JPS5842160B2 - 炭化珪素結晶層の製造方法 - Google Patents
炭化珪素結晶層の製造方法Info
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- JPS5842160B2 JPS5842160B2 JP2240679A JP2240679A JPS5842160B2 JP S5842160 B2 JPS5842160 B2 JP S5842160B2 JP 2240679 A JP2240679 A JP 2240679A JP 2240679 A JP2240679 A JP 2240679A JP S5842160 B2 JPS5842160 B2 JP S5842160B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は炭化珪素(SiC)結晶を製造する方法に関す
るもので、特に気相成長法と液相成長法を組み合わせて
基板上に炭化珪素層を成長させるものである。
るもので、特に気相成長法と液相成長法を組み合わせて
基板上に炭化珪素層を成長させるものである。
炭化珪素には多くの結晶構造(poly type、多
形と称される)が存在し、結晶構造により2.4乃至3
.3エレクトロンボルト(eV)の禁制帯幅を有する。
形と称される)が存在し、結晶構造により2.4乃至3
.3エレクトロンボルト(eV)の禁制帯幅を有する。
また炭化珪素は、熱的、化学的、機械的に極めて安定で
、放射線損傷にも強く、またワイドギャップ半導体とし
てはめずらしく、p型、n型共安定に存在する材料であ
り、従って高温動作素子、大電力用素子、高信頼性半導
体素子、耐放射線素子等の半導体材料として有望視され
ているものである。
、放射線損傷にも強く、またワイドギャップ半導体とし
てはめずらしく、p型、n型共安定に存在する材料であ
り、従って高温動作素子、大電力用素子、高信頼性半導
体素子、耐放射線素子等の半導体材料として有望視され
ているものである。
更に従来の半導体材料を用いた素子では困難な環境下で
も使用可能となり、半導体デバイスの応用範囲を著しく
拡大し得る材料である。
も使用可能となり、半導体デバイスの応用範囲を著しく
拡大し得る材料である。
その他、そのエネルギーギャップの値から考察するに可
視短波長と近紫外光間の光電変換素子材料としても興味
ある半導体材料であり、他のワイドギャップ半導体が一
般に重金属をその主成分に含有し、このために公害と資
源の問題を伴なうのに対して、炭化珪素はこれらの両問
題から解放されている点に於いても将来電子材料として
の実用化が期待されるものである。
視短波長と近紫外光間の光電変換素子材料としても興味
ある半導体材料であり、他のワイドギャップ半導体が一
般に重金属をその主成分に含有し、このために公害と資
源の問題を伴なうのに対して、炭化珪素はこれらの両問
題から解放されている点に於いても将来電子材料として
の実用化が期待されるものである。
このように多くの利点、可能性を有する材料であるにも
かかわらず実用化が阻まれているのは、生産性を考慮し
た工業的規模での量産に必要となる高品質の大面積基板
を得るための再現性のある結晶成長技術が確立されてい
ないところにその原因がある。
かかわらず実用化が阻まれているのは、生産性を考慮し
た工業的規模での量産に必要となる高品質の大面積基板
を得るための再現性のある結晶成長技術が確立されてい
ないところにその原因がある。
従来、研究室規模でSiC基板を得る方法としては、黒
鉛坩堝中でSiC粉末を2200℃〜2600℃で昇華
させ、さらに再結晶させてSiC基板を得るいわゆる昇
華再結晶法(レーリー法と称される)、珪素又は珪素に
鉄、コバルト、白金等の不純物を混入した混合物を黒鉛
坩堝で熔融してSiC基板を得るいわゆる溶液法、研磨
材料を工業的に得るために一般に用いられているアチェ
ソン法により偶発的に得られるSiC基板を用いる方法
等がある。
鉛坩堝中でSiC粉末を2200℃〜2600℃で昇華
させ、さらに再結晶させてSiC基板を得るいわゆる昇
華再結晶法(レーリー法と称される)、珪素又は珪素に
鉄、コバルト、白金等の不純物を混入した混合物を黒鉛
坩堝で熔融してSiC基板を得るいわゆる溶液法、研磨
材料を工業的に得るために一般に用いられているアチェ
ソン法により偶発的に得られるSiC基板を用いる方法
等がある。
しかしながら上記昇華再結晶法、溶液法では多数の再結
晶を得ることはできるが、多くの結晶核が結晶成長初期
に発生する為に大型のSiC基板を得ることが困難であ
り、又幾種類かの結晶構造(poly type )の
