JPS5841113Y2 - 部品の転回移送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本本考案は部品の供給、排出等の移送時に部品を所定角
度転回させて所定位置に運ぶ装置に係り、転回のための
特別な駆動源を備えることなく、移送の駆動源を利用し
て簡単な機構により移送時に転回を行ったものである。

一般に部品の加工や組立に於て、パーツフイーグ等の供
給源からステーションへの部品移送が、ステーションか
らステーションへの部品移送、排出時の移送工程で、部
品の形状が力０工、組立のための条件に制約されて移送
と転回を同時に行う技術が多々提案され実用に供されて
いる。

これらの技術は移送手段に別途の転回手段を組付けるか
、移送手段を利用し、ラックピニオン機構を組付けて共
通駆動源を使用し転回を行うもの等である。

従って夫々目的は達するものの前者では構成が複雑とな
り駆動源も複数要する等の欠点があり、後者では駆動源
兼用により構成が前者に比し簡単化されるもののラック
、ピニオンを製作しなければならず、力日工上不利で単
価も上り、ラック、ピニオンの取付けのため特別の構成
が必要等の欠点がある。

本考案はこの背景に基づいた提案で、後者の技術を改良
、簡単化したものである。

即ち部品の移送距離でチャックをゲートモーション（第
４図矢印）させるため、水平スライド軸の一端にチャッ
クを回転自在に枢支し、スライド軸中間をスライド自在
に支持ブロックで案内支持し、スライド軸を水平往復移
動させる手段と、支持ブロックを上下動させる手段とを
備え、更に水平移動時にチャックを転回させるため、支
持ブロックとチャック間にリンクアームを設け、このリ
ンクアームを支持ブロック側は回動自在に支持し、チャ
ック側はチャックに固定した構成を付加したもので、中
間を回動自在に連結したリンクアームの付刃日という簡
単な構成で転回と移送を同時に為し得たものである。

以下図面により本考案の一実施例を説明すると、２本の
水平スライド軸２を上下に案内支持する支持ブロック１
が２本の垂直軸１１に支持されている。

この垂直軸１１は本体１０に固着した垂直案内ブロック
１２により上下動自在とされ、軸１１下端に固着したカ
ム当り駒１３のローラー１３ａが自重で常時板カム１５
と当接し、カム１５の回転により支持ブロック１が上下
動する。

スライド軸２の右端（左右は第１図に従う）に固定ブロ
ック３がナツト２ａ止めしてあり、下端にチャック５を
保持した回転軸４がブロック３を貫通し、軸４はブロッ
ク３に回転、上下動自在に支持され、ブロック３とチャ
ック５間には拡開付勢バネ１７が設けである。

３ａはブロック３に取付けたスラスト軸受である。

スライド軸２の左端には垂直溝８ａを有する駒８が固定
してあり、本体１０のアーム支持片１０ａに回動自在に
枢支したレバー９の一端支持ローラー９ｂが垂直溝８ａ
に上下動自在に嵌入している。

この溝８ａは支持ブロック１の上下変位置より長くして
あって、上下動でローラー９ｂが溝８ａから外れるのを
防止している。

レバー９の他端支持ローラー９Ｃはドラム１４のカム溝
１４ａに嵌まり、ドラム１４の回転によりレバー９が支
点９ａを中心に揺動し、駒８を介し軸２、固定ブロック
３を水平移動させる。

１６は本体に固定したモーターで、減速手段を介した回
転軸１６ａに板カム１５ドラム１４が固定してあり一体
回転する。

カム溝１４ａカム１５の夫々の展開図は第３図に示して
あり、これで左右、上下駆動が為される。

６．７はリンクアームで、アーム６が支持ブロック１の
枢支点１ａで回動自在に枢支され、アーム７が回転軸４
に点７ａで固着してあって、アーム６．７が点６ａで回
動自在に連結しである。

Ｗは転回移送用部品、Ｘは水平移送距離である。

以上の構成による動作は軸１６ａの回転によりカム１５
がローラー１３８を追従下降させる。

この下降で軸１１、支持ブロック１、軸２、ブロック３
、駒８が一体下降しチャック５も連動する。

そして爪５ａが部品Ｗをつかむ。

この動作で固定ブロック３はカム１５で設定された量変
位するが、チャック５は部品Ｗをつかみ更に下降しよう
とするとバネ１７が撓んでチャック５が停止し、部品Ｗ
の損傷等の事故を防止している。

次で支持ブロック１が上昇し全てを原位置に復帰させる
。

次でカム溝１４ａがレバー９を時計方向に揺動させ駒８
、軸２を介し固定ブロック３を距離Ｘだけ水平移動させ
る。

この時リンクアーム７が２点鎖線の位置まで９０°回動
変位し、アーム７と一体の回転軸４チヤツク５を９０°
転回させ、部品Ｗも一体に転回される。

次でカム１５により前回同様に支持ブロック１を介して
チャック５が下降し、部品Ｗを９０”転回した状態で放
し、上昇復帰する。

次でカム溝１４ａによりレバー９が反時計方向に揺動し
全てを原位置に復帰させ動作を終了するもので、チャッ
ク５はリンクアーム７により前回と逆方向に９０”転回
復帰する。

チャック５の変位は第４図の矢印の通りのゲートモーシ
ョンをする。

以上から明らかの通り本考案は上下・左右のゲートモー
ションチャック機構に簡単なリンクアームを付刃■する
のみで部品の転回移送が確実に行え、転回角塵もリンク
アームにより自在にできるという作用効果を奏するもの
である。

尚上下動手段、水平移動手段は上記例に限らず、従来用
いられている種々の手段にしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は転回途中の本考案−実施例外形図、第２図はリ
ンクアームの動作説明図、第３図はカムの展開図、第４
図はチャックの動作説明図を示し、１は支持ブロック、
２は水平スライド軸、３は固定ブロック、４は回転軸、
５はチャック、６゜７はリンクアーム、８は固定駒、９
はレバー１０は本体、１１は垂直軸、１４ａはカム溝、
１５は板カム、Ｗは部品である。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）水平スライド軸中間を案内支持構る支持ブロック
   と、スライド軸一端に固定した固定ブロックと、固定ブ
   ロックに回転自在に支持したチャックと、スライド軸他
   端と係合する水平移動手段と、支持ブロックの上下動手
   段と、支持ブロックとチャック間に設け２つのアームの
   中間を回動自在に連結したリンクアームとから成り、リ
   ンクアームの一端を支持ブロックに回動自在に枢支し、
   リンクアームの他端をチャックに固定した部品の転回移
   送装置。
2. （２）スライド軸他端に支持ブロックの上下変位量より
   長い垂直溝を有する駒を固定し、中間を回動自在に枢支
   したレバーの一端を垂直溝と係合させ、レバーの他端を
   揺動手段と係合させ、レバーの揺動によりスライド軸を
   水平移動させるよう構成した実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の転回移送装置。
3. （３）固定ブロックに回転軸を枢支し、回転軸下端にチ
   ャックを保持し、回転軸上端にリンクアーム端を固定し
   た実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の転
   回移送装置。
4. （４）固定ブロックに回転軸を回転、上下動自在に支持
   し、固定ブロックとチャック間に拡開付勢バネを設けた
   実用新案登録請求の範囲第３項記載の転回移送装置。