JPS5840698Y2 - テレビジョンカメラの電子ビュ−ファインダ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、テレビジョンカメラにおける電子ビューフ
ァインダ装置の改良に関するものであり、ファインダの
接眼部の覗き方向を変えると、それと連動して、テレビ
ジョンカメラに内蔵された電子ビューファインダ用のブ
ラウン管も回動して、たとえば接眼部を横から覗くよう
にしても、また、覗き方向を変えて上から覗くようにし
ても、画像が正常に見えるようにした、可動式の電子ビ
ューファインダ装置を簡単に構成し、安価に提供するこ
とを目的とするもので゛ある。

従来のこの種の電子ビューファインダ装置は、第１図に
示すように、テレビジョンカメラ本体ａの側面に、電子
ビューファインダ用のブラウン管すを内蔵しそのブラウ
ン管すの前面を覗く接眼部すなわちアイキャップＣを有
する電子ビューファインダｄを、回動軸ｅを介して回動
自在に設けたものである。

したがって、この図のように電子ビューファインダｄを
回動させておいて後方がらファインダを覗くことも、あ
るいは電子ビューファインダｄを、そのアイキャップＣ
が上方になるように回動して、上方からファインダを覗
くようにすることもできるが、欠点としては、電子ビュ
ーファインダ用のブラウン管すをテレビジョンカメラ本
体ａに内蔵させることができず、また、そのブラウン管
すを内蔵した比較的大きな電子ビューファインダｄが、
テレビジョンカメラ本体ａの側面に回動軸ｅによって回
動自在に取付けられた構成のため、電子ビューファイン
ダの取付けに場所を多くとり、テレビジョンカメラを小
型化することができない。

また、従来の電子ビューファインダ装置の他の例として
、第２図に示すように、テレビジョンカメラ本体ａ′に
、そのレンズの軸方向とほぼ直交する方向に電子ビュー
ファインダｄ′を回動自在に設け、この電子ビューファ
インダｄ′には、その回動軸方向と同方向に軸方向に向
けてブラウン管ｂ′を内蔵し、この電子ビューファイン
ダｄ′がカメラ本体ａ′から一部露出した端部内壁に、
はぼ４５°の角度をもってブラウン管ｂ′の前面と対向
させてミラーｆを設け、このミラーｆによって屈折され
た光を覗くアイキャップＣ′を設けて構成したものであ
る。

したがって、この図のように電子ビューファインダｄ′
を回動させておいて、後方からファインダを覗くことも
、あるいは電子ビューファインダｄ′を、そのアイキャ
ップＣ′が上方になるように回動して、上方からファイ
ンダを覗くようにすることもできるが、欠点としては、
ブラウン管ｂ′が、テレビジョンカメラのレンズの軸方
向と直交する方向となるため、テレビジョンカメラ本体
ａ′の横幅が大きくなり、テ゛ザイン上も良くなく、ま
た、ミラーｆによってブラウン管ｂ′の画像が反転する
ので、被写体と同じ画像をファインダで見るためには、
電気的に、ブラウン管ｂ′に写る画像が被写体と逆にな
るようにしておかなければならない この考案は、上述のような従来の欠点をなくしたテレビ
ジョンカメラの電子ビューファインダ装置を提供するも
のであり、第３図以下に示す実施例について詳細に説明
する。

図において、１はテレビジョンカメラ本体、２はこのカ
メラ本体１に固定した第１のミラーボックスで、その内
壁にほぼ４５°に傾斜させて第１のミラー３を固着させ
、この第１のミラー３の正面に対してそれぞれほば４５
°傾斜して対向する部分にそれぞれ開口４，５が設けら
れている。

この一方の開口４の部分には、その中心と同心状にブラ
ウン管６を内周に固定し、その外周にはプーリー７ａを
設けたフレーム７がたとえば螺合などによって回動自在
に取付けられている。

そして、このブラウン管６の軸方向が、テレビジョンカ
メラの図示しないレンズの軸方向とほぼ同方向になるよ
うに、上記第１のミラーボックス２はカメラ本体１内に
固定されている。

この第１のミラーボックス２の他方の開口５０部分には
、その中心と同心状に筒状よりなる第２のミラーボック
ス８がたとえば螺合などによって回動自在に取付けられ
ている。