SiCが混在し、単一結晶構造で大型のSiC単結晶を
より再現性よく得る方法としては不完全なものである。
晶を得ることはできるが、多くの結晶核が結晶成長初期
に発生する為に大型のSiC基板を得ることが困難であ
り、又幾種類かの結晶構造(poly type )の
SiCが混在し、単一結晶構造で大型のSiC単結晶を
より再現性よく得る方法としては不完全なものである。
又、アチェソン法により偶発的に得られるSiC基板は
半導体材料として使用するには純度及び結晶性の点で問
題があり、又比較的大型のものが得られても偶発的に得
られるものであり、SiC基板を工業的に得る方法とし
ては適当でない。
半導体材料として使用するには純度及び結晶性の点で問
題があり、又比較的大型のものが得られても偶発的に得
られるものであり、SiC基板を工業的に得る方法とし
ては適当でない。
一方、近年の半導体技術の向上に伴ない、比較的良質で
大型の単結晶基板として入手できるSiを用いた珪素異
質基板上に、ヘテロエピタキシャル技術により3c形5
iC(立方晶系に属する結晶構造を有するもので、その
エネルギーギャップは〜2.4 eV )単結晶薄膜が
得られるようになった。
大型の単結晶基板として入手できるSiを用いた珪素異
質基板上に、ヘテロエピタキシャル技術により3c形5
iC(立方晶系に属する結晶構造を有するもので、その
エネルギーギャップは〜2.4 eV )単結晶薄膜が
得られるようになった。
珪素基板上へのへテロエピタキシャル成長法としては(
1)珪素原料としてSiH4,5IC14t(CH3)
3sicl 、 (CHs)2s1ch、また炭素原料
としてCCI、、炭化水素ガス(C2H2t C2H6
。
1)珪素原料としてSiH4,5IC14t(CH3)
3sicl 、 (CHs)2s1ch、また炭素原料
としてCCI、、炭化水素ガス(C2H2t C2H6
。
CH4,C3H8等)、キャリアガスとして水素、アル
ゴン等を用いて、Si基板温度を1200’C〜140
0℃に設定し、気相成長技術(CVD技術)により、3
C形SiC単結晶薄膜を得る方法、(2)Si基板表面
にグラファイト、炭化水素の熱分解により生ずるカーボ
ンを1200’C〜1400℃程度の温度で拡散させ、
Si基板表面をSiCに変換させて3C形SiC単結晶
薄膜を得る方法、(3)Si蒸気を直流又は交流グロー
放電により活性化されたアルゴン、炭化水素ガス中を通
過させてSi基板上にSiC単結晶薄膜を蒸着させる方
法(蒸着法)等がある。
ゴン等を用いて、Si基板温度を1200’C〜140
0℃に設定し、気相成長技術(CVD技術)により、3
C形SiC単結晶薄膜を得る方法、(2)Si基板表面
にグラファイト、炭化水素の熱分解により生ずるカーボ
ンを1200’C〜1400℃程度の温度で拡散させ、
Si基板表面をSiCに変換させて3C形SiC単結晶
薄膜を得る方法、(3)Si蒸気を直流又は交流グロー
放電により活性化されたアルゴン、炭化水素ガス中を通
過させてSi基板上にSiC単結晶薄膜を蒸着させる方
法(蒸着法)等がある。
しかしながら上記(i) 、(2) ? (3)等のS
i異質基板上へのへテロエピタキシャル技術により得ら
れた3C形SiC薄膜単結晶の厚さは1〜10μm程度
の薄いものであり、又一般にはその結晶の完全性に於い
ても良好なものとはいい難い。
i異質基板上へのへテロエピタキシャル技術により得ら
れた3C形SiC薄膜単結晶の厚さは1〜10μm程度
の薄いものであり、又一般にはその結晶の完全性に於い
ても良好なものとはいい難い。
この理由は、Si基板と3C形SiC結晶の格子定数の
差が大きい為に特にSiC基板とエピタキシャル3C形
SiC界面近傍に多くのミスフィツト転位が発生し、そ
の影響がエピタキシャル層内部にまで及んでいること、
及びSi基板とSiC結晶の熱膨張係数の差により成長
温度から室温に冷却する過程でSiCエピタキシャル層
中に歪が蓄積されるためと考えられる。
差が大きい為に特にSiC基板とエピタキシャル3C形
SiC界面近傍に多くのミスフィツト転位が発生し、そ
の影響がエピタキシャル層内部にまで及んでいること、
及びSi基板とSiC結晶の熱膨張係数の差により成長
温度から室温に冷却する過程でSiCエピタキシャル層
中に歪が蓄積されるためと考えられる。
又仮にこのようら方法で大面積かつ良質の3C形5iC
(エネルギーギャップEgは2.4 eV )が得られ
たとしても更にエネルギーギャップの大きい結晶構造の
5iC1例えば6H(Egは〜3.02 eV ) 4
H(Egは〜3.26eV )、8H(Eg:ま〜2.
