JPS5836985B2 - フラッシュ型スプリンクラ−ヘッド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は火災発生時、デフレクターが本体内より落下し
て消火液の均一散布を行うフラッシュ型スプリンクラー
ヘッドに関する。

近時、高層建築にむいては各階の天井面を低くして階数
を多くすることが行われている。

該低天井に取付けるスプリンクラーヘッドはなるべく天
井面からの突出を少〈しなければならない。

なぜならば天井面からの突出が大きいと外的衝撃に遭遇
しやすくなって火災が発生していないにもかかわらず消
火液が散布されてし１う所謂゛暴発事故″を起してし１
うからであり、１たスプリンクラーヘッドの大きな突出
は美観的にも好１しいものではないからである。

このため低天井に取り付けるスプリンクラーヘッドは天
井内に埋込むことのできるフラッシュ型スプリンクラー
ヘッドが適している。

フラッシュ型スプリンクラーヘッドは平時、デフレクタ
ーが本体に格納されていて火災を感知するとデフレクタ
ーが本体より一定距離１で落下して該デフレクターに噴
出消火液を衝突させ四方に均一散布させるものである。

従って、フラッシュ型スプリンクラーヘッドに釦いては
消火液が天井面に邪魔されないように作動時、デフレク
ターけ安定した散布状態が得られる位置、つ１り少くと
も天井下面からある程塵隔てた位置１で下ってい々けれ
ばならず、このためフラッシュ型スプリンクラーヘッド
の取付けはデフレクタ一の落下位置を計算したうえで行
っている。

フラッシュ型スフリンクラーヘッドのデフレクターを天
井下面のさらに下筐で十分に落下させるためにはフラッ
シュ型スプリンクラーヘッドの天井内への埋込みを少く
して天井からの突出を太き〈することも考えられるが、
突出が大きいことは前述の如く外的衝撃を受けやすいこ
とと美観上好１しいものではない。

フラッシュ型スプリンクラーヘッド取付時、天井下面か
らの突出を少〈してデフレクタ一の落下距離を長くする
にはデフレクターの摺動部、即ちデフレクターに固定さ
れて摺動落下する摺動棒を長くすればよいわけであるが
、摺動棒を長くすると該摺動棒を格納する本体１でも必
然的に長くなってし１う。

しかるに、本体が長いと天井面への埋込みが深くなり天
井裏面の突出が大きくなって今度は配管に支障をきたす
ようにｉる。

つ１り、スプリンクラーヘッドは天井裏面に配管された
立下り管に螺合するものであるが、立下り管は横ふれと
垂れ下がりを防止するため天井裏面に固定しなければな
らないため、スプリンクラーヘッドは余りにも天井裏面
へ大きく突出していると立下り管の固定に邪魔となって
し１うことになる。

従って、フラッシュ型スプリンクラーヘッドは天井下面
への突出が少ないばかりか天井裏面への突出も少く、シ
かもデフレクタ一の落下距離の長いのが好１しいもので
あるが、従来よりこれら条件を十分に満たすようなフラ
ッシュ型スプリンクラーヘッドがｉく、斯界では天井下
面、或いは天井裏面へ大きく突出してし１うという不都
合を承知でやむなく使用せざるを得なかったものである
。

本発明は本体の長さが短いにもかかわらずデフレクタ一
の落下距離が長いというフラッシュ型スプリンクラーヘ
ッドを提供することにある。

以下図面に基づいて本発明を説明する。

第１図は本発明フラッシュ型スプリンクラーヘッドの正
面中央断面図、第２図は同拡散分解図、第３・４図は摺
動落下部の斜視図である。

フラッシュ型スプリンクラーヘッドは本体１０、弁体２
０、摺動落下部３０、分解部４０から或るもので、本体
１０は中央にノズル１１が開口してむり、上部は図示し
ない立下り管と螺合するネジ１２が螺設され、ノズル下
端は弁座１３が形威されている。

１た弁座周囲には下端に内方フランジ１４を有する円筒
状のフレーム１５が螺合されている。

弁体２０は上部にパッキン２１が被せられており、下部
は突起２２となっている。

弁体は前述ノズルの弁座１３を閉鎖するものである。

摺動落下部３０は第２・３・４図（第４図は摺動落下途
中）に示すようにデフレクタ−３１、複数の摺動棒３２
，３２，３２＄−よびガイドリング３３から構或されて
いる。

デフレクタ−３１は円形で外周囲には複数の羽根３４が
形或されており、１たその内側周辺には複数個の摺動孔
３５，３５，３５が穿設されていて、該摺動孔にはそれ
ぞれ前記摺動棒が挿通されている。

摺動棒は下端に係止片３６，３６，３６が設置されてお
り、上端はガイドリング３３に固定されている。

１た、デフレクタ一の中央には弁体支持孔３７が穿設さ
れていて、ここには前記弁体突起２２が回動自在に嵌合
されている。

デフレクタ−３１の外径は内方フランジ１４の内径より
も小さく、１たガイドリング３３の外径は円筒状フレー
ム１５の内径よりも僅かに小さいが内方フランジ１４の
内径よりは大きくなっている。

本発明フラッシュ型スプリンタラ一ヘッドにおける摺動
落下部の設置状態は弁体２０が弁座１３を閉鎖するため
該弁体と嵌合したデフレクタ−３１もフレームの上方に
位置することになる。

