリカ含有の副生物、苛性アルカリおよび
    水とをモル比SiO2/M20(MはNa又はKを表わ
    す)2.0〜4.3含水率25〜40重量%の割合で充
    分混練してぺ・−スト状にし、次いで該ヘーストを温度
    70〜130℃において0.5〜3時間加熱養生させる
    ことを特徴とする易溶性固形珪酸アルカリの製造法。 2 微細シリカ含有の副生物が造粒物であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の易溶性固形珪酸アル
    カリの製造法。
JP51127357A 1976-10-25 1976-10-25 易溶性固形珪酸アルカリの製造法 Expired JPS5843327B2 (ja)

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JP2008230961A (ja) * 2007-02-23 2008-10-02 Doboku Chishitsu Kk 水硬性固化材、その製造方法、耐酸性コンクリート、鉄腐食抑制コンクリートおよび鉄筋腐食抑制コンクリート

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JPS4896497A (ja) * 1972-01-10 1973-12-10
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