JP2718715B2 - 9,10−セコ−シクロアルタン誘導体 - Google Patents
9,10−セコ−シクロアルタン誘導体Info
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- JP2718715B2 JP2718715B2 JP63235948A JP23594888A JP2718715B2 JP 2718715 B2 JP2718715 B2 JP 2718715B2 JP 63235948 A JP63235948 A JP 63235948A JP 23594888 A JP23594888 A JP 23594888A JP 2718715 B2 JP2718715 B2 JP 2718715B2
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- cycloartane
- seco
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は農薬として殊にマメ科植物の成長に重大な影
響を与えるシスト線虫のふ化促進物質として知られるグ
リシノエクレピン類の合成中間体として、更にはそれ自
体農薬としても有望視できる有用な新規化合物並びにそ
の製造法に関する。
響を与えるシスト線虫のふ化促進物質として知られるグ
リシノエクレピン類の合成中間体として、更にはそれ自
体農薬としても有望視できる有用な新規化合物並びにそ
の製造法に関する。
更に詳しくは、本発明は一般式(I) (式中Xは直鎖又は分枝鎖の低級アルキル基,アルキリ
デン基,ハロアルキル基,ヒドロキシアルキル基,カル
ボキシル基又はアルコキシカルボニル基を示す。)で示
される3,10−エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアル
タ−8(9)−エン−7−オン誘導体並びにその製造法
に関する。
デン基,ハロアルキル基,ヒドロキシアルキル基,カル
ボキシル基又はアルコキシカルボニル基を示す。)で示
される3,10−エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアル
タ−8(9)−エン−7−オン誘導体並びにその製造法
に関する。
<従来の技術> グリシノエクレピン類は、植物(インゲン根)からの
抽出(現代化学1985年16頁)あるいは全合成(J.Am.Che
m.Soc.,110巻,1985頁1988年)により製されているが、
前者の場合は単離収率が低く(インゲン乾燥根1トンか
ら1ミリグラム)、後者の場合は工程数が長く(35工
程)実用的価値は少ない。
抽出(現代化学1985年16頁)あるいは全合成(J.Am.Che
m.Soc.,110巻,1985頁1988年)により製されているが、
前者の場合は単離収率が低く(インゲン乾燥根1トンか
ら1ミリグラム)、後者の場合は工程数が長く(35工
程)実用的価値は少ない。
一方、天然物の抽出物であるシクロアステラガロール
を原料にグリシノエクレピン類の合成も試みられている
が(日本化学会1986年春季年会講演要旨集IN47、1006
頁:同1988年春季年会講演要旨集41XB05、1185頁)、該
原料は生薬(トラガント)から抽出している為経済的合
成法とは言い難い。そこで、経済的に有利なグリシノエ
クレピン類の合成法の探索が望まれていた。
を原料にグリシノエクレピン類の合成も試みられている
が(日本化学会1986年春季年会講演要旨集IN47、1006
頁:同1988年春季年会講演要旨集41XB05、1185頁)、該
原料は生薬(トラガント)から抽出している為経済的合
成法とは言い難い。そこで、経済的に有利なグリシノエ
クレピン類の合成法の探索が望まれていた。
<発明が解決した問題点> 斯る現状に於て、本発明者らは米ヌカ油から工業的規
模で抽出されるシクロアルテノール類を原料に用いれば
安価にグリシノエクレピン類が製造できると考え、鋭意
研究の結果シクロアルテノール類を酸化して得られる一
般式(II) (式中Xは前記と同じ意味を示し、Rは水素原子又はピ
ラニル基,メトキシメチル基,エトキシエチル基等水酸
基の保護基を示す。)で示されるシクロアルテノール−
7−オン類を酸存在下で転位させれば、グリシノエクレ
ピン類の重要中間体である新規な一般式(I)で示され
る3,10−エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアルタ−
8(9)−エン−7−オン誘導体を製しうることを見い
出し本発明を完成するに至った。
模で抽出されるシクロアルテノール類を原料に用いれば
安価にグリシノエクレピン類が製造できると考え、鋭意
研究の結果シクロアルテノール類を酸化して得られる一
般式(II) (式中Xは前記と同じ意味を示し、Rは水素原子又はピ
ラニル基,メトキシメチル基,エトキシエチル基等水酸
基の保護基を示す。)で示されるシクロアルテノール−
7−オン類を酸存在下で転位させれば、グリシノエクレ
ピン類の重要中間体である新規な一般式(I)で示され
る3,10−エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアルタ−
8(9)−エン−7−オン誘導体を製しうることを見い
出し本発明を完成するに至った。
なお、式(I)の化合物を酸化等によりB環を開裂す
ればグリシノエクレピン類に導くことが出来る。
ればグリシノエクレピン類に導くことが出来る。
<発明の構成> 本発明の式(I)の化合物は、シクロアルテノール類
を酸化して得られる下記式(II)の化合物(特願昭62−
317928号;J.Org.Chem.,53巻2622頁1988年)を酸存在下
で転位することにより製造される。
を酸化して得られる下記式(II)の化合物(特願昭62−
317928号;J.Org.Chem.,53巻2622頁1988年)を酸存在下
で転位することにより製造される。
(式中R,Xは前記と同じ意味を示す。) 反応は、反応に関与しない溶媒に式(II)の化合物を
溶解し、これに触媒量の酸を加え加温することにより行
