JPS5836448B2 - 環形けい光ランプ製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は環形けい光ランプの製造方法に関し、特に、口
金装着工程とエージング工程とを同一機械装置で行なう
際のヘッド回転方法に関するものである。

現在、一般家庭で使用されている照明製品の中でけい光
ランプの占める割合は圧倒的に高い。

その中でも環形けい光ランプは非常に多く用いられてい
る。

このような環形けい光ランプの製造において、その最終
的な工程として環形に成形したガラス管の管端間の間隙
に口金を装着する口金装着工程と、ランプ特性を安定化
させるために一定時間ランプを点灯するエージング工程
とがある。

従来、一般的にこれら二つの工程は各々専用の機械装置
を使用して行なっている。

そして、これらの工程間、つまり専用機械装置間の環形
ガラス管のアンロードとロードとは全て人手の作業に頼
っているのが実情である。

そのために、環形ガラス管の運搬に伴う時間的な無駄、
分割作業による作業員の人員増、作業性が低いことなど
の難点があり、最終的にはランプの生産コストを押し上
げていた。

従って、本発明の目的は上述した問題点を解消するため
に口金装着工程とエージング工程とを同一機械装置で行
なえる環形けい光ランプの製造方法を提供することにあ
る。

上記目的を達成するために本発明においては、所定のピ
ッチで間欠的に回転する回転テーブルと、この回転テー
ブルの外周部に等間隔に配設された複数の軸受スタンド
と、この軸受スタンドに設けられた回転軸と、この回転
軸をはさんで互いに平行かつ軸対称に配設され、かつ、
回転軸によって軸支された一対の環形ガラス管受台と、
この環形ガラス管受台上に載置される環形ガラス管をそ
れぞれ保持するための保持手段と、環形ガラス管受台を
回転軸のまわりに間欠的に回転するための回動手段とを
具備して、回転テーブルが２回転する間に環形ガラス管
受台を１回転させ、この間に、一対の環形ガラス管受台
の一方の受台に載置した環形ガラス管に口金を装着して
、エージングを行ない、かつ、この環形ガラス管のエー
ジング中に他方の受台に載置した環形ガラス管に口金を
装着するようにして環形けい光ランプを製造することを
特徴としている。

かかる本発明の特徴的製法によれば、環形ガラス管を環
形ガラス管受台にロードしてから回転テーブルの２回転
とその間に行なわれる環形ガラス管受台の１回転、例え
ば９０度づつの４回の回動によって、環形ガラス管には
口金が装着され、かつ、工一ジングも行なわれて完成さ
れた環形けい光ランプが得られる。

その結果、作業性および量産性が向上するために安価な
環形けい光ランプを提供することができる。

以下、本発明を図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本発明による製造方法を実施するための環形け
い光ランプ製造装置１００の全体構成を示す。

同図において、環形けい光ランプ製造装置１００は環形
ガラス管の搬送とリード線の予備整線とを行なうハンガ
コンベヤ２００から環形ガラス管をロードされた後、環
形ガラス管に口金を装着し、エージングを行なって環形
けい光ランプを完成した後、環形けい光ランプの搬送を
行なうアンロードコンベヤ３００に環形けい光ランプを
アンロードする。

そして、環形けい光ランプ製造装置１００は後で詳述す
るように回転テーブル上に設けられた２４個の回転ヘッ
ド１０２を有し、あらかしめ設定されたヘッドスケジュ
ールによってリード線の整線、口金装着（下、上口金パ
ーツフイーダ２５．２６で供給）、ネジ締め（ネジフイ
ーダ２７で供給）、余分なリード線の切断、半田付け、
およびエージング工程を矢印１０１で示した回転テーブ
ルの回転方向の間欠回転に従って順次行ない、回転テー
ブルの２回の回転の間に環形けい光ランプを完成する。

