JPS5842850Y2 - レイゾウコヨウレイトウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として業務用冷蔵庫に用いる冷凍装置に関す
る。

詳しくは庫内温度を例えば３℃以下の低温領域から１０
℃程度の高温領域に至るまでの広範囲な庫内温度制御を
行なえるごとくした冷蔵庫用冷凍装置に関する。

従来一般に、前記した如く、庫内温度を例えば２℃から
１０℃まで制御可能とした広範囲制御形冷凍装置を用い
た冷蔵庫が使用されているが、庫内温度を例えば３℃以
下の低温領域まで制御可能としており、蒸発器が着霜し
たときに、とりわけ低温領域では圧縮機を停止し送風機
のみを運転するオフサイクル方式によって除霜できない
ため、このオフサイクル方式により除霜可能な庫内温度
範囲を含むすべての庫内温度に適用できるホットガスを
用いたり、電気ヒータを用いて強制的に除霜する方式を
採用しているのである。

ところが、この従来装置によれば、オフサイクル方式で
充分除霜できる場合、即ち高温領域でも着霜時には必ら
ずホットガスを流したり電気ヒータを使用したりして強
制的に除霜することになり、そのため不経済となるばか
りか、除霜中に庫内を冷却することがないので庫内温度
を大幅に上昇させる問題か゛あった。

そこで、本考案は、以上の如き問題点に鑑み考案したも
ので、着霜時ディアイサーが働いて除霜運転体制に切換
わるとき、庫内温度に応じ送風除霜方式とホットガス除
霜方式との何れかを自動選択でき、除霜時常に強制除霜
方式により除霜されることの不経済さをなくシ、かつ送
風除霜時には、庫内温度をほとんど上昇させることなく
、経済的でかつ有効に除霜が行なえるごとくしたのであ
る。

以下本考案装置の実施例を図面に基づいて詳記する。

第１図において、１は圧縮機であって、その吐出側に接
続の高圧ガス管１１には、凝縮器２が接続されている。

３は、この凝縮器２の出口側がら延びる高圧液管１２に
接続した感温式膨張弁であって、この膨張弁３から低圧
液管１３が延びて蒸発器４の入口側に接続しており、こ
の蒸発器４の出口側は、低圧ガス管１４を介して圧縮機
１の吸入側と接続している。

又、１５は、前記高圧ガス管１１の途中から分岐し、前
記低圧液管１３に接続するホットガスバイパス管で、そ
の途中には、前記分岐側から電磁弁５と定圧膨張弁６と
が介装されている。

又、７は前記高圧液管１２の途中に介装する電磁弁であ
り、８は高圧ガス管１１と低圧ガス管１４とを結ぶバイ
パス管１６に介装する高低圧圧力開閉器である。

又、９は、前記感温式膨張弁３の感温筒であり、１７は
、この膨張弁３と前記低圧ガス管１４とを結ぶ均圧管、
１０は、庫内空気循環用ファン（以下ファンという）で
ある。

以上の構成において、圧縮機１及びファン１０を駆動し
、冷媒を循環させることにより、所定の冷蔵庫内を冷却
するのであって、その庫内温度は庫内温度調節器ＴＣに
より、例えば−２℃乃至１０℃の範囲内において任意に
選択可能にするのである。

この運転中蒸発器４が着霜すれば、前記庫内温度に応じ
て、即ち、庫内温度が低温時、例えば３℃以下において
は、前記電磁弁５を開き、ホットガスをバイパス管１５
を介して低圧液管１３にバイパスさせ、該ホットガスの
蒸発器４での顕熱あるいは顕熱及び凝縮熱により除霜す
ると共に、庫内温度が高温時例えば３℃以上においては
、ファン１０を運転し、圧縮機１を停止し、送風除霜方
式により除霜するのである。

しかして、前記ホットガスによる除霜と、送風除霜方式
による除霜とは、庫内温度に応じて自動的に切換えるご
とくする。

自動切換えを行なうには、第２図に示した如く庫内温度
を検知するサーモスタツ）ＴＨを用いる。

即ち、ディアイサーＤＳと直列に前記サーモスタツ）Ｔ
Ｈを接続し、その低温側接点にリレーＭＲＩを、また高
温側接点にリレーＭＲ２をそれぞれ直列に接続し、前記
リレーＭＲＩの常閉接点を前記ファン１０のモータ開閉
用電磁開閉器ＭＳＩと直列に、また、前記リレーＭＲ２
の常閉接点を、前記電磁弁７及び５のコイルＳＶＩ、Ｓ
Ｖ２と、圧縮機１のモータ開閉用電磁開閉器ＭＳ２との
並列回路と、庫内温度調節器ＴＣを介して直列に接続す
ると共に、前記ホットガスバイパス管１５に介装した電
磁弁５のコイルＳＶ２の回路に前記開閉器ＭＳＩの常閉
接点を介装したものである。

尚、第２図において、ＳＳは手動除霜スイッチ、ＴＲは
除霜用タイマー、ＦＶはヒユーズ、ＨＬＰＳは前記高低
圧圧力開閉器８の接点、Ｏｃはオーバロードル−、Ｓｌ
は運転用スイッチ、Ｓｌは送風用スイッチ、ＳＳは停止
用スイッチである。

