JPH07323961A - 紡機におけるボビン搬送供給装置 - Google Patents

紡機におけるボビン搬送供給装置

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JPH07323961A
JPH07323961A JP12041594A JP12041594A JPH07323961A JP H07323961 A JPH07323961 A JP H07323961A JP 12041594 A JP12041594 A JP 12041594A JP 12041594 A JP12041594 A JP 12041594A JP H07323961 A JPH07323961 A JP H07323961A
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JP
Japan
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bobbin
conveyor
peg
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full
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JP12041594A
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English (en)
Inventor
Makoto Yakushi
誠 薬司
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紡機で玉揚げされた満ボビンを所定のボビン収
容容器へ搬出するときに、並行して空ボビンの供給を行
う。 【構成】精紡機機台1の下部にはベルトコンベア2が延
設されている。ベルトコンベア2は駆動プーリ3と、被
動プーリ4と、両プーリ3,4間に巻き掛けられた無端
状の搬送ベルト5とを備えている。搬送ベルト5はスピ
ンドルの配設ピッチと同じ間隔でスピンドルの数と同数
のぺッグ5aが突設されたペッグ列を2組備えている。ベ
ルトコンベア2はぺッグ5aに挿着された満ボビンF及び
空ボビンEがアウトエンドOE側からギヤエンドGE側へ向
かって移動するように駆動される。アウトエンドOE側に
はペッグ5aに空ボビンEを1本ずつ供給する空ボビン供
給装置9が配設されている。ベルトコンベア2のギヤエ
ンド側端部にはピッカー6及び補助コンベア8が配設さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリング精紡機、リング撚
糸機等の紡機機台から玉揚げされて紡機機台に沿って延
設されたベルトコンベアのペッグに挿着された満ボビン
を、次工程へ運搬するための満ボビン収容容器に排出す
るとともに、ベルトコンベア上のペッグに空ボビンを供
給する紡機のボビン搬送供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リング精紡機、リング撚糸機等
の紡機においては満管に伴う管替作業時に管替装置によ
る自動管替作業を容易にするため、紡機の前面にスピン
ドルピッチと対応した状態で空ボビンを供給するととも
に、玉揚げされた満ボビンを搬出する搬送装置が必要と
なる。又、特にリング精紡機によって生産された糸は、
ワインダにより後工程に適した大きさ、形状のパッケー
ジに巻き返される。そして、省力化及び生産性向上を目
的として精紡機とワインダとをボビン搬送路で直結した
精紡ワインダが種々提案されている(例えば、特開昭6
0−81339号公報、特開平2−48370号公報
等)。
【0003】図3(b)に示すように、精紡ワインダ
は、精紡機31とワインダ32とが満ボビン搬送用コン
ベア33により連結されている。精紡機31には玉揚げ
された満ボビンFをアウトエンドOE側まで搬送するコ
ンベア34が機台長手方向に沿って延設されている。ベ
ルトコンベア34により満ボビン搬送用コンベア33と
対応する位置まで搬送された満ボビンFが、抜き取り装
置(図示せず)によりペッグ34aから抜き取られて満
ボビン搬送用コンベア33上へ移載され、満ボビンFが
直接ワインダ32へ搬送される。ワインダ32で巻き返
されて空になった空ボビンEは空ボビン返送用コンベア
35により精紡機31に返送される。精紡機31のギヤ
エンドGE側には空ボビン貯留部36を備えた空ボビン