また、ハンガコンベヤ２００は２８個のヘッド２０２を
有し、矢印２０１で示した回転方向に回転しながら環形
ガラス管を搬送する。

さらに、アンロードコンベヤ３００はゴムベルトからな
り、矢印３０１で示した方向に進行しながら完成した環
形けい光ランプを次工程、例えば包装工程に搬送する。

次に、本発明による製造方法を実施する環形けい光ラン
プ製造装置１００の最も特徴的な部分である回転ヘッド
１０２の詳細を第２図によって訣明する。

第２図は回転ヘッド１０２の全体構成を示し、第２図ａ
はその平面図を、第２図ｂはその側面図をそれぞれ示し
たものである。

第２図ａ，ｂにおいて、所定のピッチで間欠的に回転す
る回転テーブル３１（仮想線で示す）の外周部上には等
しい間隔でもって配置された２４個の軸受スタンド３２
（仮想線で示す）が取付けられている。

軸受スタンド３２の他端は二股にわかれており、それぞ
れの端部に軸受３３’，３３’が設けられている。

軸受３３’ ，３３’にはそれぞれ回転軸３３．３３が
通されている。

そして、回転軸３３，３３を介して両側には互いに平行
、しかも背中合せに対峙するように一対の環形ガラス管
受台３５，３５′が配置され、これらの受台３５．３５
’は結合部材２８．２８によって結合されており、結合
部材２８．２８はそれぞれ回転軸３３ ．３３に固定さ
れている。

環形ガラス管受台３５．３５’上には環形ガラス管３４
，３４’が２個の■型ローラ３６，３６，３６’ ，
３６’とチャックレバ−３７，３７’とによって固定保
持される。

これはチャックレバー３７，３７’の一端に接続された
ノビバネ２９．２９’によってチャックレバー３７，３
７’の他端には常に押圧が環形ガラス管３４，３４’に
加えられ、この押圧と２個のＶ型ローラ３６，３６，３
６’ ，３６’とによって環形ガラス管を一定の位置
に固定保持する。

さらに、回転軸３３．３３のうちの１つにはレバー３８
（仮想線で示す）が固定されている。

そして、レバー３８の他端には連結棒３９が連結されて
いる，連結棒３９の他端には回転駆動装置（図示せず）
、例えばカムレールに固定されたレバー、が連結される
。

上述したように、回転軸３３ ．３３に固定部材２８
．２８によって固定された一対の環形ガラス管受台３５
．３５’はレバー３８と連結棒３９と回転駆動装置とか
らなる回動装置によって回転可能な構成となっている。

すなわち、この一対の環形ガラス管受台３５．３５’は
４つの安定な姿勢位置（停止位置）を持っており、回転
テーブル３１が間欠的に回転し、所定のヘッド位置にヘ
ッド１０２が到達した時に回動装置が動作して環形ガラ
ス管受台３５．３５’を所定角度づつ回転するようにな
っている。

ここで、受台３５，３５′の第１の安定位置は第２図ｂ
において環形ガラス管３４，３４’を実線にて示した受
台３５，３５′の姿勢である。

つまり、互いに平行かつ軸対称に配置された受台３５
．３５’の平面に対して平行に回転軸３３を通る線Ａ−
Ａを引いた時に、この線Ａ−Ａの延長線と回転テーブル
３１の平面に対して平行に引いた線の延長線との交差角
が４５度となる姿勢位置である。

第２の安定位置は第２図ｂにおいて環形ガラス管３４．
３４’を仮想線にて示した受台３５，３５’の姿勢であ
る。

これは線Ａ−Ａに対して直交する線Ｂ−Ｂに対して平行
に受台３５．３５’の平面が存在する姿勢位置、すなわ
ち、第１の姿勢位置から時計回りにθ＝９０度回転した
姿勢位置である。

第３の安定位置は第２の姿勢位置からさらに時計回りに
θ＝９０変回転した姿勢位置であり、これは第１の姿勢
位置から１８０度回転したもので受台３５，３５′の位
置関係が丁度逆になっている状態である。

第４の安定位置は第３の姿勢位置からさらに時計回りに
θ＝９０度回転した姿勢位置であり、これは第２の姿勢
位置から１８０変回転したもので受台３５．３５’の位
置関係が丁度逆になっている状態である。

