JPS5910668B2 - セスキテルペン誘導体及びその製造法 - Google Patents

セスキテルペン誘導体及びその製造法

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JPS5910668B2
JPS5910668B2 JP4231179A JP4231179A JPS5910668B2 JP S5910668 B2 JPS5910668 B2 JP S5910668B2 JP 4231179 A JP4231179 A JP 4231179A JP 4231179 A JP4231179 A JP 4231179A JP S5910668 B2 JPS5910668 B2 JP S5910668B2
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武 大石
忠 中田
弘幸 秋田
隆信 内藤
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規なセスキテルペン誘導体及びの製造法に
関するものである。
本発明の化合物は、式: フ で表わされるセスキテルペン誘導体であり、後の実施例
に記載の物理的性質を有する文献未載新規化合物である
本発明の化合物は、既知物質バーバーガナ一(Warb
urganaI)を全合成する際の重要な中間となるも
のであり、最終合成物質の前記バーバガナールは天然物
として東アフリカの植物バーーギア(Warburgi
a)より抽出成分として単離れ、その構造式も決定され
ており、その生理活は夜盗蛾(Armywarm)に対
する強力な摂阻止物質(Antifeedant)とし
て作用する有用質として知られている〔Chem.CO
mm.、P.lOl3(1976)参照〕。
本発明の化合物は、前記バーバーガナールの合成に際し
て次の工程により重要な中間体とし有用性をもつもので
ある。
なお、上記工程において、出発物質7ーオキソィソドリ
メニン( 7一 0x0is0drimenin)は、
すでに天然物として単離されているイノドリメニン(
IsOdrime.nine)〔J.Chem.SOc
,、P.4685(1960)参照〕を酸化剤、特にク
ロム酸で処理することにより容易且つ高収率で得られ〔
H.H.Appel.etal;J.C.S.、468
5(1960)参照〕、また原料のイソドリメニンは本
願発明者により、I−アビエチン酸 !より誘導される
セスキテルペン誘導体としてすでに全合成が達成されて
おり、容易に入手可能である〔特願昭52−38628
号(特開昭53−124256号公報)参照〕。
また、入手の容易なβ−ヨノン(β−10nene)か
ら極めて短程 ,でイソドリメニンを合成しうることも
本願発明者により達成されている(特願昭53−110
359号明細書)。上記工程を説明すると、出発物質7
ーオキソイソドリメニンをまずケタール体に誘導し、次
いでケトン体、ジアセテート体、エポキシ体、トリオー
ル体、シリル体、カルボネート体、アルコール体、アル
デヒド体、ケタール体、ジオール体及びアルデヒド体に
それぞれ変換して前記バーバーガナールを合成すること
ができる。
これを工程に従つて説明すると、まず、出発物質7ーオ
キソイソドリメニン(2)をジアルコールと有機酸で処
理し、還流することによりケタール体(3)が高収率で
得られる。
得られたケタール体(3)を有機溶媒中で還元試薬と作
用させてケトン体(4)に高収率で導くことができる。
得られたケトン体(4)を溶媒中、アセチル化剤と反応
させることによつてジアセテート体(5)を高収率で得
ることができ7:)。
得られたジアセテート体(5)をアルカリ水溶液の存在
下で過酸化物で処理することにより本発明の化合物、エ
ポキシ体(6)が高収率で得られる。
得られたエポキシ体(6)をヒドラジンハイドレートと
反応させて二重結合を導入してトリオール体(7)が得
られる。得られたトリオール体(7)をイミダゾール及
びトリアルキルシリルクロライドと反応させてアリール
基の水酸基を保護したシリル体(8)を得ることができ
る。
得られたシリル体(8)をホスゲン叉はカルボニルイミ
ダゾールと還流せしめグライコールをカーボネートで保
護したカーボネート体(9)が高収率で得られる。
フ 得られたカーボネート体(9)を有機酸で処理すること
により前記シリルをアルコールに戻し、アルコール体(
代)が定量的に得られる。
得られたアルコール体(自)を酸化剤と反応させるとア
ルデヒド体al)が高収率で得られる。
得られたアルデヒド体(自)を更にアセタールで保護す
るためにジアルコールと有機酸で処理することによりア
ルカリに安定なケタール勾加ζ得られる。得られたケタ
ール体(自)をアルカリで処理することによりジオール
体(自)が高収率で得られる。