供給装置37が配設されている。そして、精紡機31に
返送された空ボビンEは、空ボビン貯留部36に一時貯
留された後、空ボビン供給装置37からベルトコンベア
34のペッグ34aに1本ずつ供給される。
【0004】ところで、糸にヒートセットを施す場合に
はワインダで巻き返す前にヒートセットを施す必要があ
り、精紡機とワインダとを直結することはできない。
又、工場のレイアウトの関係やコストの点から、精紡機
とワインダとを直結せずに、精紡機で玉揚げされた満ボ
ビンをボビン収容容器に収容して次工程へ運搬する構成
の精紡機も多く使用されている。この種の精紡機では図
3(a)に示すように、ベルトコンベア34上に玉揚げ
された満ボビンFを搬出する補助コンベア38がアウト
エンドOE側に配設されるとともに、空ボビン供給装置
37もアウトエンドOE側に配設されている(例えば、
実開昭56−3165号公報等)。
【0005】そして、精紡機31で玉揚げされた満ボビ
ンFがベルトコンベア34のペッグ34aに挿着される
と、ベルトコンベア34は満ボビンFをアウトエンドO
E側へ搬送するように駆動される。そして、満ボビンF
はベルトコンベア34の端部において抜き上げ装置によ
りペッグ34aから抜き上げられ、補助コンベア38上
に移載されて満ボビン収容箱39へと搬送される。全て
の満ボビンFがベルトコンベア34上から補助コンベア
38上へ移載された後、ベルトコンベア34が逆方向に
駆動される。ぺッグ34aが空ボビン供給装置37と対
応する位置を通過する際に、ペッグ34a上に空ボビン
Eが1本ずつ供給される。そして、スピンドル(図示せ
ず)と対応する数の空ボビンEが供給され、各空ボビン
Eがそれぞれスピンドルと対応する位置に配置された時
点でベルトコンベア34が停止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ワインダと連結されて
いない精紡機に装備された従来のボビン搬送供給装置で
は、ベルトコンベア34上に玉揚げされた満ボビンFの
搬出完了後に、空ボビンEの供給が開始されるため、満
ボビンの搬出開始から空ボビンの供給完了までに時間が
かかる。空ボビンの供給完了までに時間がかかっても、
精紡機の次の玉揚げ時までに完了すればよい。従って、
錘数が400錘程度の通常の精紡機機台の場合は従来装
置で何ら支障はなかった。しかし、錘数が例えば900
錘程度の多数錘機台になると、太番手の糸を紡出すると
きに、玉揚げ周期より満ボビンの搬出開始から空ボビン
の供給完了までの時間のほうが長くなる場合がある。こ
の場合、満管停止した状態でベルトコンベア34上への
空ボビンの供給が完了するまで待機する必要があり、機
台の稼働率が低下するという問題がある。
【0007】この問題を解消するため、ワインダと連結
された精紡機(精紡ワインダ)のように、ギヤエンドG
E側に空ボビン供給装置37を配置して、満ボビンFの
搬出と並行して空ボビンの供給を行うことが考えられ
る。精紡ワインダではワインダで巻き返されて空になっ
た空ボビンEが、空ボビン返送用コンベア35を介して
逐次精紡機31に返送されて空ボビン貯留部36に供給
される。従って、空ボビン貯留部36に貯留される空ボ
ビンEの本数が少なくてよいため、空ボビン貯留部36
をギヤエンドGEに沿って配置することができる。
【0008】しかし、ワインダと連結されていない精紡
機では、空ボビン貯留部に多数の空ボビンEを収容する
必要があり、精紡ワインダと同じ空ボビン貯留部36を
使用することはできない。空ボビン収容量の大きな空ボ
ビン貯留部をギヤエンドGEの内側に配置すると、ドラ
フト装置のボトムローラが邪魔になり配置スペースを確
保できない。一方、ギヤエンドGEの外側に配置する
と、ギヤエンドGE内に配設されたチェンジギヤの交換
やメインギヤの調整等の保全作業に支障を来す。又、ギ
ヤエンドGEの上側に空ボビン貯留部を配置すると、天
井付近における粗糸搬送の邪魔になるという問題があ
る。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は紡機で玉揚げされた満ボビンを
所定のボビン収容容器へ搬出するときに、並行して空ボ
ビンの供給を行うことができる紡機におけるボビン搬送
供給装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、無端状の搬送ベルトの表
面に、玉揚げ時に該搬送ベルト上に載置される満ボビン
の数の2倍以上の多数のペッグが所定ピッチで突設され