この第２のミラーボックス８の回動自在に取付けられて
いる部分には、上記フレーム７に設けたプーリー７ａと
同径のプーリー８ａが設けられ、また、この第２のミラ
ーボックス８の筒体の端部内壁には、前記第１のミラー
ボックス２の第１のミラー３とほぼ９０°の傾斜角をも
って対向する第２のミラー９が設けられ、さらに、この
第２のミラー９によって屈折した光を見る接眼部となる
アイキャップ１０が設けられている。

上記フレーム７のプーリー７ａと上記第２のミラーボッ
クス８のプーリー８ａとの間には、第１のミラーボック
ス２に回転自在に中継プーリー１１が設けられている。

この中継プーリー１１の実施例としては、第６図に示す
ように、第１のミラーボックス２に固定された側面コ字
状のブラケット１１ ａに、支軸１１ ｂを介してロー
ル状回転体１１ｃ、１１ｃ’が回転自在に支持されて構
成されているが、これに限られるものではなく、後述す
るベルトの当たる部分にそれぞれ小プーリーを回転自在
に設けてもよい。

上記フレーム７のプーリー７ａと上記第２のミラーボッ
クス８のプーリー８ａと中継プーリー１１とに、ベルト
１２がそれぞれ連繋されて掛けられている。

２４は第２のミラーボックス８の中間部に、必要に応じ
て、ファインダで覗く画像を拡大するために設けたレン
ズ、２３はアイリス表示板であり、前記フレーム７に取
付けられたブラウン管６の前面にフレーム７にねし止め
して取付けられている。

フレーム７にブラウン管６を取付けるには、第５図に示
すように、フレーム７に設けたブラウン管嵌入用切欠部
７ｂにブラウン管６を嵌入し、このブラウン管６の上に
ゴム板などの弾性材１３を置いて、板金１４で押え付け
、その板金１４の両端部をねじ１５，１５’で締付ける
。

このため、ゴム板などの弾性材１３の作用により、ブラ
ウン管６の左右、上下、および軸方向の位置規制が行な
われる。

１６は上記第２のミラーボックス８を所定の器動位置で
個定するためのストッパシャフトであり、その基端部が
第１のミラーボックス２の開口５の周辺にたとえば螺合
などによって回動自在に取付けられ、その先端部にはそ
れを回動操作するためのノブ１６ ａが設けられている
。

また、ストッパシャフト１６の基端部には係止爪１７が
設けられており、このストッパシャフト１６を時計方向
に回動操作すると、その係止爪１７が第２のミラーボッ
クス８のプーリー８ａの近傍の周面に所定間隔で設けた
係止穴１８に係止して、この第２のミラーボックス８を
所定回動位置に固定する。

また、この第２のミラーボックス８を回動させるときに
は、ストッパシャフト１６を反時計方向に回動操作して
、第４図に示すように、上記係止爪１７を係止穴１８と
の係止から外す。

そのとき、係止爪１７は第１のミラーボックス２に設け
たピン１９に当たり、ストッパシャフト１６の反時計方
向のそれ以上の回動が阻止される。

２０は、上記第２のミラーボックス８の回動範囲を規制
するために、第２のミラーボックス８のプーリー８ａの
近傍に植設されたピンであり、一方、上記第１のミラー
ボックス２の開口５の近傍には、このピン２０に当たり
、第２のミラーボックス９の回動範囲を規制するそれぞ
れの位置にピン２１．２１’が設けられている。

この実施例においては、第２のミラーボックス８がほは
゛９０°回動すると、その回動が規制されるようになっ
ている。

次に、その作用について説明する。

第３図に示す状態は、ブラウン管６に写った画像を、は
ぼブラウン管６と同一高さで、かつ、平行状態で見る場
合であり、このとき、ストッパシャフト１６に設けた係
止爪１７が第２のミラーボックス８の係止穴１８に係止
して、この第２のミラーボックス８の回動が固定されて
いる。

また、このとき、この実施例においては、第４図に示す
ように、第２のミラーボックス８に設けたピン２０が第
１のミラーボックス２に設けたピン２１に当って、この
第２のミラーボックス８が時計方向にそれ以上回動しな
いようになっている。

