JPS5842873B2 - セスキテルペン誘導体及びその製造法 - Google Patents

セスキテルペン誘導体及びその製造法

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JPS5842873B2
JPS5842873B2 JP4231579A JP4231579A JPS5842873B2 JP S5842873 B2 JPS5842873 B2 JP S5842873B2 JP 4231579 A JP4231579 A JP 4231579A JP 4231579 A JP4231579 A JP 4231579A JP S5842873 B2 JPS5842873 B2 JP S5842873B2
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acid
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solvent
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JP4231579A
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弘幸 秋田
武 大石
忠 中田
隆信 内藤
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式: で表わされるセスキテルペン誘導体の新規化合物及びそ
の製造法に関するものである。
本発明の目的化合物は、天然物としてすでに単離されて
いるイソトリメニン(Isodrimenine )(
H,HoAppel 、 et at ; J、 Ch
em、Soc、、1960.4685参照〕を合成する
際の極めて重要な中間体として有用性をもつものであり
、また前記インドリメニンは、種々の生理活性物質へ変
換する際の重要な中間体となるものである。
例えば、イソトリメニンを原料として、夜盗蛾(arm
yworm)に対する強力な摂食阻止物質(anti
−feedant詐用を示す天然物としてすでに単離さ
れているバーバーガナール (Warburganal ) (Chem、 Com
m0、p 、1013(1976)参照〕を全合成する
ことが本願発明者によってすでに達成されている。
以下に、この全合成法について述べる。
即ち、前記インドリメニンを酸化剤、特にクロム酸処理
することにより容易に得られる7−オキンイソトリメニ
ン(7−oxoiso −drimenine )(H
,H,Appel 、 etal ; J、 Chem
、 Soc 、、1960.4685参照〕を出発物質
として次の工程により前記バーバーガナールを全合成す
ることができる。
前記化合物の内、化合物(3)〜α3)はすべて本合成
工程において取得された文献未載の新規物質である。
本発明方法によれば、出発物質7−オキンイソトリメニ
ンをまずケタール体に誘導し、次いでケトン体、ジアセ
テート体、エポキシ体、トリオール体、シリル体、カル
ボネート体、アルコール体アルデヒド体、ケタール体、
ジオール体及びアルデヒド体にそれぞれ変換して前記バ
ーバーガナールを合成することができる。
これを工程に従って説明すると、本発明の出発物質7−
オキツイソトリメニン(2)をジアルコールと有機酸で
処理し、還流することによりケタール例3)が高収率で
得られる。
この際の有機酸としては、p−)ルエンスルホン酸、カ
ンファースルホン酸、硫酸等の有機酸カ用いられ、溶媒
としてベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、ジアル
コール類としては、エチレンクリコール、1・3−プロ
パンジオール等ヲ用いることができ、特にベンゼン溶液
中、p−)ルエンスルホン酸、エチレンクリコールヲ用
いり場合が好適である。
この際の反応温度及び反応時間は特に限定されないが、
それぞれ80〜150℃及び4〜12時間が好適である
得られたケタール例3)を有機溶媒中で還元試薬と作用
させてケトン体(4)に高収率で導くことができる。
上記反応において、還元試薬としては、水素化リチウム
アルミニウムが好適に用いられ、溶媒としては、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が
用いられ、特に無水エーテル中、水素化リチウムアルミ
ニウムを用いた場合が好適である。
反応温度及び反応時間は特に限定されることなく、それ
ぞれ室温及び2〜12時間が好適である。
得られたケトン体(4)を溶媒中、アセチル化剤と反応
させることによってジアセテート体(5)を高収率で得
ることができる。
この際のアセチル化剤としては、無水酢酸−ピリジンや
塩化アセチル−ピリジン等を用い得るが、特に無水酢酸
−ピリジンの場合においてすぐれた結果が得られる。
上記反応において、反応温度及び反応時間は特に限定さ
れず、特に室温で4〜12時間において好適な結果が得
られる。
得られたジアセテート体5をアルカリ水溶液の存在下で
