JPS5835910B2 - コンテナ船のセル構造 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセル構造間の距離を自由に調整できるようにし
たコンテナ船のセル構造に関する。

従来、コンテナ船や貨物船に能率よくコンテナを積載す
るための装置として船倉に固定樹立せしめたコンテナガ
イド、セル構造があるが、コンテナのサイズは４．０（
ｆｔ’）、３５（ｆｔ）、２４（ｆｔ）。

２０（ｆｔ）型等種々あるため各々の寸法に合わせたセ
ル構造を設置する必要があり、例えば、４０（ｆｔ）型
用のセル構造に他のサイズのコンテナを積載することが
できなかった。

また、セル構造間を例えば４０［ｆｔ）型のコンテナの
サイズに合わせてセル構造を船倉に固定設置しておき、
３５（ｆｔ’ｌ］、２４（ｆｔ）、２０（ｆｔ）型等の
小さいコンテナを積む場合はセル構造間にコンテナのサ
イズに合わせて別のセル構造を仮設するなどしていたが
、この仮設作業には、多量の部材を着脱したり大損りな
構造物の組込みや解体が必要であり多くの人力、動力及
び時間を要していた。

またこれらの作業は船上設備で行うことは不可能であり
、通常造船所の岸壁等の陸上設備を使用して転換してい
た。

このような、従来装置の欠点に鑑み、もし船上設備によ
り簡単に複数のサイズに変更し得る装置、例えば４０（
ｆｔ）用セル構造で２０Ｃｒｔ〕コンテナ２コ積みを可
能としたり、また、４０（ｆｔ）／３５（ｆｔ）あるい
は４０（ｆｔ）／２４Ｃｆｔ）を兼用するものがあれば
非常に便利であると考えられる。

本発明のコンテナ船のセル構造はこのような事情に鑑み
て提案されたもので、各種の長尺コンテナの積載を可能
とする構造簡単、価格低置なコンテナ船のセル構造を提
供することを目的とするもので、船体構造に固定され船
倉内に配置された柱状の固定コンテナガイドと、該固定
コンテナガイドの中間に取外し可能に樹立される柱状間
隔部材と、該固定コンテナガイドの側面を前後に移動す
る可変間隔部材と、その一端は船体構造に取付けられ他
端は該可変間隔部材に取付けられ前記固定コンテナガイ
ド又は柱状間隔部材と可変間隔部材との間隙をコンテナ
の寸法に合うように可変間隔部材を配置せしめる可変間
隔保持部材とからなることを特徴としている。

以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第１図は本発明のコンテナ船のセル構造の平面図を示
すもで、２０（ｆｔ）コンテナ１は、船体に取付けられ
た固定コンテナガイド３，４、取外し可能な柱状間隔部
材５，６及び前後へ押し出し可能な可変間隔部材７によ
り形成される区画には収められている。

更に各柱状間隔部材５，６は取外し可能な水平部材８，
９で船体又は固定コンテナガイド３，４と連結されてい
る。

第２図は４０（ｆｔ）コンテナ２を第１図のセル構造に
積載した状態を示す平面図で、可変間隔部材７は７′の
位置に押出され、柱状間隔部材５，６の船倉外への撤去
に伴う固定コンテナガイド３゜４間の間隙、すなわちセ
ル構造間の間隙の調整を行う。

第３図は第１図の一部分を示す斜視図で例えば第２図に
示すような４０（ｆｔ）コンテナを積載する場合は水平
部材８，９を取外す。

この場合、水平部材８，９はその両端をフック１０及び
ヒンジ１１にしておけばフック１０を外すだけで柱状間
隔部材５，６或いはコンテナガイド３，４のいずれかへ
収納できる。

次に中央部の柱状間隔部材５及び船体１２に固着された
サポート１３に取付けられた柱状間隔部材６を船体上甲
板上に設けた図示しないクレーン等を用いて船倉外へ搬
出し上甲板上等に格納するか又は船倉に別途設けられた
格納位置に格納する。

