JPS5835546B2 - 粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物

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JPS5835546B2
JPS5835546B2 JP3804376A JP3804376A JPS5835546B2 JP S5835546 B2 JPS5835546 B2 JP S5835546B2 JP 3804376 A JP3804376 A JP 3804376A JP 3804376 A JP3804376 A JP 3804376A JP S5835546 B2 JPS5835546 B2 JP S5835546B2
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美義 伊藤
隆行 角
新吾 佐佐木
芳穂 豊田
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粉体塗料用の素材として特に好ましい熱硬化
型のポリエステル樹脂組成物に関するものである。
粉体塗料は、無公害塗料であること、塗料の回収残使用
が可能なこと、1回の塗装で30〜300μの範囲で任
意の膜厚を有する塗装が可能なことなど数々の利点を有
するものであり、近年著しい伸びを示している。
なかでも熱硬化型のポリエステル樹脂組成物は耐候性、
耐溶剤性、機械的強度、金属とくに鉄との密着性など種
々の特性にすぐれた素材として太いに期待されているも
のである。
熱硬化性樹脂粉体塗料用の素材として必要7,1′特性
は多数あるが、次の要件を満足することが望ましい。
■ 機械的粉砕によって容易に微粉末化できること。
■ 加熱によって流動し、顔料、調整剤と容易に混合し
うろこと。
■ 調製された粉体が貯蔵または輸送中にブロッキング
しないこと。
■ 塗装、焼付によって得られる塗膜が種々の要求性能
を満足すること。
■ 焼付温度および時間はできるだけ低温度で短時間で
あること。
これまで、粉体塗料のベースレジンとして、多数の素材
が提供されてきたが、上記のいずれの要求をも満足しう
る理想的な素材はまだない。
たとえば、カルボキシル基を含有するポリエステル樹脂
とポリグリシジル化合物とからなる粉体塗装用のポリエ
ステル樹脂組成物は、特開昭4728092号公報など
で公知であるが、かかるポリエステル樹脂組成物は、低
温短時間の焼付性および耐候性において不満足なもので
ある。
本発明者らは、粉体用素材として理想的なポリエステル
樹脂を提供するべく、すなわち、ポリエステル樹脂組成
物の粉砕性、耐ブロッキング性、塗料化の作業性、塗膜
性能、低温焼付性等を理想的にバランスせしめるべく、
ポリエステル樹脂の製法、ポリエステル樹脂組成物の配
合、とりわけかかるポリエステル樹脂組成物に適した硬
化促進剤について鋭意研究した結果、本発明に到達した
ものである。
すなわち、本発明は、(AXa)芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジアルコールを主成分とする極限粘度〔フェノー
ル:テトラクロルエタン=1:1(重量比〕の混合溶媒
中20℃で測定10.4以上の高重合度ポリエステルを
、分子内に少なくとも2個以上のカルボキシル基を含有
する化合物を用いて解重合して得られる平均重合度3〜
50、軟化点60〜150℃、カルボキシル基含有量2
50〜2500グラム当量71o6gのポリエステル樹
脂と(b)下記の数式を満足する量のポリグリシジル化
合物とからなる組成物100重量優に対し、伯)炭素数
8〜20の脂肪族モノカルボン酸と周期律表11A族元
素およびIIB族元素からなる群より選ばれた元素とか
らなる塩を0.1〜5重量部添加してなる粉体塗料用ポ
リエステル樹脂組成物である。
0.5<旦<2.0 0− (ただし、Eはポリグリシジル化合物が含有するグリシ
ジル基の当量数、Cはポリエステル樹脂が含有するカル
ボキシル基の当量数を示す。
)本発明に使用しうるポリエステル樹脂は、極限粘度0
.4以上の高重合度ポリエステルを、分子内に少なくと
も2個以上のカルボキシル基を含有する化合物を用いて
解重合して得られる平均重合度3〜50、好ましくは5
〜30、軟化点60〜150℃、好ましくは70〜12
0℃、カルボキシル基含有量250〜2500グラム当