過酸化物で処理することによりエポキシ体(6)が高収
率で得られる。
この際のアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水溶液を用い、過酸化物としては、過酸化
水素、t−ブチルハイドロパーオキサイド等が用いられ
、溶媒はアルコール類、エーテル等を用い得るが、水酸
化ナトリウムの存在下、メタノール溶媒中、過酸化水素
を用いる場合が特に好適である。
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、0℃附近
及び1〜4時間が好適である。
得られたエポキシ体6)をヒドラジンハイドレートと反
応させて二重結合を導入してトリオール体(7)を得る
ヒドラジンとしては100%ヒドラジンハイドレートが
好適であり、溶媒は特に必要なく、無溶媒中においても
有利に反応は進行する。
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、120℃
附近(室温でも可)及び10〜30分が好適である。
得られたトリオール体(7)をイミダゾール及びトリア
ルキルシリルクロライドと反応させてアリール基の水酸
基を保護したシリル体(8)を得ることができる。
この反応において、トリアルキルシリルクロライドとし
てジメチルt−ブチルシリルクロライドが好適な結果を
与える。
溶媒は、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(
ジメチルスルホキシド)、酢酸エステル等の有機溶媒を
適宜用いることが出来、特にDMFが好適である。
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、特に−1
0°〜0℃及び10〜60分が好適である。
得られたシリル体8)をホスゲン又はカルボニルイミダ
ゾールと還流せしめてグライコールをカーボネートで保
護したカーボネート南9)が高収率で得られる。
その反応において、ホスゲンが用い得るが、危険なガス
状物質のためN −N’−カルボニルイミダゾールが好
適に用いられる。
溶媒としては、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒が
用いられる。
また、反応温度及び反応時間は特に限定されないが、特
に90℃附近及び30〜60分が好適である。
得られたカーボネート体9)を有機酸で処理することに
より前シリルをアルコールに戻し、アルコール体(10
)が定量的に得られる。
この反応に用いる有機酸としては、カンファースルホン
酸、p−)ルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、酢酸
、硫酸等の有機酸が用いられ、溶媒としてアルコール類
、エーテル類等を用いることができ、特にメタノール中
、カンファースルホン酸を用いた場合が好適である。
この際の反応温度及び反応時間は特に限定されないが、
特に室温で3〜5時間において良好な結果が得られる。
得られたアルコール体α0)を酸化剤と反応させるとア
ルデヒド体αDが高収率で得られる。
この酸化反応における酸化剤としてはジョーンズ(Jo
nes )試薬が好適に用いられ、また溶媒はアセトン
が特に有効的に用いられ、反応温度及び反応時間は特に
限定されないが、それぞれ−10’〜0℃及び5〜30
分程の短時間で反応は進行する。
得られたアルデヒド(11)を更にアセタールで保護す
るためにジアルコールと有機酸で処理することによりア
ルカリに安定なケタール体(121が得られる。
この際の有機酸としては、p−)ルエンスルホン酸、カ
ンファースルホン酸、硫酸等の有機酸が用いられ、溶媒
としてはベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素が用い
られ、ジアルコールとしては、エチレングリコール、■
・3−プロパンジオール等を用いることができ、特にベ
ンゼン溶液中、p−トルエンスルホン酸、1・3−プロ
パンジオールを用いた場合が好適である。
この際の反応温度及び反応時間は特に限定されないが、
それぞれ80〜150℃及び10〜30分程度の短時間
でよく反応する。
得られたケタール体αつをアルカリで処理することによ
りジオール体αyが高収率で得られる。
この際のアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水溶液を用い、溶媒としてはエーテル、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類を用い得
るが、特にジオキサン溶液中、水酸化ナトリウムを用い
た場合が好適である。
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、室温で1
〜3時間が好適である。
得られたジオール体(13)を塩基性又は中性の条件下
で酸化剤と反応させてアルデヒド体(14)を得る。
この反応において、酸化剤としては、DMSO試薬(ト
リフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸無水物、ジシクロへキ
シルカルボジイミド、トリエチルアミン等)、py −
HCl ・CrO3、py−CrO3等を適宜組合せて
用いることができるが、特にピリジン存在下で、DMS
O、トリフルオロ酢酸、ジシクロへキシルカルボジイミ
ドを用いた場合においてすぐれた結果を与える。
この反応において、反応温度及び反応時間は特に限定さ
れないが、特に室温で3〜10時間において好適な結果
が得られる。
かくして得られたアルデヒド体(14)を有機酸で反応
させると、前記バーバーガナール05)が得られる。
この最終合成化合物(15)は、天然物のバーバーガナ
ールの物理的性質と完全に一致した。
この反応における有機酸としては、p−)ルエンスルホ
ン])1,1フルオロ酢酸、カンファースルホン酸等の
有機酸が用いられ、アセトン、アルコール類等を溶媒と
して用いることができ、特にアセトン溶液中、p−トル
エンスルホン酸を用いた場合が好適である。
また、反応温度及び反応時間は特に限定されず、室温で
1〜4時間が好適である。
以下に、本発明について詳述する。
本発明の化合物は、式: で表わされる化合物(Qで、後述の実施例に記載の物理
的性質を有する文献未載の新規物質である。
本発明の化合物は、式: (但し、 Acはアセチル基を示す。
) で表わされる化合物(B)を出発物質として該化合物を
加水分解を行うため、水溶性アルカリで処理することに
よって合成することができる。
上記化合物(B)は、すでに本発明者により得られた新
規物質であり、β−ヨノン(β−1onene )から
短工程で合成することができる。
(特願昭53−110.395号明細書参照)。
出発物質の化合物(B)から目的化合物(qを合成する
工程において、加水分解に用いる水溶性アルカリとして
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等をジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類の溶媒下で用いること
ができ、特にジオキサンの共存下で水酸化カリウムを用
いた場合が**好適な結果が得られる。
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、特に室温
で30〜60分程度が好適である。
以下に、本発明方法を実施例により具体的に説明する。
(参考例) 化合物(A)0.86Pを乾燥ベンゼン20rrLlに
溶かしPb(OAc)(酢酸から再結晶した後、P2O
,で乾燥したもの。
分子量:443.39)1.721(1ミリモル)を加
えて室温で3時間攪拌する。
反応終了後、内容物をシリカゲル501を用いてカラム
クロマトグラフ・イーに付し、n−へキサン:酢酸エチ
ル−5:1の溶出部から単一な油状物(B) 1.19
01(収率:90%)を得る。
油状物(B)は放置すると、一部活晶化する。
(物理的性質) 高分解能質量分析(Mass ) : M+=336 C19H280,=336とじてm/
e : 276 =M+−CH5COOH=3366
0 赤外吸収スペクトル(IR)(CCI、):v 1
760.1220crrL−1aX 核磁気共鳴スペクト#(NMR)(60MHz。
CDC13): δ0.93 s 、 6 H(4−gem Me2)1
.18 s、 3H(10−Me )2.10s、6
H(11−14−0COCH3)6.47s、IH 6,7□54.8゜□)(11−14−H)実施例 参考例で得られた化合物(B) 7.40 Pをジオキ
サン40rrLlに溶かし、20%KOH水溶液20m
1を加えて室温で40分間攪拌する。
これに水を加えてエーテル抽出し、飽和食塩水で洗浄し
、硫酸マグネシウムで脱水乾燥して室温で溶媒を減圧留
去する。
析出する結晶(qをp別し、石油エーテルで洗浄して無
色結晶(qを2.19S’で得る。
洗液を室温で減圧濃縮し、シリカゲル50グを用いてカ
ラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン:エチルアセ
テ−)(1:1)の溶出部から単一な結晶(qを2.7
1fC計4.90?(収率:88%)〕得る。
更に、エーテルから再結晶すると、無色針状晶となる。
(物理的性質) 融点:134−137℃ 元素分析値:(計算値)C171,39H9,590,
19,02 (実測値)C,71,41H,9,56

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: で表わされる化合物。 2式: (但し、Acはアセチル基を示す。 )で表わされる化合物を加水分解処理することを特徴と
    する式: で表わされる化合物の製造法。
JP4231579A 1979-04-06 1979-04-06 セスキテルペン誘導体及びその製造法 Expired JPS5842873B2 (ja)

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