JPS5835901B2 - トウピン式サイドコンベヤの乗り継ぎ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はトウピン式サイドコンベヤによって牽引駆動さ
れている台車を、該台車の走行経路に交叉する他の経路
へ乗り継ぐ際に、該台車のトラバーサ等による横送りを
可能にした乗り継ぎ装置に関するものである。

従来トウピン式サイドコンベヤは、台車の側方に突設し
た腕に上下動可能に取付けたガイドローラ付トウピンに
係脱するブツシャを有する台車牽引用サイドコンベヤを
案内する走行レールと前記トウピンのガイドローラの案
内レールとを一体的に単一部材で屈曲成形していたので
、台車をその走行経路に対して横移動させる場合には台
車に取付けられている前記トウピンおよびガイドローラ
がガイドローラの案内レールによって横移動を阻止され
るので、走行レールを下方へ屈曲させるか又は台車を持
ち上げるかしてトウピンおよびガイドローラをガイドロ
ーラの案内レールより上方へ抜き、しかるのち台車の横
移動させなければならないという複雑な構造を必要とし
、このような複雑な構造なしで台車を横移動させること
は困難であるという欠点を有していた。

本発明は上記従来の欠点を除去したもので、以下図面に
ついてその実施例を説明すると、第１図の平面図におい
て、台車牽引用サイドコンベヤ１および２は離間して並
設され、これらサイドコンベヤは夫々走行レール３およ
び４によって案内されている。

５は台車６の横送りコンベヤであって台車の前車輪Ｗ１
と後車輪Ｗ２との間の距離に等しい間隔で配置されてい
る。

？、８，９および１０は台車の搬送経路上に起倒可能に
配設した台車用ストッパであって、これらのストッパは
その起立状態において第２図および第３図に示す台車６
の前部に突出した作動杆１１に衝突して該杆を後退させ
る。

この作動杆１１は台車の台枠に進退自在に支持され、そ
の基端は台車に一端を枢着した揺動杆１２の他端に枢着
され、該揺動杆１２には前記作動杆１１を突出方向に附
勢するバネが設けられ、該揺動杆１２の中間部に一端を
枢着した連結杆１３の他端は台車に横架された回動杆１
４に突設した回動レバー１５の先端に連結され、該回動
杆１４の両端に突設した上下動レバー１６の先端にはガ
イドローラ１７ 、１７’を有するトウピン１８．１８
’が吊持され、該トウピン１８゜１８′は台車６の両側
方に突設した前部腕杆１９゜１９′の先端に設けた上下
動案内部材によって振れ止めされ、後部腕杆２０ 、２
０’の先端下部にはガイドローラ２Ｌ２１’が設けられ
ている。

そこで、台車トウピン１８に係脱する起倒自在のブツシ
ャ２２を適宜間隔で配設された台車牽引用サイドコンベ
ヤ１および２によって搬送された先行台車６の作動杆１
１の先端が起立状態にあるストッパ７に衝突すると、作
動杆１１は後退して揺動杆１２、連結杆１３、回動杆１
４、回動レバー１５および上下動レバー１６等を介しト
ウピン１８を引き上げ、サイドコンベヤ１のブツシャ２
２との係合を外す。

したがって、サイドコンベヤ１が運行していても先行台
車６は停止する。

また、後続台車６Ａは先行台車６と同じ構造を有してい
るので、ストッパ８を起立させることによって先行台車
と同様の操作で停止するから、先行台車６と後続台車６
Ａとが衝突することはない。

次に、先行停止台車６を横送りコンベヤ５によって鎖線
で示した台車６′の位置に移動させて他の搬送経路を有
するサイドコンベヤ２によって牽弓駆動させる際には、
前記台車６と同じ構造を有する後続台車６Ａ’をストッ
パ１０の起立衝接によって停止させ、台車車輪走行面と
同一面内にある横送りコンベヤ５の搬送面に載せられて
いる台車６を、横送りコンベヤ５の運行によって台車６
′の位置へ搬送することとなるが、本発明における横送
りコンベヤ５が台車牽引用サイドコンベヤ１および２に
交叉する走行レールの台車側レール部分を倒伏可能なス
イッチレール３′および４′とし、該スイッチレール３
′および４′は、第４図および第５図に示すように夫々
下端を走行レール３および４に回動自在に枢着して横送
りコンベヤ５の床面ピット２３内に傾動自在に設けたシ
リンダ装置２４および２５によって倒伏せしめられ、台
車のトウピン１８がコンベヤ１のブツシャより側方へ引
き出し可能にされ、そして他のコンベヤ２内にトウピン
１８′を送り込むことを可能にする。

