JPS5837414B2 - 空ボビンストツク装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はワイングーから払い出された空ボビンを精紡機
に返送するための搬送兼ストック装置および該精紡機の
前面長手方向に付設されたトランスポートバンドヘ該空
ボビンを供給するための装置に関するもので非常に簡単
なシステムと装置を用いることによって従来技術が持っ
ている技術的諸問題点を全面的に隔決し、併せて設備費
、運転管理費の大巾な低減を計ることを目的としたもの
である。

従来技術 精紡機で巻上げられた管糸をワインダーに送り該ワイン
ダーで巻取って、該ワインダーより払い出された空ボビ
ンを該精紡機へ返送する途中で一時ストックする必要が
あり、従来はワインダーから払い出された空ボビンをス
トック装置へ搬送する途中定ピンチ送り装置等でボビン
のピンチを規制し残糸付ボビンを除去した後一担空ボビ
ンホンパーに投入し、一時ストックをした後次工程の要
求に応じてホッパ一下部から１本づつ再び搬送ピンチを
規制して取り出す方法がとられている。

しかしこのような方法は、該ホツパーから取り出すとき
の方向規制装置が複雑であり方向が逆になったり、又ホ
ツパー内でブリッジを発生するのでブリッジ破壊装置が
必要であり該ブリッジ破壊装置を付設してもブリッジ発
生を絶無にすることは困難であり、しかも該ブリッジ破
壊装置による空ボビンの損傷等の問題があり未だ解決に
到っていなかった。

本発明者らは上記問題点解決のため精紡機の頭上にベル
トコンベヤを設置し、該ベルトコンベヤを常時駆動させ
て、該ベルトコンベヤの進行方向と同方向に空ボビンの
径の大きい方を向けて、該ベルトコンベヤ上に該空ボビ
ンを載せて搬送しなから該空ボビンを長さ方向に順次空
ボビンストッパーを介して一列にストソクし、該精紡機
前面長手方向に付設されたトランスポートバンドヘ該空
ボビンを供給するようにした空ボビンストックコンベヤ
を開発したが、空ボビンの供給能力を上げるために、コ
ンベヤの速度を上げると、空ボビンの通過速度に空ボビ
ンストッパーの速度が追随出来なくなり空ボビンが一度
に２本供給されたり、空ボビンストッパーのソメ先とコ
ンベヤベルトで空ボビンをはさみ込んだりするトラブル
が発生し、確実性に欠けていた。

発明の構成 本発明は前記ストッパーの形状を変え、ソメの長さにあ
る制限をつけることによって前記空ボビンストッパーが
有している諸問題を全面的に解決しコンベヤの速度に関
係なく、またストッパーの回転速度に関係なく空ボビン
の供給能力を上げるようにしたものである。

以下本発明を図面および実施例に基づいて詳細に謂明す
る。

以下の実施例は、本発明の装置を、ワイングー直結型精
紡機の該精紡機前面に設けたトランスポートバンド上へ
空ボビンを供給するための空ボビンの搬送兼ストック装
置として用いたものである。

第１図は両側にスピンドルが配列されている精紡機に本
発明の方式を適用した実施例の一つでその平面図を示し
、第２図は第１図の側面図、第３図は第２図の部分拡大
図である。

精紡機０２のＲ側、Ｌ側の機台に沿って該精紡機０２へ
の空ボビン１８の受入および該精紡機０２から玉揚され
た管糸１９の次工程への供給を行うためのトランスポー
トバンド０１が付設されている。

該トランスポートバンド０１はその上面全周に該精紡機
０２のスピンドルピッチの半分のピッチでペッグ０１−
２を有し、そのＯＥ側で上昇し、精紡機０２より玉揚さ
れた管糸１９を次工程へ供給するための管糸シュート０
４まで延びている。

該管糸１９は該トランスポートバンド０１の一方向への
間歇回動により該管糸シュート０４まで移送され適当な
管糸取外装置によってペッグ０１−２から外され、Ｒ側
、Ｌ側共通の管糸シュート０４を介して管糸供給装置０
５へ送られる。

該管糸シュート０４には異形管糸払出装置が付設され、
異形管糸は系外へ払出され、正常管糸のみが該管糸供給
装置０５へ次送されるようになっている。

該管糸供給装置０５に投入された管糸１９は適当に端糸
処理をし、ワインダー側からの要求信号により該管糸供
給装置０５からワインダー前面長手方向に付設した管糸
コンベヤ０６へ供給され、更に途中マガジンゲートおよ
びマガジン０７を介してワインダー０８へ供給され該管
糸１９は巻取られる。