次に、第２のミラーボックス８を反時計方向に回動させ
、アイキャップ１０が上方に来るようにして、上方から
ファインダを覗きたい場合には、先ず、ストッパシャフ
ト１６を反時計方向に回動させて、その係止爪１７を第
２のミラーボックス８に設けた係止穴１８との係止がら
外す。

そして、この第２のミラーボックス８を反時計方向にほ
ぼ９０°回動させると、この第２のミラーボックス８に
設けたピン２０が第１のミラーボックス２に設けたピン
２１′に当たり、この第２のミラーボックス８がほぼ９
０°回動し、そのアイキャップ１０が上方に来た位置で
その回動が止まる。

この第２のミラーボックス８がこのように回動すると、
前記のように掛けられたベルト１２を介してフレーム７
に支持されたブラウン管６も連動して回動する。

このブラウン管６が支持されたフレーム７のプーリー７
ａの径と第２のミラーボックス８のプーリー８ａの径と
が同径とされているので、ブラウン管６は第２のミラー
ボックス８と同方向に同角度回動する。

そして、ストッパシャフト１６を時計方向に回動させて
、それに設けた係止爪１７を第２のミラーボックス８に
設けた係止穴１８に係止させて、この第２のミラーボッ
クス８が回動しないように固定する。

このように、第２のミラーボックス８を、第３図に示す
位置からほぼ９０°回動させて、そのアイキャップ１０
が上方に来て、上方がらファインダを覗くようにしても
、すなわち、ファインダを覗く位置が変化しているにも
かかわらず、ブラウン管６も同方向に同角度回動してい
るため、常に正常な画像を見ることができる。

また、第２のミラーボックス８は、上述のような回動の
他、任意の角度に回動させ、その位置を、ストッパシャ
フト１６の操作によって上述のように固定して、アイキ
ャップ１０が任意の位置でファインダを覗くこともでき
る。

この場合にも、当然にブラウン管６も連動するので、常
に正常な画像を見ることができる。

また、ブラウン管６の画像は、上記第１のミラー３によ
って反転するが、上記第２のミラー９によってさらに反
転して元のブラウン管６の画像の状態にもどるので、ブ
ラウン管６の画像が被写体と逆に写るような電気的手段
を行なう必要がない。

なお、以上の実施例においては、第２のミラーボックス
８の回動範囲を９０°以内に規制するためのピン２０，
２１．２１’による手段が設けられているが、この回動
範囲は、これに限られるものではない。

また、第２のミラーボックス８の回動位置を固定するた
めのストッパシャフト１６などによる回動固定手段は、
第２のミラーボックス８の回動に所定の摩擦があるよう
な場合には必ずしも必要ではなく、また、第２のミラー
ボックス８の回動が節動するような、いわゆるクリック
ストッパを設けてもよい。

この考案は、以上のように、内壁にほぼ４５°に傾斜さ
せて第１のミラーを固定させ、この第１のミラーの正面
に対してそれぞれほぼ４５°傾徐して対向する部分にそ
れぞれ開口を有し、がっ、テレビジョンカメラ本体内に
固定された第１のミラーボックスと、上記一方の開口部
に回動自在に取付けられ、内周に電子ビューファインダ
用のブラウン管がその前面を上記第１のミラーに向けて
固定され、外周にプーリーを有するフレームと、上記他
方の開口部に回動自在に取付けられ、その筒体の端部内
壁に上記第１のミラーとほぼ９０°の傾斜角をもって対
向するように第２のミラーが設けられ、この第２のミラ
ーを覗く接眼部が設けられ、さらに回動自在に取付けら
れた部分の外周に上記プーリーと同径のプーリーを有す
る第２のミラーボックスと、上記フレームのプーリーと
上記第２のミラーボックスのプーリーとの間で第１のミ
ラーボックスに回転自在に設けられた中継プーリーと、
上記フレームのプーリーと第２のミラーボックスのプー
リーと中継プーリーとにそれぞれ掛けられたベルトとよ
りなるテレビジョンカメラの電子ビューファインダ装置
としてので、電子ビューファインダ用のブランウ管を、
テレビジョンカメラ本体内に、そのレンズの軸方向に向
けて内蔵することができるので、テレビジョンカメラの
横幅を狭く小型にすることができ、また、ファインダの
接眼部を有する第２のミラーボックスの一部をテレビジ
ョンカメラ本体から露出させ、この第２のミラーボック
スを、その接眼部の覗き方向を横からあるいは上から覗
くように回動させると、それと連動して上記ブラウン管
も同方向に同角度回動するので、画像は常に正常に見え
るようになる。