ガイドローラ２Ｌ２１’の走行レール部分にも同様のス
イッチレールが設けられているがその構成は同じである
ので説明を省略する。

したがって、台車６は第１図に示すように矢印イ方向に
一つの牽引コンベヤ１より横送りされて他の牽引コンベ
ヤ２に移乗搬送されるものである。

なおＭは横送りコンベヤ５の駆動モータである。

ここで、上記本発明と第６図に示す従来のものの一例と
を比較してみると、第６図に示すものは、台車Ａを牽引
するサイドコンベヤＣ１を２条の横送りコンベヤＴに達
する前に点線で示すように下方そして側方に迂回させて
台車Ａと切り離し、切り離された台車Ａ１はシンシャコ
ンベヤＰ１で横送りコンベヤＴに移乗するＡ２位置まで
送られ、直進する台車は再びブツシャコンベヤＰ１′に
よって迂回してきたサイドコンベヤＣ１に引き渡される
位置まで引き出され、また、他の搬送経路を有するサイ
ドコンベヤＣ２に横送りされる台車は、矢印口で示すよ
うに横送りコンベヤＴによってＡ３位置まで送うれ、ブ
ツシャコンベヤＰ２′によって迂回してきたサイドコン
ベヤＣ２に引き継がれる位置まで引き出され、該サイド
コンベヤＣ２によって牽引されて搬送される。

同様に、サイドコンベヤＣ２上の台車Ｂも直進するとき
にはブツシャコンベヤＰ２そしてＰ２′によってサイド
コンベヤＣ２の迂回部分を搬送されて再びサイドコンベ
ヤＣ２に引き継がれ、台車Ｂを他方のサイドコンベヤＣ
１に移乗させるときは、ブツシャコンベヤＰ２、横送り
コンベヤそしてブツシャコンベヤＰ１′によって矢印ハ
方向に搬送する。

このように、従来のトウピン式サイドコンベヤの乗り継
ぎ装置においては、サイドコンベヤを下方そして側方に
迂回させ、ブツシャコンベヤを横送りコンベヤの両側に
夫々設けることによって台車の横送り乗り継ぎを可能と
していたため、機械的構造が複雑で且つサイドコンベヤ
とブツシャコンベヤとの間における台車の引き継ぎタイ
ミングの調整によるトウピンとサイドコンベヤブツシャ
との干渉防止、等の制御が複雑になるが、本発明はサイ
ドコンベヤの走行レールの一部分を倒伏させるのみで台
車の横送りが可能となるので、構造が簡単で格別の台車
移乗タイミング制御も不要となり、装置全体の占有面積
も小さいので設置面積を大巾に節減でき、しかも安価で
保守点検も容易である等、従来のものに比し顕著な効果
を有するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の要部概略平面図、第２図は台車の概略
側面図、第３図は台車の概略平面図、第４図は台車横送
り時の第１図Ｘ−Ｘ方向矢視図、第５図は本発明におけ
るスイッチレール部分の拡大国、第６図は従来のトウピ
ン式サイドコンベヤの乗り継ぎ装置の概略平面図である
。 １．２・・・・・・サイドコンベヤ、３，４・・・・・
・走行レール、３’、４’・・・・・・スイッチレール
、５・・・・・・横送リコンベヤ、６・・・・・・台車
、１７．１７’、２Ｌ２１′・・・・・・ガイドローラ
、１８ 、１８’・・・・・・トウピン、１９．１９’
、２０，２０’・・・・・・腕、２２ 、２２’・・
・・・・ブツシャ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 台車の側方に突設した腕にガイドローラを取付けた
   トウピンを上下動可能に設け、該トウピンの下動位置に
   おいて係合し上動位置において離脱するブツシャを有す
   る台車牽引用サイドコンベヤの走行レールに前記ガイド
   ローラの案内レールを付設したトウピン式サイドコンベ
   ヤにおいて、前記台車の走行経路に交叉する該台車の横
   送りコンベヤ設置位置の前記ガイドローラ案内レールの
   部分を倒伏操作可能なスイッチレールとした乗り継ぎ装
   置。