量/106g1好ましくは500〜2000グラム当量
/io’yのポリエステルである。
すなわち、粉体塗料のすぐれた塗面平滑性、塗料化の際
の溶融混練性、粉砕性などの作業性を維持するべくポリ
エステルの平均重合度を制御し、すぐれた塗面平滑性、
塗料化の作業性を付与するべくポリエステルの軟化点を
制御し、さらに焼付の際の硬化速度の制御およびすぐれ
た塗膜性能を付与するべくポリエステルのカルボキシル
基含有量を制御することが重要である。
本発明に使用するポリエステル樹脂の製造に用い得る芳
香族ジカルボン酸成分としては、たとえばテレフタル酸
、インブタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸あ
るいはこれらの低級アルキルエステルなどがある。
また、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、スペリン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの炭素数4
〜20の飽和脂肪族ジカルボン酸あるいはこれらの低級
アルキルエステルさらにはP−オキシ安息香酸、バニリ
ン酸、P−オキシエトキシ安息香酸などの芳香族オキシ
酸あるいはこれらの低級アルキルエステルなどを50モ
ルφ以下の量であれば用いることもできる。
本発明に使用するポリエステル樹脂の製造に用い得る脂
肪族ジアルコール成分としては、たとえばエチレングリ
コール、1.2−フロパンジオール、1,3−プロパン
ジオール、1,3−ブタンジオール、■、4−ブタンジ
オール、■、6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタ
ツールなどがある。
本発明に使用するポリエステル樹脂の製造に用い得る分
子内に2個以上のカルボキシル基を含有する化合物とし
ては、前述のジカルボン酸の池にトリメリット酸、トリ
メシン酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸、ある
いはこれらの酸成分または/およびその酸無水物と多価
アルコールとが縮合して得られる低重合度ポリエステル
があげられ、これらの化合物を2種以上混合して使用し
てもなんら差しつかえない。
分子内に2個以上のカルボキシル基を含有する低重合度
ポリエステルとしては、たとえば無水トリメリット酸2
モルとエチレングリコール1モルとが下記反応式1のご
とく反応して得られるエチレングリコールジトリメリテ
ート、無水フタル酸2モルおよび無水トリメリット酸1
モルとトリメチロールプロパン1モルとが下記反応式2
のごとく反応して得られるトリメチロールプロパンシフ
タレート・トリメリテート、無水コノ\り酸4モルとペ
ンタエリスIJ )−ル1モルとが下記反応式3** のごとく反応して得られるペンタエリスリトールテトラ
サクシネートのごとき化合物があげられる。
すなわち、本発明の実施にあたり用いうる分子内に2個
以上のカルボキシル基を含有する低重合度ポリエステル
は、テレフタル酸、インフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ンジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、ス
ペリン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、無水フ
タル酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無
水コハク酸などの多価カルボン酸またはその酸無水物と
エチレングリコール、1.2−フロパンジオール、1,
3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエ
チレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘ
キサンジメタツール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールな
どの多価アルコールを下記の数式を満足する量反応させ
て得られたものである。
硅2 (ただし、Cは多価カルボン峡またはその酸無水物中に
含まれるカルボキシル基の当量数で、酸無水基1当量は