8e■)等のα形SiCをエピタキシャル成長法で得よ
うとすると、その成長温度は一般には1600℃以上の
高温となり、Si基板及び前述したSi基板上へSiC
薄膜を成長させた基板(3C形SiC/Si構造)等は
Siの融点が1410℃であるのでα形SiCヘテロエ
ピタキシャル成長用基板として採用することはできなく
なる。
(エネルギーギャップEgは2.4 eV )が得られ
たとしても更にエネルギーギャップの大きい結晶構造の
5iC1例えば6H(Egは〜3.02 eV ) 4
H(Egは〜3.26eV )、8H(Eg:ま〜2.
8e■)等のα形SiCをエピタキシャル成長法で得よ
うとすると、その成長温度は一般には1600℃以上の
高温となり、Si基板及び前述したSi基板上へSiC
薄膜を成長させた基板(3C形SiC/Si構造)等は
Siの融点が1410℃であるのでα形SiCヘテロエ
ピタキシャル成長用基板として採用することはできなく
なる。
本発明は上記現状に鑑み、気相成長法と液相成長法を組
み合わせることにより、SiC結晶の形状、大きさ、成
長層厚等を制御することのできる新規有用な炭化珪素結
晶層の製造方法を提供することを目的とするものである
。
み合わせることにより、SiC結晶の形状、大きさ、成
長層厚等を制御することのできる新規有用な炭化珪素結
晶層の製造方法を提供することを目的とするものである
。
本発明者は、先に、熔融基板からの液相エピタキシー(
LPEMS : l 1Huid phase yi
taxy frommolten 5ubstrate
) 法を提案している。
LPEMS : l 1Huid phase yi
taxy frommolten 5ubstrate
) 法を提案している。
これは珪素基板上に炭化珪素種結晶を形成してその後珪
素基板を熔融し、この熔融珪素から種結晶上に炭化珪素
を析出させてエピタキシャル成長させるもので、炭化珪
素エピタキシャル層の大きさ及び結晶方位は基板となる
珪素結晶の大きさ及び結晶方位で決定されるので工業的
規模での量産に適している。
素基板を熔融し、この熔融珪素から種結晶上に炭化珪素
を析出させてエピタキシャル成長させるもので、炭化珪
素エピタキシャル層の大きさ及び結晶方位は基板となる
珪素結晶の大きさ及び結晶方位で決定されるので工業的
規模での量産に適している。
本発明はこのLPEMS法のより一層の改良技術を提唱
するものである。
するものである。
以下、本発明の基本的構成について第1図A。
Bとともに説明する。
■ 珪素基板2上に炭化珪素層(以下−次層と称す)4
を形成する。
を形成する。
形成方法は通常気相化学析出法を用いるが、熱交換また
は化学変換による炭化法を用いたり、分子線エピタキシ
ーやその他の蒸着法を利用してもよく、これらの組み合
せでも可能である。
は化学変換による炭化法を用いたり、分子線エピタキシ
ーやその他の蒸着法を利用してもよく、これらの組み合
せでも可能である。
膜厚は後述の珪素基板熔融工程で割れない厚さが必要で
、珪素基板の大きさにもよるが、少なくとも5〜10μ
m程度の厚みを有することが望ましい。
、珪素基板の大きさにもよるが、少なくとも5〜10μ
m程度の厚みを有することが望ましい。
■ −次層4を形成した珪素基板2を、炭化珪素表面層
6を有する試料台10上に載置して試料台10を加熱し
、珪素基板2を熔融して珪素融液12とする。
6を有する試料台10上に載置して試料台10を加熱し
、珪素基板2を熔融して珪素融液12とする。
試料台10を一次層4より高温に保持しながらこの状態
を一定時間維持し、炭化珪素−次層4の裏側に珪素融液
12から炭化珪素二次層14を析出させる。
を一定時間維持し、炭化珪素−次層4の裏側に珪素融液
12から炭化珪素二次層14を析出させる。
、これは試料台表面の炭化珪素6が珪素融液12中に溶
解し、低温側の炭化珪素−次層4上に析出したものと思
われる。
解し、低温側の炭化珪素−次層4上に析出したものと思
われる。
一般に液相成長結晶は気相成長結晶に比して結晶の完全
性に優れている。
性に優れている。
ところが通常の液相成長では偶発的に発生する自然発生
核を利用するか、あらかじめ他の方法で作製された基板
結晶(種結晶)を用いるので制御された大きさの結晶を
得るための液相成長ができない。
核を利用するか、あらかじめ他の方法で作製された基板
結晶(種結晶)を用いるので制御された大きさの結晶を