１た、ガイドリング３３はデフレクターの羽根３４・・
・に持ち上げられてやはりフレームの上方に位置してい
る。

分解部４０は二本のアーム４１，４１＄−よび感熱体４
２、その他の部品から成っている。

二本のアームはフレームの内方フランジ１４に係合する
とともに感熱体にも係合して釦り、加圧板兼ガイド５０
を介して弁体２０を押圧している。

加圧板兼ガイド５０は上面の凹５１で弁体突起２２をピ
ポット保持し、両翼下面で二本のアームの力を受けてい
る。

１た、加圧板兼ガイドの四本の足５２は少くともフレー
ムの内方フランジ１４まで達する長さとなっている。

分解部の構造は周知（実用新案登録第１２５４７０２号
）であり、１た本発明の要旨に関係ないため詳細な説明
は省略する。

４３は感熱体４２に設置された集熱カバーであり、該集
熱カバーは感熱体への集熱効果、スプリンクラーヘッド
内部の目隠し効果、オ・よび内部へ塵埃が侵入するのを
防ぐ防塵効果を有するものである。

次に本発明フラッシュ型スプリンクラーヘッドの作動に
ついて説明する。

火災が発生して異常高温になると、これを感熱体４２が
感知して分解部を分解させ、分解部の全ての部品あ−よ
び加圧板兼ガイドをフラッシュ型スプリンクラーヘッド
の下方に落下させる。

従って、分解部で押圧されていた弁体、むよび該弁体と
嵌合しているデフレクターも落下していく。

この時ガイドクング３３は円筒状フレーム１５の内周に
ガイドされながら、またデフレクタ−３１は複数の摺動
棒３２，３２，３２にガイドされながら落下するもので
ある。

フレームの内周に沿って摺動落下するガイドリング３３
け外径がフレームの内方フランジ１４よりも大きいため
該フランジに係止されるが、デフレクタ−３１はフレー
ムの内方フランジ１４よりも小さいため該内方フランジ
を通り貫けて摺動棒３２，３２，３２に沿いながら更に
下方へと落下していく。

そしてデフレクタ−３１は摺動棒の係止片３６，３６，
３６で係止され、該デフレクターにノズルから噴出され
た消火液が衝突して消火液の均一散布を行うものである
。

この落下状態を図で説明すると第５図Ａ・Ｂ，Ｃの如く
になる。

（Ａ 先ず分解部と加圧板兼ガイドが落下すると同時に
ガイドリング３３釦よびデフレクタ−３１が落下を始め
る。

（Ｂ） ガイドリンク３３はフレーム１５の内方フラ
ンジ１４に係止されて落下を停止するが、デフレクタ−
３１は更に摺動棒３２ ，３２ ．３２に沿って落下す
る。

（０ そしてデフレクター３１は摺動棒の係止片３６
，３６，３６に係止されて落下を停止する。

つ渣り本発明フラッシュ型スプリンクラーヘッドは作動
時、複数の摺動棒を設置したガイドリング３３が本体の
フレーム１５に沿って一定距離だけ落下し、デフレクタ
ー３１がガイドリング３３に設置された複数の摺動棒３
２，３２ ．３２に沿って摺動棒の係止片３６，３６，
３６４で一定距離だけ落下するという二段の落下を行う
機構となっているため、本発明フラッシュ型スプリンク
ラーヘッドは天井面への取付けにむいて摺動棒の先端位
置１で天井面へ埋込んでもスプリンクラーへッドの作動
時、デフレクターが十分天井下面の更に下渣で落下して
消火液の均一散布に天井が影響することが全くないもの
である。

以上説明した如く、本発明フラッシュ型スプリンクラー
ヘッドは本体が短いにもかかわらずデフレクターの落下
距離が長いため天井面へ取付けた場合、天井下面への突
出を少くすることができ、外部からの衝撃防止や美観上
において優れた効果を発揮するばかりか、天井裏面への
突出も少く、立下り管を天井へ係合する際の邪魔にもな
らないという効果を合わせ持つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明フ゛ラッシュ型スプリンクラーヘッドの
正面中央断面図、第２図は同拡散分解図、第３．４図は
摺動落下部の斜視図、第５図Ａ，Ｂ，Ｃは本発明フラッ
シュ型スプリンクラーヘッドの作動状態を説明する図で
ある。 １０・・・本体、１５・・・フレーム、２０・・・弁体
、３０・・・摺動落下部、３１・・・デフレクター、３
２・・・摺動棒、３３・・・ガイドリング、４０・・・
分解部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部に配管と接続するネジが螺設され中央にノズル
   が開口していて更に該ノズル下端に弁座を形或し該弁座
   周囲が円筒状フレームとなっている本体、上記弁座を閉
   鎖する弁体、フレームの上方に位置するガイドリングに
   は複数の摺動棒が設置されてむり該ガイドリングは前記
   フレームに沿って一定距離だけ落下可能であるとともに
   該摺動棒に沿ってデフレクターが一定距離だけ落下可能
   となっている摺動落下部、および該摺動落下部を保持す
   る分解部より戊ることを特徴とするフラッシュ型スプリ
   ンクラーヘッド。