JPS5841805Y2 - コンバインにおける刈取穀稈の中継装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコンバインにおいて、株元搬送無端帯を始端部
が刈取装置側、終端部が脱穀装置のフィードチェーンの
始端部側に位置するように張設し、その終端部が始端部
を中心にフィードチェーンの始端部に対して接近離隔自
在に回動するように構成した株元搬送無端帯とフィード
チェーンとの中継装置に係るものである。

上記の如き株元搬送無端帯の始端部が脱穀部フィードチ
ェーンの始端部に対して接近離隔自在に回動し得るコン
バインに訃いては、刈取殻稈が長尺のときは株元搬送無
端帯を脱穀部フィードチェーンから遠ざけ、また、刈取
殻稈が短尺のときは株元搬送無端帯を脱穀部フィードチ
ェーンに接近させることにより扱き深さを調節し得るも
のである。

しかしながら、接近時と離隔時とでは第３図に示すよう
にフィードチェーンに臨む殻稈の姿勢に変化が生じ、フ
ィードチェーンの位置と殻稈の保持されるべき位置が上
下にずれてし筐うため確実な中継が困難となる。

そこで１株元搬送チェーンの終端が外側へ偏位した時に
、長い殻稈の中間位置を補助的に支えて姿勢が乱れない
様にしながら搬送する補助搬送装置を設けたものもある
が、ただ支えるだけの棒状体のものや、棒状体の代りに
ベルトの様な回転無端帯を設けたものもある。

棒状体のものはその個所が抵抗となって搬送姿勢に乱れ
を生園又回転無端帯を用いたものも、フィードチェーン
側を基端にして偏位させるものでなく株元搬送チェーン
側を中心にして偏位させるものであったので、株元搬送
チェーンに株元な挾持して搬送されている間は殻稈の搬
送姿勢は良好だが、いざフィードチェーンに引継ぐべき
株元搬送チェーンの終端に来ると回動軌跡が固定のフィ
ードチェーンと搬送殻稈の位置関係が、株元搬送チェー
ンを脱穀部に近づけた場合と遠ざけた場合とでは全然異
なってしまい、株元搬送チェーンに挾持されている時の
殻稈の搬送姿勢を良好に保とうという点では目的を達し
たけれども搬送姿勢を良好に保ちながらフィードチェー
ンに上手に引き継ぎさせようという後半の半分の目的は
達する事が出来なかった。

本考案は上記の欠点を除去する目的の下に考案されたも
ので、フィードチェーン始端側の側部に補助送込み無端
帯を設け、この補助送込み無端帯の始端部が株元搬送無
端帯の遠近調節に連動して上下動するように構成するこ
とによって常に適正な中継が行なわれるようにしたもの
である。

以下本考案の実施態様を例示図面に基いて具体的に説明
すると、１は株元搬送チェーンであって、始端側を刈取
装置２の近傍に設けたスターホイール３と同一軸４に設
けたスプロケット（図示せず）に懸回すると共に、終端
側を脱穀装置５のフィードチェーン６の始端部に臨ませ
、終端部が前記軸４を中心にフィードチェーン６の始端
部に対して接近離隔自在に回動するように構成しである
。

７は前記フィードチェーン６の始端側の機体内側方に張
設した補助送込みチェーンであって、前記株元搬送チェ
ーン１と連動連結し、株元搬送チェーン１が脱穀装置５
から遠ざかるときに補助送込みチェーンγの始端部が上
昇し、逆に株元搬送チェーン１が脱穀装置５に近づくと
きにチェーン７の始端部が下降するように構成しである
。

上記した株元搬送チェーン１と補助送込チェーン１の連
動連結関係を具体的に説明すると９株元搬送チェーン１
のチェーンフレーム１′には、機台（図示せず）Ｋ取付
けた支持筒体８によって支持されてチェーンフレーム１
′を直接に回動せしめる押出杆９の先郊す枢着連結する
と共に、補助送込みチェーン７の終端側には補助送込み
チェーンＴのチェーンフレーム７′と一体に構成したア
ーム１０を突出せしめ、このアーム１０と押出杆９をワ
イヤー１１にて連結しである。

なお、図中１２Ｉ／ｉ前記アーム１０とフィードチェー
ン６のチェーンフレーム６′に懸架せしめた弾機であり
、１３は株元搬送チェーン１の上方に設けた穂先搬送チ
ェーンである。

本考案は上記の様な構成となっているから、長尺の刈取
殻稈を脱穀する際には第１図に仮想線で示す様に、押出
杆９を機体外側力へ押出せば、株元搬送チェーン１は軸
４を支点として回動し、その終端部が脱穀装置５から遠
ざかる。

このとき押出杆９によってワイヤー１１が引かれ、その
ため第２図の仮想線の様にアーム１０と一体構成される
チェーンフレーム７′が上方へ回動する。

また逆に刈取殻稈が短尺の場合には押出杆９を機体内側
方へ引き入れれば、ワイヤー１１が緩み弾機１２の力に
よってチェーンフレームＴ′は下方に回動せしめられる
と同時に株元搬送チェーン１の終端部は脱穀装置５に接
近せしめられる。

すなわち、刈取殻稈の長短に応じて株元搬送チェーン１
を調節すると、これに対応して補助送込みチェーン７の
始端部が自動的に上下動するものである。

したがって、本考案によれば、第３図に示す様にたとえ
前記の如くフィードチェーン６の位置と殻稈の保持され
るべき位置とが上下にずれてし筐おうとも補助送込みチ
ェーンＴが自動的に然るべき位置筐で上下動し、その位
置にて確実に殻稈を保持し得るから常に適正な中継が可
能となるものであり、その結果、株元搬送チェーン１と
フィードチェーン６の中継不良に起因する殻稈の乱れや
扱き残し等を防止し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面はコンバインにおける本考案装置の要部を示し、第
１図は平面図、第２図は第１図に訃ける矢印方向からの
要部側面図、第３図は殻稈の中継状態を説明するための
要部正面図である。 図中、１・・−・・株元搬送チェーン、１′・・・・・
・チェーンフレーム、２・・・・・・刈取装置、３・・
・・・・スターホイール、４・・・・・・＊［ｌＬ５・
・・・・・脱穀装置、６・・・・・・フィードチェーン
、１・・・・・・補助送込みチェーン、８・・・・・・
支持筒体、９・・・・・・押出杆、１０・・・・・・ア
ーム、１１・・・・・・ワイヤー １２・・−・・弾機
、１３・・・・・・穂先搬送チェーン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 株元搬送チェーン１を始端部が刈取装置２の側に、終端
   部が脱穀装置５のフィードチェーン６の始端部側に位置
   するように張設し、その終端部が始端部を中心にフィー
   ドチェーン６の始端部に対して接近離隔自在に回動する
   ように構成して成るコンバインに釦いて、前記フィード
   チェーン６の始端側の側部に補助送込みチェーン７を、
   その始端部が上下動するように設けると共に、該補助送
   込みチェーン７を上下動せしめるための部材１０と前記
   株元搬送チェーン１を回動せしめるための部材９とを連
   動連結し、前記株元搬送チェーン１を脱穀装置５に対し
   て遠ざけたとき補助送込みチェーン７の始端部を上昇さ
   せ、前記株元搬送チェーン１を脱穀装置５に接近させた
   とき補助送込チェーンＴの始端部を下降させるようにし
   たことを特徴とするコンバインにかける刈取殻稈の中継
   装置。