得るための液相成長ができない。
これに対し本発明では珪素基板上に形成した一次層4上
に液相成長させるものであり珪素基板は完全結晶性を有
する種々の大きさ、方位のものが容易に入手できるので
有利である。
に液相成長させるものであり珪素基板は完全結晶性を有
する種々の大きさ、方位のものが容易に入手できるので
有利である。
また一般に珪素基板上に炭化珪素をヘテロエピタキシャ
ル成長するに際して1μm厚程鹿の薄膜であれば単結晶
となり得るが、それより更に厚膜化しようとすれば多結
晶化することが知られている。
ル成長するに際して1μm厚程鹿の薄膜であれば単結晶
となり得るが、それより更に厚膜化しようとすれば多結
晶化することが知られている。
本発明の一次層4に於いて次の炭化珪素二次層14成長
のための種結晶になるのは、成長層表面ではなく、裏面
すなわち珪素基板2に接している側である。
のための種結晶になるのは、成長層表面ではなく、裏面
すなわち珪素基板2に接している側である。
従ってたとえ、炭化珪素−次層4が多結晶化しても、珪
素基板2上に初期に成長じた部分が単結晶のまま保持さ
れれば炭化珪素二次層14の析出に際しては支障は生じ
ない。
素基板2上に初期に成長じた部分が単結晶のまま保持さ
れれば炭化珪素二次層14の析出に際しては支障は生じ
ない。
現在の半導体電子工業の主流であるプレーナー技術を用
いるに際してはウェハー状結晶の主面が良好な単結晶で
あればよく、その厚さは数μmでよい。
いるに際してはウェハー状結晶の主面が良好な単結晶で
あればよく、その厚さは数μmでよい。
本発明による炭化珪素ウェハーに於いてはダイオード・
トランジスタ等のデバイスとして機能する部分を液相成
長結晶部分に作ればよく、その他の部分は補強用として
作用すれば足りる。
トランジスタ等のデバイスとして機能する部分を液相成
長結晶部分に作ればよく、その他の部分は補強用として
作用すれば足りる。
この工程の後又は途中から雰囲気中に炭素原料となるガ
スと珪素原料となるガスとを導入し、炭化珪素を気相か
ら炭化珪素−次層4上に炭化珪素表面層8を析出させる
。
スと珪素原料となるガスとを導入し、炭化珪素を気相か
ら炭化珪素−次層4上に炭化珪素表面層8を析出させる
。
本発明に於いてはこの珪素原料として四塩化珪素又は三
塩化シランを用いることを特徴とする。
塩化シランを用いることを特徴とする。
これにより、炭化珪素表面層8を析出させながら副産物
の塩化水素により熔融珪素はエツチングされる。
の塩化水素により熔融珪素はエツチングされる。
炭化珪素表面層8は最終厚さを取扱いの容易な厚さにす
るために析出成長させるものである。
るために析出成長させるものである。
基板全体の面積にもよるが、通常全体の厚さが50乃至
400μm程度にするのが扱い易い。
400μm程度にするのが扱い易い。
■ 降温して炭化珪素ウェファ4,14,8を取出す。
このとき熔融珪素12はエツチングされているので降温
によって固化した珪素層が炭化珪素二次層14に歪を加
えることが少なくなる上に、熔融珪素12が十分に除去
されていれば炭化珪素ウェファ4,14,8を取り出す
のも簡単である。
によって固化した珪素層が炭化珪素二次層14に歪を加
えることが少なくなる上に、熔融珪素12が十分に除去
されていれば炭化珪素ウェファ4,14,8を取り出す
のも簡単である。
本方法によらず熔融珪素をエツチング除去しない場合に
於いては、一旦降温したのち試料台全体を弗酸硝酸混液
のような酸中に浸すことによって化学エツチングにより
固化した珪素を除去して試料台から炭化珪素ウェファ4
.14,8を回収しなければならないが、本方法によれ
ば、そのような湿式の工程を経る必要がなく簡便である
。
於いては、一旦降温したのち試料台全体を弗酸硝酸混液
のような酸中に浸すことによって化学エツチングにより
固化した珪素を除去して試料台から炭化珪素ウェファ4
.14,8を回収しなければならないが、本方法によれ
ば、そのような湿式の工程を経る必要がなく簡便である
。
以下、本発明を実施例に従って更に詳細に説明する。
第2図に本実施例に使用される反応装置の一例を示す。
水冷式縦形二重石英反応管22内に黒鉛製支持棒24に
より支持された炭化珪素被覆黒鉛製試料台26を置き反
応管22の外胴部に巻回されたワークコイル28に高周
波電流を流して、この試料台26を誘導加熱する。
より支持された炭化珪素被覆黒鉛製試料台26を置き反
