JPS5837267Y2 - 製麺機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、うどんやそばなどの麺類をつくるために主
として家庭用に供される製麺機に関するものである。

従来、うどんとそばのように太さの異なった麺類をつく
るために、刃の間隔が異なった２種類のローラーを用意
し、各ローラーを必要に応じて交換しなければならなか
った。

このため操作が非常に面倒であったし、また不要なロー
ラーの収納場所にも苦慮しなければならなかった。

この考案は上記各欠点を解消するもので、ローラーを交
換することなく太さの異なった麺を任意につくることが
できるように、各群内では同一間隔で群毎には間隔の異
なる複数群の刃を製麺機内に設け、しかもそれによって
構造が複雑化することのないようにしようとするもので
ある。

以下図面にしたがって詳しく説明する。

図において１はモータ２を内装する基台で、上部に、後
述する麺切り用ローラーを内装する製麺機頭部３を有す
る。

モータ２は頭部３内に設けたウオーム４を、ベルト５お
よびプーリ６を介して駆動し、麺切り用動力を供給する
。

７は麺切り用ローラーで、一対あり、それぞれ左右方向
に長くのびる軸部７ａを有し、前後に対をなして平行に
配置されている。

各ローラー７は、多数の円板状の刃７ｂを同一間隔で配
置１ルた第１のカッタ一群７１と、上記刃７ｂとは異な
る厚さの多数の円板状の刃７ｃを上記間隔とは異なる間
隔で配置１ルた第２０力゛ツタ一群７２とを、軸線方向
に配して軸部７ａのまわりに一体に有する。

各カッタ一群７１．７２は、対をなす隣りのローラーの
同刃厚で同間隔の刃と対向しかつ互い違いに位置してか
み合う。

刃が厚く間隔の広い第１のカッタ一群７１は例えはうど
ん切り用として使用され、刃が薄く間隔の狭い第２のカ
ッタ一群７２は例えばそば切り用として使用される。

各ローラー７は、軸部７ａの両端において支持板８０両
端立−Ｅ部８ａに回転自在に支持され、さらに第２のカ
ッタ一群７２がわの各軸端に、互いにかみ合う歯車９，
９を有する。

一方のローラー７は歯車９よりも外方へ突出する軸端に
被動側継手１０を有し、ウオーム４によって歯車ｌＬ１
２゜１３を介して駆動される駆動側継手１７に着脱自在
に連結される。

つまり両ローラー１は支持板８と共に製麺機頭部３から
取外して適宜洗浄などをすることができる。

１４．１５（第１図）は製麺機頭部３の外筐上面に設け
た麺材料投入口で、上記各カッタ一群７１．７２におけ
る刃のかみ合い部の上方に位置し、各カッタ一群７１．
７２毎に独立した細長いスリット状に形成されている。

１６（第３図）は頭部の外筐下面に設けた籾取出口で、
各カッタ一群における刃のかみ合い部の下方に位置して
いる。

この取出口１６は、投入口１４．１５のように各カッタ
一群毎に独立している必要はなく、ローラー全長にわた
って連続した１個の開口でよい。

支持板８もこの取出口１６と対向して麺の通過を許す開
口８ｂを有する。

うどんまたはそばをつくるために、まずモータ２を起動
すると、ローラー７．１は第３図に示すようにその刃の
上面が互いに内がわへ移動するように矢印方向に回動す
る。

そして広幅の帯状にのしたうどんまたはそば生地を、そ
れぞれに対応する投入口１４．１５（うどん生地は第１
のカッタ一群７１０投入口１４、そば生地は第２のカッ
タ一群７２０投入口１５）に挿入すると、ローラー７．
７によりうどんまたはそばの太さに切断された麺が取出
口１６から出てくる。

なお上記実施例のように刃の間隔が狭い第２のカッタ一
群７２は、麺生地を切断する際の抵抗が大きいため、第
１のカッタ一群７１よりも駆動源に近いところに置くこ
とによって、ローラ−７全体のねじれ、そりなどを少な
くできる。

以上のようにこの考案は、１個のローラー内に複数のカ
ッタ一群を設け、各カッタ一群内においては多数の円板
状の刃を同一間隔で配列すると共に各群毎にはその刃を
異なる間隔で配置１ル、各カッタ一群における刃のかみ
合い部の上方に、カッタ一群毎に独立した麺材料投入口
を設けたものであるから、麺材料を任意の各投入口に挿
入するだけで、太さの異なった麺類を得ることができ、
従来のように麺の太さを変えるためにローラーを交換す
る必要がなく、作業準備がきわめて簡単である。

また、複数のカッタ一群が同一軸線上に一体的に設けで
あるから、駆動源が１個でよく、動力伝達系統が簡略化
され、安価に製作できるものである。

しかも麺生地を切断する際の抵抗が刃の間隔の広いカッ
タ一群よりも狭いカッタ一群において大きいため、後者
のカッタ一群がわの軸端において駆動源と連結すること
によって、その抵抗によるローラー全体のねじれ、そり
などを少なくできる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を具体化した製麺機の斜袂図、第２図
は製麺機頭部の一部を破断した平面図、第３図は第１図
の一部を破断した側面図である。 付号の説明、７：ローラー、７ｂ 、 ７ｃ ：刃、？
１，７２：カッタ一群、１４，１５：麺材料投入口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、多数の円板状の刃を各群内においては同一間隔で各
   群毎には異なる間隔で配置１ルた複数のカッタ一群を同
   一軸線上に一体的に設けた一対のローラーを、一方のロ
   ーラーの刃と他方のローラーの刃とが互い違いに位置し
   てかみ合うように平行に配置するとともに刃の間隔の狭
   いカッタ一群がわの軸端において駆動源と連結し、各カ
   ッタ一群における刃のかみ合い部の上方に、各力゛ツタ
   一群毎に独立した麺材料投入口を設けたことを特徴とす
   る製麺機。 ２、前記各ローラーはそれぞれの軸端に互いにかみ合う
   歯車を有し、一方のローラーの軸端に駆動源が連結され
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の製麺機。