JPS5910650Y2 - 引掛装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は昇降器等を容易に引掛けることができる引掛装
置に係る。

従来、引掛装置として用いられていたものは引掛金其の
両側に略Ｊ字状の引掛片を設け、この引掛片を被引掛金
具に設けた引掛孔に進入させていたものか′多いが、引
掛孔を引掛片と位置合わせするには目視に頼らねばなら
ないため、高所での引掛作業が面倒で、かつ危険であっ
た。

本考案はこのような欠点を解消した引掛装置であり、以
下、実施例にもとづいて図面を参照して説明する。

第１図で、１は引掛金具で、木ねじ２を取付孔３を通し
て天井面等に取付できるものであり、その両側に側部片
４，４を形或し、この側部片４，４の下端部より折り返
えして形或した引掛片５，５を有する。

６は被引掛金具で、上面の両側端部に突片７，７を形或
し、この突片７，７の側部と側部片４，４の側部とが当
接した状態で引掛片５，５が進入可能な引掛孔８，８を
有する。

また、９は被引掛金具６に形或された他の引掛孔、１０
は切欠孔である。

被引掛金具６の下部は昇降器１１に固定され、その下部
のコードガイド１２から下方にカールコード１３を引出
している。

１４は締付リングで゛、コードガイド１２の外周面に螺
合してあり、昇降器１１を収めるフランジ１５で覆って
から押えナット１６をコードガイド１２の外周面に螺合
して組立する。

また、カールコード１３の端部は圧着端子１７で渡り線
１８と接続しており、この渡り線１８は被引掛金具６の
下部のビス孔１９に結合するビス２０によって押えられ
る．押え金具２１で押え止めされる。

２２は押え金具２１の端部の差込片２３を進入させるス
リットである。

渡り線１８は被引掛金具６の下部に巻きつけることによ
りフランジ１５の切欠部２４から外部に出る長さを調節
できる。

第２図と第３図は互いに直交する断面図で引掛金具１の
側部片４の側部と被引掛金具６の突片７の側部が当接さ
せると、引掛片５と引掛孔８とが位置合わせされ、引掛
片５の引掛孔８への進入を容易としている。

なお２５は昇降器１１から引出したワイヤーである。

また、被引掛金具６上面の周部には折曲縁部２６がある
ので、引掛がはずれても、引掛片５はこの折曲縁部２６
で引き止められるので落下防止の安全性が向上する。

第４図は被引掛金具６の他の用途であって、引掛ローゼ
ット２７の側部耳片２８を切欠孔１０を通して引掛孔９
に進入させることにより引掛けることができるものであ
る。

２９は渡り線１８の端部の引掛シーリングで、引掛ロー
ゼット２７の下面に接続される。

以上の構或により、本考案は引掛作業時の作業性が良い
引掛装置を提供でき、高所での作業を安全に行える効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の引掛装置の分解斜視図、第２図と第３
図はその互いに直交する組立断面図、第４図は本引掛装
置の他の用途を便す断面図である。 １・・・引掛金具、４・・・側部片、５・・・引掛片、
６・・・被引掛金具、７・・・突片、８・・・引掛孔、
２６・・・折曲縁部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）両側に側部片を形或しこの側部片の下端部より内
   側に折り返えして形戊した引掛片を有する引掛金具と、
   上面の両側端部に突片を形威しこの突片の側部と前記側
   部片の側部とが当接した状態で前記引掛片が進入可能な
   引掛孔を有する被引掛金具を備えた引掛装置。
2. （２）被引掛金其上面の周部に折曲縁部を形威した実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の引掛装置。