また、接眼部１０を有する第２のミラーボックス８の回
動を、ブラウン管６を支持したフレーム７に伝動させる
には、歯車機構を用いることもできるが、歯車はその製
作が比較的に困難で、高価である。

そこで、この考案においては、ベルト伝動機構、すなわ
ち、第２のミラーボックス８に設けたプーリー８ａ、フ
レーム７に設けたプーリー７ａ、および中継プーリー１
１とにそれぞれ連繋させてベルト１２を掛けて、第２の
ミラーボックス８の回動をブラウン管６を支持したフレ
ーム７に伝動するように構成したので、その製作が比較
的に容易で、安価にすることができる。

なお、このベルト１２は、フレーム７のプーリー７ａの
一部に設けた係止片２２、および第２のミラーボックス
８のプーリー８ａの一部に設けた係止片２２′に固定さ
れてスリットをしないようになっており、したがって、
この場合、第２のミラーボックス８およびフレーム７は
１８０°以上の回動ができないが、実用上、この１８０
°の回動範囲で十分であるなお、このようなベルトの固
定は、ベルトがスリップしないように掛けられておれば
必ずしも必要でない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジョンカメラの電子ビューファイ
ンダ装置の一例を示す図、第２図は従来の他の一例を示
す図、第３図はこの考案のテレビジョンカメラの電子ビ
ューファインダ装置の一例を示す図、第４図は第３図の
Ａ−Ａ線における断面図、第５図は第４図の矢印Ｂ方向
から見た図、第６図は中継プーリーをその正面から見た
図である。 １・・・・・・テレビジョンカメラ本体、２・・・・・
・第１のミラーボックス、３・・・・・・第１のミラー
、４，５・・・・・・開口、６・・・・・・ブラウン管
、７・・・・・・フレーム、７ａ・・・・・・プーリー
、８・・・・・・第２のミラーボックス、８ａ・・・・
・・プーリー、９・・・・・・第２のミラー １０・・
・・・・アイキャップ、１１・・・・・・中継プーリー
、１２・・・・・・ベルト、１３・・・・・・弾性材、
１４・・・・・・板金、１６・・・・・・ストッパシャ
フト、１７・・・・・・係止爪、１８・・・・・・係止
穴、１９・・・・・・ピン、２０，２１．２１’・・・
・・・ピン、２２，２２′・・・・・・係止片、２３・
・・・・・アイリス表示板、２４・・・・・・レンズ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内壁にほぼ４５°に傾斜させて第１のミラーを固定させ
   、この第１のミラーの正面に対してそれぞれほぼ４５°
   傾斜して対向する部分にそれぞれ開口を有し、テレビジ
   ョンカメラ内に固定された第１のミラーボックスと、上
   記一方の開口部に回動自在に取付けられ、内周に電子ビ
   ューファインダ用のブラウン管がその前面を上記第１の
   ミラーに向けて固定され、外周にプーリーを有するフレ
   ームと、上記他方の開口部に回動自在に取付けられ、そ
   の筒体の端部内壁に上記第１のミラーとほぼ９０゜の傾
   斜角をもって対向するように第２のミラーが設けられ、
   この第２のミラーを覗く接眼部が設けられ、さらに回動
   自在に取付けられた部分の外周に上記プーリーと同径の
   プーリーを有する第２のミラーボックスと、上記フレー
   ムのプーリーと上記第２のミラーボックスのプーリーと
   の間で第１のミラーボックスに回転自在に設けられた中
   継プーリーと、上記フレームのプーリーと第２のミラー
   ボックスのプーリーと中継プーリーとにそれぞ゛れ掛け
   られたベルトとよりなるテレビジョンカメラの電子ビュ
   ーファインダ装置。