JPS5842041B2 - 車輪 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は強度を損なうことなく軽量に構成された車輪に
関するものである。

第１図は従来の車輪の要部断面を示し、輪体１は熱間ロ
ール成形によりあらかじめＡ、Ｂ 、Ｃ。

Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇの如き負荷のかかるコーナ一部は増肉加
工された型鋼のバー材より製造されている。

しかし熱間加工によるコストは高く大型の変更もコスト
よりみて容易でないという欠点があった。

また鉄板を円筒形にした後、ロール成形し輪体形状を加
工する製造法に於ては、第１図におけるＡ、Ｂ、Ｃ，Ｄ
、Ｅ、Ｆ、Ｇの如きコーナ一部の増肉加工するのは、容
易ではなく、逆に減肉になり勝ちで必要な肉厚を確保す
るために、鉄板の材料の厚さを比較的厚いものから出発
せざるを得なかった。

本発明は上記欠点を除去した車輪を提供するものであり
、以下その実施例を図面により説明する。

第２図はトラック用の複輪を示しており、輪体２．３は
その断面の肉厚がディスク４，５との溶接部す部を厚く
し、上記溶接部を中心にｃ、ｄ。

ｅ、１２ｇ、ｈ、ｉ、ｊ部及び反対方向ａ部へと両サイ
ドに拡がるほど夫々薄くなるように構成し、同時に負荷
のかかるＡ、Ｂ、Ｃ，Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇの如きコーナ一部
の肉厚を部分的に厚く構成する。

上記輪体２，３の加工は、鉄板などの円筒形状の材料を
用いてコールドフローフォーミング加工方法により行う
。

この加工方法を説明すると、円筒材料を輪体形状を有す
るアンドレルに配置し、表面形状が所望の輪体形状を有
するカムと、このカムの表面形状に沿って移行するカム
ローラとにより案内される抑圧ローラを、上記マンドレ
ルに配置した円筒材料の一方の端部より他方の端部へと
順次移行することにより所望形状の輪体に成形加工する
ものである。

上記実施例ではトラック用の複輪の構成について述べた
が、本発明は第１図に示す如き乗用車用の単輪にも適用
できる。

本発明は上述の如く輪体のディスクとの溶接部分の肉厚
を厚くし、両サイドに拡がる程薄くし、かつ各コーナ一
部の肉厚を部分的に負荷に応じて厚くすることにより、
最も応力のかかる溶接部分の肉厚が最も厚く、溶接部分
から離れるにしたがって小さくなる応力に合わせて肉厚
が薄く、しかも比較的応力の大きいコーナ一部の肉厚を
厚くしているので、車輪の強度を損なうことなく、重量
の軽減がはかれ、材料費の節減が行え、特にトラック用
の複輪の如くビード部６が略１５°のものに用５・ると
すぐれた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す車輪の要部断面図、第２図は本発
明の実施例を示すトラック用車輪の要部断面図である。 １．２，３・・・・・・輪体、４，５・・・・・・ディ
スク、・・・・・・ビード部、ｂ・・・・・・溶接部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 輪体とディスクを溶接により固着してなる車輪にお
   いて、輪体の断面の肉厚をディスクとの溶接部を厚くし
   、上記溶接部を中心とし両サイドに拡がる程薄くなるよ
   うに構成し、且コーナ一部の肉厚を部分的に負荷に応じ
   て厚く構成してなることを特徴とする車輪。