次に、船体構造１５にその一端を取付けた可変間隔保持
装置１４を取りつけた可変間隔部材７を別途設けた押出
し装置で移動させれば、２０（ｆｔ）コンテナ積載用に
設けられていた柱状間隔部材５．６の間隙を埋めて４０
（ｆｔ）コンテナ寸法間隔にセル構造を合せることがで
き、第２図に示す状態にすることができる。

第４図は第３図に示した可変間隔保持装置１４の第１実
施例を示すものである。

可変間隔部材７は船体１５に取付けられたアイ１６と適
当数のリンク１７で構成された可変間隔保持装置１４で
連結され更に可変間隔部材７最下部に車輪１８を備えて
いる。

従ってリンク１Ｔを図示しない押出し装置を用いて回転
させることにより可変間隔部材７は７′の位置へ（４ｏ
（ｆｔｌ）コンテナ用）、又逆方向（２０（ｆｔ）コン
テナ用）への移動可能となる。

押出し装置はクレーンのワイヤーや、油圧装置等を用い
て行なうようにすれば良い。

第５図は可変間隔保持装置１４の第２実施例を示すもの
で、第４図に示すリンク１７を用いないものである。

可変間隔部材７にはフック２０がついており船体１５に
取付けられたサポート２１の凹部２２と噛み合わされ保
持されており、フック２０をもう一つの凹部２３と合わ
せることにより可変間隔部材７を７′の位置へ設置する
ことができる。

この場合可変間隔部材７を吊り上げて移動させるので、
第４図に示す車輪１８は不要となる。

第６図は同じく可変間隔保持装置１４の第３実施例を示
すもので、可変間隔部材７に取付けられた腕２４は船体
１５に取付けられたサポート２５とリンク２６で連結さ
れている。

従ってリンク２６をピン３０まわりに回転させることに
より可変間隔部材７をＴ′の位置へ移動できる。

リンク２６の回転中に、可変間隔部材７は持ち上げて移
動させるので、この場合も、第４図に示す車輪１８は不
要である。

叙上の通り、本発明によれば４０（ｆｔ）のコンテナの
セル構造であっても、柱状間隔部材をセル構造間に設置
し、可変間隔部材を移動させるきわめて簡単な操作で２
０（ｆｔ）コンテナ２個積みを可能にし、さらに可変間
隔部材を適宜移動させることにより４０（ｆｔ）／３５
１：ｆｔ）あるいは４０（ｆｔ）／２４（ｆｔ）コンテ
ナの兼用を可能とするので極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す平面図、第２図は第１
図のセル構造に４０（ｆｔ）コンテナを積載した状態を
示す平面図、第３図は第１図の一部分を示す斜視図、第
４図は可変間隔保持装置の第１実施例を示す図、第５図
は可変間隔保持装置の第２実施例を示す図、第６図は可
変間隔保持装置の第３実施例を示す図である。 １・・・・・・２０（ｆｔ）コンテナ、２・・・・・・
４０（ｆｔ）コンテナ、３，４・・・・・・固定コンテ
ナガイド、５．６・・・・・・柱状間隔部材、７・・・
・・・可変間隔部材、８．９・・・・・・水平部材、１
０，２０・・・・・・フック、１１・・・・・・ヒンジ
、１２，１５・・・・・・船体、１３゜２１．２５・・
・・・・サポート、１４・・・・・・可変間隔保持装置
、１６・・・・・・アイ、１７，２６・・・・・・リン
ク、１８・・・・・・車輪、２２ 、２３・・・・・・
サポート２１に設けた凹部、２４・・・・・・腕。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 船体構造に固定され船倉内に配置された柱状の固定
   コンテナガイドと、該固定コンテナガイドの中間に取外
   し可能に樹立される柱状間隔部材と、該固定コンテナガ
   イドの側面を前後に移動する可変間隔部材と、その一端
   は船体構造に取付けられ他端は該可変間隔部材に取付け
   られ前記固定コンテナガイド、又は柱状間隔部材と可変
   間隔部材との間隙をコンテナの寸法に合うように可変間
   隔部材を配置せしめる可変間隔保持部材とからなること
   を特徴とするコンテナ船のセル構造。