得られたジオール体(自)を塩基性又は中性の条件下で
酸化剤と反応させてアルデヒド体14を得る。かくして
得られたアルデヒド体14を有機酸と反応させると、前
記バーバーガナール15が得られる。このようにして合
成されたバーバーガナール15は、天然物のバーバーガ
ナールの物理的性質と完全に一致する。
本発明の化合物は、次の方法により製造することができ
る。
即ち、前記7ーオキソイソドリメニン(2)をジアルコ
ールと有機酸で処理し、還流することによりケタール体
(3)が高収率で得られる。この際の有機酸としては、
p−トルエンスルホン酸、ガンファースルホン酸等の有
機酸が用いられ、溶媒としてベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素、ジアルコール類としては、エチレングリ
コール、1・3−プロパンジオール等を用いることがで
き、特にベンゼン溶液中、p−トルエンスルホン酸、エ
チレングリコールを用いた場合が好適である。この際の
反応温度及び反応時間は特に限定されないが、それぞれ
80〜150℃及び4〜12時間が好適である。
得られたケタール体(3)を有機溶媒中で還元試薬と作
用させてケトン体(4)に高収率で導くことができる。
上記反応において、還元試薬としては、水素化リチウム
アルミニウムが好適に用いられ、溶媒としては、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が
用いられ、特に無水エーテル中、水素化リチウムアルミ
ニウムを用いた場合が好適である。
反応温度及び反応時間は特に限定されることなく、それ
ぞれ室温及び2〜12時間が好適である。
得られたケトン体(4)を溶媒中、アセチル化剤と反応
させることによつてジアセテート体(5)を高収率で得
ることができる。この際のアセチル化剤としては、無水
酢酸−ピリジンや塩化アセチル−ピリジン等を用い得る
が、特に無水酢酸−ピリジンの場合においてすぐれた結
果が得られる。上記反応において、反応温度及び反応時
間は特に限定されず、特に室温で4〜12時間において
好適な結果が得られる。
得られたジアセテート体(5)をアルカリ水溶液の存在
下で過酸化物で処理することにより本発明の化合物、エ
ポキシ体(6)が高収率で得られる。
この際のアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水溶液を用い、過酸化物としては、過酸化
水素、t=ブチルノ・イドロパーオキサイド等が用いら
れ、溶媒はアルコール類、工ーテル等を用い得るが、水
酸化ナトリウムの存在下、メタノール溶媒中、過酸化水
素を用いる場合が特に好適である。反応温度及び反応時
間は特に限定されないが、o℃付近及び1〜4時間が好
適である。
以下に、本発明の化合物の製造法を実施例により具体的
に説明する。
参考例 山−ィソドリメニン(1)318Tnf7の酢酸溶液3
0ゴにクロム酸400myを加えて50℃で4時間撹拌
する。
反応後、水を加えてエーテル抽出し、エーテル層を水、
飽和炭酸水素ナトリウム水、飽和食塩水で洗浄後、芒硝
乾燥する。次いで、溶媒留去すると、油状物30ITV
が得られる。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフイー( LOb
arcOlumn;へキサン:酢酸エーテル=3:1)
に付し、7ーオキソィソドリメニン(2)239〜を得
る。これを更にn−ヘキサン−エーテルより再結晶する
と、無色プリズム晶を得る。(物理的性質)融点二10
7〜109℃ オ 元素分析値−(計算値)C、72.55H、8.12(
実測値)C、72.41H、8.12赤外吸収スペクト
ル(IR)( CCl4):νMaxl77O、168
0(V!−1核磁気共鳴スペクトル( NMR)( C
DCl3):0.93( Me)0.97(Me) 1.28(Me) 実施例 1 参考例で得られた7ーオキソイソドリメ゛ニン(2)2
54ワのベンゼン溶液20m1にエチレングリコール2
T111とp−トルエンスルホン酸30myを加えてデ
イーンースタルク(Dean−Stark)の装置で一
晩還流する。
反応後、ベンゼン層を10%炭酸ナトリウム水、飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒留去
後、シリカゲルカラムクロマトグラフイ一(LObar
cOlumn:ヘキサン:酢酸エーテル=3:1)に付
し、ケタール体(3)281即を得る。これを更にn−
ヘキサン−エーテルより再結晶すると、無色プリズム晶
を得る。
(物理的性質) 実施例2で得られたケトン体(4)2.9601のピリ
ジン溶液10m1に無水酢酸10m1を加えて室温で4
時間放置する。
反応後、冷却下に水を加えてミ融点:88.5〜89.
