JPS5839830B2 - アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ - Google Patents

アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ

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JPS5839830B2
JPS5839830B2 JP49107618A JP10761874A JPS5839830B2 JP S5839830 B2 JPS5839830 B2 JP S5839830B2 JP 49107618 A JP49107618 A JP 49107618A JP 10761874 A JP10761874 A JP 10761874A JP S5839830 B2 JPS5839830 B2 JP S5839830B2
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JP
Japan
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amino
caprolactam
crystals
mother liquor
amount
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JP49107618A
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JPS5136478A (en
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文男 市村
善弘 芝井
健 世古口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はα−アミノ−ε−カプロラクタムの精製方法に
関するものである。
さらに詳しくはα−アミノ−ε−カプロラクタムの溶融
液を溶解度の変化が少ない有機溶媒中で高収量で結晶化
させて精製する方法に関するものである。
α−アミノ−ε−カプロラクタムは、必須アミノ酸とし
て飼料あるいは食品に添加されるリジンの前駆物質とし
て有用であることは公知であり、リジンを得るに当って
原料とするα−アミノ−ε−カプロラクタムに高い品位
が要求されることは、リジンの使途から考えて当然の帰
結である。
この精製方法に関し、工業的に有利な方法を提供するこ
とは、極めて大きな意義を有する。
有機化合物を結晶として採取する利点は、取扱い容易な
固体として取出すことだけでなく、結晶化段階において
精製効果が得られることに重要な意義がある。
有機化合物の精製方法において化合物を結晶として採取
する一般的な方法として再結晶方法があるが、この方法
を構成する基本的な原理は、溶媒に対する有機化合物の
溶解度の変化を利用するものであり、有機化合物が溶解
した均一液層からその溶解度を低下させて結晶を析出さ
せるものである。
したがって再結晶において高収量で精製結晶を得るため
には、使用する有機溶媒は、(1)精製しようとする有
機化合物の溶解度が結晶化前、后で大きく変化すること
と、(B)結晶化終了段階で溶解度が非常に小さくなる
ことが必要である。
しかしα−アミノ−ε−カプロラクタムの結晶化におい
て(4)および(B)を満足する物性を有する有機溶媒
を見出すこと、およびこの状態を与える操作条件を設定
することは極めて困難であり、再結晶が可能なりロロホ
ルムも再結晶操作の温度範囲にある60℃と10℃の間
で、α−アミノ−ε−カプロラクタムの溶解度(溶質、
9X100/溶質g十溶媒g)の差は62多と太きいが
、10℃の溶解度が18俤と大きく、結晶を分離した母
液中α−アミノーε−カブロラクタムウ5溶剤して残り
、結晶の収量が低下する。
このため工業的には母液中のα−アミノ−ε−カプロラ
クタムの回収に関して繁雑な操作を余線なくされるもの
である。
本発明はかかる欠点を排除するために、α−アミノ−ε
−カプロラクタムの結晶化精製法について検討した結果
、α−アミノ−ε−カプロラクタム溶融液を、溶解度の
変化中が小さくて再結晶溶媒としては適用できない有機
溶媒(シクロヘキサンあるいはシクロヘキセン)中で混
合しつつ冷却すれば、良好な精製効果を得るとともに、
極めて高収量で結晶化させ得ることを見出したものであ
る。
すなわち、本発明は組α−アミノーε−カプロラクタム
をその溶融点(72,5°C)以上に加熱して得られる
溶融液をシクロヘキサンあるいはシクロヘキセン中で混
合しつつ、前記溶融点(72,7°C)未満に冷却する
ことにより、α−アミノ−ε−カプロラクタムを晶析さ
せるものである。
具体的には、α−アミノ−ε−カプロラクタムの溶融点
未満に保たれたシクロヘキサンあるいはシクロヘキセン
の中に、溶融状態のα−アミノ−ε−カプロラクタムを
系内をかきまぜながら添加するか、あるいはα−アミノ
−ε−カプロムククムの溶融点以上に加熱されて2層に
分液した液をかきまぜながら溶融未満に温度を低下させ
結晶化させることにより、高品質の白色美麗な結晶が得
られる。
この場合、有機溶媒中に溶存して残るα−アミノ−ε−
カプロラクタムは非常に少ないので結晶収量が極めて高
く、母液からの繁雑な回収操作を回避することができる
本発明に適用する有機溶媒は、シクロヘキサンあるいは
シクロヘキセンであり、いずれも結晶化操作温度、例え
ば60’Cから10’Cの温度範囲において、溶解度の
変化はシクロヘキサン0.5多シクロヘキセン3.2俤
で5俤以内の変化中にある。
有機溶媒中で結晶化させる場合、組α−アミノーε−カ
プロラクタムは溶融状態であることが必要である。
またα−アミノ−ε−カプロラクタムは溶融点以下にな
ると、結晶化はほとんど終了するが、結晶化をより完全
にすることと、納品の分離操作を容易にするために結晶
化終了温度は10℃から40℃の範囲が適当である。
α−アミノ−ε−カプロラクタムに対する有機溶媒の使
用量が極端に多い場合は結晶収量低下と有機溶媒の回収
に多大の労力が必要となり有機溶媒使用量が少ない場合
は、結晶化における精製効果の悪化と、結晶の分離操作
が容易でなくなるので、処理するα−アミノ−ε−カプ
ロラクタムの重量に対して1層2倍〜3倍の重量に相当