ワインダー０８より払い出された空ボビン１８は第１図
、第２図に示す空ボビンコンベヤ０９へ払出され該空ボ
ビンコンベヤ０９の立上り部で空ボビン１８の搬送ピッ
チを統一し、傾斜部に取付られた残糸付ボビン払出装置
１１にて残糸付ボビンを系外に払い出し、残糸のない正
常な空ボビン１８のみを空ボビンシュー｝０９−２１を
介して空ボビン整列装置１３へ搬送するようになってい
る。

該空ボビン整列装置１３は空ボビン１８の方向を揃える
ためのもので、第４図および第５図（第５図は第４図の
側面図を示す）に示す丸ベルト１ ３−１ ． １３−
１’の間隔を該空ボビン１８の重心の位置より太い方で
しかも最大径より小さい寸法になるようにベルトガイド
１３−４．１３−４’により規制されており、第４図に
示すように該空ボビン１８は、１ ８−Ｄ ， １ ８
−Ｅ ．１ ８−Ｆ ， １ ８−Ｇ， １ ８−Ｈ．
１ ８−Ｉのようにボビン径の太い方を進行方向に揃
えて、次工程の本発明の空ボビンストソクコンベヤ１４
等からなる空ボビンストック装置へ送られるようになっ
ている。

第６図は該空ボビンストックコンベヤ１４の構成を訝明
するための側面図、第１図はその先端部に付設されてい
る空ボビンストッパーの拡大図、第８図は第６図の中間
断面図である。

該空ボビンス１・ツクコンベヤ１４は第６図、第８図に
示すように平ベルト１４−ｉ，駆動プーリー１４−２、
リターンプーリー１４−３、アイドラ−１４−４、１４
−５、テンションプーリー１４−６、ベルト受１４−７
、側面カバー１ ４−８ ． １ ４−８’、上部カバ
ー１４−９により構成され、その先端部に空ボビンスト
ッパー１５が付設されている。

空ボビン整列装置１３よりボビン径の大きい方を進行方
向に揃えて該平ベルト１４−１に移載された空ボビン１
８は順次１列に搬送され、通常運転時はその最先端の空
ボビン１８が該空ボビンストッパー１５により把持され
順次後続の該空ホビン１８もストソクされる。

該空ボビン１８が停止ストツクされているときも平ベル
ト１４−１は常時ベルト受１４−１と該空ボビン１８の
間をスリソプしながら駆動しているので該空ボビンスト
ックコンベヤ１４は該空ボビン１８の搬送とスト゛ノク
の両方の機能を有している。

該空ボビンストッパー１５は、第７図で示されるように
、前・後端部に爪を有し、支持軸１５−２を中心にある
角度だけ回転するようになっているステープル型（ｌ−
ｌ型）のスト゛７パーであり、該空ボビンストッパー１
５が閉のときは第７図の実線１５−１の状態に、開のと
きは二点鎖線１５−３の状態になるように構成されてい
る。

このとき該空ボビンストッパー１５の先端で空ボビン１
８の先端を持ち上げないようにするため空ボビン持上防
止用バー１５−４が第７図に示すように付設されている
。

今、空ボビン１８の太い方の径をｄａ，細い方の径をｄ
ｂとし、また第７図に示すように空ボビンストンパー１
５が閉の状態１５−１のときの先端部爪先の下端と空ボ
ビンストックコンベヤ１４の平ベルＮ４−１との距離を
ｔ２、後端部爪先と平ベルト１４−１との距離をｔ４、
ストッハー１５が開の状態１５−３のときの先端部爪先
と平ベルＮ４−１との距離をｔ１、後端部爪先と平ベル
［４−１との距離をｔ３、該空ボビンストッパー１５が
回動しているときの先端部爪先と平ベルト１４−１との
距離をｔＸ、その時の後端部爪先と平ベルト１４−１と
の距離をｔｙとするとの関係を満足するように該空ボビ
ンストッパー１５の形状が決められている。

即ちｔｘ＝ｄａとなったとき把持されていた空ボビン１
８は開放されシュートｌ６−３へ投入される。

把持されていた空ボビン１８が開放される瞬間に後端部
爪先のｔｙはｄａより小さくなっているため平ベルト１
４−１の速度および該空ボビンストッパー１５の回転速
度に関係なく後続の空ボビン１８を後端部爪先で確実に
ストップさせることができ、いかなる条件のときも２本
同時に供給しないように配慮してある。