5℃元素分析値:(計算値)C、69.84H、8.2
7(実測値)Cl69.82Hl8.27IR(CCl
4)νNlaxl76OClfL−1NMR(CDCl
3):0.88(Me)0.92(Me) 1.16(Me) Ca3.8〜4.2(M.−0C馬C央0−)実施例
2実施例1で得られたケタール体(3)3.37の無水
エーテル溶液100m1に水素化リチウムアルミニウム
2Vを加えて室温で2時間30分撹拌する。
反応後、水、10%HClを加えてエーテル抽出し、エ
ーテル層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥する。溶媒留去すると、ケトン体(4)2.9607
が得られる。(物理的性質) 質量分析(Mass):m/e:234(M+−JH2
O)(高分解能マススペクトル) IR(CCl4):νMax34OOll665CII
L−1NMR(CDCl3):0.88(Me)0.9
2(Me) 01.15(Me) 実施例 3 トグラフイ一(ヘキサンリエーテル=1:1)に付し、
ジアセテート体(5)2.550yを得る。
これを更にn−ヘキサン−エーテルより再結晶すると、
無色針状結晶を得る。(物理的性質) 融点:87〜88℃ 元素分析値:(計算値)C、67.83H、8.39(
実測値)Cl67.89Hl8.36IR(CCl4)
:νRrl&Xl745、1680crfL−1NMR
(CDCl,):0.91(Me)0.94(Me) 1.18(Me) 2.00(0Ac) 2,05(0Ac) 実施例 4 実施例3で得られたジアセテート体(5)1.060r
のメタノール溶液30m1,に30%過酸化水素5m1
,次いで10%水酸化ナトリウム2.5m1を加えて0
℃で1時間攪拌する。
反応後、溶媒留去してエーテル抽出し、エーテル層を飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
留去すると、エポキシ体(6)の結晶835Tf9を得
る。これを更にエーテル−ヘキサンで再結晶すると、無
色針状結晶を得る。(物理的性質) 融点:117〜118℃ 元素分析値:計算値C:67.13H:9.02実測値
C:67.11H:9.08IR(CHCl3)νNl
ax359O、3460、1695cm−】NMR(C
DCl3)δ0.84(Me)0.86(Me) 1.13(Me)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物。 2 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物をアルカリ性溶液の存在下、過酸化
    物で処理することを特徴とする式:▲数式、化学式、表
    等があります▼ で表わされる化合物の製造法。 3 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物をアセチル化剤と反応させて式:▲
    数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を得、該化合物をアルカリ性溶液の
    存在下、過酸化物で処理することを特徴とする式:▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物の製造法。 4 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を還元試薬と反応させて式:▲数式
    、化学式、表等があります▼で表わされる化合物を得、
    該化合物をアセチル化剤と反応させて式:▲数式、化学
    式、表等があります▼ で表わされる化合物を得、該化合物をアルカリ性溶液の
    存在下、過酸化物で処理することを特徴とする式:▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物の製造法。 5 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物をジアルコール及び有機酸と反応さ
    せて式:▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を得、該化合物を還元試薬と反応さ
    せて式:▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を得、該化合物をアセチル化剤と反
    応させて式:▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を得、該化合物をアルカリ性溶液の
    存在下、過酸化物で処理することを特徴とする式:▲数
    式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物の製造法。
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