たベルトコンベアを紡機機台の長手方向に沿って延設す
るとともに、該ベルトコンベアをペッグに挿着されたボ
ビンを紡機機台のアウトエンド側からギヤエンド側へ向
かって搬送するように駆動される構成とし、アウトエン
ド側に前記ベルトコンベア上のペッグに空ボビンを1本
ずつ供給する空ボビン供給装置を配設し、ギヤエンド側
に満ボビン搬出部を設けた。
【0011】又、請求項2に記載の発明では、前記ベル
トコンベアのギヤエンド側端部に満ボビン抜き取り手段
を配設し、ベルトコンベアのギヤエンド側端部と対向す
る位置に満ボビンをギヤエンド側に配置された満ボビン
収容容器へ搬送する補助コンベアを設けた。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明では、満ボビン搬出部と
対応する位置に満ボビン収容容器が配置される。紡機機
台から玉揚げされた満ボビンはベルトコンベアのペッグ
上に挿着される。そして、ベルトコンベアはペッグに挿
着された満ボビンを紡機機台のアウトエンド側からギヤ
エンド側へ向かって搬送するように駆動される。ベルト
コンベアが駆動されるとペッグに挿着された満ボビンは
ギヤエンド側に設けられた満ボビン搬出部から満ボビン
収容容器へと搬出される。又、アウトエンド側に配設さ
れた空ボビン供給装置の下をぺッグが通過するときに、
ベルトコンベア上のペッグに空ボビンが1本ずつ供給さ
れる。すなわち、満ボビンの搬出と空ボビンの供給とが
並行して行われる。
【0013】又、請求項2に記載の発明では、紡機機台
からベルトコンベアのペッグ上に満ボビンが玉揚げされ
た後、ベルトコンベア及び補助コンベアが同期して駆動
される。ベルトコンベア上の満ボビンはベルトコンベア
のギヤエンド側端部まで搬送されると、満ボビン抜き取
り手段の作用によりペッグから抜き取られて補助コンベ
ア上に移載される。そして、補助コンベアにより満ボビ
ン収容容器へと搬送される。又、満ボビンの搬出と並行
して、アウトエンド側では空ボビン供給装置の下をぺッ
グが通過するときに、ベルトコンベア上のペッグに空ボ
ビンが1本ずつ供給される。すなわち、満ボビンの搬出
と空ボビンの供給とが並行して行われる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1に従って説明する。精紡機機台1の左右両側下部には
機台長手方向に沿ってベルトコンベア2が延設されてい
る(片側のみ図示)。ベルトコンベア2はアウトエンド
OE側に配設された駆動プーリ3と、ギヤエンドGE側
に配設された被動プーリ4と、両プーリ3,4間に巻き
掛けられた無端状の搬送ベルト5とを備えている。搬送
ベルト5はスピンドル(図示せず)の配設ピッチと同じ
間隔でスピンドルの数と同数のぺッグ5aが突設された
ベルトを2本ループ状に連結して形成されている。すな
わち、搬送ベルト5にはスピンドルピッチと同ピッチで
スピンドル数と同数となるぺッグ列が対称に2組設けら
れている。そして、一方のペッグ列の各ペッグ5aが各
スピンドルと対応する位置に配置された状態では、他方
のペッグ列の各ペッグ5aがベルトコンベア2の下側に
位置するようになっている。駆動プーリ3を駆動するモ
ータ(図示せず)は、ぺッグ5aに挿着された満ボビン
F及び空ボビンEが精紡機機台1のアウトエンドOE側
からギヤエンドGE側へ向かって移動するように駆動プ
ーリ3を駆動するようになっている。
【0015】ベルトコンベア2のギヤエンドGE側端部
には満ボビン抜き取り手段としてのピッカー6が配設さ
れている。ピッカー6は搬送ベルト5の移動方向が水平
状態から変更される箇所にペッグ5aの移動軌跡と対応
するように配設されている。ピッカー6は二股状に形成
された係合部がぺッグ5に挿着された満ボビンFの底部
とのみ係合し、ぺッグ5aの移動に伴って満ボビンFを
ペッグ5aから抜き上げる作用をなす。又、ベルトコン
ベア2のギヤエンド側端部と対向する位置には、ギヤエ
ンドGEの外側に配置された満ボビン収容容器7へ満ボ
ビンFを搬送する満ボビン搬出部としての補助コンベア
8が斜めに配設されている。
【0016】アウトエンドOE側には空ボビン供給装置
9が配設されている。空ボビン供給装置9は空ボビン収
容箱10、第1のシュータ11及び第2のシュータ12
から構成されている。空ボビン収容箱10は多数の空ボ
ビンEを収容するとともに、その底部前寄りに配置され
た空ボビン送り出しドラム(図示せず)の間欠的回転に
より、空ボビンEを1本ずつ出口から落下させるように
