JPS5842212A - 合成樹脂モ−ルドコイルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エポキシ樹脂などの合成樹脂組成物を含浸し
て合成樹脂モールドコイルを構成する合成樹脂モールド
コイルの製造方法に関するものである。

従来、乾式変圧器などに使用する合成樹脂モールドコイ
ルの製造方法とじてを工、金ＷＫ素コイルな入れて素コ
イルの周囲及び内部に合成樹脂を流し込み硬化させる方
法が一般に用いられているが、この製造方法にあつ′Ｃ
は、金型の離型処理、組立、及び、樹脂硬化後の型ばら
し、並びに、金型の保守などに多大の労力と経費゛とを
心数するなどの欠点があり、その結果、金型を使用せず
に、金型使用の製造方法により製造されたコイルと同等
の性能を有するコイルを得ようとして、多くの製造方法
が考案され実施されている。

いま、その中の一方法について説明すると、金属製の巻
芯に導体を芳香族ボリアミド不織布等の基材と共に巻回
して素コイルを形成した後、これを回転させながら、紫
外Ｉｗにより硬化反応を起こす樹脂を含む樹脂組成物で
ある紫外線硬化合成樹脂を、はけ塗りにより、コイル外
周及び下部端面の全面に塗布した後、これに紫外線を照
射することによって、この紫外線硬化合成樹脂を硬化さ
せ、機械的に強固で且つ含浸絶縁性合成樹脂の漏れない
紫外線硬化合成樹脂の硬化物からなるシール層を形成し
た後、含浸絶縁性合成樹脂槽に浸漬して加圧含浸した後
、これを硬化させる方法がある。

しかしながら、このような方法で製造した場合、合成樹
脂の含浸は上部端間からのみしか行なわれず、その結果
、含浸絶縁性合成樹脂のコイル中への完全含浸には、加
圧時間を大幅に長（しなければならず、また、コイル上
部端面ＩＣ＋’！　、含浸後の加熱硬化時に合成樹脂の
反応収縮を補うための含浸絶縁性合成樹脂のたまるスペ
ースを必要とし。

その結果、硬化後の端面仕上に多くの時間な費やさなけ
ればならないという欠点があった。

本発明は、上記のような従来の方法の欠点を除去して、
金型を便用することなく、シかも、合成樹脂含浸のため
の作業時間はもとより、含浸所要時間も短く、従って安
価であると共に、品質的にも高い合成樹脂モールドコイ
ルが得られる合成樹脂モールドコイルの製造方法を得る
ことをその目的とするものである・ 本−発ｌ！ｊ］は、この目的を達成するために、熱膨張
係数の大きな材料から成る巻芯に、導体を基材と共に巻
回して素コイルを構成した後、素コイルの外周及び下端
面と巻芯との間にシール層を形成し、このシール層形成
の素コイルを加熱乾燥させると共にシール！１ＩＩｖ固
化させ且つ巻芯ｖ１ＡｎＭｉさせることにより素コイル
の内径を拡大し、次いで、これを冷して巻芯の外周面と
素コイルの内径面との関に丁きまを発生させ、このすき
まから含浸絶縁性合成樹脂な流入させて素コイルに含浸
絶縁性合成樹脂！含浸させることを特徴とするものであ
る。

以下、本発明！その一実施例によって製造されたコイル
を示す添付図面第１図及び第一図に基づいて説明する。

第７８！ｉ！Ｉにおいて、符号／　ｔＸグラスチック製
の巻芯で、熱膨張係数の大きい、例えば、ポリプロピレ
ン、テフロン、アセタール樹脂等で形成されている。ま
ず、このような巻芯／に、例えば、芳香族ポリアミド不
繊布や芳香族ボリアミド不織テープ等の基材及び導線ｔ
コイル状に巻回して素コイルを構成する。

次に素コイル２は巻芯／に巻かれた状態のままで、所定
温度、例えば、１３０℃位で乾燥炉中において予備乾燥
されるが、このとき、巻芯ｌは熱膨眼により直径が拡大
し、従って、素コイルコの内径面は押し広げられる。そ
の後、乾燥炉から取り出してシリコーン接着剤１例えば
、東芝シリコーン社製Ｔ８ＥＪＪｊを用いて素コイルコ
の外周及び素コイルコの下端面と巻芯ｌとの境界部分を
接着して外皮シール層３及び漏れ止めシール層４ＩＶ形
成する。