カルボキシル基2当量として評価したものであり、Hは
多価アルコール中に含まれるヒドロキシル基の当量数を
示す。
)また、本発明において使用する分子内に2個以上のグ
リシジル基を含有するポリグリシジル化合物としては、
たとえば、ビスフェノールAジグシジルエーテル、水添
ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ネオペンチル
グリコールジクリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテル、グリセリントリグリシジ
ルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエ
ーテル、フタル酸ジグリシジルエステル、インフタル酸
ジクリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジルエス
テル、トリメリット酸トリグリシジルエステル、シアヌ
ル酸トリグリシジルエステル、ピロメリット酸テトラグ
リシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステル、
アゼライン酸ジグリシジルエステル、セバシン酸ジクリ
シジルエステルこれらのグリシジルエーテルあるいはグ
リシジルエステルのグリシジル基に換えてメチルグリシ
ジル基を含有する化合物またはこれらの縮合物などがあ
る。
これらのポリグリシジル化合物は、ポリエステル樹脂の
カルボキシル基含有量に基づき、下記の数式を満足する
量で用いることが、特に塗膜性能を維持するために重要
である。
E E O,5<−<2.0好ましくは0.75≦万≦1.5C
− (ただし、Eはポリグリシジル化合物が含有するグリシ
ジル基の当量数、Cはポリエステル樹脂がき有するカル
ボキシル基の当量数を示す。
)また、本発明において硬化促進剤として使用する炭素
数8〜20の脂肪族モノカルボン酸と周期律表11A族
元素およびIIB族元素からなる群より選ばれた元素と
からなる塩とは、ステアリン酸マグネシウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリ
ウム、ステアリン酸カドミウム、パルミチン酸マグネシ
ウム、パルミチン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミ
リスチン咳マグネシウム、ミリスチン酸カルシウム、ミ
リスチン酸亜鉛、ラウリン酸マグネシウム、ラウリン酸
カルシウム、ラウリン酸亜鉛、カプリル酸マグネシウム
、カプリル酸カルシウム、カプリル酸亜鉛などであり、
椰子酸のごとき二種以上の脂肪族モノカルボン酸を含む
混合脂肪族モノカルボン酸のマグネシウム塩、カルシウ
ム塩、亜鉛塩、バリウム塩、カドミウム塩を用いてもよ
いことはむろんである。
炭素数が少ない脂肪族モノカルボン酸からなる硬化促進
剤を使用した場合、60°鏡面反射率で表される塗面平
滑性が十分なものが得にくいので好ましくない。
これらの硬化促進剤は、ポリエステル樹脂組成物100
重量部あたり0.1〜5重量部好ましくは0.2〜3重
量部で用いる。
本発明の粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物は、たとえ
ば以下の方法で調製される。
まず、本発明に使用する平均重合度3〜50、軟化点6
0〜120℃、カルボキシル基含有量250〜2500
グラム当量/10’、!+1のポリエステル樹脂は、た
とえば以下の方法で調製される。
すなわち、芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステル
と必要な場合には脂肪族ジカルボン酸の低級アルキルエ
ステルを酢酸亜鉛のごときエステル交換反応触媒の存在
下、脂肪族ジオールを用いて150〜250℃の温度で
エステル交換反応を行ない理論量の低級アルコールを除
いた後、三酸化アンチモンのごとき重縮合反応触媒を加
えて減圧下200〜300℃で重縮合反応を行ない、水
酸基価と酸価との和が2〜15(全末端基量が35.7
〜267.5グラム当量/10’、9)、好ましくは2
〜10(全末端基量が35.7〜178.3グラム当t
/ 10 ’ g )の高重合度のポリエステルを調製
し、続いて分子内に2個以上のカルボキシル基を含有す
る化合物を用いて180〜300°C1好ましくは20