なっている。第1のシュータ11は空ボビン収容箱10
の出口から1本ずつ落下した空ボビンEを受けるととも
に、空ボビンEの底部が下側となるようにその姿勢を変
更させて、第2のシュータ12へ送り込むようになって
いる。第1のシュータ11にはボビン検知センサS1が
配設されている。なお、第1のシュータ11でのボビン
検知センサS1は省いてもよい。
【0017】第2のシュータ12はその下方を移動する
ぺッグ5aの移動方向前側が開放されるとともに、ぺッ
グ5aの移動方向に下降傾斜するともに複数の空ボビン
Eを載置可能な底壁12aを備えている。底壁12aの
前端にペッグ5aの通過を許容する開口13が形成され
ている。第2のシュータ12の側壁12bの前側内面に
は、前記開口13と対応する位置に配置された空ボビン
Eと係合してその移動を規制する規制部材14が配設さ
れている。規制部材14はばね(図示せず)により第2
のシュータ12の内側に向かって付勢され、その付勢力
はペッグ5aの移動による力より弱く設定され、ペッグ
5aに挿着された空ボビンEは規制部材14を押し退け
て前進可能となっている。第2のシュータ12の後寄り
にはボビン検知センサS2が配設されている。ボビン検
知センサS2は空ボビンEが底壁12a上に所定本数
(例えば5本)配置されたときに最後部の空ボビンEを
検知可能な位置に取付けられている。
【0018】前記空ボビン繰り出しドラムは両ボビン検
知センサS1,S2が、いずれも空ボビンEを検知して
いない状態(ボビン検知センサがS2のみの場合はセン
サS2が空ボビンEを検知していない状態)で間欠的に
回動されるようになっている。なお、ピッカー6、補助
コンベア8及び空ボビン供給装置9も精紡機機台1の左
右両側に配設されている。
【0019】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。精紡機機台1が満管停止し、管替装置による
管替作業が完了すると、満ボビンFの搬出及び空ボビン
Eの供給が可能な状態となる。この状態でベルトコンベ
ア2及び補助コンベア8が同期して駆動される。そし
て、ベルトコンベア2はぺッグ5aに挿着された満ボビ
ンF及び空ボビンをアウトエンドOE側からギヤエンド
GE側へ向かって搬送するように、すなわち搬送ベルト
5の上側がアウトエンドOE側からギヤエンドGE側へ
向かって移動するように駆動される。
【0020】満ボビンFが挿着されたぺッグ5aがベル
トコンベア2のギヤエンドGE側端部に到達すると、当
該ペッグ5aに挿着されていた満ボビンFの底部がピッ
カー6と係合し、ペッグ5aの移動に伴って満ボビンF
がペッグ5aから抜き上げられて補助コンベア8上に移
載される。そして、補助コンベア8により満ボビン収容
容器7へと搬送される。すなわち、ベルトコンベア2上
に玉揚げされた満ボビンFはベルトコンベア2の駆動に
伴って、ギヤエンドGE側から順次搬出される。
【0021】一方、ベルトコンベア2の駆動に伴って、
アウトエンドOE側に配設された空ボビン供給装置9の
下方をペッグ5aが順次通過する。ペッグ5aは第2の
シュータ12内の先頭の空ボビンEと係合し、ぺッグ5
aの移動とともに空ボビンEがペッグ5aに挿着されて
第2のシュータ12から離脱する。先頭の空ボビンEが
第2のシュータ12の外へ移動すると、後続の空ボビン
Eが順次前側に移動する。そして、次のペッグ5aが第
2のシュータ12の底壁12aの開口13へ進入すると
きには、開口13と対応する位置に空ボビンEが配置さ
れた状態となっている。従って、ベルトコンベア2の駆
動に伴って第2のシュータ12の下方をアウトエンドO
E側からギヤエンドGE側へ向かって移動するペッグ5
a上に、順次空ボビンEが1本ずつ供給される。第2の
シュータ12内の空ボビンEの数が所定量以下になり、
第2のボビン検知センサS2が空ボビンEを検知せず、
かつ第1のボビン検知センサS1も空ボビンEを検知し
ないとき(ボビン検知センサがS2のみの場合は、セン
サS2が空ボビンEを検知しないとき)、空ボビン送り
出しドラムが回動されて空ボビン収容箱10から第1の
シュータ11を介して空ボビンEが補給される。
【0022】満ボビンFが全て補助コンベア8上に移載
された後、空ボビンEが挿着された各ぺッグ5aがスピ
ンドルと対応する位置に配置されたとき、ベルトコンベ
ア2及び補助コンベア8の駆動が停止され満ボビンFの
搬出及び空ボビンEの供給が完了する。そして、管替可
能な状態となる。前記のように満ボビンFの搬出と空ボ