なお、外皮シール層３及び漏れ止めシール層参の形成は
、巻芯ｌ及び素コイル２を乾燥炉へ入れて乾燥する前に
形成してもよ（、また、乾燥後、乾燥炉より取り出した
後、ただちに行なってもよいし、常温まで温度の下がる
のを待って行なってもよいし、あるいＩ１又、常温にも
どる前に巻芯ｌを他の巻芯、例えば、予備巻芯と取り換
えた後、外皮シール層３及び漏れ止めシール層ダの形成
を行なってもよいが、上記実施例においては、巻芯ｌ及
び素コイルコを乾燥炉より取り出した直後に外皮シール
層３及び漏れ止めシール層ケの形成を行なった。

このよう和して、外皮シール層３及び漏れ止めシール層
を形成した後数時間経過し、巻芯ｌ及び素コイルコの温
度が常温にもとった時点においては、その断面は、第２
図に示すようになる。すなわち、乾燥炉中で１脹し、且
つ、素コイル−の内径面を押し広げた巻芯ｌは、常温に
もどると共に収縮し、素コイルコの内径面との間に若干
のてきまｊが生ずる。この場合、漏れ止めシール層４Ｉ
は弾性に富むゴム状であることから、巻芯ｌの収縮に追
従し、シール効果を十分保持することができる。

次に、このように構成された巻芯Ｉ及び素コイルコは、
漏れ止めシール層の損傷をまねかないようにして、含浸
用絶縁性合成樹脂槽に浸漬して素コイルコの上面及びす
きま！から加圧含浸し、次いで、これを乾燥炉中に入れ
て加熱して含浸絶縁性合成樹脂を硬化させ、合成樹脂モ
ールドコイルを完成する。

本発明方法は上記のとおりであって、これによれば、プ
ラスチックにより構成された巻芯の熱膨張の性質を利用
することにより得られたコイル内径面とプラスチック製
巻芯の外周との間のず−をまな、樹脂含浸用の口とする
ことにより、従来のようなコイル上端面からの樹脂含浸
のみにたよっていた方法に比べ、コイル内径面全体から
の合成樹脂含浸が可能となり、従って、短時間で完全に
含浸を行なうことが可能になった。また、含浸後乾燥炉
にて含浸絶縁性合成樹脂を硬化させるが、巻芯及び素コ
イルの温度が上昇するに従って、再び、熱膨張の大きな
プラスチック製巻芯は膨張を開始し、従って、巻芯とコ
イルとの間の丁きまく残りは巻芯が完全に膨張を終えた
時点、すなわち、巻芯及びコイルが炉内温度と同温にな
った時点で、コイル外に排出される。なお、排出された
樹ｖＸｆＩは、温度上昇により粘度が下がっているため
に、コイル外壁の美観をそこなうことなく流れ落ちる。

更に又、従来方法にあっては、コイル上部端面に反応収
縮を考慮した含浸絶縁性合成樹脂のたまるスペースの設
置を必要としたのに対して、本発明においては、収縮量
を巻芯の加熱時における膨張が補う結果となり、その必
要もな（、しかも、硬化後の端面仕上の必要性もな（な
った結果、含浸時間及び仕上時間を大幅に短縮して、し
かも、高品質且つ安価な合成樹脂モールドコイルを得る
ことができるという効果を有している。

なお、巻芯は図示したような丸棒に限定されるものでは
なく、コイルの形状に合せて製作丁ればよ（、コイルが
円筒形であればパイプ状の巻芯、コイルが矩形であれば
プラスチック板を組み立てて使用しても何ら差し支えは
ない。

また、本発明方法は、単に変圧器コイルの製造方法だけ
に限定されるものではなく、広範囲のコイル製造に利用
できることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によって製作された合成樹脂
モールドコイルの加熱膨張後であって常温に冷却前の状
態における部分縦断面図、第２図は常温に冷却し、丁き
まが生じた状態における部分縦断面図である。 ｌ・・巻芯；コ・・素コイル；３＠・外皮シール層；ダ
・・漏れ止めシール層；３・・丁きま。 代理人　葛野信−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 合成樹脂モールドコイルの製造方法において、熱膨張係
   数の大きな材料から成る巻芯に、導体を基材と共に巻回
   して素コイルを構成した後、素コイルの外周及び下端面
   と巻芯との間にシール層を形成し、このシール層形成の
   素コイルを加熱乾燥させると共和シール層を固化させ且
   つ巻芯な熱膨張させることにより素コイルの内径を拡大
   し、次いで、これを冷して巻芯の外周面と素コイルの内
   径面との間にすきまを発生させ、この丁きまから含浸絶
   縁性合成樹脂を流入させて素コイルに含浸絶縁性合成樹
   脂を含浸させることを特徴とする合成樹脂モールドコイ
   ルの製造方法。