応管22の外胴部に巻回されたワークコイル28に高周
波電流を流して、この試料台26を誘導加熱する。
反応管22の下端はステンレス鋼製のフランジ30とO
−リングでシールされている。
−リングでシールされている。
フランジ30上にはガスの出口となる継手32及び支柱
台34が設けられている。
台34が設けられている。
支柱台34に石英製の支柱36が保持され、支柱36に
上記支持棒24が継ぎ足される。
上記支持棒24が継ぎ足される。
出口側の継手32には排気用管が接続され、廃ガス処理
装置(図示しない)に導かれている。
装置(図示しない)に導かれている。
反応管22の上端側にはガス流入口となる枝管38が設
けられ、搬送ガスが反応管22内へ供給される。
けられ、搬送ガスが反応管22内へ供給される。
試料台26上には下地基板となる珪素基板2が載置され
ている。
ている。
次に本実施例の炭化珪素成長方法について第3図A、B
、C,Dを参照しながら説明する。
、C,Dを参照しながら説明する。
(a) 反応管22を排気して水素で置換し、公知の
塩化水素・水素混合ガスで試料台26上に載置された珪
素基板2の表面をエツチング除去する(第3図A参照) (b) 珪素基板2の温度を珪素の融点以下の温度、
好ましくは1100乃至1200℃に設定し、一般的な
気相成長法で炭化珪素を珪素基板2上に成長させる。
塩化水素・水素混合ガスで試料台26上に載置された珪
素基板2の表面をエツチング除去する(第3図A参照) (b) 珪素基板2の温度を珪素の融点以下の温度、
好ましくは1100乃至1200℃に設定し、一般的な
気相成長法で炭化珪素を珪素基板2上に成長させる。
搬送ガスにはアルゴン(Ar)ヘリウム(He)などの
稀ガス又は水素ガス(H2)が用いられる。
稀ガス又は水素ガス(H2)が用いられる。
珪素原料としては、四塩化珪素(S icl 4 )、
二塩化シラン(SiH2Ch)、シラン(8iH4)な
どが、また炭素原料としては四塩化炭素(CCI4)や
プロパン(C3H8)、メタン(CH4)をはじめとす
る炭化水素が用いられる。
二塩化シラン(SiH2Ch)、シラン(8iH4)な
どが、また炭素原料としては四塩化炭素(CCI4)や
プロパン(C3H8)、メタン(CH4)をはじめとす
る炭化水素が用いられる。
本実施例では流量IA/分の水素ガスを搬送ガスとし、
二塩化シラン(SiH2Ch)及びプロパン(C3H8
)をそれぞれの原料ガスとする。
二塩化シラン(SiH2Ch)及びプロパン(C3H8
)をそれぞれの原料ガスとする。
濃度は原子比で二塩化シランを1×10−4プロパンを
3X10’に設定し、30分間の成長で7μIn厚の3
C形炭化珪素−次層4を形成した。
3X10’に設定し、30分間の成長で7μIn厚の3
C形炭化珪素−次層4を形成した。
珪素基板2の側面にも炭化珪素層16が同時に形成され
る。
る。
(第3図参照)(c) 原料ガスの送り込みを停止し
、流量IA/分の水素雰囲気だけにする。
、流量IA/分の水素雰囲気だけにする。
ワークコイル28に流す高周波出力を増して試料台26
の温度を1500°C程度に昇温し、珪素基板2を熔融
する。
の温度を1500°C程度に昇温し、珪素基板2を熔融
する。
熔融後、1450℃乃至1650℃程度の一定温度に設
定してこの状態を維持する。
定してこの状態を維持する。
本実施例では試料台表面に於いて1500℃になるよう
に設定し2時間の成長で、10μm厚の炭化珪素2次層
14を形成した。
に設定し2時間の成長で、10μm厚の炭化珪素2次層
14を形成した。
加熱方式は高周波加熱方式を用いているため、試料台2
6がヒーターになり試料台26の表面と炭化珪素−次層
4との間には自然に温度差ができ、液相成長したもので
ある。
6がヒーターになり試料台26の表面と炭化珪素−次層
4との間には自然に温度差ができ、液相成長したもので
ある。
側面の炭化珪素層16は一次層4が試料台26に対して
傾くのを防止する効果を有する。
傾くのを防止する効果を有する。
この工程を始めてから10分後に水素雰囲気中に炭素、
珪素原料ガスを添加しはじめる。
珪素原料ガスを添加しはじめる。
本実施例では濃度lXl0−3のプロパンと濃度6xi
o−”の四塩化珪素を添加した。
o−”の四塩化珪素を添加した。
110分間で40μm厚の炭化珪素表面層が炭化珪素−
次層4上に析出した。