ビンEの供給とが並行して行われるため、満ボビンFの
搬出完了後に、空ボビンEの供給を開始する従来装置と
比較して、満ボビンFの搬出開始から空ボビンEの供給
完了までに要する時間がほぼ半分となる。又、従来装置
と異なり、満ボビン搬出時と、空ボビン供給時とで搬送
ベルト5の移動方向を逆にする必要がないため、ベルト
コンベア2を駆動するモータの制御が簡単となる。
【0023】空ボビン供給装置9の空ボビン供給位置
と、アウトエンドOE側に最も近いスピンドルと対応す
る位置との距離は、スピンドルピッチよりずっと長い。
従って、搬送コンベア5の全周面にぺッグ5aが突設さ
れている場合は、スピンドル数と同数の空ボビンEが供
給された後に、後続のペッグ5aに第2のシュータ12
から空ボビンEを供給しないための構成が必要となる。
しかし、この実施例では搬送コンベア5の全周面にぺッ
グ5aが突設されているのではなく、スピンドルピッチ
と同ピッチでスピンドル数と同数となるぺッグ列が対称
に2組設けられている。その結果、スピンドル数と同数
の空ボビンEが供給された後、最後部のペッグ5aがス
ピンドルと対応する位置まで移動する間にペッグ5aが
第2のシュータ12と対応する位置を通過することがな
い。従って、前記の特別な構成が不要となり、構成が簡
単となる。
【0024】(実施例2)次に第2実施例を図2に従っ
て説明する。この実施例では補助コンベア8がない点
と、搬送ベルト5の全周面にぺッグ5aがスピンドルピ
ッチと同ピッチで突設されている点が前記実施例と大き
く異なっている。前記実施例と同一部分は同一符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0025】ベルトコンベア2はギヤエンドGE側が精
紡機機台1より外側まで延設され、その端部が満ボビン
収容容器7の上方に位置するようにギヤエンドGE端部
から斜め上方に向かって屈曲するように配設されてい
る。ベルトコンベア2の屈曲部には内側にガイドプーリ
15が配設されている。又、屈曲部の上側には搬送ベル
ト5を湾曲状態で走行するようにガイドするガイドプレ
ート16が配設されている。
【0026】空ボビン供給装置9はボビン検知センサS
1のボビン検知信号をカウントするカウンタ(図示せ
ず)を備えている。そして、満ボビン搬出及び空ボビン
供給時に空ボビン収容箱10から第2のシュータ12に
供給された空ボビンEの数をカウントし、所定数に達し
た後は、ベルトコンベア2の駆動が停止されるまで空ボ
ビン送り出しドラムが回動されないようになっている。
【0027】管替完了後にベルトコンベア2が駆動され
ると、満ボビンFはペッグ5aに挿着された状態で満ボ
ビン収容容器7の上方まで搬送され、搬送ベルト5の周
回部でペッグ5aが下方に向くときに自重で満ボビン収
容容器7内へ落下する。従って、この実施例の装置では
満ボビン抜き取り手段が不要となる。
【0028】アウトエンドOE側における空ボビンEの
供給は基本的には前記実施例と同様にして行われる。す
なわち、ペッグ5aが第2のシュータ12の開口13を
通過する毎に当該ペッグ5aに空ボビンEが供給され
る。スピンドル数と同数のペッグ5aに空ボビンEが供
給された後、しばらくベルトコンベア2の駆動が継続さ
れるが、その間は第2のシュータ12内に空ボビンEが
ないため、ペッグ5aが開口13を通過しても空ボビン
Eは供給されない。空ボビンEが挿着されたペッグ5a
が各スピンドルと対応する位置に配置された時点でベル
トコンベア2が停止され、満ボビン搬出及び空ボビン供
給作業が完了する。その後、空ボビン収容箱10から第
2のシュータ12へ空ボビンEが供給される。
【0029】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、次のように具体化してもよい。 (1)搬送ベルト5に突設するペッグ5aの間隔をスピ
ンドルピッチの1/2としてその数を2倍としてもよ
い。この場合には特公昭42−19893号公報等に開
示されている管替装置、すなわち管替時に満ボビンFを
空ボビンEが挿着されたペッグの中間に突設されたペッ
グに挿着する工程を含む管替装置にも適用できる。
【0030】(2)第2実施例において搬送ベルト5に
突設するペッグ5aの数を第1実施例と同様にしてもよ
い。この場合は空ボビン供給装置9の制御が容易とな
る。 (3)空ボビンEを垂直状態で落下供給可能なシュータ
を備え、ペッグ5aがシュータと対向する位置に配置さ
