JPS5835250Y2 - 折りたたみ式サウナボツクス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、前壁板及び後壁板を一対の側壁板の各々に水
平回動可能に取付けると共に、天井板及び床板を前記一
対の側壁板にこれらの間に折りたたみ可能に装着した折
りたたみ式サウナボックスに関するものである。

家庭においてサウナを利用したいという要望が最近急に
増大している。

ところが、一般家庭では、費用がかかることやサウナを
設けるのに充分広い場所がない等の理由から、大きなサ
ウナ室を作ることが不可能である。

そこで、安価で広い設置場所のいらず、しかも、不使用
時には折りたたんで狭いスペースに収納できるサウナボ
ックスが考えられている。

例えば、斯るタイプのサウナボックスとしては、一対の
側壁板の各々に取付けられた前壁板と後壁板をその取付
部を中心に水平回動させて、この前壁板及び後壁板を各
側壁板の外側面に当接させた後、前記一対の側壁板同士
を互いに接近する方向に相対変位させると同時に、この
一対の側壁板に両端が支持された天井板及び床板を側壁
板間に折りたたむようにしたものが考えられている。

このタイプのサウナボックスは、分解せずに折りたたむ
ことができるので便利ではあるが、使用時に天井板の下
部を前壁板及び後壁板の上端で支持させることにより、
下方に屈曲しないようにしていた。

このため、折りたたんだサウナボックスの側壁板を離反
させて天井板及び床板を伸張した後、前壁板及び後壁板
を水平回動させて、前壁板及び後壁板の上端を天井板の
下方に入れる際に、前壁板及び後壁板の上端（特に回動
中心側）が天井板の下端と干渉して前壁板及び後壁板を
天井板の下方に入れ難いものであった。

しかも、天井板、前壁板、後壁板はその干渉部が破損す
るという問題があった。

本考案は、この問題を解消した折りたたみ式サウナボッ
クスを提供することを目的とするもので、前壁板及び後
壁板の内面上端部に、天井板の屈曲する部分の両側に跨
って天井板の下面を支持可能な突部を設けることにより
、前壁板及び後壁板の上端を天井板の下方に入れる必要
をなくして、前壁板及び後壁板と天井板の干渉をなくし
たことを特徴とするものである。

以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。

第１図乃至第４図において、互いに対向する側壁板１，
２の前後部には前壁板３と後壁板４がそれぞれ配設され
ている。

前壁板３は一側端が側壁板２に蝶番５を介して水平回動
可能に取付けられており、後壁板４は一側端が側壁板１
に蝶番６を介して水平回動可能に取付けられている。

側壁板１゜２の各下端には、床板７の両端が側壁板１，
２と平行な水平軸線を中心に回動可能に蝶番８を介して
取付けられている。

この床板７は一対の板体７ａ。７ａを有し、この板体７
ａ、７ａは前述の水平軸線と平行な水平軸線を中心に回
動可能に蝶番９で結合されている。

また、側壁板１，２の上端には、天井板１０の両端が前
記水平軸線と平行な水平軸線を中心に回動可能に蝶番１
１を介して取付けられている。

天井板１０は一対の板体１０ ａ 、１０ ａを有し、
この板体１０ ａ 、１０ ａは前記水平軸線と平行な
水平軸線を中心に回動可能に蝶番１２を介し結合されて
いる。

図中、１３は前壁板３に設けられた扉、１４は後壁板４
内の後部ヒータ、１５は簀の千秋の座板、１６は前壁板
３の内面両側部に取付けられた前部ヒータである。

上述した床板７及び天井板１０は、側壁板１，２と前壁
板３及び後壁板４に上って形成される空間の下端部及び
上端部内にそれぞれ配設されていて、前後及び両側部に
露出しないようになっている。

しかも、天井板１０の前端部及び後端部の下部には、板
体１０ ａ 、１０ ａに跨る凹部１８，１８’がそれ
ぞれ形成されている。

この凹部１８には前壁板３の内面上端部に突設された突
部１９が嵌入されており、凹部１８′には後壁板４の内
面上端部に突設された突部２０が嵌入されている。

この両端部１９．２０は、天井板１０の屈曲する部分（
板体１０ ａ 、１０ ａの接合部の両側に跨って天井
板１０の下面を支持している（第５図参照）。

この様な構成の折りたたみ式サウナボックスの折りたた
み作業は次の手順で行なわれる。

まず、第１図に示した前壁板３を蝶番５を中心に水平回
動させて、この前壁板３を第２図の如く側壁板２の外側
面に沿わせると共に、後壁板４を蝶番６を中心に水平回
動させて、この後壁板４を側壁板１の外側面に沿わせる
。

次に、床板７及び天井板１０を蝶番９，１２を中心に側
壁板１，２間に第４図の如く折りたたむと共に、側壁板
１，２を相対接近させる。

この様な手順で折りたたまれたサウナボックスは狭いス
ペースに収納可能となる。

本考案は、以上説明したように、前壁板及び天井板の内
面上端部に、天井板の屈曲する部分の両側に跨って天井
板の下面を支持可能な突部を設けたので、前壁板及び後
壁板の上端を天井板の下方に入れる必要がない。

この結果、前壁板及び後壁板を折りたたんだ状態から拡
開して天井板と係合させる際も、前壁板及び後壁板と天
井板との干渉を避けることができるので、これらが干渉
してその干渉部が破損するという事態が生ずるのを未然
に避けることができる。

また、天井板及び床板を、側壁板と前壁板及び後壁板と
により形成される空間の上端部及び下端部内にそれぞれ
配設した場合には、天井板及び床板が前後及び両側に露
出しないので、外観上、美しくみえる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す折りたたみ式のサウ
ナボックスの斜視図。 第２図は、第１図に示したサウナボックスの前壁板及び
後壁板を開いて各側壁板側に折りたたんだ状態の平面図
。 第３図は、第２図の正面図。 第４図は、第１図に示したサウナボックスを折りたたむ
ときの状態を示した斜視図。 第５図は、前壁板及び後壁板と天井板の係合状態を示す
縦断面図。 １．２・・・・・・側壁板、３・・・・・・前壁板、４
・・・・・・後壁板、７・・・・・・床板、１０・・・
・・・天井板、１８．１８′・・・・・・凹部、１９゜
２０・・・・・・突部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）互に対向する一対の側壁板間の前後部に前壁板と
   後壁板をそれぞれ配設し、該前壁板を側壁板の一方に水
   平回動可能に取付け、前記後壁板を他方の側壁板に水平
   回動可能に取付けると共に、前記一対の側壁板の各下端
   に床板の両端を側壁板と平行な水平軸線を中心に回動可
   能に取付け、前記一対の側壁板の各上端に天井板を前記
   水平軸線と平行な軸線を中心に回動可能に取付け、前記
   床板及び天井板を前記水平軸線と平行な水平軸線を中心
   に屈曲可能に設けた折りたたみ式サウナボックスにおい
   て、前記前壁板及び後壁板の内面上端部に、天井板の屈
   曲する部分の両側に跨って天井板下面を支持可能な突部
   を設けたことを特徴とする折りたたみ式サウナボックス
   。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項に記載の折りたた
   み式サウナボックスにおいて、天井板及び床板を、側壁
   板と前壁板及び後壁板によって形成される空間の上端部
   及び下端部内にそれぞれ配設したもの。