JPS5838204Y2 - 復帰補償形電磁弁 - Google Patents

復帰補償形電磁弁

Info

Publication number
JPS5838204Y2
JPS5838204Y2 JP15867576U JP15867576U JPS5838204Y2 JP S5838204 Y2 JPS5838204 Y2 JP S5838204Y2 JP 15867576 U JP15867576 U JP 15867576U JP 15867576 U JP15867576 U JP 15867576U JP S5838204 Y2 JPS5838204 Y2 JP S5838204Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
spool
force
chamber
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15867576U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5375825U (ja
Inventor
尚武 小根山
陽一 服部
Original Assignee
焼結金属工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 焼結金属工業株式会社 filed Critical 焼結金属工業株式会社
Priority to JP15867576U priority Critical patent/JPS5838204Y2/ja
Publication of JPS5375825U publication Critical patent/JPS5375825U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5838204Y2 publication Critical patent/JPS5838204Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Servomotors (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 利用分野 本考案は、長期通電後の復帰動作が確実な復帰補償形電
磁弁に関するものである。
従来技術とその問題点 スプールの両端にソレノイドによる作用力と復帰スプリ
ングによる作用力とを対抗状に作用させ、これらの作用
力によってスプールを駆動、復帰させるようにした電磁
弁は一般に使用されているが、この種電磁弁においては
、ソレノイドへの通電による可動鉄心の吸着によってス
プールを一方の切換位置に長期間保持しておくと、弁部
の摺動抵抗力あるいは固着力が増大したり、更にはソレ
ノイドの固定鉄心と可動鉄心とが吸着面で接着現象を生
じる傾向があり、そのため、いざというときに復帰スプ
リングの作用力のみでは力が不足して弁が切換わらない
という事態を招き易い。
問題点の分析 このような問題は、復帰時の作用力を増大させることに
よって解決することができるが、上記電磁弁におしては
、ソレノイド及びスプリングがそれぞれ第3図にA、B
として示すような特性を有しており、これらの関係は、
スプールのストロークLの全域においてソレノイドAの
作用力が復帰スプリングBの作用力を上回るものでなけ
ればならない。
従って、同図にB1として示すように復帰スプリングの
ばね定数を大きくすることによって復帰時の作用力をF
aからF。
1で増大させようとすれば、A1として示すような大形
のソレノイドが必要となり、また、B2のように復帰ス
プリングの荷重を大きくすると、ソレノイドはA2に示
すように大形化する。
また、ソレノイドは強い非線形特性を示して立ち上がる
吸引力特性を有するため、ソレノイド吸着時の吸着力F
bはスプリングの付勢力Faを大幅に上オわってし昔い
、しかもこの作用力の差Fb−Faは伺等必要のないも
のである。
従ってソレノイドの吸着時(第3図のストロ−20点)
に流体圧力による作用力F、を復帰スプリングの付勢力
Faと協同させてFbをT1わるF a 十F pなる
作用力としてスプールに作用させるようにすれば、ソレ
ノイドを大形化することなくスプールを駆動させること
ができると共に、ソレノイド非通電時に大きな作用力に
てスプールを復帰させることが可能となる。
本考案の技術的課題 本考案の課題は、復帰スプリングの作用力を増大させる
ことなく、ソレノイドの吸着端においてのみスプールの
端部に流体圧作用力を加えるようにすることである。
技術的手段 上記課題解決のため講じた技術的手段は、ソレノイドへ
の通電による可動鉄心の吸着時に供給ポートに連通ずる
通電開シリンダポートと復帰スプリングを内装したスプ
ール端の作用室との間に、絞りと調圧装置とを直列に接
続したことである。
作用 上記技術的手段は次のように作用する。
即ちソレノイドへ通電すると、スプールが復帰スプリン
グを圧縮して移動し、各ポート間の流体の流れ方向が切
換わる。
このとき、上記スプールの切換途中において作用室と供
給ポートとがシリンダポートを介して連通ずるが、圧力
流体は絞りの遅延効果によって直ちに作用室へ流入する
ことはなく、スプールがストローク端に達する頃、即ち
ソレノイドが吸着端に到達する頃に作用室へ流入し、調
圧装置によって作用室内の流体圧力がその作用力と復帰
スプリングの付勢力との合成力がソレノイドの吸着端に
おける吸着力を超えないような設定圧力に調圧保持され
る。
従って、スプール端には、復帰スプリングの作用力と流
体圧作用力との合成力がソレノイドの吸着力に抗して作
用することになり、この合成力は上記吸着力よりも小さ
く且つ復帰スプリングの作用力よりは太きい。
通電を解除すると、上記合成力によってスプールが始動
し、初期の位置へと復帰する。
本考案における特有の効果 本考案は、次のような特有の効果を生じる。
即ち、流体圧力を加えることによってスプールの復帰力
を増大させるようにしたので、例えば実公昭47−39
365号公報に示されたもののように電磁石を備えた衝
撃装置が必要なく、衝撃音や衝撃に伴う摩耗等も発生し
にくい。
実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら詳細に説明
する。
第1図及び第2図に示す第1実施例において、1は弁本
体であって、圧力流体の供給ポート2、通電開シリンダ
ボート3、通電開シリンダーポート4、及び排出ポート
5,6を備え、該弁本体1内に形成上た上記各ポートに
通じる弁室7内には、弁本体の一側に配設したソレノイ
ド9の可動鉄心により駆動された各ポート間の流体の流
れ方向を切換えるスプール8を摺動自在に挿嵌し、弁本
体の他側にカバー12とスプール8とによって区画形成
された作用室10内には、スプールの復帰スプリング1
1を内装している。
また、弁本体1には、通電開シリンダポート3からの圧
力流体を作用室10へ導くための連通路13を穿設し、
該連通路13と作用室10との間には上記カバー12に
形成した絞り20及び流体の調圧装置14を介在せしめ
ている。
上記調圧装置14は、カバー12に穿設した孔15の上
部に、弁座18を境にして互いに連通ずる1炭室16と
、孔15内に摺動自在に密嵌した隔板19により区画さ
れた容積が可変の2炭室17とを形成し、1炭室16は
、絞り20を介して連通路13と連通せしめると共にそ
の内部にステム22を有する弁体21を弱いスプリング
23で付勢させて弁座18に対向配設し、また2炭室1
γは連通孔24により作用室10と連通せしめると共に
、隔板19に設けた通孔26と通じる弁座25を該2炭
室1γ内に開口させ、該隔板19の背部には、通孔28