れたときに空ボビンEを落下供給してペッグ5aに挿着
する構成の空ボビン供給装置9を使用してもよい。
【0031】(4)満ボビン抜き取り手段としてピッカ
ー6に代えて満ボビンFの頂部を把持して抜き上げる構
成のものを使用してもよい。この場合、ベルトコンベア
2は間欠的に駆動される。
【0032】(5)満ボビン収容容器をギヤエンドGE
側の床面に配置する代わりに、運搬車上に載置したり、
次工程との間に敷設されたレール上を移動する運搬車に
装備された収容箱に搬出するようにしてもよい。この場
合、次工程までの運搬が楽になる。
【0033】(6)精紡機以外にリング撚糸機に適用し
てもよい。前記実施例及び変更例から把握できる請求項
記載以外の発明について、以下にその効果とともに記載
する。
【0034】(1)請求項1に記載の発明において、ベ
ルトコンベアの第1端部をギヤエンドの外側まで延出形
成するとともに、ギヤエンドより第1端部側が上方へ向
かって傾斜するように配設する。この場合はペッグに挿
着された満ボビンが搬送ベルトの周回部で自重により落
下し、満ボビン抜き取り手段が不要となる。
【0035】(2)請求項1及び請求項2に記載の発明
において、搬送ベルトにスピンドルピッチと同ピッチで
スピンドル数と同数列設されたペッグの列を2組設け
る。この場合は空ボビン供給装置の制御が簡単となる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
2に記載の発明によれば、紡機で玉揚げされた満ボビン
を所定のボビン収容容器へ搬出するときに、並行して空
ボビンの供給を行うことができ、満管ボビンの搬出開始
から空ボビンの供給完了までの時間を短縮できる。又、
ベルトコンベアが一方向にのみ駆動されるため、制御が
簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明を具体化した第1実施例の概略
側面図、(b)は第2のシュータの一部破断側面図であ
る。
【図2】第2実施例の概略側面図である。
【図3】(a)は従来装置の概略側面図、(b)は精紡
ワインダの概略側面図である。
【符号の説明】
1…紡機機台としての精紡機機台、2…ベルトコンベ
ア、5…搬送ベルト、5a…ペッグ、6…満ボビン抜き
取り手段としてのピッカー、7…満ボビン収容容器、8
…補助コンベア、9…空ボビン供給装置、F…満ボビ
ン、E…空ボビン、GE…ギヤエンド、OE…アウトエ
ンド。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端状の搬送ベルトの表面に、玉揚げ時
    に該搬送ベルト上に載置される満ボビンの数の2倍以上
    の多数のペッグが所定ピッチで突設されたベルトコンベ
    アを紡機機台の長手方向に沿って延設するとともに、該
    ベルトコンベアを、ペッグに挿着されたボビンを紡機機
    台のアウトエンド側からギヤエンド側へ向かって搬送す
    るように駆動される構成とし、アウトエンド側に前記ベ
    ルトコンベア上のペッグに空ボビンを1本ずつ供給する
    空ボビン供給装置を配設し、ギヤエンド側に満ボビン搬
    出部を設けた紡機のボビン搬送供給装置。
  2. 【請求項2】 無端状の搬送ベルトの表面に、玉揚げ時
    に該搬送ベルト上に載置される満ボビンの数の2倍以上
    の多数のペッグが所定ピッチで突設されたベルトコンベ
    アを紡機機台の長手方向に沿って延設するとともに、該
    ベルトコンベアを、ペッグに挿着されたボビンを紡機機
    台のアウトエンド側からギヤエンド側へ向かって搬送す
    るように駆動される構成とし、アウトエンド側に前記ベ
    ルトコンベア上のペッグに空ボビンを1本ずつ供給する
    空ボビン供給装置を配設し、前記ベルトコンベアのギヤ
    エンド側端部に満ボビン抜き取り手段を配設し、ベルト
    コンベアのギヤエンド側端部と対向する位置に満ボビン
    をギヤエンド側に配置された満ボビン収容容器へ搬送す
    る補助コンベアを設けた紡機のボビン搬送供給装置。
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CN110407029A (zh) * 2019-08-01 2019-11-05 江苏共创人造草坪股份有限公司 一种人造草坪曲丝机自动落纱装置

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