JPS5841614Y2 - 天井付照明器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコード、チェーン、ワイヤーあるいは直付等に
より天井付けされる照明器具の改良に係り、この照明器
具を構成する合成樹脂製シェードの脱着を容易にして清
掃等に便利になるように構成するとともに、ひんばんに
脱着してもひび割れ等が発生しないように構成する目的
を有する。

従来の天井付照明器具では、そのシェードを取りはずす
には、器具全体を天井面から取りはずした後に行う必要
性があり、特に食卓等に使用されている場合のように汚
れが付着しやすい用途には不向きである。

そこで、シェードの脱着をより便利にした場合、ひんば
んにシェードの脱着が行えるようになると、従来のシェ
ード構造では強度上不利な面が目立ってきて、ひび割れ
等が発生しやすくなる欠点があった。

本考案はそのような欠点を解消して、シェードの脱着が
容易にできるようにするとともに、シェードの構造を強
化することにあり、以下その一実施例を示す図面を参照
して説明する。

第１図はシェードを取りはずした状態の斜視図であり、
図中の１は円筒状の照明器具本体、２はこの照明器具本
体１を吊持するワイヤー、３はこのワイヤー２に巻きつ
けられ、照明器具本体１に接続されたカールコード、４
は照明器具本体１内に設けられたソケット、５はこのソ
ケット４に装着されたランプ、６は照明器具本体１の両
側から下方に延出され、ランプ５を取り囲むように設け
られた略コ字状の一対のアングル、７はアングル６．６
の下端間を結合する把手部、８はこの把手部７に内蔵さ
れ、シーソー型の操作部が上方に露出されたスイッチ、
９はアングル６．６の側部の中間部に設けられた鍔状の
保持部、１０はスチロール樹脂等の合成樹脂製シェード
、１１はこのシェード１０の上方に設けられた略円環状
の上方開口縁部、１２は第１図の点線部を下方斜めから
見た第２図にも示されるように内部空間１３をもつよう
に上方間口縁部１１の全周を下方へ折り返えし形成した
折り返えし部、１４はこの折り返えし部１２の一部を内
方に向う略Ｍ形状に形成し対向位置に設けられた被保持
部、１５はこの被保持部１４の中間部において内部空間
１３を仕切るように形成された補強リブである。

なお、ワイヤー２の上端は天井に設置される図示しない
昇降装置に巻き込まれており、把手部７を持って任意の
高さに照明器具本体１を昇降できる。

また、照明器具本体１の外周部に設けた保持部９とシェ
ード１０の折り返えし部１２に設けた被保持部１４の相
対位置をずらした状態（第１図に示した状態）で折り返
えし部１２の内周面が照明器具本体１を通過可能に設定
されている。

すなわち、この実施例においては、折り返えし部１２に
おいて被保持部１４が形成されていない部分の内径は照
明器具本体１の保持部９，９間の外径より大きい 次に第３図はシェード１０を照明器具本体１に取り付け
た状態の斜視図で、第１図の状態で、シェード１０を上
方へ持ち上げて折り返えし部１２の内周面が照明器具本
体１を通過されてから、シェード１０を水平面内で回転
させ、その被保持部１４と照明器具本体１に設けた保持
部９の相対位置を合わせ、次いで被保持部１４の中央凹
部をアングル６の肩部に案内してからシェード１０を下
方に落とし込んで被保持部１４を保持部９上に保持させ
た状態が表わされる。

したがって、シェード１０を照明器具本体１から取りは
ずすには、上記とは逆の手順をふめばよい。

以上説明した本考案の天井付照明器具は、シェードの脱
着操作を行うにあたって、照明器具本体を天井面から取
りはずす必要がないため、シェードの清掃あるいは照明
器具本体の清掃ないしは保守点検も極めて容易１に危険
なく行える効果があるとともに、ひんばんにシェードを
脱着したどしても、シェードを照明器具本体に保持させ
る被保持部が折り返えし部とともに形成されているため
、たわみがほとんどなく、強度が著しく向上しているか
らひび割れが発生し難いという効果がある。

さらに、被保持部は折り返えし部の一部を内方に向う略
Ｍ形状のものとして形成して一層の補強効果をもたせて
おり、シェードの保持に先だつ案内も容易となり、また
保持部には被保持部が垂直方向に載置されてシェードの
重量を被保持部を含む折り返えし部に沿って加わるため
、シェードのひび割れをより確実に防止できるものとな
る。

また、折り返えし部は内部空間をもっているため、この
折り返し部の肉厚をシェードの他の部分の肉厚とそろえ
ることができるから、シェードの成形においてひけを生
じさせないという効果もある。

なお、被保持部の中間部に形成された補強リブは、この
被保持部の一層の強度向上に役立つ上、成形型を取りは
ずすときにシェードを変形させない効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の天井付照明器具の分解時斜視図、第２
図は第１図の点線部を拡大した下方斜視図、第３図は組
立時の斜視図である。 １・・・・・・照明器具本体、９・・・・・・保持部、
１０・・・・・・合成樹脂袋シェード、１１・・・・・
・上方開口縁部、１２・・・・・・折り返えし部、１３
・・・・・・内部空間、１４・・・・・・被保持部、１
５・・・・・・補強リブ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）ランプを装着したソケットが設けられた昇降可能
   な照明器具本体と、この照明器具本体の両側から下方に
   延出され前記ランプを取り囲むように設けられ側部の中
   間部に鍔状の保持部が設けられた略コ字状の一対のアン
   グルと、これらのアングルの下端部間を結合する把手部
   と、上方開口縁部の全周に下方への折り返えし部が内部
   空間をもつように形成されるとともに、前記折り返えし
   部の一部に内方に向う略Ｍ形状の被保持部を形成し、こ
   の被保持部の中央凹部が前記アングルの肩部に案内され
   て下方に落し込まれることにより、前記被保持部が前記
   保持部に保持され、前記保持部と前記被保持部の相対位
   置をずらした状態で前記折り返えし部の内周面が前記照
   明器具本体を通過可能に設定された合成樹脂製シェード
   を備えた天井付照明器具。
2. （２）被保持部の中間部に内部空間を仕切る補強リブが
   形成されたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の天井付照明器具。