を備えた調節栓2γを外部から回動自在に螺着すること
により外部と通じる背室29を形成し、該背室29内に
おける調節栓27と隔板19との間には比較的強い調圧
スプリング30を介装して、該調圧スプリングで隔板1
9を付勢することにより弁座25を前記ステム22に圧
接せしめ、而して該弁座25とステム22との接離によ
り2炭室1γと背室29とが通断するように構成してい
る。
上記隔板19は、公知のピストン式やダイヤフラム式あ
るいはベローズ式等任意の形態とすることができ、昔た
2炭室17における該隔板19の受圧面積は、弁座18
のそれより数段大きくなしてあり、更に絞り20以後2
次室171での流体充填容積は、スフヒル8の移動に伴
なう作用室10の容積拡大分より数段大きくすることが
好ましい。
第1図は、ソレノイド9が非通電で復帰スプリング11
の付勢力によりスプール8が第1切換位置にある場合を
示し、か\るとき、供給ポート2は通電開シリンダポー
ト4に連通し、通電開シリンダポート3は排出ポート5
に連通しているから、絞り20以後調圧装置14及び作
用室10は流体が排除されて無加圧状態となっており、
弱いスプリング23に付勢された弁体21ば、強い調圧
スプリング30に付勢された隔板19に押し上げられで
弁座18を離間し、それを全開状態に保持している。
即ち、この第1切換位置においては、在来の単なるスプ
リング復帰形電磁弁と何等機能上の差異はない。
ソレノイド9に通電すると、該ソレノイド9と復帰スプ
リング11との作用力が第3図にA、Bとして示す関係
(在来の電磁弁と何等変るところかない。
)にあるから、スプール8は復帰スプリング11に抗し
て直ちに左方へ押しやられ、第2図に示すように供給ポ
ート2と通電開シリンダポート3とが連通し、且つ通電
開シリンダポート4と排出ポート6とが連通ずる第2切
換位置に切換わる。
而して、スプール8が第2切換位置に至ると、通電開シ
リンダポート3へ供給ポート2から圧力流体が供給され
るので、その一部が連通路13から絞り20を介して調
圧機構14の1炭室16゜全開状態にある弁座18及び
2炭室17を経て作用室10に徐徐に流入し、そして該
作用室10内の流体圧力が徐徐に高するにつれ、該流体
圧力は隔板19に作用力を及ぼして該隔板を調圧スプリ
ング30の付勢力に抗して移動せしめ、そのため弁体2
1は弁座18に接近し、ついには該弁座18に当接して
それを全閉状態に至らしめ、この全閉状態になったとき
の2炭室17及び作用室10内の流体圧力は、圧縮せし
められた調圧スプリング30の作用力と平衡する値であ
り、この流体圧力が前記復帰スプリング11と協同して
スプール8の端面に作用する。
即ち、第3図において、絞り20における遅延効果によ
りスプール8の切換わったあと一定時間経過後に、作用
室10内の流体圧力による作用力F、と復帰スプリング
11の付勢力Faとの合成力Fa+Fpがスプール8に
作用する訳で、この合成力は、ソレノイド9の吸着力F
bよりは小さいが復帰スプリング11の付勢力Faより
は遥かに大きい。
こ\でソレノイド90通電が解除されると、スプール8
は、復帰スプリング11の付勢力Faと流体圧力による
作用力F との合成力Fa+Fpにより第1切換位置に
押しやられる。
このときスプール8の移動に伴ない作用室10の容積が
変化して該室内の流体圧力が減少する傾向を示す力\ス
プールの摺動抵抗は始動時に最大値を示し、いつたん始
動抵抗に打ち勝って移動をはじめれば上記圧力低下があ
っても実際上特に支障がないのが普通であり、しかも作
用室内の流体圧力の低下が生じると隔板19への流体に
よる作用力が減じ、これに調圧スプリング30が応動し
て隔板19を介して弁体21を弁座18から離間せしめ
、開口した該弁座18を通じて1炭室1G内に充満して
いる高圧流体が作用室10内に流入するから、スプール
8の作動時における流体圧力低下に基ずく障害はない。
こうしてスプール8が第1切換位置に復帰してしばらく
0時間経過すると、作用室10内の圧力流体が絞り20
を介して連通路13から通電開シリンダポート3に合流
して排出ポート5から放出されるため、作用室10が無
加圧状態即ち第1図に示す状態に復帰する。
上記の説明から明らかなように、絞り20ば、通電時及
び非通電時ともソレノイド9の作動時間に対して作用室
10内における流体圧力の昇降時間を遅らせる遅延機構
としての役割をになうものであり、普た上記流体圧力に
よる作用力Fpは、供給ポート2に供給される流体圧力
に応じて調節栓27を回動して調圧スプリング30の圧
縮度を調節することにより任意に設定することができ、
更に、隔板19の通孔26は、常時は弁体21のステム
22が弁座25に当接しているため閉鎖されているが、
作用室10内の流体圧力が設之圧力を越えた場合に、隔
板19のステム22からの離間により開口して余剰流体
を背室29から外部に放出し、それによって作用室10
を常時設定圧力に保持する機能を有するもので、弁座1
8部のリーフなどに伴なうスプールの誤作動を回避する
ものである。
第4図は、作用室10の過剰圧防止機構の異なる実施例
を示すもので、上記第1実施例においては、隔板19に
通孔26を設けてステム22により開閉する機構となし
ている75へ通孔26を設けずに、作用室10の外部に
スプリング32と弁体33とからなるリリーフ弁31を
設けた構成としている。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の第1実症例を示す異なる切
換位置での断面図、第3図はスプールに加わる各作用力
の関係を示す説明図、第4図は作用室の過剰圧防止機構
の異なる実施例を示す要部断面図、第5図は調圧装置の
異なる実施例の部分説明図である。 2・・・・・・供給ポート、3,4・・・・・・シリン
ダポート、5.6・・・・・・排出ポート、7・・・・
・・弁室、8・・・・・・スプール、9・・・・・・ソ
レノイド、10・・・・・・作用室、11・・・・・・
復帰スプリング、14・・・・・・調圧装置、20・・
・・・・絞り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 圧力流体の供給ポート、シリンダポート及び排出ポート
    と通じる弁室内に、上記各ポート間における流体の流れ
    方向を切換えるスプールをソレノイド及び復帰スプリン
    グにより駆動復帰可能に挿嵌したものにおいて、ソレノ
    イドへの通電による可動鉄心吸着時に供給ポートに連通
    ずる通電量シリンダポートと復帰スプリングを内装した
    スプール端の作用室との間に、絞りと調圧装置とを直列
    に接続せしめた復帰補償形電磁弁。
JP15867576U 1976-11-27 1976-11-27 復帰補償形電磁弁 Expired JPS5838204Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15867576U JPS5838204Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 復帰補償形電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15867576U JPS5838204Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 復帰補償形電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5375825U JPS5375825U (ja) 1978-06-24
JPS5838204Y2 true JPS5838204Y2 (ja) 1983-08-29