次層4上に析出した。
(第3図C参照)(d) 高周波出力を減少させて降
温し、試料台をとりだしたところ珪素層はほとんど除去
されていた。
温し、試料台をとりだしたところ珪素層はほとんど除去
されていた。
(第3図C参照)以上により炭化珪素結晶層を得ること
ができる。
ができる。
本発明は以上の如く液相法を導入し、炭化珪素層を成長
させる際に炭化水素と四塩化珪素又は三塩化シランの混
合ガスを用いることにより、炭化珪素を成長させながら
熔融珪素をエツチングすることができ、残留珪素層の厚
さを制御することができる。
させる際に炭化水素と四塩化珪素又は三塩化シランの混
合ガスを用いることにより、炭化珪素を成長させながら
熔融珪素をエツチングすることができ、残留珪素層の厚
さを制御することができる。
また成長過程において、結晶性の良好な炭化珪素結晶層
を再現性よく量産することができ、また得られる結晶層
の大きさを制御することも可能である。
を再現性よく量産することができ、また得られる結晶層
の大きさを制御することも可能である。
第1図A、Bは本発明の詳細な説明するための模式図、
第2図は本発明の実施に供する反応装置の要部断面を示
す斜視図、第3図A、B、C,Dは本発明の一実施例の
製造工程を説明する断面図である。 2・・・・・・珪素基板、4・・・・・・炭化珪素−次
層、6・・・・・・試料台の炭化珪素表面層、10・・
・・・・試料台、12・・・・・・珪素融液、14・・
・・・・炭化珪素二次層。
第2図は本発明の実施に供する反応装置の要部断面を示
す斜視図、第3図A、B、C,Dは本発明の一実施例の
製造工程を説明する断面図である。 2・・・・・・珪素基板、4・・・・・・炭化珪素−次
層、6・・・・・・試料台の炭化珪素表面層、10・・
・・・・試料台、12・・・・・・珪素融液、14・・
・・・・炭化珪素二次層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 珪素基板上に第1の炭化珪素層を形成する工程と、 炭化珪素表面層をもつ試料台上で前記珪素基板を熔融し
珪素融液とするとともに前記試料台の炭化珪素表面層を
、前記第1の炭化珪素層より高温に保持することにより
前記第1の炭化珪素層の前記珪素融液接触面上に第2の
炭化珪素層を形成する工程と、 該工程中又は後に炭化水素と四塩化珪素又は三塩化シラ
ンとの混合ガスを導入して、上記第1の炭化珪素層の表
面上に炭化珪素を形成しながら、発生した塩化水素で熔
融珪素をエツチングする工程とから成る炭化珪素結晶層
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2240679A JPS5842160B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 炭化珪素結晶層の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2240679A JPS5842160B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 炭化珪素結晶層の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55113698A JPS55113698A (en) | 1980-09-02 |
JPS5842160B2 true JPS5842160B2 (ja) | 1983-09-17 |
Family
ID=12081776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2240679A Expired JPS5842160B2 (ja) | 1979-02-26 | 1979-02-26 | 炭化珪素結晶層の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5842160B2 (ja) |
-
1979
- 1979-02-26 JP JP2240679A patent/JPS5842160B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55113698A (en) | 1980-09-02 |
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