第３図に示すようにトランスポートバンド０１のＧＥ側
の端錘部のスピンドルのセンターから（ Ｎ＋１／２）
ｘＬ（ＮはＯまたは正の整数、Ｌは精紡機のスピンドル
ピッチ）の距離だけ外れた所にシュート１６−４、空ボ
ビン受１７−１、空ボビン受回転軸１１−２、空ボビン
ガイド１７−３よりなる空ボビン供給部１γを有してお
り、通常空ボビン受１７−１が閉止の状態を検出器ＬＳ
０１で確認（第１１図リレーＲ１がＯＮ）Ｌ，ておれば
該空ボビン受１１−１に空ボビン１８が１本ストックさ
れこれを検出器Ｌ Ｓ ０ ３で確認（第１１図リレー
Ｒ３がＯＮ）し、トランスポートハンド０１が所定の位
置で停止していることを確認すると空ボビン受１１−１
は開になり該空ボビン１８は空ボビンガイド１１−３を
介して落下し、ペッグ０１−２に受入れられるようにな
っている。

該空ボビン１８の受入を検出器Ｌ８１８で確認し、空ボ
ビン受１１−１は閉止し、これを検出器ＬＳＯＩにて確
認（第１１図リレーＲ１がＯＮ）し、そのとき次工程の
管糸払出要求信号が出ていたらトランスポートバンド０
１は起動し、■ピンチ移動する。

空ボビン受１γ−１が閉（第１１図リレーＲ１がＯＮ）
で該空ボビン受１７−１に空ポビン１８が無く（第１１
図リレーＲ３がＯＦＦ）、空ボビンストッパー１５の所
に空ポビン１８がストツクされていることを検出器Ｌ
Ｓ ０ ５にて確認すると該空ボビンストッパー１５は
開の状態（第１１図リレーＲ５がＯＮ）になり空ボビン
ストックコンベヤ１４にストツクされている空ボビン１
８のうちの最先端の空ボビン１８が１本、空ボビンシュ
−１−１６−３を介して回転軸１６−２を介したＲ，Ｌ
切替ゲート’ｉ６−１から或るＲ，Ｌ切替装置１６を通
ってシュート１６−４の下端部に設けられた該空ボビン
受１７−１に再び落下し、ストツクされるようになって
いる。

該Ｒ，Ｌ切替ゲート１６−１の制御は第１１図に示すよ
うにリレーＲ３とＲ４を使用し、Ｒ側優先回路にし、Ｒ
側完了後Ｌ側に切替るようになっている。

発明の効果 本発明の装置は空ボビンの搬送機能とストック機能を有
するものであり、従来のような特別なストック装置が不
要になり、しかも空ボビンの同時２本供給とかまたスト
ッパーとコンベヤベルトテのはさみ込みの問題は全面的
に解決されるばかりでナく、コンベヤの速度、空ボビン
ストソパ一の回転速度に関係なく確実に１本ずつ供給出
来るようになり、空ボヒツの次工程への供給能力を大巾
に向上することが可能になり、従ってまた従来方法では
必ず必要であったブリッジブレーカー等のトラブル対策
も不要になり、運転、保守が容易になるばかりでなく設
備費も極めて廉価になり、不発明を本実施例のように精
紡機とワインダーを直結したシステムに応用すると著し
い効果を上げることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は不発明の一実施例を示す装置全体の平面図、第
２図は第１図の側面図、第３図は第２図の拡大詳細図、
第４図は空ボビン整列装置の平面図、第５図は第４図の
側面図、第６図は空ボビンストックコンベヤの側面図、
第７図は空ボビンストッパ一部の詳細図、第８図は空ボ
ビンストックコンベヤの中間部断面図、第９図はＲ．Ｌ
切替ゲート側面図、第１０図は第９図の正面図、第１１
図は空ボビンストッパーの開閉における運転制御用電気
回路の一実施例を示す回路図。 ０１・・・・・・トランスポートバンド、０２・・・・
・・精紡機、０８・・・・・・ワインダー、１３・・・
・・・空ボビン整列装置、１４・・・・・・空ボビンス
トックコンベヤ、１４−１・・・・・・平ベルト、１
４−８ ． １ ４−８’・・・・・・側面カバ−１４
−９・・・・・・上部カバー、１５・・・・・・空ボビ
ンストッパー １１・・・・・・空ボビン供給部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 先端部にストッパーを有するベルトコンベヤを常時
   駆動となすと共に、該ベルトコンベヤに空ボビンがその
   長さ方向に一列にのみ載るように構威し、空ボビンをそ
   のボビン径の犬なる方を先頭として空ボビンの長さ方向
   に搬送しつつ順次一列にストックするようになした空ボ
   ビンストック装置において、前記ストッパーが、前・後
   端部に爪を有し、支持軸を中心に回転するステーブル型
   （ｒ′−ｌ型）形状のもので、該ストッパーの前・後端
   部の爪の間の距離が空ボビン１本の長さより短かい長さ
   を有し、該ストッパーの先端部の爪と空ボビンの重なり
   代が解除になる瞬間には、後端部の爪と先端から２番目
   の空ボビンとの重なり代がほぼボビン径の差に等しい寸
   法になるように構成したことを特徴とする空ボビンスト
   ック装置。