Family

ID=28766657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15867576U Expired JPS5838204Y2 (ja) 1976-11-27 1976-11-27 復帰補償形電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5838204Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5375825U (ja) 1978-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5815707Y2 (ja) パイロット形方向切換弁
JP3124804B2 (ja) 制御ないし調整可能な液圧式衝撃ダンパ
JPH07103942B2 (ja) 油圧パイロットバルブ装置
US5765515A (en) Controllable hydraulic valve operating mechanism
US3371759A (en) Clutch control for mechanical devices
US4130127A (en) Accumulator changing valve
US4886091A (en) Anti-shock directional control fluid valve
JPS5838204Y2 (ja) 復帰補償形電磁弁
JPH0324386A (ja) 流体放出弁組立体
JPS5833950B2 (ja) 流体制御弁
JPH0429878B2 (ja)
JPH06100297B2 (ja) 流体制御弁
JPH05202707A (ja) エンジンの動弁装置
JPS6225764Y2 (ja)
JPS6114647Y2 (ja)
JPS5831008Y2 (ja) 電磁制御弁
JPS62103214A (ja) サブエア−タンクつき車高調整装置
JPS6138344U (ja) 減衰力可変型液圧緩衝器
US2613648A (en) Throttle control device
JPH07317428A (ja) 扉開閉装置
JP2746857B2 (ja) ショックレスバルブ
JPS62465Y2 (ja)
JPH0755355Y2 (ja) ポンプの吐出特性制御装置
JPS6126691Y2 (ja)
JPS6153584B2 (ja)