われる。溶媒としては、クロロホルム、ベンゼン、四塩
化炭素、ジクロロエタン、酢酸エチルエステル、アセト
ン、メタノール等が好ましい。酸触媒としては、メタン
スルホン酸、トリフロロ酢酸、酢酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、ポリリン酸、三沸化ホ
ウ素等の無機酸やシリカゲル等の担体が用いられる。反
応温度は室温〜200℃、好ましくは40〜100℃で行われ、
反応時間は通常10分間〜24時間である。
溶解し、これに触媒量の酸を加え加温することにより行
われる。溶媒としては、クロロホルム、ベンゼン、四塩
化炭素、ジクロロエタン、酢酸エチルエステル、アセト
ン、メタノール等が好ましい。酸触媒としては、メタン
スルホン酸、トリフロロ酢酸、酢酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸、塩酸、硫酸、ポリリン酸、三沸化ホ
ウ素等の無機酸やシリカゲル等の担体が用いられる。反
応温度は室温〜200℃、好ましくは40〜100℃で行われ、
反応時間は通常10分間〜24時間である。
<発明の効果> 本発明の化合物を使用することにより、従来の合成法
に比べより経済的にグリシノエクレピン類の製造が可能
となる。
に比べより経済的にグリシノエクレピン類の製造が可能
となる。
実施例1 3,8−ジハイドロキシ−5α−シクロアルタ−7−オ
ン(I)50mgを無水ベンゼン10mlに溶解し、この混合溶
液にp−トルエンスルホン酸2mgを加え60℃で1時間反
応を行った。反応終了後、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えた後ベンゼン層を分取した。ベンゼン溶液は、
水洗後、無水硫酸ナトリウムを加え脱水し、ついで溶媒
を留去した。
ン(I)50mgを無水ベンゼン10mlに溶解し、この混合溶
液にp−トルエンスルホン酸2mgを加え60℃で1時間反
応を行った。反応終了後、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えた後ベンゼン層を分取した。ベンゼン溶液は、
水洗後、無水硫酸ナトリウムを加え脱水し、ついで溶媒
を留去した。
粗反応生成物をシリカゲルカラムに付し、ベンゼン−
酢酸エチル(20:1)で溶出し、溶出部を濃縮し、3,10−
エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアルタ−8(9)
−エン−7−オンが得られた。
酢酸エチル(20:1)で溶出し、溶出部を濃縮し、3,10−
エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアルタ−8(9)
−エン−7−オンが得られた。
このものの物理的化学的性状は下記の通りであった。
融 点:非結晶個体 IR(KBr) :ν1645(C=O),1605cm-1(C=C) NMR(CDCl3) :δ3.85(1H,d,J=5.4Hz,CH−(O−)) 3.07(1H,d,J=13Hz,=C−CHH−C−) 2.15(1H,d,J=13Hz,=C−CHH−C−) MS :m/z440.3667(M+,C30H48O2)
Claims (2)
- 【請求項1】一般式 (式中Xは直鎖又は分枝鎖を有する低級アルキル基)で
示される3,10−エポキシ−5α−9,10−セコーシクロア
ルタ−8(9)−エン−7−オン誘導体 - 【請求項2】一般式 (式中Xは前記と同じ意味を示す。Rは水素原子又はピ
ラニル基,メトキシメチル基,エトキシエチル基を示
す。)を酸存在下で転位させることを特徴とする一般式 (式中Xは前記と同じ意味を示す。)で示される3,10−
エポキシ−5α−9,10−セコーシクロアルタ−8(9)
−エン−7−オン誘導体の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63235948A JP2718715B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 9,10−セコ−シクロアルタン誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63235948A JP2718715B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 9,10−セコ−シクロアルタン誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0283385A JPH0283385A (ja) | 1990-03-23 |
JP2718715B2 true JP2718715B2 (ja) | 1998-02-25 |
Family
ID=16993590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63235948A Expired - Fee Related JP2718715B2 (ja) | 1988-09-20 | 1988-09-20 | 9,10−セコ−シクロアルタン誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2718715B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9677549B2 (en) | 2005-07-28 | 2017-06-13 | Graco Minnesota Inc. | Reciprocating pump with electronically monitored air valve and piston |
-
1988
- 1988-09-20 JP JP63235948A patent/JP2718715B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0283385A (ja) | 1990-03-23 |
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