する量の有機溶媒を使用するのが適正である。
実施例 1 温度計とかきまぜ機および溶媒蒸気の逸出を防ぐための
冷却器を備えた500CCの4つ目フラスコの中で10
0gのシクロヘキセンを10℃に維持し、この中に80
’Cに加温して溶融状態にある組α−アミノーε−カプ
ロラクタム100gを滴下ロートから徐々に添加すると
、α−アミノ−ε5カプロラクタムは溶媒中で結晶化し
た。
溶融状態のα−アミノ−ε−カプロラクタムの添加を終
了させた後、4つロフラスコからスラリーの全量を取出
し、温度を10°Cに維持しながら減圧口過して母液と
結晶を分別せしめ、この結晶を乾燥すると精α−アミノ
ーε−カプロラクタムの白色結晶98.7gが得られた
結晶の溶融状態のハーゼン色数は650から120に向
上した。
一方結晶を0別した母液をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、母液中に溶存して残ったα−アミノ−ε
−カプロラクタムの量は0.7gであった。
実施例 2 実施例1の4つ目フラスコ中にシクロヘキセン100g
と、α−アミノ−ε−カプロラクタム100gを仕込み
80℃に加温すると、組α−アミノーε−カプロラクタ
ムは液状となり、シクロヘキセン層と分液して2層にな
った。
この液をかきまぜながら温度を20℃に低下させると結
晶が析出してスラリー状になるのでこの全量を取出して
温度を20’Cに維持しながら減圧口過し、母液と結晶
を分別した。
結晶を乾燥して得た精α−アミノーε−カプロラクタム
の量は98.8gであり、結晶の溶融状態におけるハー
ゼン色数は650から90に向上した。
一方結晶を分別した母液をガスクロマトグラフィーで分
析したところ、母液中に溶存して残ったα−アミノ−ε
−カプロラクタムの量はo、sgであった。
実施例 3 有機溶媒としてシクロヘキサンを用い、実施例1と同様
の操作で組α−アミノーε−カプロラクタム100gを
精製した場合、精α−アミノーε−カプロラクタムの結
晶採取量は99.49であり、この結晶ハーゼン色数は
650から85に向上した。
一方母液中に溶存して残ったα−アミノ−ε−カプロラ
クタムの量は0.2gと少なかった。
実施例 4 実施例2の操作でシクロヘキサンを溶媒にして組α−ア
ミノーε−カプロラクタム10CBi’を精製し、精α
−アミノーε−カプロラクタムの結晶99、LS’が得
られ、結晶溶融時のハーゼン色数が650から90に向
上した。
また母液中に溶存して残ったα−アミノ−ε−カプロラ
クタムの全量は0,4gであった。
比較例 クロロホルム100gを用いて実施例2と同じ操作を行
むうと、80℃で組α−アミノーε−カプロラクタム1
00gは、完全に溶解して均一液層になり温度を低下さ
せると結晶が析出した。
この結晶を減圧口過後、母液と分離し乾燥したら精α−
アミノーカプロラクタムの結晶78.5&が得られ、結
晶溶融時のハーゼン色数は650から120に向上した
一方母液中に溶存して残ったα−アミノ7ε−カブロラ
ククムの量は22.1gで実施例に比轄して非常に多か
った。
この母液からα−アミノ−ε−カプロラクタムを回収し
精製するため、溶媒を減圧で全量除去した後、22gの
クロロホルムで再度再結晶して精製した。
結晶としてびられたα−アミノ−ε−カプロラクタムは
17gであり、この結晶の溶融時のハーゼン色数は27
9で初めに得られた78.59の結晶の品位に達しなか
った。
またこの場合の再結晶母液中にα−アミノ−ε−カプロ
ラクタムが4.0g残存していた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粗α−アミノーε−カプロラクタムをその溶融点以
    上に加熱して得られる溶融液を、シクロヘキサンあるい
    はシクロヘキサン中で混合しつつ前記溶融点未満に冷却
    することにより、α−アミノ−ε−カプロラクタムを晶
    析させることを特徴とするα−アミノ−ε−カプロラク
    タムの精製方法。
JP49107618A 1974-09-20 1974-09-20 アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ Expired JPS5839830B2 (ja)

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JP49107618A JPS5839830B2 (ja) 1974-09-20 1974-09-20 アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ

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JP49107618A JPS5839830B2 (ja) 1974-09-20 1974-09-20 アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ

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JPS5136478A JPS5136478A (en) 1976-03-27
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JP49107618A Expired JPS5839830B2 (ja) 1974-09-20 1974-09-20 アルフア − アミノ − イプシロン − カプロラクタム ノ セイセイホウホウ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH044938B2 (ja) * 1984-04-20 1992-01-29

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JPH044938B2 (ja) * 1984-04-20 1992-01-29

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JPS5136478A (en) 1976-03-27

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