JPS583889Y2 - 地下連結用蓋の開蓋機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は上下水道用蓋、電力、電気通信用蓋、及びガス
用蓋等の地下連結用蓋を開蓋する機構に関する。

従来の開蓋機構は蓋の周縁の一部にバール孔、鍵穴を穿
設しておき、まずバール孔に長尺のバールを挿入し、バ
ールの一端を受枠内周上縁部に当て、この当てた個所を
コテ支点としてバールを倒し込んで蓋を持ち上げ、次に
鍵穴に持ち上げ金具の先端を挿入し、その先端を鍵穴の
蓋裏面に係止し、持ち上げ金具を手で持って蓋を旋回せ
しめ、開蓋せしめていた。

そのため開蓋のため二段階の分離した作業をせねばなら
ず、非能率的であるとともに、長尺で重いバールを使用
するので運搬上不利となっていた。

本考案はこれらの欠点を解消した地下連結用蓋の開蓋機
構を提供せんとするものである。

この考案は上部に操作ハンドル部５を有するネジ棒６と
同ネジ棒６に螺合してなる係止片７とからなる開蓋器具
と、蓋１の周縁部に設けた前記開蓋器具を挿入するため
の孔２と、開孔２付近の蓋１の裏面に形成した前記係止
片７の回転防止のための突起８と、前記孔２の直下にあ
って、且つ、受枠３に設けられた棚部４との組合せから
なることを特徴とする地下連結用蓋の開蓋機構に係るも
のである。

ここで孔２は専用に蓋１を穿設せずともバール孔、鍵穴
等の他目的の孔を使用してもよい。

又棚部４は受枠内周面に既に他目的のため形成されてお
ればそれを利用して専用に形成せずどもよい。

更に操作ハンドル部５はネジ棒６に着脱自在に取付けら
れておってもよい。

いずれの実施態様も本考案に包含されるものである。

なお図中８は孔２付近の蓋１裏面に形成した係止片７の
回転防止突起であって、ネジ軸の持ち上げ方向の回転方
向に同行して回転しない様にするためのものであり、９
は同回転防止突起と同作用を行わせしめるため係止片７
に連結した回転止ハンドルである。

本考案によれば蓋１、受枠３と別体のネジ棒６の下部及
び同ネジ棒に螺合した係止片７を孔２に挿入し、同ネジ
棒６の下端を受枠３の棚部４上面に当接せしめるととも
に、係止片７を蓋裏面に係止せしめる。

第１図の実施例では※形状の係止片７を孔２の長手方向
に一致させて孔２内に挿入し、その後９０°回転せしめ
蓋裏面の回転防止突起８に係合せしめ、ネジ棒６をこの
状態で回転せしめることによってネジ棒６の下端は下方
に伸びてゆき、棚部４上に当接することとなる。

第２図の実施例ではネジ棒６の下部及び係止片７を孔２
内に挿入し、棚部４上面に当接させ、全体を９０°回転
せしめ、その後回転止ハンドル９を回転しない様に手で
もって保持し、一方操作ハンドル５を回転せしめ係止片
７を蓋裏面に圧接させる。

係止片７の蓋裏面への係止は本実施例に限るものではな
い。

この様に、ネジ棒６の下端を棚部４上面に当接し、又係
止片７を蓋裏面に係止せしめ、この状態で操作ハンドル
部５を操作してネジ棒６を回転せしめれば、係止片７が
回転せず蓋１に固定状態となっているため、ネジ棒６の
下端と係止片７との距離がひろがり、蓋１は持ち上げら
れる。

この時操作ハンドル５に加える力はネジ棒６によって倍
加され、喰込み、錆、土砂のかみこみによってあけにく
い状態の蓋をも楽に持ち上げることができる。

ある程度持ち上げられたら、操作ハンドル５を手で掴ん
で持ち上げ、旋回せしめるこによって蓋１を開くことが
できる。

以上の様に、本考案によれば蓋１を開くにはネジ棒６に
操作ハンドル部５と係止片７とを取付けた開蓋器具のみ
を用意すればよく、この開蓋器具によって蓋１の持ち上
げと旋回を連続作業として行え、開蓋作業が簡易になる
とともに、小型、軽量であるので運搬、操作が容易とな
るという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は本考案の開蓋器具の実施例を示す斜視図、
第３図は本考案地下連結用蓋の開蓋機構の一例を示す説
明図、第４図は開蓋の裏面を示す斜視図である。 １：蓋、２：孔、３：受枠、４：棚部、５：操作ハンド
ル部、６：ネジ棒、７：係止片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上部に操作ハンドル部５を有するネジ棒６と同ネジ棒６
   に螺合してなる係止片７とからなる開蓋器具と、蓋１の
   周縁部に設けた前記開蓋器具を挿入するための孔２と、
   開孔２付近の蓋１の裏面に形成した前記係止片７の回転
   防止のための突起８と、前記孔２の直下にあって、且つ
   、受枠３に設けられた棚部４との組合せからなることを
   特徴とする地下連結用蓋の開蓋機構。