しかして、この運転用スイッチＳＬ送風用スイッチＳ２
を投入して冷凍装置の運転を行っているとき、蒸発器４
がフロストすれば、テ゛イアイサーＤＳが働くのである
が、庫内温度が所定温度以上例えば３℃以上の高温の場
合は、前記サーモスタツ１−ＴＨが高温側接点へ移行す
るので、リレーＭＲ２が励磁し、リレーＭＲＩが消磁し
て、運転用スイッチＳ１と直列のリレーＭＲ２の常閉接
点が開くので、該接点と直列に接続した電磁開閉器ＭＳ
２が開き、圧縮機１のモータＭ２が停止され、同時に高
圧液管１２の電磁弁７も閉じるのである。

従って、ファン１０のモータＭ１は継続して駆動される
が、圧縮機１の停止ど電磁弁７の閉止とにより、蒸発器
４には冷媒が流れず、送風除霜方式により、該蒸発器４
の除霜が行なえるのである。

又、一方庫内温度が所定温度以下例えば３℃以下の場合
は前記サーモスタツ１−ＴＨの可動接片が低温側接点に
移行するので、リレーＭＲＩが励磁され、その常閉接点
が開いて、ファン用電磁開閉器ＭＳＩを開放し、ファン
モータＭ１を停止するのであり、かつ電磁開閉器ＭＳ１
の常閉接点によりコイルＳＶ２を励磁して前記ホットガ
スバイパス管１５の電磁弁５を開くのである。

従って、ファン１０は停止されるが圧縮機１は継続して
運転され、この圧縮機１から吐出される高圧のホットガ
スがバイパス管１５を経て蒸発器４に入り、該ホットガ
スの蒸発器４での顕熱あるいは顕熱及び凝縮熱によりホ
ットガス除霜が行なえるのである。

電磁コイルＳＶ２と直列に電磁開閉器ＭＳＩの常閉接点
を設けたのは通常の冷凍運転にホットガスバイパス管を
閉鎖するためである。

又、以上説明した除霜方式の選択は、庫内温度３℃を基
準にしたが、この選択基準温度は３℃に特定する必要は
ない。

以上の如く本考案によれば、庫内温度を検知するサーモ
スタツ）ＴＨの作用により、庫内高温時には送風除霜を
、庫内低温時にはホットガス除霜を自動的に且つ選択的
に可能としたので、送風除霜が選択された時には蒸発器
４に着いた霜の融解潜熱をファン１０の送風により、冷
蔵庫の冷却のために有効に利用し得るものであり、従っ
て、除霜中に庫内温度が上昇することは殆んどなく、ま
た蒸発器４そのものはファン１０により庫内の空気（例
えば３℃以上）が多量に接触させられるので蒸発器４の
迅速な除霜が完了するのである。

また、庫内低温時には、前記ホットガス除霜の作動によ
る迅速な除霜が行なえる。

このことから、庫内温度の設定範囲が低温がら高温に亙
る多目的低温倉庫に本除霜方式を用いた冷蔵庫用冷凍装
置を使用すれば、全体として経済的な効率のよい運転が
できることになるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は冷媒配管
系統図、第２図は電気回路図である。 ４・・・・・・蒸発器、５・・・・・・電磁弁、６・・
・・・・膨張弁、１５・・・・・・ホットガスバイパス
管、ＴＨ・・・・・・庫内温度を検知するサーモスタッ
ト、ＤＳ・・・・・・テ゛イアイサ＝ＭＲＩ・・・・・
・リレー、ＭＳｌ・・・・・・電磁開閉器、ＭＲ２・・
・・・・リレー、ＭＳｌ・・・・・・電磁開閉器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 庫内循環用ファン１０、圧縮機１の吐出管と蒸発器４人
   口側との間にホットガスバイパス用電磁弁５を介設した
   ホットガスバイパス管１５等を具備した冷蔵庫用冷凍装
   置において、蒸発器４の着霜を検知するテ゛イアイサー
   ＤＳ、庫内温度を検知するサーモスタツ）ＴＨを設け、
   該ディアイサーＤＳと、サーモスタツ）ＴＨの低温側接
   点及び高温側接点に対しそれぞれリレーＭＲＩ、ＭＲ２
   の電磁コイルを直列に接続した回路とを、直列に接続す
   る一方、前記サーモスタツ）−ＴＨの低温側接点に電磁
   コイルが直列接続されたリレーＭＲＩの常閉接点を介し
   、前記ファン用電動機発停用の電磁開閉器ＭＳＩの電磁
   コイルを接続するとともに、前記サーモスタツ）ＴＨの
   高温側接点に電磁コイルが直列接続されたリレーＭＲ２
   の常閉接点を介し、圧縮機１発停用電磁開閉器ＭＳ２の
   電磁コイルを接続し、更に該電磁コイルに対し並列に、
   前記ファン用電動機発停用電磁開閉器ＭＳＩの常閉接点
   と前記電磁弁５の電磁コイルＳＶ２とを直列に接続した
   回路を接続して、前記サーモスタツ）ＴＨの作用により
   、庫内高温時には送風除霜を、又、庫内低温時にはホッ
   トガス除霜を、それぞれ自動的に且つ選択的に可能とし
   たことを特徴とする冷蔵庫用冷凍装置。