JPS6289Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は昇降式照明器具に関するものであ
る。

昇降式照明器具において、昇降操作するための
取手の内側にスイツチ操作するための把手を設
け、把手を取手のストツパ付スリツトに摺動自在
に支持したものがある（たとえば実開昭57−1417
号）。

しかしながら、昇降式照明器具は、器具本体に
取手を取付ける必要があり、しかも取手に把手を
挿入して器具本体に取付ける必要があるため、器
具組立が複雑になり、しかも連結部品が増加する
という欠点があつた。

したがつて、この考案の目的は、器具組立が簡
単で部品数を低減することができる昇降式照明器
具を提供することである。

この考案の一実施例を第１図ないし第７図に示
す。すなわち、この昇降式照明器具は、天井１に
取付けた引掛シーリングボデイ２の引掛金具３に
アングル４を取付け、アングル４に昇降器５のワ
イヤ６の上端部を取付けるとともに引掛シーリン
グボデイ２に引掛シーリングキヤツプ７を接続
し、引掛シーリングキヤツプ７よりカールコード
８を引下ろし、ワイヤ６およびカールコード８を
通してフランジカバー９をアングル４に被せ、ア
ングル下端部の取付ねじ（図示省略）にナツト１
０を締付けてフランジカバー９を取付ける。昇降
器５は円板形の器具本体１１の上面に取付けら
れ、カールコード８の下端部は昇降器５を通して
器具本体１１に導入される。器具本体１１の下面
には電気部品である30ワツトおよび40ワツト用の
安定器１２，１３を取付けるとともに、中央部に
スイツチを内蔵した複合ソケツト１４を設け、複
合ソケツト１４にグローランプ１５，１６および
豆球１７を取付け、また複合ソケツト１４より蛍
光ランプソケツト１８，１９を引出す。本体カバ
ー２０は器具本体１１を被覆する有底円筒形をな
すとともに下面に角枠状の取手２１を一体垂下さ
せたもので、取手２１を含めて２つ割となるハウ
ジング２０ａ，２０ｂにより構成され、器具本体
１１の両側方より相嵌合することにより嵌合溝２
２を器具本体１１の周縁部に係止し一対被覆す
る。この本体カバー２０の底面には取手２１の平
面と直角な方向に長孔２３が形成され、器具本体
１１に取付けたときグローランプ１５，１６や豆
球１７およびスイツチの操作部である引棒２４が
長孔２３に位置するようになる。このとき、取手
２１の上辺２１ａは長孔２３の割り位置となる中
央部を横切り、かつその中央部の割り位置に引棒
遊挿孔２４′を形成している。また長孔２３の孔
縁に横溝２５を形成してあり、本体カバー２０を
相嵌合する際に長孔２３に部品カバー２６が差込
まれ、長孔２３を閉塞する。この部品カバー２６
には第６図のようにグローランプ１５，１６、豆
球１７および引棒２４を挿通する挿通孔２７〜３
０が形成されるとともにワツト数等の表示がなさ
れ、この挿通孔２７〜３０よりそれらが露出す
る。また長孔２３の長手方向の両端部において部
品カバー２６にまたがるランプソケツトコード挿
通孔３１が形成されている。

また、本体カバー２０の取手２１の内側面の割
り位置にスリツト３２が形成され、スリツト３２
の下端部は取手２１の下辺２１ｂよりも手指を挿
入しうるだけの高さのすき間を形成する位置にス
トツパ３２ａを設けている。このスリツト３２間
に四角枠形でスイツチを操作する把手３３の突条
３４をカバー嵌合時にスライド自在に嵌め、把手
３３の上端部に取付けた連結リング３５を引棒２
４の下端フツクに係止させる。またこの把手３３
のスライド範囲はストツパ３２ａによりスイツチ
引棒２４のストロークの範囲に制限し、スイツチ
に過重が加わらないようにする。こうして第７図
ａのように取手２１の下辺２１ａを把手して器具
本体１１を昇降し、第７図ｂのように把手３３を
握つてスイツチ操作し、さらに第７図ｃのように
把手３３を握つてスイツチ操作および昇降操作を
同時にする。

３６は本体カバー２０の外周縁部のつば３７に
係載されたセード、３８はセード３６に取付けら
れたランプ支持ばね、３９，４０はランプ、４１
は取手２１の支持突起４２に係止された透光カバ
ーである。

以上のように、この考案の昇降式照明器具は、
下面にスイツチを含む電気部品を取付けた器具本
体と、この器具本体の周縁部に係止する嵌合溝を
有して前記器具本体の前記下面を被覆する本体カ
バーと、この本体カバーの下面に一体に垂設され
て内側部に一対のスリツトを形成するとともに前
記スリツトの所定位置にストツパを形成した輪状
の取手と、前記スイツチの操作部に連結されて前
記取手の内側で前記スリツトに摺動自在に支持さ
れるとともに前記ストツパに係止した状態で前記
取手の下部との間に指が挿入できるすき間を形成
した把手とを備え、前記本体カバーおよび前記取
手は前記取手の前記一対のスリツトを含む割り位
置で２分割されたハウジングにより形成されてい
ることを特徴とするため、つぎの作用効果があ
る。

すなわち、本体カバーと取手とを取手のスリツ
トを含む割り位置で２分割したハウジングにより
一体に形成したため、取手を連結する連結部品が
不要になる。しかも本体カバーを相嵌合すること
により器具本体に本体カバーを取付けることがで
きるとともに把手をスリツトに係合することがで
きるため、器具の組立てが簡単になる。さらに本
体カバーを一対のハウジングで構成したため、製
造が簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の断面図、第２図
は灯具部分の分解斜視図、第３図は本体カバーの
要部分解斜視図、第４図は本体カバーの断面図、
第５図は部品カバー取付過程を示す斜視図、第６
図は各種部品カバーの平面図、第７図は昇降およ
びスイツチ操作状態の部分正面図である。 １１……器具本体、１４……電気部品である複
合ソケツト、２１……取手、２２……嵌合溝、２
４……操作部である引棒、３２……スリツト、３
２ａ……ストツパ、３３……把手。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にスイツチを含む電気部品を取付けた器具
   本体と、この器具本体の周縁部に係止する嵌合溝
   を有して前記器具本体の前記下面を被覆する本体
   カバーと、この本体カバーの下面に一体に垂設さ
   れて内側部に一対のスリツトを形成するとともに
   前記スリツトの所定位置にストツパを形成した輪
   状の取手と、前記スイツチの操作部に連結されて
   前記取手の内側で前記スリツトに摺動自在に支持
   されるとともに前記ストツパに係止した状態で前
   記取手の下部との間に指が挿入できるすき間を形
   成した把手とを備え、前記本体カバーおよび前記
   取手は前記取手の前記一対のスリツトを含む割り
   位置で２分割されたハウジングにより形成されて
   いることを特徴とする昇降式照明器具。