0〜280℃で解重合反応を行ない、平均重合度3〜5
0の範囲で任意に制御された平均重合度を有する上記の
ポリエステルを調製する。
かくして得られた平均重合度3〜50、軟化点60〜1
50℃、カルボキシン基含有量250〜2500グラム
当量/10’iのポリエステル樹脂と、分子内に2個以
上のグリシジル基を含有するポリグリシジル化合物と、
炭素数8〜20の脂肪族モノカルボン酸と周期律表11
A族元素および■B族元素からなる群より選ばれた元素
とからなる塩とを加熱しうるニーダ−またはロールを用
いて70〜150℃、好ましくは100〜120℃で混
練して、ポリエステル樹脂組成物を調製することができ
る。
この場合、ポリエステル樹脂とポリグリシジル化合物と
炭素数8〜20の脂肪族モノカルボン酸と周期律表11
A族元素およびJIB族元素からなる群より選ばれた元
素とからなる塩とは混和物であってもよいし、また、粉
末としてのポリエステル樹脂組成物が加熱されたとき、
その粉末粒子が溶融し、十分なヒートフロー性を示す範
囲であればポリエステル樹脂とポリグリシジル化合物と
の間に一部反応が起こっていることは何ら差し支えない
ポリエステル樹脂とポリグリシジル化合物と炭素数8〜
20の脂肪族モノカルボン酸と周期律表HA族元素およ
びIIB族元素からなる群より選ばれた元素とを混合す
る際、必要な場合には酸化チタン、カーボンブラック、
ベンガラ、タルク等の顔料あるいはシリコン樹脂のごと
き塗面調整剤を併せて混合することもできる。
次に実施例と参考例とを示して本発明をさらに具体的に
説明する。
実施例 1〜7 表−1に示す量でテレフタル酸ジメチル(以降DMTと
略す)、インフタル酸ジメチル(以降DMIと略す)、
P−オキシエトキシ安息香酸メチル(以降OEBMと略
す)、エチレングリコール(以降EGと略す)およびネ
オペンチルグリコール(以降NPCと略す)をステンレ
ス製反応器**に採り、触媒として酢酸亜鉛0.01モ
ルを加えて150〜250℃でエステル交換反応を行な
い、理論量のメタノールを反応系外へ除いた彼、トリメ
チルフォスフニー1−0.02モル、二酸化アンチモン
0.02モルを加えて減圧下270℃で重縮合反応を行
なって、極限粘度0.65〜0.66の高重合度ポリエ
ステル樹脂を調製し、続いてエチレングリコールシトリ
メリテート(以下EGTと略す)、トリメチロールプロ
パンシフタレートトリメリテート(以下TPPTと略す
)、ペンタエリスリトールテトラサクシネート(以下P
ESと略す)、セバシン酸(以降SEAと略す)、イソ
フタル酸(以下IPAと略す)あるいはトリメリット酸
(以下TMAと略す)を加えて220〜270℃で解重
合を行なって、表−2に示されるポリエステル樹脂を調
製した。
社製pl(、−46型コニーダを用いて100℃で混練
し、塗料化して、表−4に示される特性値を有*ホする
ポリエステル樹脂組成物を調製した。
なお、表−3におけるBPDGはエポキシ当量250の
ビスフェノールAジグリシジルエーテルを示し、HBP
DGはエポキシ当量225の水添ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルを示し、PDGはエポキシ当量198
のフタル酸ジグリシジルエステルを示し、TPDGはエ
ポキシ当量195のテレフタル酸ジグリシジルエステル
を示米来す。
またMIStはステアリン酸マグネシウムを示し、Zn
−Cpはカプリル酸亜鉛を示し、Ca−Pa1はパルミ
チン酸カルシウムを示し、Mg−Myはミリスチン酸マ
グネシウムを示す。
またシリコン系塗面調整剤としては東芝シリコン株式会
社製YF−3860(商品名)を用いた。
なお、表−4におけるEはポリエステル樹脂組成物中の
ポリグリシジル化合物が含有するグリシジル基の当量数
を示し、Cはポリエステル樹脂組成物中のポリエステル
樹脂が含有するカルボキシル基の当量数を示す。
ゲルタイムはJISO2104に準じ、温度180℃で
硬化するに要する時間制を示す。
続いて、表−4に示される各ポリエステル樹脂組成物を
細用鉄工製VP−1型ミクロンビクトリーミルを用いて
粉砕したところ、いずれも95%以上が150メツシユ
のふるいを通過しうる微粉末として得られたので、70
%×150%×0.8%のリン酸亜鉛処理鋼板上に70
μの膜厚となるよう静電塗装し、180℃で20分間焼
付して、表−5に示す結果を得た。