このように回転テーブル３１の平面と平行な線と受台３
５ ．３５’の平面と平行な線とのなす角度（正あるい
は負の角度）を常に４５度に維持しながら、回転テーブ
ル３１が間欠回転し、所定のヘッド位置で受台３５．３
５’が９０妾づつ回転することによって上述したリード
線の整線、口金装着ネジ締め、余分なリード線の切断、
半田付け、工一ジングの各工程を順々に行ない、環形け
い光ランプを完成する。

なお、受台３５上の環形ガラス管３４の中心位置と受台
３５′上の環形ガラス管３４′の中心位置とは互いに反
対方向にずれていることに注意すべきである。

これは口金装着機のヘッド等が容易に環形ガラス管の管
端間隙部に進入できるようにするためである。

さて、次に第２図ａ，ｂで詳述した２４個の回転ヘッド
１０２を有する環形けい光ランプ製造装置１００がどの
ようなヘッドスケジュールで上述した各工程を自動的に
遂行して行くのかを第３図で示したヘッドスゲジュール
および第４図ａ ＝ ｂで示した受台３５．３５’の４
つの姿勢位置によって詳述する。

第３図は第１図に示した環形けい光ランプ製造装置１０
０の回転ヘッド１０２の停止位置を円で表わし、その停
止位置の順序に従ってその円に引出し番号を付けたもの
である。

第４図ａ ｙ ｂ ｔ Ｃ ｔ ｄは第２図ａ，ｂで述
べた４つの安定な姿勢状態を具体的に図示（回転テーブ
ル３１、軸受スタンド３２等は省略）したものである。

以下、各姿勢における工程内容をヘットスケジュールと
対応させながら説明する。

（１） 第４図ａで示した第１姿勢での工程位置１，
２で環形ガラス管３４を受台３５上にロードし、２つの
■型ローラ３６，３６とチャックレバー３７とによって
環形ガラス管３４を固定、保持する。

そして、位置３〜７で環形ガラス管３４の管端開口部に
突出している４本のリード線４０を整線する。

また、順序が前後するが、この姿勢では位置２３で完成
した項形けい光ランプをアンロードする。

位置２４は空である。

次に、位置８で９０度回転して第４図ｂの第２姿勢とな
る。

（２）第４図ｂで示した第２姿勢での工程位置９〜１１
で下口金パーツフイーダ２５から４本のピン４３を有す
る下口金４２が矢印４７で示した方向から供給される。

そして、ピン４３に各リード線４０を挿入してリード線
４０の引出しを行ない、下口金４２を所定位置まで進め
て後、リード線４０の検知を行なう。

空位置１２を通過して、位置１３〜１４で余分なリード
線４０を切断し、位置１５でフラツクスを塗布し、位置
１６〜１７で半田を供給しながら半田付けを行なう。

空ヘッド１８を通過して、位置１９で上口金パーツフイ
ーダ２６およびネジフイーダ２７から上口金４１を矢印
４６で示した方向からおよびネジ４４を矢印４７で示し
た方向からそれぞれ供給される。

そこで、上口金４１と下口金４２とはネジ４４によって
固定され、そして位置２０で下口金４２を支えていた下
口金受（図示せず）が下降する。

位置２１は空である。

次に、位置２２で９０妾回転して第４図Ｃの第３姿勢と
なる。

（３）第４図Ｃで示した第３姿勢での工程位置２３〜７
で受台３５上に保持された環形ガラス管３４のピン４３
に電極４５．４５を接触して後、通電点灯してエージン
グを行なう。

一方、位置１，２で受台３５′には別の環形ガラス管３
４／がロードされ、２つのＶ型ローラ３６’，３６’と
チャックレバー３７／とによって環形ガラス管３４′を
固定、保持する。

そして、位置３〜７で環形ガラス管３４′の４本のリー
ド線１０′を整線する。

次に、位置８で９０度回転して第４図ｄの第４姿勢とな
る。

（４）第４図ｄで示した第４姿勢での工程位置９〜１４
で受台３５上に保持された環形ガラス管３４のピン４３
に別な電極４５′４５′を再び接触して後、通電点灯し
てエージングを行なう。

一方、受台３５′上の環形ガラス管３４’は上述した第
２姿勢で環形ガラス管３４が受けたことと同じ工程が行
なわれるので説明は省略する。

位置１４でエージングを終了して完成した環形けい光ラ
ンプ３４は位置１５〜１７を無工程で通し、位置１８〜
２１で点灯選別を行った後、位置２２で９０寒回転して
上述した第４図ａの第１姿勢に戻る。

この姿勢では第１姿勢のところで述べたように完或した
環形けい光ランプ３４が位置２３でアンロードされる。

また、受台３５′上の環形ガラス管３４′は上述の第３
姿勢のところで記述したエージングを受ける。

さらに、アンロードされ、空になった受台３５上には別
の環形ガラス管３４が固定、保持される。

以下、同様にして上述した第１〜第４姿勢を繰返し、そ
れぞれの姿勢であらかじめ定められた工程が行なわれ、
順次、環形けい光ランプが完成する。

以上述べた如く、本発明による環形けい光ランプ製造装
置は環形ガラス管を受台にロードしてからの１回転、例
えば４回の受台の９０度回動、回転テーブルの２回転に
よって口金装着とエージングの各工程を終了し、環形け
い光ランプを完成する。

そして、一対の受台のうちの１つの受台で口金装着を行
なっている間にもう１つの受台では工−ジングを行なう
ので、その作業空間を事実上、非常に太きくして使用す
ることができる。

その結果、作業性および量産性が著しく向上するために
環形けい光ランプのコストを大幅に低下させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による製造方法を実施するための環形け
い光ランプ製造装置の概略構成図、第２図ａ，ｂは第１
図にて示した製造装置における回転ヘッドの詳細な構成
図、第３図は第１図にて示した製造装置の動作訝明図、
第４図ａ ＝ ｄは第２図ａ，ｂにて示した回転ヘッド
の動作訣明図である。 ２８・・・・・・結合部材、２９，２９’・・・・・・
バネ、３１・・・・・・回転テーブル、３２・・・・・
・軸受スタンド、３３・・・・・・回転軸、３３′・・
・・・・軸受、３４・・・・・・環形ガラス管、３５．
３５’・・・・・・環形ガラス管受台、３６，．３６’
・・・・・・■型ローラ、３７，３７’・・・・・・チ
ャックレバー、３８・・・・・・レバー ３９・・・・
・・連結棒Ｏ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定のピッチで間欠的に回転する回転テーブルと、
   上記回転テーブルの外周部に等間隔に配設された複数の
   軸受スタンドと、上記軸受スタンドに設けられた回転軸
   と、上記回転軸をはさんで互いに平行かつ軸対称に配設
   され、かつ、上記回転軸によって軸支された一対の環形
   ガラス管受台と、上記項形ガラス管受台上に載置される
   環形ガラス管をそれぞれ保持するための保持手段と、上
   記環形ガラス管受台を上記回転軸のまわりに間欠的に回
   転するための回転手段とを具備して、上記回転テーブル
   が２回転する間に上記環形ガラス管受台を１回転させ、
   この間に、上記一対の環形ガラス管受台の一方の受台に
   載置した環形ガラス管に口金を装着して、エージングを
   行ない、かつ、上記環形ガラス管のエージング中に他方
   の受台に載置した環形ガラス管に口金を装着するように
   したことを特徴とする環形けい光ランプ製造方法。 ２ 上記環形ガラス管受台の少なくとも１回転位置にお
   ける面が上記回転テーブルの回転面に対して４５変傾剥
   していることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   環形けい光ランプ製造方法。 ３ 上記環形ガラス管受台が上記回動手段によって９０
   度ピッチで間欠的に回転することを特徴とする特許請求
   の範囲第１項あるいは第２項記載の環形けい光ランプ製
   造方法。 ４ 上記保持手段が上記環形ガラス管受台上に設けられ
   たＶ型ローラとチャックレバーとからなることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１
   つの項に記載の環形けい光ランプ製造方法。 ５ 上記回動手段が上記回転軸に固定されたレバーと、
   上記レバーの端部の回転駆動源との間に連結された連結
   棒とからなることを特徴とする特許請求の範囲第１項か
   ら第４項までのいずれか１つの項に記載の環形けい光ラ
   ンプ製造方法。