ただし、表−5の各テストは以下に示す方法で実施した
耐ブロッキング性:微粉末の状態で40℃の恒温室中へ
7日間放置。
60@鏡面反射率:JISZ8741に準する。
エリクセン:J l5Z2247に準する。
耐衝撃性:デュポン式上“φ−500g 耐沸水性:潜水処理2時間後のエリクセンテスト。
促進耐候性:サンシャインウェザオフ−ター500時間
曝露後の光沢保持率。
参考例 1〜7 実施例1〜7で調製された表−2のポリエステル樹脂者
50001を用いて、表−6に示す配合で、ブス社製P
R,−46型コニーダーを用いて100℃で混練し塗料
化して、表−7に示される特性値を有するポリエステル
樹脂組成物を調製した。
続いて、表−7に示される各ポリエステル樹脂組成物を
実施例1〜7と同様に粉砕、静電塗装し、**180℃
で20分間焼付して、表−8に示す結果を得た。
参考例 8 実施例5と同様にして、但しステアリン酸マグネシウム
に代えて酢酸亜鉛を用いて塗料化を行った。
このもののゲルタイムは165秒であり、また塗膜とし
た場合、工IJクセン97IgIt以上、耐衝撃性50
CrIL以上、耐沸水性9m以上の強靭な塗膜が得られ
たが、60°鏡面反射率が52%と低く、十分な塗面平
滑性を有するものではなかった。
以上、実施例と参考例とを比較すれば明らかなように、
硬化促進剤を用いない場合(参考例2゜5.6)、ある
いはポリエステル樹脂組成物100重量部に対して0.
1重量部未満の量で用いる場合(参考例1,3)、18
0℃で20分間程度の焼付によっては十分な塗膜性塑を
付与しえない。
また、ポリエステル樹脂組成物100重量部に対して、
5重量部をこえる硬化促進剤を用いる場合(参考例4,
7)硬化速度が余りにも速いため、十分な塗面平滑性が
得られない。
また、酢酸亜鉛のごとき炭素数が少ない脂肪族モノカル
ボン酸からなる硬化促進剤を用いた場合(参考例8)も
十分な塗面平滑性が得られない。
(600鏡面反射率が低い。
)本発明のポリエステル樹脂組成物はすぐれた塗面平滑
性を維持しつつ低温短時間焼付によっても池の塗膜性能
をバランスさせることを可能にするものであり塗料用の
素材としてきわめてすぐれた特性を有していると同時に
、特に工業的に安定、かつ容易に製造することができる
ものである。
すなわち、本発明は特に解重合法で調製された平均重合
度3〜50、軟化点60〜150℃、カルボキシル基含
有量250〜2500グラム当量/10Jのポリエステ
ル樹脂とグリシジル化合物またはポリグリシジル化合物
とからなるポリエステル樹脂組成物に炭素数8〜20の
脂肪族モノカルボン酸と周期律表IA族元素およびII
B族元素からなる群より選ばれた元素とからなる塩を0
.1〜5重量部(ポリエステル樹脂組成物100重量部
に対して)添加することによって達成し得たものであり
、塗面が美麗でかつ塗膜性能を損うことなく低温焼付を
可能ならしめる粉体塗料用ポリエステル樹脂組成物を提
供するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (L) (a)芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジ
    アルコールを主成分とする極限粘度〔フェノール;テト
    ラクロルエタン=1:1(重量比)の混合溶媒中20℃
    で測定10.4以上の高重合度ポリエステルを、分子内
    に少なくとも2個以上のカルボキシル基を含有する化合
    物を用いて解重合して得られる平均重合度3〜50、軟
    化点60〜150℃、カルボキシル基含有量250〜2
    500グラム当量71oJのポリエステル樹脂と(b)
    下記の数式を満足する量のポリグリシジル化合物とから
    なる組成物100重量部に対し、(B)炭素数8〜20
    の脂肪族モノカルボン酸と周期律表IIA族元素および
    JIB族元素からなる群より選ばれた元素とからなる塩
    を0.1〜5重量部添加してなる粉体塗料用ポリエステ
    ル樹脂組成物。 0.5≦万≦2.0 (ただし、Eはポリグリシジル化合物が含有するグリシ
    ジル基の当量数、Cはポリエステル樹脂が含有するカル
    ボキシル基の当量数を示す。 )
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